次の日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




孤島とオタクという名





朝も早くから、集まった30人は景吾が手配した貸し切りバスで
移動していた。
2・3時間、バスに揺られ着いた場所はある港だった。
港は潮風が吹き、気持ち良いといっても良い。


「う〜ん、気持ち良い〜〜」()
「海なんて久しぶり〜〜〜」()
「ホント・・・」()
「それより、景吾君。ここからどう行くの?」()

が問いかけるのも間違いは無い。
港の周りには別荘等言うものがなかったのだ。


「安心しな・・・・そろそろ来る」
景吾がそういうと、ある豪華客船が30人のもとに近づいてきた。

「うわ〜〜、でっかいにゃ〜〜〜」(英二)
「へぇ〜・・・金持ちって何でもありなんだ・・・」(リョーマ)
「船が来たって事は、海を渡るんだね?」(周助)
「そういうことになるな・・・」(国光)


「景吾坊ちゃま、船の準備が出来ました」
執事が景吾にそういうと、「よし、テメーら。入りな」
と良い、豪華客船に入っていった。


「にしても、豪華だな・・・」(桔平)
客船に入ると、景吾と崇弘以外は周りをキョロキョロと見渡していた。
「ブルジョワだ・・・・」(ひのき)
「ブルジョワ・・・・イースターの時もそうだったけど、景吾さんどこまで・・・」(アキラ)
「金持ちって、変なところで金を使ってるよね・・・全くさ・・・」(深司)
「しっ、深司君・・・・」(杏)


「もう景吾君は何でもありだね☆」(清純)
「ですね・・・でも豪華客船は凄いです〜」(太一)
「ケッ・・・」(亜久津)
「あっ、船が動き出しましたね・・・」(裕太)
「あとどれくらい乗って行くんでしょうかね・・・?」(はじめ)

「なぁ、景吾。これからどれくらい掛かるんだ?」(亮)
「あ〜ん。あと1時間くらいだぜ」(景吾)
「なんや時間がまだあるんかいな。ほな、宿題済ませようか・・・」(侑士)
「ゆっ、侑士!!こんな所で宿題するのかよ!?」(岳人)
「当たり前や。こないに多いんやで!!はよう終わらせた方がええ。
 見てみい。ちゃんら、しっかりやっとるで」
「そうですね。俺達もやりましょう」(長太郎)
「ウスッ!」(崇弘)




それから船の旅は、宿題に覆われて時間は過ぎて行った。

豪華客船はある島に到着した。

「これは・・・・」(桃)
「どういうことだ?」(薫)
「人一人もいない・・・」(隆)
「無人島なのか?」(秀一郎)
「いや、この状況だ・・・・もしかしたら・・・・・」(貞治)


「ここは跡部家の島だ!!」
景吾は自慢げにそう言い放った。



この瞬間、全員が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







ブルジョワ・・・・・









という文字が散乱した。





それから部屋割りが発表され、それぞれの部屋に入った。
1日はほとんど宿題を済ませることにし、大広間で30人が教科書やノートを
広げている姿が見えたのであった。

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