朝のSHRが終わり、それぞれ授業が始まった。
チェンジ・オーバー! side Ryoma.E in Kunimitsu.T
とにかく、先輩を探すのが先だね・・・
オレは恐る恐る3−1の教室に入った。
先輩は・・・・・っと・・・いたいた
先輩は先輩と一緒に話をしていた。
ということはあそこが、手塚先輩の席か・・・
席が解った途端、俺はゆっくりと歩いて席までいった。
なんとか手塚先輩を演じながらね・・・
「あっ、国光。おはよう」
「おはよう、手塚君」
早速先輩たちがオレに話しかけてきた。
「おはよう・・・」
オレは何とか返事をし、席に座った。
先生が教室に入ってきて、授業が始まった。
それにしても、眠い・・・
1年の授業も退屈だけど、3年の授業までこんなに退屈だとは思わなかった。
オレは思わず、欠伸をした。
多分、手塚先輩は欠伸なんてしないんだろうな・・・・そう思ってた・・・
って今、オレ手塚先輩じゃん!!
ヤバっと思い、つい周りをキョロキョロとした。
そして隣で先輩が小さくこういってた。
「どうしたの、もしかして疲れてる?」
先輩は手塚先輩のことを気にしてんだろうな・・・
オレは何とか手塚先輩を演じた。
「いや、大丈夫だ」
こんなんでいいんだよな・・・・
それでとうとう意識なくした・・・・
「それでは、この問題を・・・手塚!次の問題を!解いてくれ」
オレにとっては先生の声も子守唄に・・・って手塚先輩、呼ばれてますよ・・・
「はい」
あっ、先輩の声だ。
「手塚!!聞こえないのか、手塚!!」
ほら、先輩呼ばれてるって・・・・
「国光・・・当てられてるよ、起きて」
先輩の声とともにオレの体が揺れる。
オレはかすかな意識の中、先輩の顔がはっきり見えた。
そしてその横には・・・・
「珍しいこともあるんだな、手塚が居眠りとは・・・」
先生が驚いたような顔をしながらそういう。
あのね、オレは常習犯・・・・ってあっ!!
「す・すみません・・・」
「まぁいいだろう・・・兎に角、この問題を解いてくれ」
先生はそういうと教壇へと戻って行った。
「はい・・・」
オレは前へ出た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだよ、これ・・・・
今は数学の時間らしい・・・
オレには何がなにやら全く解らない・・・って当たり前。オレ中1だし・・・
隣では先輩がどんどん問題を解いていく。
へぇ〜、頭いいんだ・・・
ってそんなこと思っててもしょうがないじゃん・・・どうするんだよ、これ!!
オレはチョークを持ったまま、そこでただボーっと立ったままだった。
「終わりました」
先輩の声に、オレははっと思い先輩を見る。
「よし、席に帰っていいぞ・・・ん?手塚、どうかしたか?」
先生の言葉にオレは何を言っていいのか解らず、口ごもった。
どうしたらいいんだよ・・・・手塚先輩!!
そう思って黒板と睨み合っていると、先輩が小さな声でオレに話しかけてきた。
「どうかした?国光ならこの問題、どうこうないと思うけど・・・」
仕方ない、ここは先輩の力を・・・・
「ああ、だが俺にはこれだけは解けなかったんだ・・・教えてくれないか・・・」
これでいいよね、手塚先輩らしく言えたよな?
先輩は小さく溜息をつき、こういった。
「教科書、交換」
「??」
「早く!!」
オレは頷き、皆の目を盗み教科書を交換した。
そして先輩は席へと戻っていった。
オレは恐る恐る教科書を開くと、丁寧に解説までついた答え方が書いてあった。
よし!!
オレはそれを見ながら、問題を解いていった。
「終わりました・・・」
「よし、戻っていいぞ」
オレは席に帰り、また教科書を交換し眠りについた。
side
さっきから国光見てるとどうもおかしい・・・
欠伸はするし、居眠りまで・・・・
数学の問題も国光なら簡単に解けるはず。
「ねぇ、」
「なに?」
私は不審に思い、に問いかけた。
「国光だけど・・・なんかおかしくない?」
私がそういうとは国光を見る。
「確かに・・・・居眠りまでするなんて・・・らしくないね・・・」
はそういうとまた前へ向きかえった。
まぁ受験勉強で疲れてるんだろうな・・・
私はそう思いつつ、暫く見ることにした。
ほっほ〜い、リョマ偏で〜っす。
いや〜〜手塚の欠伸するところ、見てみたいわ〜〜〜
次は、3−6の話で〜す。
手塚と菊はどうしてるんでしょうか??もちろん、彼女サイドも書きますよ。
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