ハロウィーンが終わり、11月に入った。





クディッチシーズン、到来!







ハロウィーンのトロール事件からちょうど1週間がたった。
ホグワーツでは毎年恒例のクディッチの試合が始まる。
その選手の中に、ハリーも参加することになっている。
1年生は試合に出れないのだが、飛行訓練のあの日に選手として選ばれたのである。
噂によると100年ぶりの1年生シーカーらしい。




今日はその第1戦。グリフィンドールVSスリザリン。
なんでも、この試合は特に注目されている1戦である。








「今日からだね、クディッチ」()
「しかも今日はスリザリン戦だしね」()
「まっ、フレッド達がいるんだし大丈夫だろ!!」(ひのき)
「ハリーもシーカーとして出場するしな」(桃)
「大いに期待してもいいかもにゃ〜〜」(英二)
「なぁ、菊丸。そのクディッチってなんだよ?」(向日)
「俺にも教えて〜〜〜〜〜〜」(ジロ)
「ホグワーツでのスポーツ・・・・・・」(リョーマ)
「越前君、知ってるんだ。凄いね」(千石)
「面白いのか?」(神尾)
「さぁ、オレもみたことないし・・・・」

グリフィンドールは今日の試合にワクワクしていた。




「クディッチか・・・・・面白いデータが揃いそうだ」(乾)
「今日の英二達は敵だね」(不二)
「うん。スリザリンを応援したくはないけど、そうもいかないもんね」()
「クディッチね・・・・・なんだよ、それ・・・・・」(伊武)
「伊武君、僕の隣でぼやかないでください!」(観月)
「ケッ、たりーな!」(亜久津)
スリザリンでも試合のことで話していた。






一方、今日試合がないハッフルパフとレイブンクローはいつものように過ごしていた。
だが、初めてみるクディッチに楽しみを持っていた。

「今日の試合、楽しみだな」(秀一郎)
「そうだね、俺たち初めてクディッチを見るし」(隆)
「そうっすね・・・・ふしゅ〜〜〜〜」(薫)
「それに今日はハリーのデビュー戦でもあるんだから」()
「そうだったな・・・・」(国光)
「手塚、クディッチとはなんなんだ?」(橘)
「ホグワーツで行われるスポーツの一種だ」
「それって面白いのか?」(宍戸)
「でも、周りは凄く楽しそうですよ、宍戸さん」(鳳)
「せやから、今日の授業は半ドンなんやな」(忍足)
「それだけクディッチに力を入れているのね」(杏)
「楽しみです〜〜」(壇)
「よし、樺地。すべての授業が終わり次第、観戦席をとっておけ!
 一番よく見えるところをな」(跡部)
「ウスッ!」(樺地)





時間は過ぎていき、授業が終了した。
そして、クディッチの試合が始まろうとしていた。





観客席には生徒がつめかけていた。
樺地はレイブンクローの席で一番見える最上段に陣取っていた。

「よくやった、樺地!、こっちへ来い」
「ウスッ!」
「国光たちも一緒でいいならね?」
「仕方ねーな、手塚達も来い」
「悪いな、跡部」
「おおきに」
「すみません」


そのころグリフィンドール、ハッフルパフ、スリザリンの達もそれぞれの観客席についていた。





選手達が大歓声の中、グランドに出てきた。
マダム・フーチが審判を勤める。

「さぁ、皆さん、正々堂々と戦いましょう」
選手が全員揃った。
「よーい、箒に乗って」
選手は一斉に箒にまたがった。
フーチ審判の銀の笛が高らかに鳴り響き、15本の箒が空へと舞い上がる。
そしてクアッフルがあがり、試合が開始された。


試合は彼らが見たことのない試合となっていた。(当たり前だけど)
双眼鏡でもやっと追いかけるので精一杯である。
そのなか、その試合を実況中継する声もあり、試合の様子がよく解った。
でも、実況の中でもマクゴナガル先生のお小言も入っていた。



「あはは!リーのやつ、本当にマクゴナガルのお小言を言われてるし」
ひのきは実況中継を聴きながら、爆笑していた。
「そういえばひのちゃん、いつからフレッド達と仲良くなったの?」
こっちに来てまだ1週間。それなのにもうフレッド達の仲良くなったのか不振に思ったは、
ひのきの問いかけた。
「ああ、あのハロウィーンのときだよ。あいつら面白い悪戯してたからよ。
 混ぜてもらって、仲良くなったんだ」
「まさか、ひのきちゃんもフレッド達と同じことしようとは思ってないよね?」
フレッド達の悪戯は濃く如く知っているは、ひのきに問いかける。
「さぁ〜な・・・・でもちゃんに隠れてやるかもな」
そうあっさり言うひのきにはため息をついていた。




試合は着々と進んでいき、スリザリンが先制点を取っていた。
そのなか、何故かハリーの箒に異常が見られた。

「なぁ、ハリーの箒おかしくないか?」(桃)
「そうっすね、アレって一番新しいのだし」(リョーマ)
「箒のコントロールできてないんじゃないのか?」(神尾)
「いや、そんにゃことない!ハリーはかなりの使い手にゃんだぞ!」(英二)

桃たちの話を聴いたハーマイオニーが、双眼鏡で他の観客席を覗いてみた。
そして、ハーマイオニーが見たものは・・・・・・

「やっぱり・・・・・・」
「どうしたんだよ」
双眼鏡を持ったまま、納得するハーマイオニーに問いかけるロン。
「スネイプよ・・・・見てみて」
ロンが双眼鏡を覗き見ると、そこにはスネイプが目を離さず絶え間なくブツブツと呟いていた。
「箒に呪いをかけている・・・・・」
「どうする?」
「私に任せて!」
ハーマイオニーは走って教員たちの観客席に行った。
その一方、ハリーの箒はどんどん暴れ始め、ハリーもこれ以上つかまっていられれない状態であった。
その姿に、観客は総立ち、恐怖の顔を引きつらせて見ている。


ハーマイオニーはスネイプの背後に回り、杖を構え、呪文を唱えた。
杖からは青い穂のうが飛び出し、スネイプのマントの裾に燃え移った。
30秒もすると、スネイプは自分に日がついているのに気づいた。
鋭い悲鳴があがったことで、ハーマイオニーはコレでうまくいったと解った。
スネイプには何が起きたのかわからずじまいだろうが、コレで充分だった。
空中のハリーは再び箒にまたがり、体制を整えた。



ハリーは一気に急降下した。ハリーは手で口を押さえ、まるで吐こうとしていた。
四つん這いになって着地し、何か金色のものがハリーの手のひらに落ちた。

「スニッチを取った!!」
頭上高くスニッチを振りかざし、ハリーが叫んだ。
大混乱の中、試合が終了した。


『グリフィンドール、170対60で勝ちました!』
実況中継は試合結果を叫び続けていた。










クディッチの試合が早く終わり、それぞれの生徒達は談話室、大広間でくつろいでいた。
彼女達(たち4人)はピアノに、彼らはテニスコートにいる。



「それにしても今日の試合、凄かったね」(
「うん、もうこっちまでハラハラしたよ」(
「コレじゃ、今日の夜は談話室で打ち上げがあるね」(
「グリフィンドールはお祭り好きが多いからね」(

そう話していると、ひのきと杏が4人のもとへ来た。
「よっ、ちゃん」
「ひのき、どうしたの?ここまで来て」
「別にいいじゃん。渡したいものもあったし」
「私に?」
「おう、これだよ!ちゃん、こっちに来る前に楽譜注文してただろ?」
「ん??あっ、忘れてた」
「だろうと思った。オレが取りにいってあげたんだ。ほい」
「ありがとっ。早速練習しようかな」
「久々にちゃんのピアノ聞かせてもらお!杏ちゃん、ちゃんのピアノって凄いんだぜ!!」
「ちょっと、ひのき!!」
「そうなんですか?」
「それほどじゃないわよ・・・・・」
「何言ってんだよ!とにかく弾いてくれよ!」
「解った」


はひのきから受け取った楽譜を開き、出来そうな曲をチョイスすると
ピアノに向かい、音色を奏でる。
ピアノ音色は大広間に響き渡る。



一度弾き終わッた。
「凄い!さん、凄くいいです」(杏)
「ありがと、杏ちゃん」
「あっ、杏でいいですよ。さんたちもそう呼んでください」
「そう、なら私たちも下の名前で読んでくれる?」(
「もちろんですよ!」
「それじゃ、改めてよろしくね、杏」(
「よろしくね、杏」(
「はいさん、さん、さん」
「なぁ、。オレもちゃん付け、止めてくれないか?呼び捨てでいいからよ」(ひのき)
「「わかった」」



「あの〜これからコートの方に行こうと思うんですけど、さん達も行きませんか?」
杏にいきなり問いかけられ、吃驚する4人。
「オレ、行く〜〜〜そして神尾たちを・・・・」
「ひのき、何を企んでるの?」
「べ〜つに〜〜〜」
「どうする?」
に問いかける。
「たまにはいいんじゃない」
「あたしは大賛成!!」
は、どうするの?」
「そうね・・・・行くvv」
彼女達は彼らのいるテニスコートへ移動した。






その一方・・・・・・テニスコートでは・・・・・・
亜久津以外がここに勢揃いしていた。

「まずはウォーミングアップだ。コート周り20周!」
国光の声に青学9人は走り始めた。それに続き不動峰の3人、ルドルフ2人、
山吹2人、氷帝の4人も続いた。
だが、跡部はジャージを着たまま現場監督状態で立っていた。
もちろん、樺地付き。

「なんで跡部、走らへんの?」
「俺様は20周も走らなくていいんだよ。なぁ、樺地」
「ウスッ」
「それって屁理屈って言うんだぞ!」
「うるせーぞ!向日」
「跡部、しっかり20周走れ!でないと30周にするぞ」
「手塚、お前相変わらずだな・・・仕方ねーな、走るぞ、樺地」
「ウスッ」
諦めたのか跡部と樺地もランニングに参加した。


ウォーミングアップを終わらせ、それぞれコートの中に入る。
だが、この人数。コート3面はさすがに狭かった。


「どうする、手塚」(橘)
「そうだな、一度試合をしてみるか」(国光)
「組分けはどうするよ、あーん?」(跡部)
「それは任せておけ!俺が作ったこのくじで決めようじゃないか」(乾)
元部長たちはこれからのことを話し合っていた。



「あっ、杏ちゃん!!」
神尾がいきなり叫んだ。
その声で彼らは振り向くと、彼女達がコートへやってきた。

「来ちゃった」(杏)
「いや、お前のことだから来るとは思っていた」(橘)
「おい、橘!オレもいるぜ!!」(ひのき)
も来たんだな」(国光)
「うん。久しぶりに国光がプレイしているところ見たくて」(
「やっほ〜〜、リョーマ」(
「来たんだ・・・・」(リョーマ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(抱き)」(英二)
「もう、コレだけは進歩しないんだから!!」(
「来てくれたんだね、vv」(周助)
「うん。周助のテニスしているところ見たかったからvv」(


「なんだ、。俺様の美技でも見に来たのか」
ちゃん、俺のプレイも見てや!!」
ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
この3人は相変わらずにアタックしてくる。


「いいな〜〜〜〜、俺もちゃんと抱き合いたいな〜〜」
「千石先輩、諦めたほうがいいです!!」
英二との行為に羨ましがる千石に、いい加減に諦めるように言う壇。











「それでは試合を行う!各自くじを引くように!」
彼らは乾が用意したくじをそれぞれ引いていった。


「よしよし、これで新たなデータが入るな。第一試合 越前、そして伊武」



「やっと越前君と試合が出来る・・・・・楽しみだな」
「でも、あのスポットはなしっすからね」
「リョーマ!頑張って!!」
「もちろん。俺は負ける気ないから」
「俺だって・・・・・・」




そして3ポイント先取マッチはリョーマの勝利となった。
「まだまだだね・・・・・」






「第2試合 海堂、神尾!」


「おい、マムシ!今日は俺が勝つぜ♪」
「ふしゅ〜〜〜〜〜」


この試合は海堂の粘り勝ちとなった。




「第3試合 不二、観月!」


「こんどこそ勝たせてもらいますよ」
「僕だって負ける気は全くないから」
「周助vv頑張ってね」
「もちろんだよ、vv」


の応援もあり、不二は序盤から力を発揮し勝利した。
また観月はぶす〜〜〜〜〜とした顔をしていた。




「第4試合 不二裕太、芥川!」


「よっしゃ〜〜〜、ワックワクしてきた!」
「今度こそ勝たせてもらいます」
ちゃ〜〜〜〜ん、見ててね」


またしてもジロのボレーで敗れた裕太。ジロの勝ち。





「第5試合 橘、宍戸!」

「都大会以来だな」
「俺はアレから変わったんだ。今度こそ15分で終わらせてやるぜ」
「やれ〜〜〜〜〜〜橘!!」
「頑張って、お兄ちゃん!」

だが15分で橘が勝利した。






「第6試合 桃城、千石!」

「今回も勝たせてもらいますよ、ラッキー千石さん」
「いや、俺が勝つよん」


今回は千石が勝利した。





「第7試合 菊丸、向日!」

「ほっほ〜い、頑張っちゃうもんね」
「おい、菊丸。今回は飛んで見せろよな」
「やなこった、今回はシングルスだもんね〜〜〜だ」
「クソクソ菊丸」
〜〜〜〜〜〜〜俺頑張るにゃ〜〜〜」
「はいはい・・・・頑張って」


の応援でしっかり充電が出来てたようで、この勝負は英二の勝ちとなった。




「第8試合 大石、忍足!」

「お互い悔いの残らないよう、頑張ろう」
「せやな・・・・ちゃん、見ててーな」
「秀一郎君、頑張ってね」
「酷いな・・・・・」


この試合も見ものだったが、さすが氷帝の天才だけあって、この試合は忍足が勝利した。




「第9試合 乾、鳳!」

「今回も勝たせてもらいます」
「いや、君のデータはしっかりと入っている。勝つのは俺だ」


貞治のデータは正確であったため、貞治が勝利した。




「第10試合 河村、樺地!」


「ヨッシャ〜〜〜〜〜!!燃えるぜ!バーニング!!」
「・・・・・・・・・・・・」


この勝負はパワー対決となり、河村が勝利した。





「第11試合 手塚、跡部!」


「関東大会以来だな、なぁ、手塚」
「そうだな・・・・だが俺は負けない」
「言ってろ、勝つのは俺だ!」
「国光vv頑張って」
「ああ」
「おい、。俺様には声援はないのかよ?」
「全く持ってない!左肩の直った国光に死角などないわ!!」
「そうかよ・・・・」


また長いタイブレークに入ったが、この勝負を制したのは国光だった。






「お疲れ様です。皆さん、ドリンクを用意しました」
試合に出ていなかった壇は、皆のドリンクを作っていた。

「うにゃ〜〜〜、生き返る」(英二)
「そうっすね」(桃)
「サンキュー」(リョーマ)
「いえ、僕はマネージャーやってましたから、こんなの簡単ですよ」(壇)
「うん、さすが山吹のマネージャー☆」(千石)
「マネージャーがいるって事はいいな」(橘)
「そうっすね、いつも俺たち自分でやってましかたらね」(神尾)
「いいよね・・・・マネージャーに恵まれてたところはさ・・・・」(伊武)
「ぼやくなよ、深司」



「なぁ、国光。そろそろ今日は終わりにしないか?」(秀一郎)
「そうだな。全員クールダウンが終わったら上がっていいぞ」(国光)
「「「はーーーい」」」



彼らはコート整備を行い、それぞれ部室に入っていった。
彼女達は彼らが出てくるのをコート前で待っていた。




そして大広間で夕食を済ませ、各寮に戻り就寝した。




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