全てを知った、彼らは少しながらピリピリした空気が流れていた。





ハリーの行動





暫くは彼らには何も起こらず、平穏な日々を過していた。
だが、それもすぐに崩れることになる。
それもそう・・・・ハリーはロン、ハーマイオニーとともにヴォルデモート・・・
それも賢者の石に関する情報を集めるために、動いていたのだ。

「ねぇ、ハリー。お願いだから、危ないことはしないで」
達はハリーたちにそう告げたりもするが、それをまるで聞いてないかのように
次の行動に移る。
それには青学メンバーも、呆れてしまう。
仕舞いには、夜中に寮を飛び出してまで・・・・


「どうしてあーも次に動いちゃうの!!」(
「ホント、懲りないよね・・・」(リョーマ)
「今度は寮の減点が1人につき50も・・・」(
「もう寮杯もらえにゃいよ〜〜」(英二)
「そうっすね・・・」(桃)
「もう、今はそんな話じゃないでしょ!!」(
「そうだよ・・・」(隆)
「ハリーたちは俺たちが何言っても聞いてくれない」(大石)
「それにロンたちも一緒になって・・・もう実力行使しかないね」(周助)
「けど、あいつら行動するのはいつも夜っスよ・・・」(薫)
「それが問題だ・・・同じ寮の英二達は少し当てにならないしな・・・」(貞治)
「にゃに〜〜〜!!」
「貞治君!!そうであっても私たち他の寮生は出れないし・・・」(
「出たとしても、監督生又は先生方に見つかる可能性が高い」(国光)



彼らは毎日のように、こうやって集まっては話し合っている。
その姿に、他の特待生たちも不思議に思っている。

「ねぇ、あっくん。最近国光たち、おかしいと思わない?」(清純)
「知るかよ・・・」(亜久津)
「僕も・・・・なんだかピリピリしてるです・・・」(太一)

「兄貴達に何かあったんでしょうか・・・・?」(裕太)
「さぁ・・・僕には全く解りません」(はじめ)

「なぁ、桔平・・・ちゃんら、どう思う?」(ひのき)
「なにかにおびえているって感じがあるな」(桔平)
「寮にいても薫くんたち、何かを警戒している感じだった・・・」(杏)
「それに桔平さん。なぜかあいつらハリーたちを見張ってるみたいなんですよ」(アキラ)
「一体何やってんだろうね・・・」(深司)

「あれ以来ですね・・・青学のメンバーがおかしくなったのは・・」(長太郎)
「せやな・・・寮にいても何か心配な顔してるしな・・・」(侑士)
「英二たちもおかしいんだぜ。気づけばハリーといるしよ」(岳人)
「それに最近来てねーだろ。あいつら・・・」(亮)
ちゃん、テニスやるっていってたのに〜〜〜〜」(ジロ)
「ウスッ」(樺地)
「兎に角、様子見だな・・・暫くは・・・」(景吾)






気づけばもう5月を過ぎ、学年末のテストが迫ってきていた。
ハリーたちはいまだに、賢者の石に関する情報を探していた。





その裏腹では、ヴォルデモートの手があの石に近づいていることは誰も知らず・・・・・



「ねぇ、最近英二達しつこくない?」
ロンが2人に話しかけた。
「そうね・・・達もなにやら私たちがやってることを知ってるみたい・・・」
「危ないといわれても、僕たちはやらなきゃいけないんだ。
 あいつ・・・スネイプにあれを取られては・・・・」
ハリーの言葉に、2人は頷く。
「でも、なんでそこまで漬け込んでくるんだろう?」
「ハリー、何か知ってる?」
2人に問いかけられ、ハリーは黙り込んだ。


“言えるわけないよ・・・達がヴォルデモートに狙われている事なんて・・・”



こうしてまた夜が更けていく。

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