そして次の日の昼休み・・・・・・・
文化祭は大騒ぎ!
約束どおり、彼らは彼女達がいる音楽室に集まった。
「それじゃ、楽器の方だけど皆どれやりたいか教えて!」
の言葉で意見する彼ら。
「俺、ギターやりたいにゃ〜〜〜」
「俺もギターやりたいっす」
と一番に言う菊丸と桃城。
「僕はどれでもいいんだけどな・・・・・」
「だが俺たちには経験がないがな・・・・・」
と何でもやるような不二と、経験がないと主張する手塚。
「だから練習するの!ちゃんと軽音のほうも指導ならOKしてくれたんだから!」()
「でもな・・・・・」
河村の不安そうな声に、
「はい、タカさん」
と乾が河村にラケットを渡す。
「よっしゃ〜〜〜〜〜!!何でも問題ナッシーーーーーング!!」
とバーニングONになる。
「俺も何でもいいよ」(大石)
「何でもいいっすよ・・・・・」(海堂)
「俺も・・・・・・」(乾)
「これじゃ決まらないよ・・・・・」()
「ねぇ、。一度皆に楽器もたせてみたら?」()
「そうね。じゃ、とりあえず菊丸君と桃城君、越前君はギター、海堂君と大石君はベース、
不二君と乾君はキーボード、河村君と手塚君はドラムに行ってみて!」()
彼らは指示通り各楽器のもとへいき、触れて見る。
「ねぇ、これって・・・・・・」()
「かなり凄くない?」()
「うん・・・・・・皆、さまになってる」()
「ルックスがいい分、こんなになるなんて・・・・・カッコよ過ぎv」()
それぞれ楽器を手にする彼らをみて、唖然としていた。
また彼らは他の楽器に手をかける。
それもまたさまになっていて彼女達は彼らをじっと見ていた。
「どうしたの、4人とも」(不二)
「周助君、いや〜〜〜皆さまになってるな〜って思って」()
不二はギターを肩にかけたまま彼女達のところへ来た。
「それって俺たちに見惚れてたってことかにゃ〜?」(菊丸)
「だって・・・・・・」()
「凄くカッコいいんだもん」()
「それ、オレも入ってる?」(越前)
「もちろん!」
「それは褒め言葉としてとっておこう」(手塚)
「いや、もう十分褒め言葉だって。しかも手塚君、ベース似合ってる」()
「そうか・・・・・」
そして、彼らは楽器をそれぞれ決めた。
ギターが越前、菊丸、桃城、大石。ベースが海堂と手塚。
ドラムが河村、乾。キーボードが不二と。
「よし、これでOKだね!それじゃ今日の放課後から特訓だからね。
覚悟してよね、青学レギュラー人」
そして昼休みが終わった。
午後の授業が終わり、HR中。
「それでは文化祭の青学名物、告白リボンを配ります」
学級委員がそれぞれ配り始めた。
「、今回もやるんだ?」
がリボンを渡しながら問いかけてきた。
「うん、なんていったって青学名物だしね。それに、いきなりなくすと
苦情も出てくるし・・・・・」
は後ろにリボンを回しながら返答する。
「あー、確かにね・・・・・いきなりなくすとかなり苦情も出るよね。
これでカップル大量発生はするけど・・・・・」
「まーね、思いを込めて相手にこの青のリボンを渡し、告白する。
そして、告白を受けた人は返事を必ず後夜祭までに返す。
OKならピンクのリボン、NOなら白のリボンを渡す。
見事カップルになったら屋上の東側のフェンスに青いリボンとピンクのリボンを一緒に結ぶと、
いつまでも幸せでいられるって言う伝説。一体いつからあるかは知らないけど・・・・・」
の解説にクラス中が拍手をする。
「さん、ご説明ありがとう。こっちの手間が省けた」
「いやいや・・・・・たまたま言ってただけだから・・・・・」
そしてHRが終わった。
「よし、今日も特訓だね。」
「うん、でも先に生徒会のほうに行かなきゃいけないんだ。だからだけ先に行ってて」
「解った。生徒会のことだから、手塚君もだね」
「そうだよ、だから遅れるって言ってて」
「了解!早く来てよね」
「解ってるって」
は教室から退出し、即座に音楽室へと向かっていった。
「行くか?」
「うん」
と手塚は生徒会室へ移動した。
「それでは、残りの生徒会主催のイベントですが・・・・・・・・」
生徒会では文化祭にむけて準備を着々と行っていた。
「では今回のイベント、『ミスター青学』、『ミス青学』、『ベストカップル』の3つで
文化祭実行委員と行うって事でいいですよね、会長」
「ああ」
「また先輩がとったりしてな」
「こら、そんな事を言わない!それに私とは限らないわよ?」
またがミス青学になるといった役員には口をだす。
「でも先輩、去年のグランプリですよ。自信ないんですか?」
「去年は男子が隠れてやってたでしょ。でも今回はこうやって公の場でやるのよ?
どうなるかは私にも解りません」
「含む3人、グランドを走らせるぞ!」
達の私語にグランドを走らせようとする手塚。
「わ〜〜〜〜〜、会長それはないですよ〜〜」
「酷いっす」
「何も走らせることはないでしょ、手塚君?」
「なら私語を慎め」
「「「はーい」」」
なんらか言ったって眉間に皺を寄せながら今にも走らせようとしている手塚。
そのピリピリしか空間のなかで、会議は着々と終わっていった。
「今日の会議はここまでだ」
「お疲れ様でした」
手塚の言葉で生徒会役員は荷物を鞄に収め、退出していく。
「まだ怒ってるの?」
「そんな事はない」
役員全員退出したのを確認し、は手塚に問いかけた。
「確かに私語してたのは悪かったけど・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
はさっきのことは反省していると言うが、手塚は何も言わない。
「国光??」
「なぁ、」
「なに?」
「俺たちの関係を本格的に公にしないか?」
「えっ、でも体育祭の時・・・・・・」
「そうだが・・・・・・・・・・あのときは俺だけのように感じだ。
は嫌か?」
は首を横に振った。
「嫌じゃないよ。私もいい加減、国光と付き合っているのを公にしたかったし・・・・・
あれ以来、国光に接触してくる女の子達にも嫌気がさしてたし」
「なら、いいんだな?」
「うん」
そして2人は生徒会室を後にし、音楽室へと向った。
一方・・・・・・・
音楽室ではそれぞれ練習に取り組んでいた。
軽音の3人も各楽器ごとに指導していく。
「ゴメン!遅くなって」
「あっ、。曲目のことで話があるの!来て」
「解った」
は来たとたんに呼ばれ、奥のほうに入っていく。
手塚は荷物を置き、海堂とともにベースの練習に入る。
練習は着々と行われる。
その練習でも彼らはドンドンとうまくなっていった。
あっというまに外は暗くなり、今日の練習は終了した。
「あーあ、今日私、あんまり練習できなかった・・・・・」()
「仕方ないよ。曲目で少しトラブッたんだし」()
「どうにかなりそう?」()
「何とかね・・・・・」
「でも、明日と明後日が休みなんて、時間がもったいないよ」()
「なんなら明日も練習する?」(不二)
「でも学校は無理じゃん」(越前)
「どこか練習できる場所があればな・・・・」(大石)
「そうっすね・・・・」(桃城)
「ふしゅ〜〜〜〜」(海堂)
「練習場所か・・・・の家は?」
がいきなりそう言った。
「そうだよ、の家ならお構いなしに練習できるよ」
「うんうん。、だめかな?」
ももの家でやるの勧める。
「の家か。大丈夫なのか?」
「う〜ん。確かに大丈夫だけど・・・・・・パパに頼めば・・・・・」
手塚がに問いかけると、不安そうに返事を返す。
「でもなんでさんの家なのかな?」(河村)
「何かがありそうだな・・・・」(乾)
何故の家が言いというのか解らない河村に、何か興味を持つ乾。
「ねぇ誰か、今夕方の6時だから・・・・・イギリスは今、何時かわかる?」
「日本とイギリスの時差は約9時間。それから逆算すると、今は朝の9時だろう」
が皆に問いかけると、乾がデータに基づいた結果を述べる。
「朝の9時か・・・・・・・」
はそう呟きながら携帯を取り出し、電話をかけ始めた。
そして暫く話、は電話を切った。
「OKだって!」
「、もしかして叔父さん今、イギリスなの?」
「そうだよ・・・・・」
「ほえ〜〜〜〜、凄いね・・・・・」
とは話していたが、周りの達は全く何の話をしているのかがわからなかった。
「もしもし、に。何の話をしているの?」()
「それに話の内容が見えない・・・・・」()
「あー、ゴメンゴメン」()
「そのことも明日話すよ。じゃ、明日この公園に10時に集合でいいかな?」()
そしてそれぞれ別れ、帰宅した。
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