そして30人はコートへ出た。





「それにしても、ええな。スコート姿・・・」(侑士)
「いつもはヤローばっかだったしな」(岳人)
「なんか華って感じっすね、亮さん」(長太郎)
「ああ。全然違うな・・・」(亮)
「ウスッ!!」(崇弘)
ちゃん、かっわE〜〜〜〜vv」(ジロ)
「なんだ、起きてたのかよ・・・」(景吾)


「ウンウン。女の子がいるテニスってやっぱいいよね☆」(清純)
「でも先輩にひのき先輩は経験者だったなんて知らなかったです」(太一)
「ケッ!!」(亜久津)
「う〜ん・・・いいデータが入りそうですね」(はじめ)
「はじめさん、楽しそうですね」(裕太)


「あの〜〜、桔平さん・・・オレたち、またボコられるんすか?」(アキラ)
「考えるな!!兎に角、あいつに刺激を与えることだけはするな」(桔平)
「ひのきさん・・・ときどき打ってると豹変しちゃう時があるのよね・・・」(杏)
「いつも喰らってるのはアキラだけどね・・・」(深司)



「でもちゃんが経験者だったなんて知らなかった・・・」(隆)
「そうだな・・・これはいいデータが入る」(貞治)
「またデータっすか?」(桃)
「懲りないっすね・・・」(薫)
「ああ・・・」(秀一郎)



「それより。僕がしっかりと教えてあげるからねvv」(周助)
「うんvv」
「景吾くん。あっちのコート借りるね」
周助はさっそくの手を引き、奥のコートへ移動した。


「あ〜〜〜!!周助のヤツ、抜け駆けだにゃ!!イコ、!!」(英二)
「もう、引っ張らないでよ!!」(
「オレ達も行こう」(リョーマ)
「お手柔らかに・・・・」(
周助たちに続き、リョーマ達もコートへと入っていった。
6人はさっそく基礎から彼女達に教えていった。



・・・・」
「ん?」
「軽く打たないか?」
「手加減してくれるんでしょ?」
「当然だ」
国光とも1つのコートに入り、軽くラリーを続けた。
2人のラリーを眼で追うように見入る彼ら。
それもそうだろう・・・いくら軽く打てるといってもあの国光と対等に打ち合っているんだから・・・・



ちゃん、試合したら?」
ラリーを終え、軽く休憩しているとひのきが声をあげた。
「無理よ!いくらなんでもブランク有りすぎ・・・ラリーでも結構堪えてるのに・・・」
「そんなふうには見えねーけど・・・」
「ひのき・・・・」
「なぁなぁ、国光もちゃんと試合したいよな!?」
ひのきは国光にも話しかけた。
「やってみるか?」
「じょ・冗談でしょ・・・?」
「いや・・・」
「だってよ・・・・おーーい、桔平!!」
「なんだ?」
「今から国光とちゃん試合するから、審判!!」
その声に1つのコートに全員が集まった。





全員が見ている中で国光との試合が始まった。

「1セットマッチ、トゥサーブ!!」
桔平のコールが響き、は2・3度ボールを着き、力の限りボールを打ち込んだ。
「ハッ!!」











時間は経ち・・・・・
「ゲームセット!ウォンバイ手塚、6−2」
試合が終わり、国光が余裕に勝利を収めた。
だが・・・・・・・
あの国光から2ゲーム取ったが凄いという視線が飛び散っていた。




それからひのきたちも軽い試合をしていった。
その中・・・・・




「1セットマッチ、跡部トゥサーブ!」
久々に国光と景吾のミニゲームが始まった。
試合は互角に進んでいき・・・・・・



「俺様の美技に酔いな」



と景吾のお決まりの名台詞が跳ぶ。
だが・・・・・「ゴホッゴホッ」という咳き込むの姿があった。

「大丈夫?」(
「ウン・・・なんか急に喉が・・・」(
「おかしなこともあるんだね・・・」(





そしてまた・・・・・
景吾の名台詞が飛ぶと、また咳き込む・・・・



「ゴホッゴホッ・・・」
「だ・大丈夫・・・本当に・・・」(
「うん・・・でもなんで?」
「風邪ですか?」(杏)
「そんな事ないけど・・・」
「もしかして景吾の『俺様の美技に酔いな』が原因だったりしてな」(ひのき)
そんなことねーよな〜〜っといいながら、ひのきはけらけらと笑う。




「おい、国光・・・俺様なのか?」


「さぁな・・・・」


それ以来、景吾はの前では美技とは言わなかったらしい・・・







そしてこの1日はテニスで過した。





夜・・・・食事を終え、ただいま皆で駄弁り中。

「それにしても、ひのきさん・・・相変わらず容赦ないよな・・・」(アキラ)
「そうだね・・・強いのに俺らを標的にするんだもんな・・・」(深司)
「深司くん・・・ひのきさん、いつからテニスやってたんですか?」(杏)
「そうだな・・・ちゃん、話す!?」(ひのき)
「う〜ん・・・別にいいと思うけど・・・」(
「何かあるの?テニス関係で・・・」(
「そんな事は・・・ない・・・」
「じゃ、教えて!!」(
「私も聞きたい!!」(



とひのきが顔をあわせ、コクリと頷くとが語りだした。



「私たちがテニスを始めたのは・・・小1。従姉弟がやっててね・・・
 『一緒にやろ』って言われてからやり始めたんだよね・・・」

「そうそう・・・しかもそいつメチャ強いんだぜ。知ってんかな?
 幸村精市って言うんだけど・・・・」




幸村精市!?





その一言で彼らは固まってしまった。


「あれ・・・・オレ、変なこといったか?」
ひのきはたまたま隣に座っている桔平に問いかける。
「い・いや・・・・お前が言った『幸村精市』とは立海大の・・・・」(桔平)
「おっ、知ってんのか?」(ひのき)
「お前・・・立海大の幸村といえば、俺や国光、桔平と同様全国区プレイヤーだぞ」(景吾)
「せやせや、しかも部長ちゅうんやから・・・」(侑士)
「あれ見たら、真田が部長!!って感じだよな」(岳人)
「そ〜だよね〜〜〜ZZZzzzzzzzzz・・・」(ジロ)
「あっ、こいつ・・・もう寝やがった」(亮)
「仕方ないですよ。あれだけテニスしたんですから・・・」(長太郎)


「だからさんとひのきさんはあれだけ強かったんですね?」(裕太)
「強いって・・・」(
「いや、ちゃんは強いよ・・・」(ひのき)
「だが、あの幸村がコーチだったとは・・・いいデータが入った」(貞治)
「ええ。僕もお相手願いたいですね」(はじめ)
「絶対無理です!!」
「ありゃりゃ・・・言い切っちゃたよ☆」(清純)
「ケッ」(亜久津)
「でも僕より上手ですから、羨ましいです・・・」(太一)


「だけどあの国光から2ゲーム取るなんて・・・」(隆)
「ああ。それだけの実力があるんだろう・・・」(秀一郎)
「だけど、非難してるよ〜〜」(英二)
ちゃんらしいね・・・」(周助)
「オレも先輩とやってみてーぜ!!」(桃)
「お前は到底無理だな・・・」(薫)
「なんだと!!」
「やんのか!?」
「「ああ!!」」
いつものように桃と薫は喧嘩腰になる。


「で、やってどうだったすか?」(リョーマ)
「そうだな・・・今までとは違っていたな・・・」(国光)
「でも、ってなにやらしても上手いよね・・・」(
「そうそう・・・勉強できて、スポーツできて・・・パーフェクトって感じ」(
「あはは・・・・(苦笑)」(






それから時間は経ち、皆はそれぞれの部屋へと戻っていった。



「今日の試合、楽しかった・・・」
「でもやっぱり国光には敵わない・・・全然手出しが出来なかったし・・・」
国光とだけが残り、話していたのだった。

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