ホグワーツは真冬の寒さに覆われている頃・・・・




新たな力の持ち主





今日も着々と授業をこなしていく特待生30人。
そして今日の授業がすべて終わった。

「終わったにゃ〜〜」(英二)
「今日も疲れたっすね」(桃)
「なぁ、これから何かしないか?テニスできないしよ・・・」(アキラ)
「そうだよね・・・雪でコート埋まってるしね・・・」(深司)
「なら雪でアソボ〜〜よ」(ジロ)
「おっ、それいいな!!俺、賛成」(岳人)
「面白そうだね☆」(清純)
「僕もやりたいです!!亜久津先輩もしましょうよ」(太一)
「ケッ、俺は寮で寝る」(亜久津)
そういい亜久津は寮に戻っていった。

「ホント、付き合い悪いよね・・・」(リョーマ)
「僕もお断りします。寒いのは苦手ですからね」(観月)
そういいひとりで去っていく。
「待ってください、観月さん。俺もパスだから」(裕太)
裕太は観月を追う。
「裕太も大変だよな・・・」(亮)
「観月も亜久津も素直になればいいのにな」(桔平)
「せやな・・・あと跡部もな・・・」(侑士)
「あーん、なんか言ったか?忍足」(跡部)
「何も言ってないわ」


「それより、何して遊ぶんですか?」(長太郎)
長太郎の言葉に話を戻した。
「やっぱり雪合戦だろう・・・体力強化にもなる」(貞治)
「面白そうだね(にっこり)」(周助)
「あたしも参加する!!」()
「あたしも!!あたしも!!」()
「私も参加する!!雪合戦なんて久しぶり」()
「俺もやるッス・・・」(薫)
「俺も参加するよ」(隆)
「俺も。だけど貞治・・・ペナル茶とかはなしだぞ」(秀一郎)
「そうか・・・それは残念だな・・・」

出す気満々だったのかよ・・・・・

「俺も参加するぜ。俺の美技に酔いな、なぁ、樺地?」
「ウスッ!」(崇弘)
「杏ちゃんもやる?」
「もちろんよ、アキラ君。でもひのきさん今日は乗り気じゃないんですか?」(杏)
「ああ、今日はちょっと野暮用があるんだ。悪いんだけどちゃんと国光を
 借りるよ」(ひのき)
「ひのき、何かあるの?」()
「まーね・・・くれば解るさ。というわけだからオレはパス」
「解った。私も悪いけど・・・」
「俺もパスだ」(国光)
そういうと3人は団体の中を去って行った。




ひのきはあるひとつの教室に入る。
「ねぇ、ひのき・・・一体何なの?」
が問いかける。
「まぁ、待ってよ。実は2人に相談があるんだけど・・・
 ほら、何かあったときは2人に声かけろって言ったじゃん」
「それはそうだが・・・」
ひのきの言葉に手塚も言葉する。
「よし、なら吃驚しない程度に見ててくれよ」
そういうと、黒板にあるチョークを手にし床に何かの魔法陣を描き始めた。
それはいたってシンプルな魔法陣。
「よし、出来た。2人とも少しさがってくれ」
ひのきの言葉に2人は後ろに下がる。

「行くぞ・・・・」
ひのきはまず、両手をパンッと合わせ魔法陣に手を掛けた。


――ピカッ!!

1つの光が覆う。

「キャッ」
眩しくては目を閉じる。
国光も目を細める。



そして光が治まった。


ひのきは魔法陣に手を掛けたまま、ニヤリと笑う。
ちゃん、国光・・・来てみろよ・・・」
2人は恐る恐る魔法陣に近寄る。
魔法陣の中心には2つのリングがある。
ひのきは立ち上がり、2つのリングを手にする。
「成功だ・・・」
ひのきはやり遂げたと確信し、ホッとする。
「ひ・ひのき・・・一体・・・・」
「お前、これは魔法なのか?」
国光とは唖然としたまま、問いかけた。
その問いかけにひのきは首を横に振る。


「違う・・・これは『錬金術』だ。まぁ、魔法に近いものだな」
「「錬金術・・・」」
「ああ、まず作るものの理解し、あるものと等価交換し分解、そして錬成陣の支えで再構築する1つの技。
 まぁ、この世界なら何百人はいるんだろうな・・・本でも結構名前載ってたしな」
ひのきの語りに、2人は唖然する。
「こっちの本が読めたのか?」
国光がひのきに問いかける。
「ああ、最初はなにがなんだか解んなかったが、読んでいくうちのめり込んでよ・・・
 何回か錬成に成功してたから、ちゃんに見せたかったんだ。
 これ、2人にやるよ。俺からのちょっと早いクリスマスプレゼントだ」
そういうと、2つのリングを国光に渡す。
「ひのき・・・さっき等価交換って言ったけど、これ作る時何を等価交換したの?」
「シックル銀貨2枚と・・・2人の指のサイズリスト・・・まぁ、はめてみろよ」
ひのきはにっこりと微笑む。
国光とは指にリングをはめ始めた。
「あ〜、2人とも違うところにはめるなよ・・・左の薬指にはめるんだぞ」
「ちょっとひのき・・・それって・・・」
「エンゲージリング!!」
その言葉には真っ赤に、国光は?マークを飛ばしていた。


「あはは!!ちゃん、顔真っ赤だ〜〜〜!!
 おまけに国光の顔もおもしれ〜〜〜>▽<」
「ひのき!!」
「・・・・・・・・・・・・・」



・・・・」
「なに?」
「エンゲージリングとは何だ??」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい・・・・
その言葉に双子は固まる。
「あのね・・・」
は小声で国光にエンゲージリングのことを話した。
その説明に顔を赤くする。
そして国光は左の薬指に指輪をはめた。
「国光・・・・」
「俺は構わない・・・は嫌か?」
は横に首を振る。
「ううん///」
「国光、はめてやれ!!」
「ちょ・・・ひのき・・・」
ひのきはとっさにの指輪を国光に渡す。
「ああ」
の左手を掴み、そっと薬指にはめた。
「・・・・・・・・・・・・・・・///」
手塚の行動に再度、は顔を赤くする。
だが表情は嬉しそうだった。


「これでいいのか?」
ひのきに問いかけると、頷き
「ああ、上等だ」
と言い、親指を立てた。
「と・兎に角、ダンブルドア先生に報告ね」
顔は真っ赤だが、次の話しに流す
「そうだな・・・ひのき、こっちへ来い」
「へ〜い」
3人は教室を出る。



「あっれ〜〜〜、国光とちゃん・・・それにひのきもいるにゃ〜〜」
外で遊んでいた英二が3人の姿を見つけ、青学メンバーに話しかけた。
「どこに行くんだろうね・・・」(周助)
「気になる・・・」(
「なら追いかければいいじゃん」(リョーマ)
「リョーマの意見に賛成!!」()
そして11人は3人のあとを追いかけた。
「一体どこ行くんすかね?」(桃)
「さぁ〜・・・でもあっちは教員室だよね?」(隆)
「ああ、大体の先生方はあそこにいるそうだが」(貞治)
「詳しいっすね・・・」(薫)
「そんな話をしてる暇はなさそうだぞ・・・見失ってしまう」(秀一郎)
「・・・・っていないじゃない!!」(
の言葉に11人は走って角を曲がると・・・・

「お前たち、何をしている!?」
「「「「「「「「国光(先輩)!!」」」」」」」」

達まで・・・どうしたの?」
「「「「・・・・」」」」


「お前たち、バレバレだぞ・・・」
ひのきの言葉に沈黙が走る。





「だって〜〜〜、3人でどこ行くのかな〜〜って思ってさ・・・」(英二)
「思わず尾行しちゃったの・・・」()
「それに何かありそうだったしね(にっこり)」(周助)
「そうそう!!」(
「隠し事はなしっすよ、国光先輩」(桃)
「ふしゅ〜〜〜」(薫)
「新たなデータがありそうだったしな・・・」(貞治)
「一体何があったの?」()
「教えてくれたっていいでしょ?」(リョーマ)
「尾行してたことは謝るから・・・」(隆)
「教えてくれないか?一体何があったのか・・・」(秀一郎)


11人の姿に国光はため息をつき、
「ついてくれば解る、行くぞ・・・」
そういい、歩き始めた。
そして14人は4階のあるひとつの銅像前に着いた。

が銅像前で合言葉を言うと、銅像が回りだし階段が現われる。
階段を上ると1つのドアが現われる。

ノックを2回すると
「「失礼します」」
国光とがドアを開けた。

「おやおや、特待生諸君。何か御用かな?」
にっこりと微笑みながら彼らを見る。
「実は・・・・」
が今日起こったことをダンブルドア先生に話した。
その話に11人も唖然としていた。
「ほう、錬金術のう・・・珍しいことじゃ、ホグワーツで錬金術師が誕生するとは・・・」
「そんなに珍しいのか?」
「ひのき!!」
「あっ、珍しいんですか?」
ひのきの言葉遣いにが注意し、言い直した。
「ああ、珍しいとも・・今はひのきだけじゃの。錬成陣を書いてやったのかい?」
「はい・・・」
「そうか・・・さっきの魔力はひのきじゃったか。でも普通の錬成と違うような気がしたんじゃが・・・
 お前さん、錬成陣書いてそのあと何かやらなかったかい?」
先生の問いかけにひのきはう〜んと悩みだした。


「あっ、オレ気合入れるために両手を合わせてた・・・」
ひのきは思い出すように言う。
「ほう・・・ならば錬成陣なしで錬成してみてくれないかい」
「無理ですよ。錬成陣なしなんて・・・」
「等価交換物はこのチョコ。ハート型に変えてみてくれ」
先生はチョコをテーブルに置く。


「どうとでもなれ!!」
ひのきは両手をパンッと合わせ、チョコに手をかけた。
そして・・・・光を放ち、チョコはハート型に変形した。

「思った通りじゃ・・・お前さんは錬成陣なしで錬金術が使えるんじゃ」






そして・・・・校長室をでると
「オレってスゲ〜〜〜〜〜!!」
自分の力にただただ感動し、叫ぶひのき。
「うるさい、ひのき!!」
「だってやっとちゃんたちに近づいたって事が解ったし」
「はいはい・・・ひのき、携帯に力入れられるの知ってるわね」
「ああ、ちゃんが試してたことだろ?」
「そう、今年度分入れときなさい。やり方は解るよね?」
「もち!!終わったら電話する」
「はいはい・・・」


「ひのちゃん、凄いね」()
「錬金術師か・・・カッコいい」()
「他に何か出来ないの?」()
「ああ、ちゃんと国光がしてる指輪くらいなら出来るぜ」(ひのき)
ひのきがそういうと3人はに駆け寄る。

「あっ、本当だ!!、指輪してる」()
「しかも左手の薬指!!」(
「いいな〜〜。ひのき、あたし達の分も作って!!」()
「別にいいぜ。シックル銀貨ひとり1枚ずつ持ってきたらやってやるよ」



「ふ〜ん、エンゲージリングってやつ」(リョーマ)
「いいにゃ〜〜・・・ひのき、俺とのペアリング作ってにゃ〜」(英二)
「僕も頼むよ、ひのきちゃん」(周助)
「いいぜ、達にも言ったけどシックル銀貨1枚持ってくるんだな。
 ついでに名前も入れてやるよ」
ひのきは自信満々に言う。
「ひのき、そんな事言っていいの?」
が気を掛けたのか、問いかける。
「いいってことよ。ついでに言うと、2人の指輪にも名前刻んであるから」
その言葉に2人は指輪を外し、内側を見る。
「本当だ・・・」
「ああ・・・」



それから、達はシックル銀貨をひのきに渡し、錬成してもらった。
「うわ〜〜。ありがと、ひのちゃん」()
「本当にネーム入ってる・・・」(リョーマ)
「これでと永遠に一緒だにゃ(抱き)」(英二)
「抱きつきさえなかったらいいのに・・・」()
「いつまでも一緒だよ、vv」(周助)
「うん、周助vv」()




暫くしてひのきの錬金術はあっという間に、ホグワーツに知らされた。

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