ドイツに朝が来た。







ホテルの窓からヘ、朝日の光がに降り注ぐ。
「ん〜…」
広いベッドから起きあがり、目をこする。
「朝…」
もちろん、腕には貴久がつれてきた手塚人形。
眼鏡をかけ、人形を置き洗面所に移動する。
見事にボサボサな髪型に昨日のままの格好・・・・
「そっか…チェックインしてすぐ、寝ちゃったんだ・・・」
部屋に戻り、あれこれ出すと、バスルームに直行した。


その頃、飛行機の中で手塚は読書中…


昨日の汗を流し終わり、はそのまま身支度に入る。
気づくと、あのとき空港で泣いた跡がうっすらと残っていた。
そして…今ごろになって顔を赤く染めていた。

「はははっ・・・・いくら国光不足だったからって…あそこまでした自分が恥ずかしい///」


髪を整え、最後に眼鏡をしっかりとかけ身支度が終わった。
と途端に、部屋の電話が鳴りだす。

「はい?」
『おはよう、。よく眠れたかい?』
電話の向こうから聞こえたのは、貴久の声だった。
「おはよう、パパ…うん、よく寝れた」
『それはよかった。朝食にしよう、TERUKIたちも待ってるぞ。貴重品持ってドア前で待ってなさい』
「はーい」
『いくら寂しいからって、【国光君人形】は持ってこないようにな』
「パパ!!」
『冗談だって…じゃ、またあとで』


「冗談に聞こえないって…」
そう言いながら、手塚人形をみる
「あと数時間で逢えるね…」
ツンッと手塚人形をつつき、は部屋を出た。


それからGRAYの4人と朝食を取った。
貴久が居なかったが、仕事の打ち合わせと聞きも納得する。
食事が終わる頃に、貴久と今回PV監督の2人が5人の前に現れた。
そしてそのまま、今回の仕事内容を話しだす。
1曲の中に、テニスシーンがあることには疑問を持った。

「あの…どうしてテニスなんですか?」
が不思議そうに、監督に話すと・・・・
『君の曲の中に…【Blaze away】という曲があっただろう。
 何度聞いても、テニスの試合にぴったりなんだ。
 君はテニスできるとお父さんから聞いてるよ。どうかな?』
「相手は?」
対戦相手のことを聞くと、今度は貴久が答えた。
「ハンナだよ。逢うの久々だろ?」
「ハンナが!?ってはっきり言って…勝てる気が;;」
「勝たなくてもいい・・撮るのは試合シーンだから」
そのことを聞いて、はコクリとうなずく。



その頃の手塚は・・・・スチュワーデスにお酒を進められていたww



そして打ち合わせが終り、車で移動し始めた。
それぞれの曲に合わせ、いろいろな場所で撮影が始まった。
もちろん、GRAYもバックバンドとしてのサポートに回る。


何度も打ち合わせを繰り返し、撮影して行く。
時間はあっという間に過ぎていき、ドイツは夕方を迎えた。

『よし、今日の撮影はここまで〜〜〜!!お疲れ様!!』
監督のこえにスタッフたちはお疲れ様と声をあげて行く。


「終わった・・・・」
今日1日だけで、すっかりばててしまってるに、貴久が声を掛ける。
、そろそろ行くぞ!!」
「ほえ?何処に・・・?」
のそっけない言葉に、貴久はため息を着き、ボソッと呟いた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・国光君のお迎え行かないのか?」



「行く!!絶対行く!!」
はスタッフが用意した車で、貴久とともに空港を目指した。






達が向ってる頃、手塚はドイツに到着していた。

「ドイツ・・・久々だな・・・」

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