文化祭第1日目・・・・・・・






数週間かけ、やっと文化祭1日目が始まった。
彼らのライブは2日目の午後。



今日は各クラス、各部活動による模擬店などが出される。
もちろん、一般公開もある。
そのため生徒会、文化祭実行委員は今日も朝早くから準備を行っていた。




そして生徒達もぞくぞくと登校してきて、それぞれ準備にかかった。






その頃の彼らというと・・・・・・
部室でそれぞれ最後の練習に取り組んでいた。
もちろん、彼女達も一緒に―――――


AM8:30

「大分、形になって来たね」()
「うん、ユニットも上手くいってるし」(
「コレだったら明日は、成功間違えなしだね」()
明日のライブでもうウキウキ状態の彼女達。

「それより、今日はどうするの?」
不二がに問いかける。
「う〜ん・・・少し音楽室で歌って、それから見て行こうかなって思ってるの」
「だったら俺たちと一緒に回らにゃい?」
「英二達と?」
は嫌にゃの?」
「そんな事はないよ・・・・・」
「じゃ、きーっまり!!(抱き)」
「だからって抱きついてこないでよ」
「にゃはは・・・・・」


は?どうするの?」
「あたしもたちと一緒だよ。なんなら一緒に回る?」
「俺はがいればいいし・・・・」
「リョーマ・・・・」



そんな話をしていると部室に手塚とがやってきた。

「おはよう、皆」()
「あっ、!朝からご苦労様」()
「さっきまで練習してたんだよ」()
「残念でした・・・・今終わったんだよ」()
「うっそ・・・また出遅れた・・・・・」

「それより手塚、生徒会はいいの?」(不二)
「ああ、一段落したからな。少しでも練習しようと思って来たんだが・・・・」(手塚)
「大変だよにゃ〜〜〜、生徒会は・・・・」(菊丸)
「英二、そういうふうに言うなよ」(大石)
「だけど本当に大変だよね、手塚とさん」(河村)
「だが、コレが終われば手塚もも生徒会は引退だ。それほど力を入れているのだろう」(乾)
「ふしゅ〜〜〜〜〜」(海堂)
「俺たちには出来ねーことだよな・・・・」(桃城)
「そうっすね・・・・」(越前)




、これから音楽室行くでしょ?」()
「もちろん、少しでも練習しなきゃ」()
「あたし達もつきあうよ、どうせ行くんだし」()
「そうそう、さっ行こう!」()
「俺も行くにゃ〜〜〜〜〜」(菊丸)
「もちろん僕もね」(不二)
「オレも行くッス」(越前)
「俺も行こう、少しでも練習をしなければな・・・・」(手塚)

「俺は遠慮させてもらうよ、クラスの準備もあるからね」(乾)
「実は俺も・・・・・」(河村)
「俺もッス・・・・」(海堂)
「俺もクラスの準備もあるから・・・・・」(大石)
「それじゃ、ここで解散っすね。俺もクラス行くんで」(桃城)



彼らはそれぞれ移動し始めた。





音楽室に移動中の8人は・・・・・・・

「そういえば周助君のクラスは何をするの?」(
「僕達のクラスは喫茶店だよ。でも手伝わなくていいんだ」(不二)
「えっ、どうして?」()
「明日のライブで忙しいと思われてさ、そう言われたんだにゃ〜」(菊丸)
「へぇ〜〜〜、そうなんだ・・・・リョーマのクラスは?」()
「アトラクション・・・・・・けど俺は何もすることがない・・・・部長達は?」(越前)
「俺たちのクラスは、今回は何もしない」(手塚)
「それに何かしても私達は手伝えないしね・・・・・達は?」()
に問いかけると、3組でも模擬店はなしになっていると言った。




そして音楽室で暫く練習をした。





AM9:50

8人はそれぞれ練習を終わらせ、音楽室を後にした。

「手塚君、そろそろ・・・・・」
「そうだな、行くか」
と手塚は何かを話していた。

、どうかしたの?」
が問いかけてきた。
「うん。放送室行って、準備しなきゃ」
の答えに、が理解したように話し出した。
「あっ、そっか・・・。文化祭のオープニング・・・・・」
「そういうこと!それじゃ、またね」
「いってら〜〜〜〜〜」

2人は放送室に向けて移動した。




AM10:00
文化祭『青春祭』が開催された。

校内ではオープニングの曲が流れ始める。


『只今より第○×回 青春学園中等部 『青春祭』を開催いたします。
 正門で待機している実行委員は正門を開き、一般公開してください。
 今年は2日に分け、行います。くれぐれもトラブルのないようお願いします。
 そして、生徒会&実行委員主催の『ミスター青学』『ミス青学』『ベストカップル』の
 投票も開始します。青学生徒は必ず投票して下さい。この結果は明日の後夜祭で発表します。
 
 一般の皆様、今日は青春祭にお越しくださってありがとうございます。
 楽しんでいってください。何かありましたら、生徒会のほうまでご連絡下さい』





放送を終え、手塚とは放送室を後にした。

「よし、これで少しは楽になれるわね」
「そうだな・・・・」
「よかったらご一緒に回りません?国光君」
「願ってもないことだな・・・・・受けてたとう」

2人は校内を回りながら、楽しんだ。
その中でもまだ手塚にリボンを渡してくる女生徒は多かった。

「手塚先輩、受け取って下さい」
「よろしくお願いします」
「手塚君、受け取って」


手塚は深くため息をつき、あっさりと断った。
だが、今までの断り方と少し違っていた。

「すまないが、俺のリボンはもう結んだ。こいつとな」
手塚はとっさにの手を引き、彼女達にそう言った。
「ちょっと・・・・・『こいつ』はないんじゃないの?」
いきなり手を引かれ、こいつ呼ばわれされ少しブスッとしている
「気に障ったか・・・・すまない、
「別にいいわよ、国光」


2人がカップルと知った女生徒たちは、イヤ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜と言いながら去っていった。

「あーあ、大胆に行きましたわね・・・・・国光・・・・」
「別にいいだろう・・・・公にすると決めたんだからな」
手塚がに向かい、ニヤリと笑った。
「そうね・・・・・だったらずーーーーっと手を繋いでる?」
「それもいいな・・・・・」
手塚の挑発を買うように、が言うとそのままOKを出してしまった手塚。


そして2人はそのまま手を繋いだまま、それぞれ見て回った。
それを見ていた女生徒たちは物凄い声を上げていた。


「うそ〜〜〜〜〜〜、手塚君がさんと!!」
「手を繋いでる〜〜〜〜〜〜!やっぱり付き合ってたんだ」
「いや〜ん、手塚先輩〜〜〜〜〜」



そしてある一部の男子生徒も2人の姿を見て、崩れていた。


「嘘だろ・・・・俺、さんにリボン渡そうとしたのによ・・・・」
「しかも相手が手塚・・・・俺たちが敵うわけねーじゃねーか・・・・」
「玉砕だな・・・俺たち・・・・・(泣)」




その後、達と合流した。

「およよっ?手塚、意外と大胆だったんだにゃ〜」(菊丸)
「菊丸・・・・どうやら走りたいみたいだな・・・・・」(手塚)
「うにゃ〜〜〜、それだけはゴメンだにゃ〜〜〜」
「それにしても部長、今噂でいっぱいっすよ」(越前)
「そうそう・・・・手塚、やっと公になったね」(不二)
「まぁな・・・・」

いいな〜〜・・・ずっと手塚君と手繋いでる・・・・」()
「エヘヘ・・・・///」()
と手塚を羨ましがるに、不二が問いかけた。
「だったらvv僕達も繋ごうか?」
「いいの周助君vv」
「もちろんvv」
不二はそういうとの手を取り、しっかりと繋いだ。

〜〜〜、俺たちも手を繋ごうにゃvv」
「まっ、抱きつかれるだけましか・・・・いいよ」

「オレたちも繋ぐ、手?」
「いいの、リョーマ?」
だからいいに決まってんじゃん」
「うんvv」

不二たちに続き、菊丸、、越前、も手を繋いだ。
そのまま4つのカップルは回っていく。






不二たちにリボンを持ってきた女生徒達もまた凄い声を上げる。

「そんな〜〜〜〜不二君まで・・・・」
「嘘でしょ・・・・菊丸先輩・・・・・」
「いや〜〜〜〜〜〜〜リョーマ様〜〜〜〜〜」
「でもコーラス部4天王じゃ勝ち目ないよ・・・・・」



それでもアタックしてくる生徒は多く、彼らは逃げるため生徒会室へと急いだ。




「ここまでくれば大丈夫ね・・・・・」()
「ああ、ここは立入禁止だからな・・・・・」(手塚)
「それにしても、懲りてない人たちもいたのね・・・・」()
「そうみたい・・・・俺にはちゃ〜んとがいるのににゃ!!」(菊丸)
「でもお構いなしって感じ・・・・・まさかリョーマ達同様にあたしたちのことにも来るんだもん」()
「ホント・・・・嫌になるよね・・・・こーいうの・・・・」(越前)
「でも、大分少なくはなってるよ。やっぱり愛香といるお陰かな」(不二)
「周助君vv」()



暫く生徒会室で身ごもり、大分人の通りが少なくなるのを確認し、生徒会室を後にした。





時間はお昼12時。
グラウンドで食品を扱っている模擬店には人がたかっていた。


8人も食事を取ろうとグラウンドの方移動した。

「うわ〜〜〜、人がいっぱいだね・・・・」()
「お昼時だもんね」()
「ねぇ、何か食べようよ。お腹すいちゃった」()
「賛成ーー!」(
彼と手を繋いだまま、彼女達は話す。
その時、越前に声をかける人物がいた。



「おーーーーーい、越前!!」
振り向いた先には桃城がいた。
「桃先輩・・・・・なんすかその格好・・・・」
そう、桃城の格好はコスプレであった。越前は桃城の姿をみてクスッと笑っていた。
「仕方ねーだろ!これで商売してんだからよ。お前、たこ焼き食うか?」
「桃先輩の奢りならね・・・・・」
「しゃーねーな・・・・」
いつもの越前のわがままに従う桃城。
「そんじゃ、俺たちの分も奢ってくれるよな?桃」
「英二先輩・・・・・・」
「助かるよ、桃(クスリ)」
「不二先輩まで・・・・・解りましたよ、奢らせて頂きます」
桃城は菊丸、不二にまでたかられため息をつく。
「もちろん、手塚先輩にも奢りますから」
「いや、俺は別に・・・・・」
「いえ、こうなったら奢りますよ。もちろん先輩たちもッス」
「そうか・・・・ならありがたく頂こう」
「ありがと、桃城君」


8人は桃城からたこ焼きを貰い、座る場所を探し始めた。
ちょうど8人分の席が空いており、そこに座った。



そして―――――

「はい、周助君。あーんvv」
「あーん・・・・うん、美味しい。はいお返しだよ、あーんvv」
「あーん・・・美味しいvv」
相変わらず見せ付ける不二と

、俺にもあれやってにゃ〜〜」
「いや!!」
たちの行為が羨ましく、にせがむ菊丸だが、あっさりと返事する



そしてもくもくと食べる手塚、越前、
食べ終わった8人はまたそれぞれ見て回り始めた。




そのなか、ある声が彼女たちの耳に入った。
しかも聴きなれた声が・・・・・・


ちゃん、久しぶりやな」
「あーん、なに手塚と手、繋いでんだ!」
ちゃ〜〜〜〜〜〜〜ん、ひっさしぶり〜〜〜〜」

そう、を狙う氷帝の忍足、跡部、ジロの3人。
その後ろに4人も来た。

「また始まりやがった・・・・・」(宍戸)
「そうっすね・・・・」(鳳)
「バカ侑士・・・・さんには手塚がいるって言うのに・・・・」(向日)
「ウスッ!」(樺地)


「なぁなぁ、案内してや!ちゃん」
「嫌、これから生徒会の仕事もあるんだし・・・・他の人に頼んだら」
「あーん、そんなの俺様には関係ねーよ。そんなのふけてしまえ」
「なんでふけなきゃいけないのよ!行こう、国光」
「ああ、お前たちトラブルだけは起こすなよ」
手塚とはさっさと跡部達のところから去って行った。


ちゃん、冷たE〜〜〜〜」(ジロ)
「仕方ねーだろ、仕事があるって言ってたんだしよ」(向日)
「せやけど、残念やな・・・・・」(忍足)
「そういえば、あたし聞きたいことがあったんだ。跡部君たち、どうしてが好きなの?」()

の質問に少し悩む忍足、跡部。だがジロはあっさりと答えを出した。

ちゃん、可愛E〜から!」

ちゃん、なんか見てて飽きないんや。見てるだけでもええけどな、
 それは俺のプライドが許さへんのや!絶対ものにするまではな」

のヤロー、はじめて会った時俺様に鋭く意見しやがったんだ。
 大体の女はそんな事ねーんだけど、あいつは特別だと思った。だからだ」



跡部達の答えを聴き、更にが3人に問いかけた。

「じゃ、どうしたらのこと諦めることができるの?」

「せやな・・・・ちゃんと付き合ってるって証拠見せてもらったら諦める・・・・」
「まぁ、人前でキスしあがったときには、俺様はきっぱりと諦める!
 手塚達が出来るというんならな」
「オレもちゃんと手塚のラブラブ見たら、諦めるかも・・・・」


「じゃ、この条件が実際起これば諦めるんだ?」
少ししょんぼりしている3人にが問いかける。
そして静かに頷く。





「これってさ、にしてはチャンスじゃない?」()
「だよね、しかも人前なら更に公になるし・・・・・」()
「今回の『ベストカップル』達に入れない?」()
「面白そうっすね・・・・それ」(越前)
「確か、『ベストカップル』に選ばれたら皆の前でキスなんだよね」(不二)
「そうだにゃ〜〜、もし手塚達が選ばれたら・・・・・・」(菊丸)



「あの3人が諦める確立99%!」





6人がひそひそ話をしていると割り込んできた人物、乾が話しに入ってきた。



「「「「「「乾(君)!!吃驚するじゃない(にゃいか)(っすよ)」」」」」」
突然会話に入ってきた乾に吃驚する6人。
「いや〜、面白いメンツがいると聴いてきたんだが・・・・氷帝だったんだな」
そうさらりと言う乾。


「跡部達、明日の文化祭にもくるのかい?」
乾は6人のものを離れ、跡部たちに問いかける。
「ああ、暇つぶしにな・・・・」
「そうか、なら後夜祭まで残ってくれないか?もしかしたら面白いものが見れるかもしれないぞ」
「なんやねん、おもろいことって?」
「まぁ、そこは楽しみにしといて・・・・」
「オレ、行く〜〜〜〜〜、ぜ〜〜〜ったい行く〜〜〜〜〜!!」
「それじゃ楽しみにしてるよ」
乾はそういうと彼らのもとを去っていった。





その頃・・・・・

「もう、跡部君たちいい加減にしてほしいわ」
少し機嫌が悪い
「そうだな・・・・なんとかならないのか・・・・・」
跡部達のしつこいアタックにため息をつく手塚。
その時、手塚の携帯にメールが入った。

「ん?」
手塚は携帯を開き、メールを見た。


『送信者:乾貞治
 件 名:やぁ〜、手塚
 本 文:いきなりだが本題に入るぞ!明日の後夜祭に跡部達を招待した。
     手塚達がベストカップルに選ばれるところをあいつらに見せ付けられるぞ。
     しかもそのときは『人前でキス』も待っているしな。
     俺のデータ上、2人が選ばれる確率はかなり高い。
     あとは頑張ってくれ。以上だ』



メールをみて固まっている手塚にが問いかけた。
「どうしたの?国光」
「いや、なんでもない・・・・・・・・」
「ん?なに」
「今から投票に行かないか・・・・明日は忙しいからな・・・・」
「そうだね・・・・」

2人は再度手を繋ぎ、投票コーナーへ行き、それぞれ投票した。


手塚は『ミス青学』にの名前を、そして『ベストカップル』には自分たちの名前を記入した。
も『ミスター青学』に手塚の名前を、『ベストカップル』に2人の名前を記入した。







そして2日目が始まる。


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