次の日・・・・・ 今日はテニスじゃなく、少し離れたある場所へと遊びに行った。 「うわぁ〜〜〜、綺麗だにゃ〜〜〜」 そこは桜が満開に咲いていた。 そう彼らは、お花見をするために別荘から離れた小さな山へといったのだ。 時間も経ち、跡部邸自慢の花見弁当を食し、それぞれ遊んだりくつろいだりしていた。 「、あっち行ってみよう」 「うん、周助」 「〜〜〜、あっちに小川があるよ〜〜」 「ちょっと、待ってよ〜〜」 「オレ、寝る・・・ヒザ、借りるね」 「リョーマ・・・まっ、いいか」 といったように彼らはそれぞれと過していった。 もちろん、残りの彼らも散歩したり、広い所でフリスビーといったように遊んでいる。 「少し、歩くか・・・」 「うん」 もちろん、国光たちも散歩に出かけた。 え〜〜、それでは久々にそれぞれのsideで様子を見て見ましょう。 周助& 「周助!!あっち桜が凄いよ」 「ホントだ・・・綺麗だね」 「うん。向こうじゃ桜なんてないもんね」 「カメラ、もってくればよかったな〜〜」 「そうだね・・・こんなに綺麗だもんね」 「そうじゃなくて、桜の中にいるを写したいんだよvv」 「もう、周助」 とバカップルを勃発させている2人であった。 英二& 「つめた〜〜い」 英二は小川に足をつける。 「風邪引いても知らないよ・・」 「大丈夫、大丈夫!!も入りなよ。気持ちいいよ」 「いや」 の言葉にぷ〜〜〜〜っと膨れる英二。 「頑固だにゃ・・・よーし、もう手加減しにゃい!!」 英二は無理矢理、を小川へと導いた。 「キャッ・・もう、英二!!」 「これで一緒だにゃ(抱き)」 リョーマ& の膝でぐっすりと眠っているリョーマ。 「ふぁ〜〜、なんかあたしも眠くなっちゃった・・・」 その後すぐも眠りに入った。 国光& 「こうやって2人きりになったの、久しぶりじゃない?」 「ああ・・・向こうではいつもあいつらと一緒だったからな」 「そうだね・・・今、こうやって手も繋いでなかったしね」 はにこりと国光に微笑む。 「そうだったな・・・なら向こうに帰ったらずっとこのままでいるか?」 「さすがにずっとは無理でしょ」 そう言いながらもお互い微笑みあう。 「ところで・・・」 国光がに話しかけだした。 「ん?」 「昨日のことだが・・・何故テニスをやっていたことを隠していた?」 「別に隠してたわけじゃないわよ。言ってなかっただけ」 「向こうではやらないのか?」 「う〜ん・・・やってもいいけど・・・もうやる時間もないと思うよ・・・」 「なら戻るとき、自分のラケットとシューズ・・・持って来い」 「国光・・・」 「たまにでいい。相手をして欲しい」 「でも・・・何も私じゃなくても・・・」 「がいいんだ」 国光はの目の前でそう言い切った。 そんな国光にはにっこりと微笑み、コクリと頷いた。 その頃・・・・ 「おい、景吾!!この辺で怪奇現象とかあるのかよ?」 ひのきは何故か景吾と2人きりで話していた。 「ああ・・・あるぜ」 「ならよ・・・・・」 ヒソヒソヒソヒソ・・・・・・ 「なるほどな・・・」 「なっ、やろうぜ!!」 「だがよ・・・真に受けるヤツいるのか?」 「ああ。バッチシとな・・・」 「しゃーね・・・セッティングするか・・・来い、樺地!!」 「ウスッ!!」 景吾とひのき、そして崇弘による最終イベントの準備に取り掛かった。 時間は過ぎ、夜というより夜中・・・・ 明日は東京に戻るというのに、景吾たちに「起きてろよ」と言われ、 しぶしぶ全員は広いロビーに集合していた。 「で、なんすか?全員呼び出して・・・」(桃) 「この時間だ・・・これから起こるとすれば・・・あれだな?」(貞治) 「なんすか・・・・」(薫) 「なんか嫌な予感する・・・」(隆) 「俺もだ・・・」(秀一郎) 「それよりも、明日帰るというのになんです。起きてろというのは!!」(はじめ) 「まぁまぁ・・・それより、景吾さんとひのきさんがいませんね?」(裕太) 「ホントだ☆何か静かと思えば・・・・」(清純) 「どこ行ったんでしょう・・・あと崇弘さんもいないですね、亜久津先輩」(太一) 「俺が知るかよ・・・」(亜久津) 「なんかあるな・・・」(亮) 「ああ・・・あのひのきがいないんだぜ・・・なにか絶対考えてるぜ・・・」(岳人) 「一体何なんでしょうね・・・・ってジロー先輩・・・起きて下さいよ!!」(長太郎) 「ファ〜〜〜・・・・ねみぃ・・・ま〜〜だぁ〜〜〜?」(ジロ) 「そないなこと言わんとき。それにしても遅いな」(侑士) そう話していると、いきなり電気が消え3つのろうそくの火が灯される。 「キャッ!!電気が・・・」(杏) 「停電・・・こんな時に停電なんて嫌だな・・・」(深司) 「深司・・・ん?あれは・・・・ろうそく?」(アキラ) 「3つか・・・何をする気なんだ、あいつは・・・」(桔平) 3つの灯は下に降りていき、みんなの前に現われた。 「待たせたな・・・」(景吾) 「これから最終イベントをやるぜ!!崇弘!!」(ひのき) 「ウスッ!!」(崇弘) ひのきが呼ぶと、崇弘が1枚の地図と15本のろうそくを持ってきた。 「これより、春だが肝試し大会をやるぜ。全員参加だ」 景吾のその言葉に約2名が一歩引き、何名かは「やはりな・・・」と思っていた。 「へぇ〜〜、面白そうだにゃ〜」(英二) 「普通は夏とかよね・・・肝試しって・・・」() 「そうそう・・・でも楽しそうvv」() 「怖くないの?」(リョーマ) 「ぜっんぜん!!」 「15本のろうそくっていうことはペアで行くんだね?」(周助) 「ああ、ちょうど30人いるからな」(ひのき) 「組み合わせはどうするの?」() 「安心しな、樺地!!」(景吾) 「ウスッ!!これ・・・引いて下さい」(崇弘) 崇弘は1つの箱を取り出してきた。 1人ずつ、カードを引いていく。 カードにはそれぞれ番号を記入してある。出発する順番とペア決めの番号。 どんどん引いていくなか・・・・薫とだけが真っ青な顔をしていた。 「おい、マムシ!!もしかして怖いのか?」 「なんだと!!」 「参加、するよな?」 「当たり前だ!!」 そういいきり、ザッ!!とくじを引いた。 「次はさんです・・・」 崇弘がの前に箱を差し出した。 だが・・・・・ 「ねぇ、絶対参加しなきゃダメなの?」 ビクビクしながらひのきに問いかける。 「とーぜん!!早く引きなよ」 唾をゴクリとのみ、ゆっくりとくじを引いた。 それに続き、国光もくじを引く。 「よーし、全員行き渡ったな。それじゃ、カードを見てくれ」 ひのきの合図とともにカードを見る。 「うっほほ〜い。と一緒vv」(英二) 「まっ、賑やかでいいけどね」() 「僕、亜久津先輩とです」(太一) 「さっさと済ませようぜ・・・眠い」(亜久津) 「なんだ、桃君とか・・・せめて杏ちゃんに来て欲しかったな。残念」(清純) 「悪かったすね・・・橘妹じゃなくて・・・」(桃) 「あっ、リョーマとだね・・・」() 「そうみたいだね・・・まっ、それでいいけど・・・」(リョーマ) 「なんや、岳人とかい・・・こんな時こそちゃんと当たりたかったわ」(侑士) 「なんだよーー!!侑士!!」(岳人) 「あ・あ・ああ杏ちゃんと一緒・・・」(アキラ) 「ヨロシクね、アキラ君」(杏) 「俺たちは穏やかに行けそうだな」(秀一郎) 「そうだね・・・」(隆) 「それよりさ・・・なんで俺がジローさんなわけ・・・寝てるし・・・」(深司) 「zzzzzzzzzzzzzZZZZZZZZZZZZ・・・・・」(ジロ) 「なんだ、桔平とか・・・」(ひのき) 「俺で悪かったな・・・」(桔平) 「樺地とか・・・当然だな。なぁ、樺地?」(景吾) 「ウスッ!!」(崇弘) 「まぁ予測していた通りになってしまいましたね・・・」(はじめ) 「あはは・・・(苦笑)」(裕太) 「楽しみだね、vv」(周助) 「うんvvあっ・・・でも・・・確かこういうのって苦手なのが・・・」() 「ん?薫・・・どうした、顔が真っ青だぞ?」(貞治) 「そ・そ・そんなこと・・・ないっす・・・」(薫) 「亮さんとか・・・」(長太郎) 「まっ、いつも通りってことだな」(亮) 「まさか・・・最後だなんて・・・」() 「そうみたいだな・・・・」(国光) 組み合わせと順番が決まり、全員屋敷から出て肝試しのスタート地点にやってきた。 「ここがスタート地点。ここから200M先に祠があるんだ。 そこで自分たちの名前と寮名を記入して、景吾の別荘がゴールだ。 これはただの肝試しだから、競争とかは全くない!! 1ペアごとに5分の間隔をあける。文句ないな?」 ひのきの解説に誰もなにひとつ言わなかった。 「それじゃ・・・始めようぜ。オレが出発するまではオレが時間を教えるけど・・・ 残りは自分達で動いてくれよな」 「よーし!!最初は俺たちだにゃ」 「うん」 ひのきの「スタート」とともに英二とは森の中に入っていった。 彼らが持っているのはただ火が灯っている1本のろうそく。 「にゃ〜んか、いまにでも出てきそうだにゃ」 「英二、怖いの?」 「ま〜〜〜っさか!!あれだけ向こうで見まくってんのに!!」 「だよね〜〜〜」 5分経ち、亜久津&太一ペアが出発した。 「真っ暗です〜〜」 「つまんね・・・さっさと終わらせるぞ」 亜久津はさっさと前へと進んでいった。 「ああ、待ってください!!亜久津せんぱ〜〜い」 また5分経ち、清純&桃ペアが出発した。 「こういうのって絶対誰かが怖がるんですよね〜〜」 「そうそう、意外と・・・・薫君が苦手だったりして」 「あっ、さっきマムシのヤツ・・顔、真っ青でしたよ」 「それはラッキー↑だね」 「そうっすか・・・・」 5分経ち、リョーマ&ペアが出発した。 「ホントに怖くないんだ・・・」 真っ暗闇をひたすら元気に歩いている。 「うん。あっ・・でも・・・」 「なに?」 「が確か・・・・」 「先輩?」 「苦手だったはず・・・」 「ふ〜ん・・・」 また5分経ち、侑士&岳人ペアが出発した。 「どうせ、脅かすにしろありきたりやろ・・・」 「まぁな・・・それにしても暗いな」 「せやな・・・どないなってんやろうね」 更に5分経ち、アキラ&杏ペアが出発した。 「あ・杏ちゃん・・・怖くない?」 「ううん、全然・・・アキラ君、怖いの?」 「まッまさか!!行こう、杏ちゃん」 「うん」 5分経ち、秀一郎&隆ペアが出発した。 「それにしても、春に肝試しなんて珍しいよね」 「ああ・・・だがたまにはいいんじゃないのかな」 「そうだね」 5分経ち、深司&ジロペアが出発した。 「オレ、こういうのメチャ好き〜〜たのC〜〜〜!!」 「あーあ、1人で張り切ってるよ・・・」 また5分経ち、桔平&ひのきペアが出発した。 「あーあ・・・ちゃん、最後になっちまった」 「お前・・また何か企んでるのか?」 「なんだ?気になるのか?」 「当たり前だろ!!」 「実はな・・・・・・・・」 5分経ち、景吾&崇弘ペアが出発した。 「なぁ、樺地・・・ひのきが言っていたが本当には苦手なのか?」 「・・・・・くじ・・・引いているとき・・・・震えて・・・ました」 「そうかよ・・・」 「ウスッ!!」 5分経ち、はじめ&裕太ペアが出発した。 「どうせ脅かすにしろ、ワンパターンです」 「はじめさん・・・」 「僕たちは向こうで幽霊とかを見るのは日常茶飯事。これごときで驚いていられません」 「ごもっとも・・・」 5分経ち、周助&ペアが出発した。 「そういえば、さっき何か言い掛けてなかった?」 「うん・・・確かこういうの苦手な人物が1人いたような・・・」 「へぇ〜〜、それはやっぱりたちの中なのかな?」 「うん・・・あっ!!思い出した!!だ!!」 「ちゃん?」 「そう!!とにかくホラー全般・・・お化け屋敷でも絶対足を入れないんだもん」 「これは最後が楽しみだね」 5分経ち、貞治&薫ペアが出発した。 スタスタスタスタ・・・・・・ 「おい、薫・・・そんな早く行かなくてもいいだろう・・・」 「べ・別に・・・そんなことないっす・・・」 と言いながらも冷や汗をかいていた薫であった。 5分経ち、長太郎&亮ペアが出発した。 「どうぜワンパターンだろ!?」 「そうですよね・・・でも何でこんなことを・・・」 「さぁな・・・」 28人がいなくなり、只今スタート地点にはと国光2人だけ・・・・ 国光は通常通り無表情でいたが、はその場にしゃがみ込んでいた。 「ん?どうした」 さすがに気になったのか話しかけだした。 だがその声はどうやらには聞こえてなかったらしく、返事を返さなかった。 国光もしゃがみ込み、再度に問いかける。 「!!」 耳元でいきなり名前を呼ばれたもので、ビクッと反応した。 「あっ・・・なに?」 「どうした・・・調子が悪いのか?」 「いや・・・そんなこと・・・」 「顔色が悪いぞ・・・」 「そ・そうかな・・・・」 そう言いながらもは冷や汗をかいていた。 そして5分経ち・・・・ 「時間だ・・・」 「やっぱり行かなきゃいけないのかな・・・?」 「怖いのか?」 国光の言葉にまた身体で反応する。 その姿に1つため息をつき、国光はの腕を引いた。 「キャッ!!なに・・・?」 そして腕を自分の腕に絡ませると、 「怖いなら目を瞑って、掴まってればいい」 「国光・・・」 「行くぞ」 「うん・・・」 こうして全員スタート地点から出発した。 最終ペアが出発する頃・・・・ 英二&ペアはすっかり中間地点の祠につき、名前と寮を記入し別荘へと向っていた。 時間は過ぎ、中間地点にはそれぞれの名前と寮が記入されていった。 肝試しといってもそれにあわせて鎧武者や首吊り人形といった脅かし道具は全く使ってない。 ただこの自然のなかで行われているだけなのだ。 それを全く知らない怖がり約2名はそれを知らない。 大体のものは、脅かしがないことに気楽に前へと進んでいる。 「そろそろちゃん、叫ばねーかな?」 「どうした?」 「さっき話しただろ・・・そろそろと思うだけど・・・」 そう話していた矢先・・・・・ 「いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 強烈な叫び声が森中に響く。 「おっ、やってるやってる!!」 「お前な・・・」 一方・・・・先に言ってる方々はこの叫び声に・・・ 「うにゃ?」(英二) 「だね・・・」() 「スッゴイ声です・・」(太一) 「ケッ・・・」(亜久津) 「い・今のちゃんだね☆」(清純) 「先輩もダメだったんすね」(桃) 「あーあ、叫んじゃってる・・・」() 「森中に響くっていうのも凄いけど・・・」(リョーマ) 「なんや、ちゃん苦手やったんや。カワエエな」(侑士) 「侑士、諦めたんじゃねーのかよ・・・」(岳人) 「うわっ、なんだ!?」(アキラ) 「今のさんね・・・ダメだったんだ・・・」(杏) 「凄い声だね・・・」(隆) 「ああ・・」(秀一郎) 「あーあ・・・耳に響くよ・・・大体これくらいで叫ぶなよな・・・」(深司) 「ちゃん、かっわE〜〜」(ジロ) 「凄いな・・・これほどとは・・・」(景吾) 「ウスッ!!」(崇弘) 「これはまた豪快に叫んでますね・・・」(はじめ) 「何も仕掛け・・・ないんすけどね」(裕太) 「やっぱり叫んじゃったね・・」() 「でもこれもお約束じゃない」(周助) 「おい、薫・・・何を急いでいる?」(貞治) 「ふしゅ〜〜〜〜」 「スッゲー声だな・・・」(亮) 「苦手だったんですね・・・でも女性ならそういう人が多いですよね」(長太郎) その頃・・・ 「・・・落ち着け!ただの風だ」 あの叫んだ後、はピッタリと国光にしがみついていた。 「か・・・・風?」 「ああ・・・それに何も仕掛けもない・・・安心しろ」 「と言われても・・・やっぱり怖い・・・」 そういい涙目で国光に言う。 「ならしっかり掴まっていろ。これ以上叫ぶようだったら、 抱き上げてでも進むからな」 そう言い、を引っ張って前に進んで行った。 結局、はまたもや些細なことで叫んでしまい国光に抱き上げられて 進んでいったのは時間の問題だった。 こうして楽しい?別荘での生活が終わり、8日の夜彼らはホグワーツに向っていったのだった。 ![]() ![]() ![]() |