運命の日から一週間がたった。






13人は行くことを決意した。
そして今会議室にいる。
彼らに渡した入学許可書ともう一枚の学用品リストを持って。

暫くして校長先生ともう1人女性の人が入ってきた。


「皆、待たせたね。こちらがホグワーツ魔法魔術学校、副校長のマクゴナガル先生だ」
校長の紹介に彼らは彼女に会釈をした。
「Hallo.everyone・・・・・・・・」
彼女が話し出し、数名はなんなく訳せたがあとは?マークを飛ばしていた。

「あの〜・・・・・・何言ってるか分からないんですが・・・・・」(
「あーすまないね・・・・・皆にこれを渡してなかったね」

校長は13人にマグネットピアスを渡した。
「これをしていれば英語から何まで全部日本語に訳される。さあ、つけてごらん」
13人は片耳にマグネットピアスをつけた。
それぞれ違う色のマグネットピアス。



「改めて、初めまして皆さん。私はミネルバ・マクゴナガルです」


「ホントだにゃ〜、日本語に訳されてる〜」
「これなら向こうでもやっていけるっすね」
言葉が訳されることを喜ぶ菊丸と桃城。
「これも魔法なんですか?」
問いかけたのは
「そうですよ。あたな方は英語に全く慣れていないようだから、私達が作り上げたんですよ」
「オレは慣れてるけどね・・・・」(越前)
「あなたは確か、以前にアメリカに在住していたんですよね。アメリカとは違ってイギリスは英語の発音が
 全く違いますのよ。それに特有のなまりもあります」
「ふ〜ん・・・・・・」
「会話の方はどうなるんですか?」(
「会話の方も大丈夫ですよ。あなた達が日本語を喋ればピアスが英語に変えられる魔法をかけています。
 それでは、学校のことをお話しましょうか・・・・・・・・」


彼らは真剣に先生の話を聞いた。
学校のこと、授業のこと、寮のこと・・・・・・・




「ここまで話せばいいでしょう。何か質問とかはありますか?」
先生の問いかけに、手を挙げたのは
さん、どうぞ」
「はい、学校のことはよく分かりましたが、この学用品リストにあるものをそろえるには
 何処に行ったらいいのですか?日本にはなさそうだし・・・・・」
「そのことなんですが、ロンドンにあるたった1つの魔法使いの町があります。
 そこで全部揃いますよ」
「ですが、俺達はイギリスまでの距離があります。その辺はどうしたら・・・・」
次に問いかけたのは手塚。
「それは、こちらの方から行けるように道を作ってあります。大丈夫ですよ」
と先生は答えた。
「はいは〜い!質問〜!」
「なんですか、菊丸君」
「教科書なんですけど、全部英語でかいてあるんですか?もしそうだとしたら俺、全部訳せないにゃ〜」
「俺だってそうっすよ!英二先輩」(桃城)
「けっ、情けねーな」(海堂)
「なんだと!このマムシ野郎!!」
「やんのか!!あ〜!!」
2人が喧嘩ごしになりかけた。が大石、河村によって止められた。
「やめないか!!2人とも」(大石)
「そうだよ!人前で」(河村)
「「・・・・・・・・・・」」
「教科書ですが、あなた達用に日本語版を作っています。安心しなさい。
 質問はこれだけですか?」
「はい、僕からも質問があります」
「どうぞ」
質問したのは不二だった。
「学校行く時はどうしたらいいんですか?イギリスまで行かなきゃいけないんですか?」
「ホグワーツに行くにはキングクロス駅から汽車が出ています。
 ですがあなた達はこっちの青春駅から乗れるように手配します。
 出発は8/31の朝6時です。それまでに準備をしていてください。
 それでは、私はこれで・・・・・・」

そういうとマクゴナガル先生は消えていった。


「そういうことじゃ。皆、準備を早めにしといてほしい。
 こっちの対処は任せてくれ。君達がホグワーツを卒業とともに青学の大学卒業証書を与えよう。
 さて、魔法使いの町『ダイアゴン横丁』の入り口を教えよう」


彼らは、校長先生とともに裏庭の方に移動した。

「ここから行くんじゃ!」
校長は無造作に組み込まれたレンガを順番に押していった。
最後のレンガを押すと、それはまるでアーチを作るように壁が動き出し、
その奥には町があった。
「ここがダイアゴン横丁じゃ」
13人はなにがなんだか分からなくなっていた。


「ここで買い物をすればいい。明日でもご両親と行って来るといいじゃろう。
 おっと、言い忘れっとた。君達は特待生じゃから授業料、学校で必要な物は全て
 無料で買える。その証にマグネットピアスを見せるんじゃよ。それがなきゃお金はいる。
 だがの、お小遣いくらいはもっててもいいと思う。お菓子とか必要じゃろ・・・・」

そういうとさっきまで開いていた扉が閉じた。
そして彼らは学校を後にした。



「ねぇ、明日いく?」(
「うん。でも皆でいくの?」(
「僕はと行きたいなvv」(不二)
「周助君vv」
「俺も一緒にいくにゃ〜」(菊丸)
「いいんじゃないっすか」(越前)
「そうだね、皆一緒だったら楽しいしね」(河村)
「マムシがいなきゃもっと楽しいはずだぜ!!」(桃城)
「なんだと!!やるのか!!」(海堂)
「やめないか!2人とも」(大石)
「全く・・・・・向こうに行ってもこうなのかしら・・・・・」(
「まぁ、2人が変わることはないな」(乾)
「とにかく、皆で行こう!!ね?」(
「そうだな・・・・・2人ともいい加減にしないか!グランド50週だ!」(手塚)
「「・・・・・・・・・・っす」」


手塚に言われグランドを走り出す桃城と海堂。
こんなんで本当に大丈夫なのか?う〜ん、不安だ
そして次の朝を迎える。

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