文化祭まであと1週間となった。
ほとんどの授業がつぶれ、それぞれ文化祭にむけて準備が始まった。
それと同時に告白リボンを渡しにくる女生徒たちも多かった。
「手塚先輩、これ受け取って下さい」
「不二君!!これ・・・・」
「菊丸君。必ず返事してね」
「リョーマ様〜〜〜〜〜!!私の思い、受け取って下さい!!」
彼女がいるにもかかわらず、リボンを渡す女生徒たち。
彼らはあっさりと白いリボンを渡し、その場を去っていた。
それは大石たちも同じことだった。
音楽室―――――――
「さっそく告白リボン攻撃が始まったね」()
「あれってオレにしては迷惑だけどね・・・・」(リョーマ)
「でも、告白リボンは毎年恒例だし・・・・」()
「そうそう、これでカップルが出来るんだから」()
「俺、断るだけで疲れたにゃ〜〜〜」(菊丸)
「僕には愛香がいるのに、構わずくるから困るよ」(不二)
「約女生徒の半分は、俺たちにリボンを渡してくるだろう」(乾)
「そうだね、俺も今日何人断ったことか・・・・」(河村)
「ふしゅ〜〜〜〜〜」(海堂)
「告って来るのはいいっすけど、その中に本命がいないッスからね。
断るだけで、精一杯・・・・・」(桃城)
「そうだな・・・・」(大石)
彼らは今日だけで、何十本というリボンを断ったのか・・・・・・
練習もまだなのに、かなり疲れていた。
そのころ、生徒会室では―――――
いつにもまして、嵐が巻き起こっていた。
文化祭まであと1週間。もう役員には休む暇もなかった。
ミスター青学、ミス青学、ベストカップルの打ち合わせ。
一般公開への会議、プログラムの作成。
とにかくテンヤワンヤだった。
それに加えて、手塚とはライブの練習がある。
いくら授業がつぶれて、練習できるといってもこの忙しさは全く変わらなかった。
「よし、今日はここまでだ!各自のクラスへ戻っていいぞ」
生徒会の仕事を切り上げ、役員はクラスへ戻っていく。
「今日も半日は生徒会の仕事でつぶれたわね」
「ああ。これではなかなか練習に励めないな」
「そうね・・・・皆との遅れが出てしまう」
「そうならないためにも、練習するのみだ。行くぞ」
「うん」
手塚とも生徒会室を後にし、音楽室へと移動した。
ガラガラ―――――
「あっ、来た来た!」()
「生徒会終わったの?」()
「うん。ゴメンね、遅くなって」()
「それじゃ、皆揃ったから練習始めよう」()
まずそれぞれは楽器の調整、それからセッションの練習に入った。
全部で約20曲もある。
練習の合間、彼女達は話をしていた。
「ねぇ、告白リボンだけどさ。皆はいつ渡すの?」
の問いかけに達は考え出した。
「あたしは今日渡そうかなって思ってるんだ」()
「私も文化祭前には渡したいし・・・・・」()
「この忙しさの中で、考えてなかった・・・・・」()
「でも、後夜祭までには渡すんでしょ?」
「当たり前!じゃなきゃ、おまじない効かないし・・・・」
そんな中、時間は刻々と過ぎていき下校時間になった。
「それじゃ、今日の練習は終わりにしよう」
彼らは楽器を納め始めた。
「ねぇ、さっきの話だけど、今日渡さない?」()
「4人一緒に?」()
「だってその方が渡しやすいでしょ?」
「それはそうだけど・・・・大石君たちもいるのよ・・・・」()
「いたっていいじゃない。あたしは渡すよ!」()
「もも渡そうよ」
とは少し考え、了承した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜(抱き)」
ギターをしまい、早速に抱きつく菊丸。
「英二、重いよ・・・・・」
「にゃはは・・・・・はい、俺の気持ちvv」
抱きついたまま、リボンを渡す。
「英二・・・・・・」
「結びに行こうにゃvv」
「うん」
「vお待たせ」
「周助君v今から屋上に行かない?」
「屋上に?もしかして・・・・・」
「うん。リボン結びにいこう、周助君」
「嬉しいよ、vv」
ますますバカップルぶりを見せ付ける。
「、オレたちも結びに行こう」
「リョーマ・・・・」
「嫌なの?」
「そんな事ない!嬉しいよ」
「なら受け取ってくれるよね、コレ」
「うんvv」
「・・・・・」
「手塚君?」
「これ、受け取ってもらえないか?」
手塚は照れながら、にリボンを渡した。
「いいの・・・・・?」
「ああ・・・・・・」
「ありがとうvv今から結びにいこ」
「そうだな・・・」
4つのカップルは大石たちをほっておいて、屋上へと移動した。
「どうやら、あたし達が一番だったみたいね」()
屋上に着いた8人は早速東側のフェンスに向った。
まだそこにはリボンはついていなかった。
「早くつけようにゃ〜〜〜〜」
「待ってよ、英二」
菊丸はの手を引き、走ってフェンスに行く。
「早く終わらせて帰ろ・・・・」
「そうだね」
菊丸に続き、越前&もフェンスに行く。
「さぁ、vv僕達も結ぼう」
「うんvv」
「俺たちも行くぞ」
「うん」
不二&、手塚&もフェンスに行き、リボンを結んだ。
「コレでOKだねvv」()
「うんvこれでいつまでも幸せに・・・・」()
「なれるねvv嬉しい」()
「そうだねvv」()
彼女達は告白リボンを結び終え、幸せになれるおまじないに惚気ていた。
そして文化祭2日前、講堂でリハーサルをし、文化祭当日を迎える。
next
back
Dream Topへ戻る