もう1つのプロローグ






ホグワーツでは新たな特待生が来ることが知れ渡り、彼らもいつもと同じ生活をしていた頃・・・・





―――――日本


その特待生たちに彼らと同じように手紙が来ていた。
そして特待生としての説明会を青学にて行うこととなっており、それぞれは青学に向っていた。




「でも橘さん、なんで俺たちが呼ばれたんすか?」
全く知らないようなそぶりをする神尾に橘はため息をついていた。
「神尾、手紙読んでないんだ・・・・・全く、さっきまでなに見てたんだよ・・・・・」
神尾のバカッぷりにぼやく伊武。
「なんだよ、深司〜〜〜〜」
ふて腐れる神尾に橘の妹、杏が今日の説明会のことを話した。
「神尾君、今日はホグワーツという学校のことで説明があるのよ!青学で、ね、お兄ちゃん?」
「ああ、それよりひのき、お前今日は静かだな」
杏の正論に頷き、橘はの妹でもあるひのきに問いかけていた。
「別に・・・・・・・(やっとちゃんと同じ学校に・・・・ふふふ・・・・)」
ひのきの言葉に少し引き気味のメンバー。


「ひのきさん、何んか企んでる」(神尾)
「そうね、なんか黒いわ・・・・」(杏)
「またくだらない事だろう」(橘)
「何かいったか?橘」(ひのき)
「いや・・・・・・」
「それより早く行きましょうよ、全くなんで青学なんだよ・・・・」(伊武)
「そうぼやくな、深司」







「全く何故僕らが青学なんかに・・・・・」
「観月さん・・・・・呼ばれたんですから仕方ないですよ」
「大体僕は青学に行きたくないですよ!不二周助がいますからね」
「観月さん、兄貴は今イギリスですよ」
「本当ですか、裕太くん?」
「あっ、はい。ホグワーツという学校に転校を・・・・・・ってあれ?」
不二周助の弟、裕太は受け取った手紙を再度見なおした。
「裕太くん、僕達に来た手紙も『ホグワーツ』でしたよね・・・・・」
「あはは・・・・(苦笑)とにかく行きましょう」







「う〜ん、青学は可愛い子いっぱいいるんだよな〜〜〜ラッキ〜↑」
「ケッ、俺は帰るぜ」
「あああ、待ってください、亜久津先輩。先輩も呼び出されたんですから」
「そうだよ、あっくん。さっ、青学に向けて行こう!!」
「はいです!!」
「ケッ」






「なんで俺様が青学に呼ばれるんだ、なぁ、樺地?」
「ウスッ!」
「まぁ、そんな事言わんとき。でも青学にはちゃんがいるんや、久々に・・・・・」
「なに言ってんだよ、侑士!!」
「そうだぜ、さんには手塚がいるんだぜ。激ダサだな、忍足」
「まぁ、宍戸さん。そのくらいにしておきましょうよ」
「それより早く行こうよ。ちゃんに早く会いたE〜〜〜〜〜」
「珍しいこともあるんやな。ジローが起きてるんなんて」
「仕方ねーな。行くぞ、樺地」
「ウスッ!」






そして17人は青学に向っていった。





一方・・・・・・・・ホグワーツでは

「っクチュン!!」
「風邪か?
「ううん。そんな事はないけど・・・・・多分、誰かが噂していたのかも・・・・・」
「そうか・・・・・」
「そうだよ、心配してくれてありがと、国光」
「いや・・・・・・」





17人が青学につき、特別に用意された会議室へと入っていった。

「そういえば、ひのき」
「なんだよ」
「お前の姉さん、ここの生徒だろ?」
「ああ、でも今ちゃんいねーぜ」
「??」
ちゃん、今イギリスの学校だよ。しかも俺たちが呼ばれた学校にな」


橘とひのきが話していると氷帝人が会議室に入ってきた。

「なんや、ちゃんやないか!!」
ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
、久しぶりじゃねーか。ってお前、青学じゃなかったのか?」

ひのきはまたと間違えられ、3人に威嚇した。
(なんだよ、また俺ちゃんと間違えられてるよ・・・・・)

「おい、。俺様に威嚇するとはいい度胸じゃねーか」
ちゃん、そんな顔せーへんほうがいいで。可愛い顔が台無しや」
ちゃん、怖E〜よ」


「(ふ〜ん、ちゃんと接触したことあるんだ、こいつら・・・・少し遊んでやるか)
 ゴメンね、いきなり呼ばれたから吃驚したの」

ひのきのブリブリっ子に不動峰メンバーは引いた。
「ひのきさんがぶりっ子に・・・・・」
「似合わないよね・・・・・ひのきさんには」
「お兄ちゃん、いいの?」
「ああ、いつものことだ。いつかはバレル」


「そうや、ちゃんにはそれが一番や」
ちゃん、可愛E〜〜〜〜〜」
「それより、俺様に乗り換える気にはなったのか、あーん?」
まんまとひのきに騙される跡部、忍足、ジロー。


そのままひのきの遊びにつられていく3人。
橘は見てられんとばかりにひのきに近づいていった。

「なんだよ、橘。俺様の邪魔をするんじゃねー」
「せやで、ちゃんは俺が狙ってんやで」
「俺も、俺も〜〜〜〜〜〜」
3人の姿を見て再度ため息をつく橘。
「(手塚も苦労するな・・・・)あのな、跡部たち。お前たちの言うはこいつじゃないぞ」
橘の言葉に目が点になる3人。
「「「はぁ??」」」

「おい、ひのき。いい加減にしろ、さんに言うぞ」
「待ってくれ、橘。ちゃんだけには言わないでくれ!わーったよ、止める」
「よし」

「悪かったな、俺、ひのきって言うんだ。ちゃんの双子の妹だ。
 でもお前達、まんまと引っかかったな。面白かったけど」


ちゃんの・・・・・・」(ジロー)
「双子の妹やて?」(忍足)
「お前・・・・・・」(跡部)


じゃないと分かったとたん静まる3人。



「激ダサだな・・・・・・」(宍戸)
「でもさんにそっくりですね・・・・・・」(鳳)
「バカ侑士・・・・・・」(向日)
「ウスッ!」(樺地)
3人の姿をみて呆れる4人。



「やぁやぁ、皆。ひっさしぶり〜〜〜〜」
「こんにちはです」
「・・・・・・・・・・」
山吹の3人も合流した。


「遅くなりました」
「すみません」
ルドルフの2人も合流し、全員揃った。




「おっ、全員揃ったようじゃな。それじゃ、指定された席に座っておくれ」
会議室に顔を出したのは、青学テニス部顧問の竜崎先生。

17人は席に座る。
そして、青学の校長、山吹の伴じい、氷帝の榊太郎(43)が会議室に入ってきた。

「皆、忙しいところ来てもらって悪かったの。まずは皆の名前を知っておきたい。
 呼ばれたら、立ってくれ」
青学の校長がそういうと、竜崎先生が名前を読み上げていった。

「まずは不動峰中から・・・・・橘桔平!」
「はい!」

ひのき!」
「へーい」
「なんじゃ、お前さん。の血縁か?」
「そーでーす。しかも双子」
「そうか・・・・・」

「伊武深司!」
「はい」

「神尾アキラ!」
「はい♪」

「橘杏」
「はい!」

「次は聖ルドルフ・・・・・観月はじめ!」
「はい!」

「不二裕太!」
「はい」

「山吹・・・・・亜久津仁!」
亜久津は座ったまま。
「亜久津仁!!」
先生は再度名前を呼ぶが、全く立つ気にはならなかった。
「亜久津先輩、呼ばれてますよ!」
「あー、てめー・・・誰に言ってんだ?俺は亜久津だぞ、亜久津仁だぞ」


「もうええ・・・・・千石清純!」
「はーい!」

「壇太一!」
「はいです!」

「氷帝・・・・・跡部景吾!」
「はい!」

「芥川慈郎!」
「はーーーい!!」

「忍足侑士!」
「はい!」

「宍戸亮!」
「はい!」

「向日岳人!」
「はい!」

「鳳長太郎!」
「はい!」

「樺地崇弘!」
「ウスッ!」








「では、本題に入ろう。君たちにホグワーツ魔法魔術学校の入学許可書が来たじゃろう。
 君たちは特待生として呼ばれたんじゃ。どうかな、いってみる気はあるかの?
 もちろん、この青学からは13人もの生徒がもう特待生として通っている」

17人は騒ぎ出した。

「せんせーーーーー!!」(ジロー)
「なんだ、芥川」(太郎)
「13人って誰が行ってるんですか〜〜〜〜〜?」
「手塚君たち元青学レギュラーと女子が4人行っている」
「ほな、女子4人って誰や?」(忍足)
「それは俺が教えてやるよ。ちゃんに、の4人だぜ」(ひのき)
「お前、知っていたのかよ?」(跡部)
「あったり前じゃん!だってちゃんが旅立つとき、見送りにいったもんな〜〜〜」


ちゃんがいるんなら、行こうかな〜〜〜〜」(千石)
「千石先輩、まだ諦めてなかったんですか?」(壇)
「俺は諦めは悪いよ、太一」
「ケッ」


「兄貴だけかと思ってたがさんまで行ってたとは・・・・・」
「裕太くん、僕は行きますよ!そして今度こそ不二周助を・・・・」
「観月さん・・・・・・」



「どうりで最近桃城の姿が見えないと思ったぜ、そういうことかよ」(神尾)
「越前君とも試合したかったのにな・・・・・」(伊武)
「でも、ホグワーツに行けば逢えるじゃない!」(杏)
「杏ちゃん、行く気?」
「もちろん!」
「俺も行くけどね・・・・・」
「俺も行くぜ♪」



「どうするんだよ?」(向日)
「俺は行きたいですね。面白そうだし」(鳳)
「俺も行くぜ!」(宍戸)
「ウスッ!(行きます)」(樺地)
「岳人はどうするん?俺は行くで。ちゃんがいるんならな」(忍足)
「もちろん、行くぜ!」
「俺もぜった〜〜〜〜〜い行く〜〜〜〜〜〜!!」(ジロー)
「俺も行く。こんどこそ手塚からを・・・・・」(跡部)




「どうじゃ、答えはでたじゃろうか?行くものは挙手してくれ」
なんと全員が挙手した。

「よしよし、だったら全員にこれを渡そう」
先生達は彼らにマグネットピアスを渡した。
それぞれ色の違ったマグピを・・・・・・


「あっ、ちゃんと同じマグピだ。でも色が違う・・・・・」
「それはそうじゃ、あいつらにはあれがあるからの・・・・」
「あれ?なんなんですか?」
「いや、何でもない。それじゃ、少し学校について話そうかの」
竜崎先生は橘の質問を流し、ホグワーツについていろいろと話し出した。







「こんなもんかの、それじゃ今日は忙しくなるぞ!皆移動じゃ!」
先生達は話し終わると青学の裏庭に彼らを誘導した。
先生は壁を順に押していき、ダイアゴン横丁への扉を開けた。
やっぱり17人も彼らと同じように唖然としていた。




そしてダイアゴン横丁へと足を踏み入れた。

「それじゃ、3つに分かれて買い物をしよう」

竜崎先生は不動峰メンバーに
伴じいは山吹、聖ルドルフメンバーと
太郎は氷帝メンバーをつれ、それぞれ買い物に行った。



着々と買い物を済ませるメンバー。17人も彼ら同様、マグピで全ての学用品が無料になった。


そして買い物を全て終わらせ、青学へと戻った。

「これで全ての学用品は揃った。後は普段着を用意すれば準備はOKじゃ。
 出発は10/29じゃ。それまでに準備を終わらせるんじゃぞ」

「それと、皆さんの学歴ですが・・・・・不動峰は高校から青学の学籍で、
 山吹、聖ルドルフは大学から青学の学籍、氷帝はそのままの学籍で大学卒業できるように対処しますから」

「安心してホグワーツへ行って来い!」

「あと、テニスラケットも持っていっていいぞ!あいつらも持っていったからな」



そして彼らの出発の日が刻々と近づいて来る。

第9話へ行く

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