彼らがホグワーツに入って数週間がたった





ホグワーツでの日常





ホグワーツはまるで迷宮だ。
階段も142もあり、気まぐれである。
扉だって100を超えている。
新入生は必ず迷うほど・・・・・そして彼らも


「ここってどこら辺なの??」(
「さぁ?」(リョーマ)
「さっきもここ通らなかった?」(
「だよにゃ〜」(英二)
「また、迷ったすね・・・・・」(桃)


グリフィンドール生の5人は魔法史のある教室の向っている途中に迷ってしまった。
その時スリザリンの3人が5人のもとへ来た。

「皆、なにやってるの?」(周助)
「また、迷ったのか?」(貞治)
「周助に貞治!!だって分かんなくにゃったんだもん!!」(英二)
「ここ複雑すぎ・・・・・」(リョーマ)
「まだ全部の道が把握しきってないのよ」(
「それは大変なことで・・・・あたしは周助と貞治君が一緒だから大丈夫だもんね〜」(
「いいっすね〜。貞治先輩、ホグワーツの地図とか書いてくださいよ〜」(桃)

「ケッだらしがねーな」
その言葉の挑発に桃は後ろを振り返ると薫がいた。
「ま・マムシ!!」
「マムシって言うな!!この馬鹿が・・・・・」
「なんだよ・・・・やんのか?」
「上等じゃねーか!!ふしゅ〜」
「やめないか、2人とも!!」(秀一郎)
「そうだよ、ここまで来て喧嘩はやめようよ」(隆)
2人を止めに入ったのは秀一郎と隆。

「なに?また2人が喧嘩したの?」(
「お前達、ホグワーツを何週か走るか?」(国光)
最後に来たのはと国光だった。
「「国光先輩!!・・・・・すみませんでした・・・・・」」





「それより皆いいの?もうすぐ授業が始まるよ?」(
「そうだった!!達も今から魔法史だよね?」(
「お願い!!連れて行って」(
「仕方がないな・・・・一緒に行こっ!」(
13人は移動し始めた。

「よかったにゃ〜これで間に合う〜」(英二)
「なんだ、英二達は迷っていたのか?」(秀一郎)
「そうなんすよ・・・・秀一郎先輩」(桃)
「確かに迷うよね・・・・・」(隆)
「ふしゅ〜、だらしがないだけっすよ」(薫)
「まぁ、そういうな。迷うのは誰にだってあるんだ」(乾)
「そうそう、僕達も結構迷ったからね。国光もそうでしょ?」(周助)
「まぁな・・・・・」
「へぇ〜、国光先輩でも迷うんだ・・・」(リョーマ)

そう話しながら彼らは教室に入った。

魔法史の担当はゴーストのビンズ先生。
昔、教員室の暖炉で居眠りをし、その時には相当の歳だったのだが、
翌朝起きてクラスに行く時に、生身を教員室に置き去りにしたらしい。

とにかく魔法史の授業は退屈で居眠りする生徒もいた。
先生が講義をする間、生徒は名前や年号をノートに採っている。

「全くあいつらは・・・・・・」
国光の呟きを聞いたは居眠りしている生徒の方を見てみた。
リョーマ、桃、英二、薫、がぐっすりと寝ていた。
「あはは・・・・(苦笑)いつものことでしょ?」
「そうだが・・・・」
「また後で『ノート見せて!!』って来るわね」
「ああ」

そして授業が終わり、案の定、英二とが国光とに頼んできた。
「はい、夕食までには返してよ」
にさっき採っていたノートを渡した。
「分かってるって、サンキュー、
「国光〜お願いだにゃ〜」
「駄目だ!!寝ている英二が悪い」
「うにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜」
「英二、からかりれたからそれを写そう」
「うん。ちゃん、写させてね」
「別にいいけど、今度こそはちゃんと起きててよね」
「「分かった」」




そして次の授業、変身術の教室に移動した。
マクゴナガル先生は他の先生と違い、逆らってはいけない先生だというのが分かる。

「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法の中で最も複雑で危険なものの1つです。
 いい加減な態度で私の授業を受ける生徒は出て行ってもらいますし、
 2度とクラスには入れません。初めから警告しておきます」

そういうと先生は机を豚に変え、また元の姿に戻してみせた。
それを見て感動し、早く試してみたくてウズウズしていた、彼ら。
さんざんとした複雑なノートを採った後、1人1人にマッチ棒が配られ、
それを針に変える練習が始まった。

授業が終わるまでにマッチ棒をわずかでも変身させることが出来たのは、
ハーマイオニー、、国光、周助だけだった。
先生は、クラス全員に4人のマッチ棒がどんなに銀色で、どんなに尖っているかを
見せた後、4人の方にめったに見せない微笑を見せた。

「凄いね、!!」(
「ホント、見事に尖ってたしね」(
「いいな〜、あたしも早く上手くなりたい・・・・・」(
「私だって苦戦したんだよ!ねっ、国光、周助君?」(
「ああ、結構難しかったぞ」(国光)
「でも出来た時は嬉しかったね」(周助)

そして闇の魔術の防衛術の授業を終え、最終授業の魔法薬学の教室に向った。


魔法薬学の教室は地下牢で行われた。ここは城の中にある教室より寒く、
壁にずらりと並んだガラス瓶の中でアルコール漬けの動物がプカプカしていなかったとしても、
十分気味が悪かった。

出席をとり終わると、スネイプ先生は生徒を見渡した。
ハグリッドと同じ黒い目なのに、ハグリッドのように温かみの1かけらもない、
冷たくて、うつろで、暗いトンネルを思わせた。
先生が話し始めた。

「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ」
まるで呟くような話し方なのに、生徒は1言も聞き漏らさなかった。
マクゴナガル先生と同様に、何もしなくてもクラスを静かにさせる能力を持っていた。

「このクラスでは杖を振り回すようなバカげたことはやらん。
 そこで、これでも魔法かと思う諸君が多いかも知れん。
 フツフツと沸く大釜、ユラユラと立ち上る湯気、人の血管の中を這い巡る液体の繊細な力、
 心を惑わせ、感覚を狂わせる魔力・・・・・・・諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。
 我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえふたをする方法である。
 ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちのより諸君がまだましであればの話だが」

大演説の後はクラス中が一層静かになった。そのなかで貞治はニヤリと笑っていた。
スネイプ先生が突然、『!!』と呼んだ。
いきなり呼ばれ、吃驚する
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」
いきなりの質問に周りはに視線を送っている。
「眠り薬です。あまりにも強力なため、『生ける屍(←しかばね)の水薬』とも言われてます」
「正解だ。ダテに特待生をやってるんだな」
はあっけなく答えるとスネイプは嫌みのようにそう言った。
「次!乾!!ベゾアール石を見つけるには何処を探すかね?」
乾は眼鏡を逆行させながら言った。
「山羊の胃です。大抵の薬に対する解毒剤になります」
「うむっ、よく勉強している。さすが我輩のいる寮に住んでるだけはあるな」
「どーも」
貞治が正解すると機嫌がよくなる先生。

そして周りを見渡し、先生が、
「さて、諸君。なぜ今のを全部ノートに書き取らんのだ?」
と言い、生徒はノートを採りだした。


そして今日の授業が終了した。

「なんなのよ!あのスネイプ」(
「仕方ないのよ、スネイプはスリザリンをヒイキにしてるんだから」(
「でもと貞治君の態度の差はないんじゃない」(
「いいのよ、別に気にしてないから・・・・・それより、書けた?ノート」(
「私は終わった。今、英二が必死に書いてる」
その時、英二が4人のもとに走ってきた。
「書き終わったにゃ〜、ちゃんありがとっ!」
「いえいえ」
英二はにノートを返した。
「それにしてもちゃんのノート、見やすくて分かりやすかったにゃ〜」(英二)
「私もそう思った。青学でも見せてもらってたけど・・・・・・」(
「あたし、のノートみたことない!見せて!!」(
「あたしも、あたしも!!」(
「俺も見せてほしいな」(貞治)
「貞治君!いつ来たの?」(
「さっき・・・・・・」
「そうなんだ・・・・・別にいいけど、見せるほどじゃないよ」
はノートをに渡し、それを見る、貞治、
更に桃、薫、秀一郎、隆、周助、国光、リョーマが覗いて見ていた。

「凄いじゃないか、ちゃん」(秀一郎)
「分かりやすいよ、本当に」(隆)
「僕もかしてもらいたいくらいだよ」(周助)
「皆、いくらなんでも褒め過ぎだよ・・・・・・」(
「いや、これは褒めるしかないよ」(貞治)
「ふしゅ〜〜〜〜(凄い・・・・・)」(薫)
先輩、俺にもかしてくださいよ〜」(桃)
「オレも、オレも!!」(リョーマ)
「あたしもかして〜〜〜〜〜」(
はちゃんとノート採ったじゃない!!」(
「でもこれを見たら誰でもかりたくなるわよ」(
「桃城、越前、!!いい加減にしろ」(国光)
「あれ〜、国光先輩。名前で呼ぶんじゃなかったんすか?」(リョーマ)
ニヤリと笑い、リョーマは国光に言った。
「そうっすよ、国光先輩。俺のことは桃でいいっすから、ちゃんと名前で呼びましょうよ」(桃)
「さぁ、言ってみよう!!」(
更に煽ると桃。
「・・・・・・・・・・・・・桃、リョーマ、さん・・・・・・・・・・」
「「「よく出来ました!!」」」


「それより、今から行くかい?国光」
秀一郎は国光に問いかけた。
「そうだな、お前達はどうする?」
「僕は行くよ」(周助)
「俺も行くよ」(隆)
「俺もいくっす」(桃)
「もちろんっす」(薫)
「オレも・・・・・」(リョーマ)
「俺も行くにゃ〜」(英二)
「もちろん、俺もいくよ」(貞治)

彼らが話しているところに彼女達が問いかけた。
「ねぇ、国光。どこかに行くの?」(
「ああ、ホグワーツの中にいい壁があって、そこで壁打ちをしに行く」(国光)
「へぇ〜、そんな所があるんだ・・・・・」(
「ま〜ね、この間見つけたんだ」(リョーマ)
「で、そこで久々にテニスの練習するんだにゃ」(英二)
「腕がなまってなければいいけどね・・・・・」(周助)
そして彼らは彼女達から去っていった。




「あたし達はどうする?」(
「そうだね・・・・今やることもないし・・・・・」(
「ね、あたし達も久々にやらない?」(
「コーラス?でもピアノないわよ」(
「いっそのことアカペラでやろうよ!!」(
「いいね〜、1度やってみたかったんだ」(
「私も賛成!!は??」(
「やってみるか・・・・場所は・・・・・あっ、あそこ行かない?」(

に連れられて、ホグワーツの一番上の屋上に出た。
「ここなら誰にも邪魔はされないでしょ?」
「「「うん!!」」」
「何からやる??」(
「そーだね・・・・・これは?」(
『Days of Moments』か・・・・・2つに分かれてやるのだね」(
「いいね、やってみよう」(

そしてホグワーツの上からハーモニーが生まれる。


♪〜同じ刹那に生まれ 違う自分を探す 誰よりも 鮮やかに 明日の僕ら
  
   同じ時代に出会い 手探りの夢語る 今はまだ 影だけの 広がる世界

   Days of moments 振り返れば Precious of moments 大事な時間
   Days of moments 分かち合おう Share the moments 想いの全て


   山道も夜道も一歩目は 真っすぐ前に 歩幅も靴も行き先も 別々だけど
   それぞれの色 生かしあえるさ 明日の僕ら

   いつも 肩越しに 笑いが弾ける 今が 未来への 大事な時
   もっと 聞かせてよ かけがえない夢 ずっと 限りない 想いの全て


   山道も夜道も一歩目は 真っすぐ前に 歩幅も靴も行き先も 別々だけど
   (同じ刹那に生まれ 違う自分を探す)
   それぞれの色 生かしあえるさ 明日の僕ら
   (誰よりも 鮮やかに)

   Days of moments 振り返れば Precious of moments 大事な時間
   (いつも 肩越しに 笑いが弾ける 今が 未来への)
   Days of moments 分かち合おう Share the moments 想いの全て
   (もっと 聞かせてよ かけがえない夢 ずっと 限りない)

   見えない何かを恐れたって 仕方ないから 確かな感触信じて 先を急ごう
   (同じ時代に出会い 手探りの夢語る)
   それぞれの道 見つけられるさ 明日の僕ら
   (今はまだ 影だけの)

   広がる世界 〜♪


「結構出来るもんだね・・・・・」(
「うん、ここまで出来るとは思わなかったけどね」(
「でも、すっきりした〜。久々だったもんね〜」(
「そうだね」(

そのとき1つの拍手があった。4人は後ろを振り向くとダンブルドア先生が
さっきの歌で感激し、涙を流していた。
「ブラボー!!4人はいい声をしているんじゃの〜」
「ダ・ダンブルドア先生!!」(
「なんでここに・・・・」(
「いやの、素晴らしい歌が聞こえたから来てみたんじゃ。それにに話もあったしの〜」
「そうだったんですか・・・・・」(
「それで話はなんなんですか?」(
「そうじゃ、また特待生が入るんじゃ。と国光を中心にその子達をサポートしてほしいんじゃ」
「「「と・特待生!?」」」
「分かりました。いつくるんですか?」
「ハロウィーンの時じゃ。よろしく頼むぞ」
そういいの肩をポンッと叩いた。
「それにしても歌が上手いの〜」
「でもピアノがあったらもっといいんですけどね・・・・」(
「ピアノの〜。考えてみるかの・・・・」
そういい髭を触りながら言った。
「本当ですか?」(
「ピアノがあったらまたの伴奏で歌える!!」(
「それなら早めに手配をしよう。そして大広間に置くかの〜」
「「「「ありがとうございます。ダンブルドア先生」」」」
4人は深くお礼をした。
「また歌っておくれ」
「「「「はい!!」」」」
「それじゃ、夕食にいこうかの。一緒に行くかい?」
「「「「よろこんでvv」」」」
そして4人はダンブルドア先生と一緒に下に降りて行った。




大広間前でダンブルドア先生と別れ、彼女達は中へと入った。
そして食事をとり、寮へと戻った。

談話室でが国光に問いかけた。
「ねぇ、国光。ちょっといい?」
「ああ、どうした」
「あのね、ハロウィーンの時にまた特待生が入るらしいの。
 それで私と国光を中心にその人たちをサポートしてくれって頼まれたの」
「そうか・・・・・分かった」
「誰が入ってくるのかな?」
「さぁな・・・・」
「気の合う人たちだといいんだけどね」
「そうだな・・・・・・」



そしてハロウィーンの日が近づく。

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