Yet the earth does move.
今日は青学の入学式。
新一年生は期待と不安を胸に入学式に挑む。
onpuもその中の1人だった。
「はぅ〜国光兄ちゃんドキドキするよぅ〜」
onpuが新品の制服で落ち着かない様子で言った。
「大丈夫だから…な?」
そう言って手塚はonpuの頭を軽く叩いた。
「うん!頑張る!目指すは友達1万人!」
「青学に1万人もいないだろ…」
「そんなのわかってる!あくまでそうゆう勢いでって事よ!」
「そうか…」
「まったくもう!国光兄ちゃんったら真面目すぎて冗談通じないわ…」
「す…すまん」
「謝るところでもないんだけどな〜」
そんなささいな会話を交わしつつ手塚兄妹は青学へと向かった。
青春学園には既にかなりの生徒が学校に着いていた。
みんなクラス発表掲示板を見て騒いでいる。
「うわぁ〜。着いちゃったぁ〜!」
「ではクラスでも見に行くか」
「うん♪あ〜ドキドキする〜(>_<)」
onpuは一刻も早く友達を作りたくてたまらなかった。
「あれ?手塚じゃないか」
その声の主はとても綺麗な男子だった。
「不二。おはよう」
「あ…おはようございますっ!」
思わずonpuは挨拶をしてしまった。
「おはよう…って君は誰?手塚の彼女?」
不二が笑顔で問い掛ける。
「違う。」
「あはは〜違いますよ。手塚国光の妹のonpuです♪」
「僕は不二周助。テニス部でさっき3年6組だと判明したよ☆よろしくね♪」
「あ、こちらこそよろしくお願いします」
(なにがよろしくなんだろう…)というつっこみはさておき。
「手塚にこんな可愛い妹さんがいたなんて…手塚もスミに置けないね〜☆」
不二が小声で手塚をからかう様にして言った。
「…妹がいてはいけないのか?」
「そういうことじゃないよvただびっくりしたから☆」
台詞とは裏腹に不二の顔は何か作戦を練っている顔だった。
「お兄ちゃんは何組?」
onpuが尋ねた。
「えっと…」
掲示板を眺めるとそこには手塚国光の文字があった
「どうやら1組のようだな。」
「ふ〜ん。じゃあ僕とは違うクラスだね」
「何か忘れ物したら1組に借りに行くからね」
「あぁ…」
「で、onpuちゃんは何組なの?」
不二が尋ねた。
「えっと…ちょっと1年のほうの掲示板を見て来ますね!」
とことこ…。onpuは人ごみにまぎれて見えなくなってしまった。
「手塚…」
「ん?」
「onpuちゃんもらっていい?」
「なんか言ったか?すまない聞こえなかったのだが…」
「やっぱなんでもない」
「(僕onpuちゃんが気に入っちゃった♪)」
そこへトコトコとonpuが近づいてきた。
「こんなに人がいてもお兄ちゃんは背が高いからすぐにわかって便利です(笑)」
「おかえりonpuちゃんv」
「で、onpuは何組だったんだ?」
「えっと、2組でした〜」
「じゃあ僕が忘れ物したら貸してもらいに行こうかな?」
「なぜわざわざ1年に借りるんだ?俺が貸してやるぞ?」
「(手塚はわかってないねぇ〜)」
「え…あの…私クラスに行ってきます!」
「じゃあねonpuちゃん♪」
「はい!じゃあお兄ちゃんまた後でね!一緒に帰ろう?」
「わかった。頑張れよ。」
「うん!」
続く。