夜は長々と更けていく。
賢者の石と寮対抗杯
あれから3時間・・・いや何時間たったのか・・・・
13人は眠れずにいた。
ハリーたち3人が、賢者の石を守りに出て行ってしまった。
もう朝4時といった所だろう。
心配で眠気なんか関係なしに13人はそれぞれの談話室に出た。
―――グリフィンドール
「あっ・・・」()
「やっぱり起きてたんだ・・・」(リョーマ)
「寝れに寝れなかったしね・・」()
「ハリーたち、今頃何処にいるのかにゃ?」(英二)
「さぁ・・・・」(桃)
―――ハッフルパフ
「あれから連絡の1つもないね・・・」(隆)
「ああ。無事だといいんだけど・・・」(秀一郎)
「そうっすね・・・」(薫)
―――レイブンクロー
「朝の4時・・・」()
「そんな時間か・・・・」(国光)
―――スリザリン
「どうする?周助・・・」()
「そろそろ寮から出ても大丈夫だね・・・」(周助)
「ああ。連絡を取って俺達も行動しよう」(貞治)
スリザリンの3人がそれぞれ連絡を取ると、寮の分かれ道で落ち合うことになった。
「やっぱり考えれるとしたら、あそこだね」
周助はあの4階の部屋を指した。
丁度、階段がその部屋までの路を繋いだ。
「行こう・・・」
13人は階段を駆け下り、4階のドアを開けた。
「朝だからまだ誰もいないね・・・」()
「でも油断は出来ないわ・・いつフィルチやピーブスが来るかも解らないんだから・・・」()
「そうだね・・・にしても、やっぱり湿ってる・・・」()
「言わないの!!」()
そう話していると、奥のドアについた。
「あの3頭犬がいるんすよね・・・」(リョーマ)
「ああ。だが、ハリーたちがクリアしてるはずだぜ」(桃)
「だよね・・・俺達もクリアしにゃきゃ・・・」(英二)
「ああ・・・・」(秀一郎)
「いざとなったら俺たちの特殊能力を使えばいいし・・・」(隆)
「ふしゅ〜〜〜〜」(薫)
「それじゃ、開けるよ」(周助)
「それぞれ、体勢を整えとけ」(国光)
「いくぞ!!」(貞治)
国光が呪文をかけようとすると、内側からガチャリという音がした。
「「「「「「「「「「「「「??」」」」」」」」」」」」」
そして次の瞬間・・・・・
「おやおや、特待生が13人も・・・こんな朝早くになんじゃ?」
ハリーを抱えたダンブルドア先生が現われた。
「「「「「「「「「「「「「ダ・ダンブルドア先生・・・・」」」」」」」」」」」」」
13人の顔を見ながらダンブルドア先生はにっこり微笑む。
「あ・あの・・・・その・・・・」
なんていったら良いのか、解らなくなりだす。
そして、ダンブルドア先生の腕の中に・・・・
「ハリー・・・先生、ハリーは・・・」
腕の中でぐったりしているハリーを見つけ、は問いかけた。
「疲れて眠っておる・・・さてと・・・医務室じゃな」
そういい、13人をすり抜け部屋を後にした。
もちろん、ダンブルドア先生の後を追う13人。
ダンブルドア先生はハリーを着替えさせ、ベッドにそっと寝かせた。
「お聞きしてもいいですか・・・」
「なんじゃ?」
「今回、ハリーたちがこのような行動しようとしていることを知っていらしてたんですか?」
がそういうと、12人もダンブルドア先生を見る。
「うすうすじゃがな・・・だが、わしがいない日になるは予想も出来なかったよ・・・」
「そうですか・・・」
少し沈黙が流れ、今度はダンブルドア先生から話し掛けてきた。
「ところで、13人は何処まで知っておるんじゃろうな・・・」
その言葉に、ビクッと反応する13人。
そんな態度を取ったことに、ダンブルドア先生はにっこりと微笑み、
「そんなに怯えないでも良いじゃろ・・・」
そう言った。
「僕とが、3人で話しているの聞いたんです・・・。
英二達に寮で止めるようにやってもらったんですが・・・3人は行ってしまって・・・」
周助がそう話すと、ダンブルドアは穏やかな表情をしている。
「それだけじゃなかろう、?」
「あっ・・・・」
「どうじゃ?」
「英二君たちと一緒にハリーを止めに行きました。ひのきと入れ替わって・・・」
は分が悪い顔をしながら、正直に話した。
「でも、どうして・・・」
「知っておるか?じゃろ・・・帰り途中での、3人の様子を水晶で見ておっての・・・
もちろん、6人で止めに入ってたのも」
そう、ダンブルドア先生は夜中のことは全部知っていたのだ。
もう何を言っても知っていること理解し、国光が話し出した。
「ところで、ダンブルドア先生。ハリーたちが守ろうとした
『賢者の石』とはなんですか?」
国光の問いかけに、ダンブルドア先生は豆鉄砲を喰らったかのような顔をした。
「何処で知ったんじゃ?」
逆に問いかけてきて、が答えた。
「私がハリーの心を読んだんです。たまたま接触して・・・そのときに・・・」
「ほう・・・賢者の石まで知っておったとは・・・いいじゃろ。13人に教えよう」
ダンブルドア先生は、賢者の石のことを全て話した。
友人のニコラス・フラメルと錬金術の共同研究の中、作り出したこと。
そして、賢者の石は金を作る石、命の水を作り出す石であり、
ニコラス・フラメル夫妻はその命の水で生きている。
今年で658歳を迎えたこと。
「ということじゃ・・・・理解できたかね?」
ダンブルドアの話に13人は唖然としている。
それもそうだろう・・・・この世界にはそんな人物もいたこと・・・
658歳!?嘘だろ・・・
貞治で言うと・・・・『理屈じゃない』
「先生・・・今、石を持ってるんですか?」()
「もちろんじゃ・・・見せてあげよう」
そういい、ダンブルドアはポケットから紅い石を出した。
「これが・・・・」(リョーマ)
「なんか宝石みたい・・・」()
「キラキラしてる・・・」()
「これで金や命の水ができるんだ〜〜〜」(英二)
「凄いね・・・こんな石が存在するなんて・・・」(周助)
11人が石に見惚れているとき、
「もう1ついいですか?ハリーの心を読んだ時、スネイプ先生の名前がありました。
この賢者の石を狙っていたのは、スネイプ先生だったんですか?」
が問いかけた。
「スネイプ先生は賢者の石を守るために罠を張った先生じゃ・・・
狙っていたのは、ヴォルデモートじゃ。しかもクィレル先生を使って・・・」
「クィレル先生ですか?」(秀一郎)
「クィレル先生ってあのオドオドしてた人ッスよね・・・」(桃)
「ああ。でもなんでクィレル先生が・・・信じれないよ」(隆)
「そうっすね・・・」(薫)
「それで、クィレル先生はどうしたんですか・・・・」(国光)
「わしが着いた時には、砂になっておった・・・多分、賢者の石がハリーに力を与えたんじゃろ・・」
「それではヴォルデモートは・・・・」(貞治)
「あやつは魂だけ生きておる。今もどこかにおるんじゃろうな・・・」
それから3日が過ぎ、ハリーが目覚めた。
特待生たちはいつも通りに、最後の授業を受けていた。
授業も終わり、と国光が13人の代表でハリーの見舞いに行くことになり、医務室に行った。
医務室に入ると、ダンブルドアとすれ違い2人は会釈をした。
「ハリー」
「、国光」
「元気そうだな・・・・」
それから2人はハリーと改めて約束した。
最初とは少し違った約束・・・・・・
『自主的に動いても良いけど、無理だけはしない』
「ねっ?」
「うん・・・それより、達もあそこに来てくれたんだね?」
「ああ・・・あの部屋に入る前にダンブルドア先生とお前に逢ったからな」
「僕もダンブルドアから聞いた。心配かけてゴメンね」
「ハリー・・・ダンブルドアじゃなくて『ダンブルドア先生』でしょ?」
の指摘にハリーはクスッと笑い
「ダンブルドア先生と同じこと言われた・・・」
そう言った。
そして今年度末がやってくる。
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