下準備が整った頃・・・・
クリスマスライブ
放課後、こんかいライブに参加するメンバーが家に集合した。
しかしこの大人数・・・
さすがにいきなり録音ブースに入るわけには行かない・・・・
「それじゃ、今回クリスマスライブでやるラインナップね」
がプリントを配る。
プリントを見ておお〜っと声がでてくる。
「今回、バックバンドにGRAY。それに2曲のミュージカルダンスに
ダンサーがつくことになったから」
の説明に手を上げた人物。
「おい、なんでGRAYなんだ?バックがよ・・・」
跡部が問いかけてきた。
「そっか・・・跡部達はしらにゃいんだよね〜」(菊丸)
「そういえば、知っているのは・・・俺たち去年ライブやったメンバーしか知らないんだったな」(大石)
「ああ・・・、説明した方がいいんじゃないか?」(乾)
乾に言われ、が説明しようとすると・・・・
「ちゃん、オレが話すよ!!まだ言うこといっぱいあるんだしよ!!」
ひのきが割って入り、GRAYのことを話し出した。
「まぁ、オレたちのパパがGRAYのプロデューサってことだよ。
幼い頃からオレたちの兄貴ってな感じ!!とくにちゃん、可愛がってたし」
ひのきの話に知らなかったメンバーは納得する。
「へぇ〜、あのGRAYが〜〜」(神尾)
「何はしゃいでるの・・・アキラって以外とミーハーだよね・・・・」(伊武)
「悪かったな・・・ミーハーでよ」
「おい、2人ともヤメロ」(橘)
「それで・・・例のミュージカル曲・・これはどうするんだい?」
今度は幸村が問いかけてきた。
「1曲は青学のみ、もう1曲は全員でやるの!!ということだから
ラケット持ってる人はダンスレッスンの時ラケット持ってきてね」
説明がてら、持参してもらいたいものも言う。
「せやけで、なんでラケットなん?」
忍足がそういうと・・・
「侑ちゃん、この曲きいたらわかる」
が乾の横から声かけた。
「ちゃん、そろそろ・・・」
がそう呟くとはコクリと頷いた。
「まぁ、コレを観てみて・・・」
は部屋の明かりを全て消し、リビングをシアタールームに変えた。
「じゃあ、始めるね・・・」
は機械を動かし、DVDを再生した。
「まずは、青く燃える炎・・・これは青学メンバー・・橘君、ひのき除いてね」
流れる映像と曲に周りは呆然としている。
「凄い・・・・」()
「こっ、コレ・・・・私たちが・・・」()
「出来るのかな・・・?」()
「何か不安…運動神経悪いし・・・」()
「同じく・・・」()
「でも、カッコいいですよ・・・コレ」()
もちろん、彼らも・・・・
「ほえ〜〜〜!!カッコいいニャ〜」(菊丸)
「そうっすね!!しかもテニスってところが俺たちらしいっすよ」(桃城)
「ああ・・・俺たちがコレやるのか…」(河村)
「楽しみだね・・・」(不二)
「っすね・・・」(越前)
「フシュ〜〜〜〜〜」(海堂)
何故かもうやる気モードの彼らだった。
「それじゃ、このメンバーでやるもう1曲のほうを流すね」
はスキップし、次の曲を流し始めた。
「ラケット持参ってこういうことだったんだな」(真田)
「うん・・・・でも、これ出来るかな・・・不安・・・」()
「大丈夫、ちゃんと指導ダンサーもつくんだから・・・ガンバロ」()
「そうそう!!まっ、ほとんどセンターはちゃんだしな」(ひのき)
「内容は大体把握できた。そろそろスケジュールを教えてくれ」(手塚)
手塚の言葉にはコクリと頷き、機械を止め電気をつけた。
みんなのスケジュールとあわせながら、日程をたてて行く。
日程が立て終わってる頃には、あたりは真っ暗。
真田達は跡部の自家用車で自宅まで送られ、橘たち近所の面々は歩いて帰っていった。
もちろん、彼女たちがいるわけだから家まで送ってから・・・・
こうして、主に土日に練習することとなった。
「はい、コレが今回のスケジュールね」
は今日出来たばかりのスケジュールを父に渡していた。
内容を確認し・・・
「よし、じゃあ先にダンスだな・・・スタジオを取っておこう。
さすがにココじゃせまいからな」
そして土曜日。学校も休み。
朝早くから青春台駅に勢揃いしていた・・・・・・・・・・・・・・が・・・・
「またかよ!!あいつは・・・」(桃城)
「どうやら、変わってないみたいだね・・・」(不二)
「ああ・・・あいつ、部長になってから変わってるのかと思っていたが・・・」(大石)
「甘かったな・・・越前にはこの乾特製・・・」(乾)
「まだ汁作ってたんすか・・・;;」(海堂)
「抜かりはないさ・・・」
「ぎょえ〜〜!!この前より色がどす黒くなってる〜〜〜」(菊丸)
「なんなら、飲むか?英二・・・」
「いらにゃい!!」
そう言っている間にも越前は走って駅にきた。
「あっ、来た来た:(河村)
「遅いぞ!!」(手塚)
「スンマセン・・・・」(越前)
跡部達も合流した。
「なぁ、ところで・・・女の子らはどないしたん?」
そう、忍足の言うように実は彼女たちは駅にいなかった。
いるといえば・・・・
「ホント・・・手塚君。さん、どうしたの?」
のみだった。
「ああ・・・達は先にスタジオに行っている。行くぞ・・・」
手塚を先頭にイケメン軍団(笑)は駅の中に入っていった。
もう、言うまででもない・・・電車内、スタジオまでの区間・・・
周りの女性から黄色い声が上がっていたことを・・・・
その頃・・・・
「よっしゃ!!掃除完了!!あ〜、めんどくさかった」
スタジオの清掃をしていた彼女たち。ひのきはきれいになったスタジオで大の字になった。
「ひのちゃん、大の字にならないでよ・・・それに邪魔だよ」
があっさりそういうと、「チェ〜」と不貞腐れる。
「そろそろ秀ちゃんたち来ますね」()
「うん。このピカピカに驚くだろうね」()
「そうね・・・」()
「更衣室の掃除終わったで!!」()
「これで男子も女子も部屋で着替えれるね」()
「ということは・・・」()
「あとはがやってる録音ブース・・・」()
そういっている間にもはスタジオに戻ってきた。
「終わった〜〜〜ってもうこんな時間。私、迎えにいってくるね〜」
は時計を見て、スタジオを後にした。
外に出ると・・・・団体の姿が見えてきた。
「あっ、来た・・・・ってええ!?何あれ!?」
がビックリするのも当然。
なんと彼らについてきた女性たちで群がっていたのだから・・・・
彼らもの姿を見た途端・・・振り切るかのように走ってビルの中に入った。
もちろん、手塚はの腕を引張り中へと・・・・
「いったい、何があったの?」
が問いかけると、男性人は黙秘。
「さん・・・・」
「実はね・・・」
は遭った事を話すと・・・・も納得する。
そしてスタジオに入りあまりのキレイさに唖然する。
後から来たメンバーは更衣室で動きやすい格好へと着替えた。
それとともに9名の指導ダンサーが来た。
さっそく、挨拶を交わし練習に入った。
まず、7人のダンサーと、を交えてのデモストレーションを披露した。
最初は【青く燃える炎】、次は【Dream Come True】
実際目の前で見ると、迫力もある。
それから、青学メンバーは青く燃える炎の練習。残りのメンバーはDream Come
Trueの練習に入った。
だが、は1人録音ブースで全てのソロの練習に入った。
そんなこんなで、あっという間にお昼休みになった。
それとともに、4人が大量の弁当を持ってスタジオにやってきた。
「お〜い、やってるか〜〜」(TAKU)
「弁当もってきたぞ〜〜〜」(KAZU)
「去年以上に人数おおいな・・・っていないじゃん」(HISA)
「ホントだ・・・ということは・・・俺、呼んで来る〜」(TERUKI)
なんとGRAYの4人がやってきた。
初めて生で逢う面々は固まる、久しぶりに逢う面々は彼らに駆け寄る。
そして、手塚はTERUKIの後ろを着いていった。
「お久しぶりです・・・」
「元気だったか?」
「ええ・・・・」
2人で録音ブースに入ると、の姿がはっきりと目に入る。
もう何曲目だろう・・・歌い続けて・・・
『お〜い、昼だぞ〜〜』
歌い終わったのを見計らって、TERUKIがマイクでに伝える。
はヘッドフォンを外し、ブースから出てきた。
「いつ来たの?」
「さっき!!」
「国光まで・・・」
「お前だけを呼ばずに昼を食べるわけにはいかないからな・・・」
そして、スタジオで昼食を取った。
「、そっちはどうだ?」
TAKUが食べながら話し掛けてきた。
「順調!!あとは実践練習かな・・・あっ、でも先にみんなのもしないと…」
「そうだな・・・」
TAKUはなにやら考え始める。
「よし、今回以外のソロ・・・手あげてみろ」
TAKUに言われ、ソロメンバーが手を上げた。
「じゃあ、今手を上げた奴と・・・そこのカップル・・・つまり青学以外だな。
俺たちと歌練習だ。はメンバーとダンスの練習しろ」
そういい、18名を残しGRAYは録音ブースに行ってしまった。
その姿に18名+指導ダンサーたちは唖然。
一方・・・・
「んにしても、お前変わってないな〜〜」
KAZUにもみくちゃにされているひのき。
「KAZUちゃんもね!!ってか痛い!!」
「わりー、わりー!!お前らしいよな、ソロの曲!!」
「だろ!!」
「じゃ、お前からだな!!」
「おうよ!!」
ひのきとKAZUの暴走に周りはまたもや唖然。
そしてひのきは・・・・・・めっちゃくちゃロックを歌い上げた。
それからドンドン録音ブースにて歌練習が行われた。
その頃、18人は青く燃える炎のあわせ練習をしていた。
さすがの大人数で戸惑っていた。
ダンサーたちがあれこれアレンジしていき、なんとか形になって行く。
時間は経ち、今度はデュエット組みが歌練習に入る。
今日のメニューを終えたメンバーはくたくたになっていた。
いや、彼女たちが・・・・・
「おい、〜〜〜!!」
その場に座っている場所にTAKUがやってきた。
「なに??」
「冬休み・・・いつからだ?」
「高等部は・・・18日から・・・さん、中等部はいつから冬休み??」
「え〜っと・・・高等部と同じです」
それから不動峰、氷帝、立海大の冬休み開始が同じ日と解って・・・・
「よし、18日からまた合宿だ!!」
TAKUが立ち上がり、宣言した。
「18日から22日まで歌とダンス・・・みっちり扱いてやる!!」
そのことばにGRAYは「おお〜〜!!」と声をあげる。
幸い、クリスマスライブまで彼らは予定を入れていなかったために合宿は行われることになった。
場所は・・・・やはり練習できる家の別荘となった。
といっても、この人数・・・去年使ったプライベートな場所じゃなく、避暑地にある大きな別荘となったのであった。
「じゃあ、18日の朝!!青春駅に集合な!!」
ああ、お久々のGRAY・・・ひのきとKAZUは暴走仲間ってとこで・・・
更新遅くなりまして、メンゴです。
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