旅立ちの日




出発前日・・・・・・・・

彼らはいつものようにテニス部に出ていた。

「全員集合!!」
大石の言葉に部員全員が整列した。
「今日で夏休みの練習が終了した。俺達3年は引退だ。
 2年を中心に頑張って欲しい」
「「「はい!!」」」
「次期部長だが・・・・・・荒井、お前に頼むことにした」
「オ・俺っすか?」
「そうだ、頑張れよ」
荒井が部長?と騒ぎ出す部員達。
「はい!でもなんで・・・・・桃や海堂は?」
「俺達は関係ねーよ、どうせ明日から青学の生徒じゃないんだからさ」
「フシュ〜」
「なんでっすか?桃ちゃん先輩」
問いかけたのは堀尾。
「転校・・・・・・イギリスにね」
答えたのは越前。
「リョーマ君も転校なの?」
「じゃあ、青学はどうなるんだろう?」
続けてカチロー、カツオも問いかけた。
「ま〜ね、どうなるってあんた達次第でしょ。オレにはもう関係ない」
そうあっさりと答える越前。
「そういうことだ。全国2連覇、期待してるぞ」
「「「「はい!!」」」」
「解散!!」
部員達は部室の方へ戻っていった。



一方、音楽室でも彼らと同じ事を部員に告げていた。

「というわけだから、皆頑張ってね」(
「「「はい!!」」」
「じゃ、今日はここまで。お疲れ様」(
「「「お疲れ様でした」」」
そういうと部員達は音楽室から去って行った。

「終わったね・・・・・」(
「うん・・・・・いよいよ明日だね」(
「楽しみだね」(
「そうだね・・・・・」(
そういいながらはピアノの前に座った。
「「「??」」」
「もう少し弾いていたいから、先に帰ってもいいよ」
「そう?も早く帰りなよ」(
「そうだよ。明日は早いんだから」(
「うんうん」(
「解ってるって。じゃ、また明日」
「「「また明日ね」」」
達は音楽室から出て行った。


「こことも、もうお別れか・・・・・・」
そう呟きながらピアノを弾き出す。




〜〜〜おまたへ(抱き)」
「英二・・・・・・重い・・・・・」
、待ったかい?」
「ううん。あたし達もさっき来たばっかりだから」
、早く帰ろうよ」
「そうだね、リョーマ」
彼女達は彼達と帰るため校門の方で待っていた。
校内にかすかにピアノの音が響く。
「これって・・・・・・」(越前)
さんかにゃ?」(菊丸)
「だろうね・・・・?手塚はどう思う・・?」(不二)
不二が手塚に問いかけた時には彼の姿はなかった。
「あらら・・・・・」(
「相変わらず早いね・・・・・」(
「あはは・・・・・さっ、帰ろ」(


ピアノを限りなく弾く
もう何曲目になったのかも知らず・・・・・
その時、音楽室のドアが開いた。
ピアノに集中していたは全く気がつかない。
・・・・・・・」
彼が問いかけても全く返事をしない。
彼はピアノに近づき、再び問いかけた。
っ!」
「えっ?わっ!!」
「驚くことはないだろう」
「ゴメン・・・・」
「いや・・・・・・」
暫く沈黙が走る。


「何か、リクエストある??」
「弾いてくれるのか?」
「もちろん、ついでに歌つきで」
「そうだな・・・・・出来るか、『White LINE』」
「OK!!だったら国光も歌ってよね。自分のパートだけでもいいから」
「ああ」

がピアノを弾き出す。


♪〜どんな未来もはじまりは この瞬間ここからはじまるglory days

  晴れた空 広く横切ったline 新しい扉 開いた
  差し出した 手をとって微笑む かすかに感じた感情(←もの)は友情!?

  世界中の言葉でも 言えないような 色で想いを描こう
  どんな未来もはじまりは この瞬間 ここからはじまるglory days

  制服を 揺らした風を集めて ポケットの中に しまった
  過ぎてゆく日々を ほどいてみたら 今しか見れないことに気づいた
 
  世界中の照らしてる希望が ほら!勇気導いてくれる
  どんな未来もはじまりは この瞬間ここからはじまるglory days

  世界中の言葉でも言えないような 色で想いを描こう
  どんな未来もはじまりは この瞬間 ここからはじまるglory days 
  ここからはじまるglory days  〜♪



「相変わらず、上手いな・・・・・」
「そんなの当たり前!!でも国光も上手いじゃない」
「そうか・・・・・そろそろ帰るか?」
「うん・・・・・・」
2人は音楽室を出て行った。


そして出発の朝を迎える・・・・・・

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