次の日、彼らは時差ぼけのなか中学の制服に着替え、青学にいった。
「おはよ〜〜」()
「おはよ・・・」()
「なんか久しぶりだね・・・この制服・・・」()
「うん・・・それにしても・・・」()
「「「「眠い・・・・」」」」
4人は同時に欠伸をする。
それは彼らも同じ・・・
校舎内に入り、会議室に入ると数人はもう集まっていた。
もちろん、その中でも欠伸が・・・・・
「なんじゃい、情けないの〜〜」
会議室に入ってきたのは、元気満々の竜崎先生。
「竜崎先生・・・」()
「お久しぶりです」(国光)
「情けないって・・・仕方ないですよ〜〜。時差ぼけなんですから・・・」()
「それにしてもゲンキだね、スミレちゃん!!」()
「これ!!またスミレちゃんというか!!」
「スミレちゃんはスミレちゃんですよ」(周助)
「そうそう!!竜崎先生、ゲンキだね〜〜」(英二)
「あたしゃまだくたばる気はないよ!!」
「ってか、くたばる日なんてないんじゃないの・・・」(リョーマ)
「それは言いすぎじゃ・・・」()
時間は過ぎ、全員が揃うと青学校長が現われた。
「急な呼び出しで悪いね。今日、30人にきてもらったのは・・・・」
校長の話に、彼らはただ呆然としてしまった。
その言葉が、
『君達・・・とくに今年度卒業予定・・・つまり手塚君たちの卒業式を行うことに決定した』
だった。
「ですが、俺たちはホグワーツ卒業とともに大学の卒業を・・・・」
景吾がそういうと、
「確かにそう言った。だがお前たち義務教育を終えたんだ。
祝おうという私たちの気持ちはいらないのか?」
太郎がそう追い討ちをかけるように問いかける。
その言葉に景吾も黙ってしまう。
「せっかくの休みを台無しにしてしまったのは、謝ります。
ですが、大人への一歩を踏み出すんです。お祝いくらいやらせてもらえないでしょうか?」
伴じいはにっこりと微笑みながら、彼らにそう言い聞かせる。
「どうするんだ?」(亮)
「先生方がここまで言ってくれるんだ。俺はいいと思うが・・」(桔平)
「やっぱここはちゃんたちに決めてもらおうぜ!!」(ひのき)
「ちょっと・・・」()
「せやな。俺らの代表は国光とちゃんやからな」(侑士)
はひとつため息をつき、国光に小声で問いかけ始めた。
「どうする?」
「せっかく帰って来たんだ。ご厚意を受けてもいいと思う」
「もし断ったとしても、他の形でどうにかしそうだしね・・・」
2人の決断が決まり・・・・
「解りました。先生方のご厚意に甘えさせてもらいます」
国光がそういうと、「移動しよう」と言い、全員は一路、講堂に行った。
講堂内は先日、青学で行われた卒業式の形が残っていた。
「あの〜〜、質問があるんですが〜」
桃が先生達に問いかけ始めた。
「国光先輩たちは解るんすが、来年は俺ら、再来年卒業のリョーマ達はどうするんすか?」
「そうじゃの〜〜、ついでにやってしまおう。だが、卒業年数は違うぞ」
桃の問いかけに、青学校長が答えた。
「それじゃ、全員・・・そうじゃの〜〜・・・学校別に分かれて、出席番号順に座ってくれ」
校長の言葉とともに彼らはそれぞれに別れ、席に座っていった。
side青学
「一番は貞治だな」(国光)
「ああ、次はリョーマだ」(貞治)
「ウィーッス」(リョーマ)
「次は秀一郎だね」(隆)
「ああ、俺の後ろが海堂だ」(秀一郎)
「ふしゅ〜、次は隆先輩っす」(薫)
「んで、タカさんの次がオッレ〜〜!!」(英二)
「英二の後ろが私!」()
「の次が私で、後ろが国光」()
「国光君の次があたしで・・・」()
「次があたしだよ」()
「ちゃんの次が僕で」(周助)
「最後は俺っすね」(桃)
side不動峰
「一番最初は深司だな」(アキラ)
「そうだよ・・・なんだよ、そんなの当たり前じゃないか・・」(深司)
「ぼやくな!!次はアキラで、オレだ!!」(ひのき)
「ひのきさんの次が私で、最後はお兄ちゃん」(杏)
「そうだな・・・俺たちはこれでいいだろう」(桔平)
side聖ルドルフ
「僕たちは2人ですから、簡単ですね」(はじめ)
「はい。俺が先で、はじめさんが最後です」(裕太)
「よくできました。裕太君」
side山吹
「ほら、あっくん。あっくんが最初だよ☆」(清純)
「けっ!!しゃーねーな」(亜久津)
「次は清純先輩です」(太一)
「んで最後は太一だね☆」
side氷帝
「おい、ジロー。てめー、俺様の前で寝るんじゃねーぞ」(景吾)
「え〜〜〜〜〜>3<」(ジロ)
「まぁまぁ・・・景吾先輩の次は俺っす」(長太郎)
「そんで次は俺や」(侑士)
「ウスッ!」(崇弘)
「で、崇弘の次は俺だぜ」(亮)
「最後は俺だな」(岳人)
そして小さな卒業式が行われた。
開会宣言が終わると、すぐに卒業証書授与が始まった。
『卒業証書授与。青春学園中等部 乾 貞治』
「はい」
乾は立ち上がり、ステージに上がり卒業証書を受け取った。
『越前 リョーマ』
「はい」
『大石 秀一郎』
「はいっ」
『海堂 薫』
「はい」
『河村 隆』
「はいっ」
『菊丸 英二』
「はいっ!」
『 』
「はい」
『 』
「はい」
『手塚 国光』
「はい」
『 』
「はい」
『 』
「はい」
『不二 周助』
「はい」
『桃城 武』
「はいっ!」
青学メンバーが全員受け取ると、竜崎先生は続けて名前を読み上げていった。
『不動峰中学校 伊武 深司』
「はい」
『神尾 アキラ』
「はいっ♪」
『 ひのき』
「はーい」
『橘 杏』
「はいっ!」
『橘 桔平』
「はい」
5人が受け取ると、今度は伴じいが名前を読み上げていった。
『聖ルドルフ学院 不二 裕太』
「はいっ!」
『観月 はじめ』
「はい」
『山吹中学校 亜久津 仁』
名前を呼ばれるが、亜久津はそのまま立ち上がり証書を受け取るとさっさと席に座った。
『千石 清純』
「はいっ☆」
『壇 太一」
「はいです!!」
5人が受け取ると、最後に太郎が名前を読み上げていく。
『氷帝学園中等部 芥川 慈朗』
「ふぁ〜〜い」
『跡部 景吾』
「はい」
『鳳 長太郎』
「はいっ!」
『忍足 侑士』
「はい」
『樺地 崇弘』
「ウスッ!」
『宍戸 亮』
「はいっ」
『向日 岳人』
「はいっ!」
7人が受け取ると、「以上」と言い後ろに下がった。
そのあと校長からのお祝いの言葉が長々と過ぎていき、卒業式は終了した。
「やっと終わったぜ・・・あの校長、話が長いしよ〜」(岳人)
「そういわんとき・・・せっかく祝ってくれたんやから」(侑士)
「そうですよ。でも俺達も先輩たちと卒業証書もらえるとは思いませんでした」(長太郎)
「確かにな・・・」(亮)
「ふあ〜〜〜眠い・・・」(ジロ)
「これで後はあの宿題をどうにかしないとね☆」(清純)
「そうでした〜。あの山積みの宿題をやらなきゃいけないです〜〜」(太一)
「ケッ・・・」(亜久津)
「確か来週の木曜日・・・4月8日の夜に出発ですよね?」(裕太)
「ええ。あの屋敷しもべはそういってましたね」(はじめ)
「これからが地獄だぜ・・・」(アキラ)
「アキラはね・・・普通にやってれば出来るし・・」(深司)
「ぼやくな・・・あと1週間はある。頑張るんだ」(桔平)
「そうよ、アキラ君。解らない所とか教えてあげるから」(杏)
「杏ちゃん・・・」
「でもよ・・・あの量は殺人並みだぜ・・・」(ひのき)
ひのきの言葉に4人は冷や汗をかき、深司はまたぼやきだした。
「ねぇ、国光先輩」(リョーマ)
「なんだ?」(国光)
「あと1週間、どうするんすか?」
「それはあの宿題を片付けるに決まってるでしょ?」(不二)
「解ってるっす。俺が言いたいのは・・・」
「どこでやるかってことだな?」(貞治)
「正解ッす」
「そうか・・・俺たち、いままで大広間内で更に大人数でやってたから・・・」(隆)
「日本に・・・青春台にそんなとこあったすかね?」(桃)
「図書館とかあるけど・・・さすがにこの団体じゃ・・・」()
「確かに・・・しかもこれだけ個性豊か揃いだと、余計目立つよね」()
「それに日にち的に僕たちが学校行ってる日に当たっちゃうよね」(周助)
「もし、そんな日に街にでたら、間違いなく補導員に捕まるな」(秀一郎)
「どーすんの?国光〜〜」(英二)
「そうだな・・・」
「・・・・・・・どこか、見つからないところでもあれば・・・」(薫)
「薫君の意見もいいけど、そんな場所あるの?」()
「あるぜ!俺様の別荘がな・・・なぁ、樺地?」(景吾)
「ウスッ!!」(崇弘)
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「別荘!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
景吾の言葉に氷帝メンバー以外は唖然とし、口をあんぐりさせている。
そして・・・・・
(ブルジョワめ・・・)
と心の中でそういっていた。(約何名←とくにリズムに桃)
「おい、てめーら。あと1週間、俺様の別荘で過さなねーか?
もちろん、テニスコートもあるぜ。あとピアノももちろんある。
どうだ?」
こうして残りの1週間、特待生たちは景吾の別荘で過すことにした。
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