の言葉から翌日・・・
別れの予感
++手塚Side++
久しぶりに逢えたから、まさか別れ話しを聞かされてしまうとは・・・
あの日以来、俺は抜け殻のようになってしまった。
別れようと言われた時、理由を聞いた・・・が、は・・・
「今は・・・なにも聞かないで」
ただそう言って、俺と目線を外した。
これ以上問い詰めては、を傷つけてしまうんじゃないかと恐れ、別れることを了承した。
それからというもの、俺とは生徒会で逢うことも多い・・・
PrinceとPrincessは名前呼びがルール。俺は今までと同じように【】と呼んでいたが・・・
は俺を・・・【国光くん】と呼び方を変えていた。
生徒会長である藍輝先輩、副会長である灯先輩も、俺たちの雰囲気に気づき何も言ってこなかった。
テニス部でもそうだ・・・気づけばイージーミスばっかり出していた。
指摘され、苛立ちも沸きあがる。上級生と試合しても・・・
【ゲームセット 6−4】
俺は勝てる試合も勝てなくなってしまった。
大石たちに、慰めという声もかかったが・・・俺は本当に弱くなってしまった。
という存在が、この手から無くなってしまってから・・・・・
++Side++
別れを告げて、国光は当然のように理由を聞いてきた。
本当のことは言えない・・・
「今は・・・なにも聞かないで」
そう言い私は国光から目線を外した。
しばらく沈黙が続き、国光から了承の言葉を聞いた。
これで・・・・
私はその場から逃げるように屋上を出た。
気づけば自然と涙が頬を伝わっていた。
1年の階に着くと同時にひのきと遭遇した。
「ちゃん!?」
「ひの・・・・ヒック・・き・・・」
泣いている私を強引にひのきは、裏庭に連れていった。
「手塚に話したんだ・・・?」
何も言わず、ただコクリとうなずいた。
「いいんだな・・・これで・・・」
「うん・・・これで・・・・」
私はひのきに抱きつき、泣き崩れた。
次の日、最後のレコーディングのため学校を休んだ。
レコーディングは無事に終わったけど・・・私の心はボロボロだった。
自分から別れを告げたのに・・・国光が側にいない・・・
改めて国光の存在感を思い知らされる。でも、これは自分が決めたこと・・・
それから、日々は過ぎていく。
別れたとはいえ、国光とは生徒会で逢うことが多い。
PrinceとPrincessは名前呼びがルール。国光は今までと同じように【】と呼んでいたけど・・・
私は・・・【国光くん】と呼び方を変えた。
生徒会長である藍輝先輩、副会長である灯先輩も、私たちの雰囲気に気づき何も言ってこなかった。
コーラス部での久々の活動で、たちにどうしたのか?といろいろ問いかけられたけど・・・
私は黙秘を続けた。
いつまで持つのか・・・不安がどんどん背中にのしかかってくる。
そんな時・・・パパからの話しに私は・・・逃げるかのようにOKを出した。
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