7/7は年に1回、天の川を渡り彼らは愛し合う・・・・・・





七夕




------3日前 昼休み

「そういえば来週の月曜って七夕だよね?」

が3人に問いかけてきた。

「「「そうだね〜・・・・・」」」

「なに?その言い方・・・・・楽しみじゃないの??」

の言葉に3人が答え出す。

「そりゃ〜、楽しみだけど・・・・晴れるかは分からないし・・・・・」

「うんうん。それにもう子どもじゃないしね〜」

「それに月曜日だよ。なんのイベントもないじゃない」

上からに言った。

「う・・・・・・確かにそうだけどさ・・・・・」

「何か言いたそうだね・・・・・言ってみな!」

〜っ!だってさ・・・・・七夕って言ったら彦星と織姫が1年に1回だけ逢える日なんだよ〜」

「だから、なに?」

〜っ!だから・・・・・・」

、はっきり言いなさい!」

まで〜。(><)だからそんな日は、『大好きな人と一緒にいたい!』って思わないの!!」

「「「あ〜、なるほどね・・・・・そういうことか」」」

「分かってくれてありがと・・・・・で、3人はどう思う?」

その言葉に3人は黙り込み、考え始めた。

(確かにロマンチックよね・・・・星空の下で・・・・・・手塚君と・・・・・)

(英二と七夕・・・・・・結構いいかも・・・・・)

(周助君と・・・・・・・・いいかも・・・・・)

3人の顔が惚気により歪んでいた。

「ほら、も顔、歪ませてないで話聞いてよね!!」

「「「ゆ、歪んでなんか・・・・・」」」

「で、月曜日なんだけ・・・・・天気予報では『晴れ』ってなってたから夜に彼氏誘って星、見に行かない?」

「でも、予報は予報でしょ。外れた時はどうするの?」

「う〜ん・・・・・」

「考えてなかったの?」

「あはは・・・・・・(苦笑)」

は同時にため息をついた。
そのとき、が意見をした。

「もし雨だったら、プラネタリウムにいかない?七夕ならイベントとかやってそうだし」

「いいかも!ねっ、?」

「うん」

は〜?」

「構わないよ。だったらこうしない?晴れでも雨でも、プラネタリウムに行って、それからは・・・・・言わなくても分かるよね??」

「「「!あんた最高!!」」」

「じゃ、決まりだね!今日中に彼氏にアポ採らなきゃね^^」

「なら放課後だね」

「よし!頑張りますか^^」


4人は作戦に向けて行動を開始した。





------------3日前 放課後 生徒会室

、この資料なんだが・・・・・」

「ん?あっ、これは・・・・・・」

手塚とは生徒会室で仕事をしていた。


「こんな物かな・・・・・」

「そうだな」

「手塚君、テニス部行かなくていいの?」

「大石に任せてあるから大丈夫だ」

「ふ〜ん・・・・・・・・(手塚君、誘ったら断るかな・・・・『部活があるから駄目だ』って・・・・)」

が何か悩んでるのを気づいた手塚は問いかけた。

・・・・・」

「・・・・・・・・・・・ん?なに、手塚君?」

「何か悩んでいるじゃないのか?」

「(さすが手塚君、読みが早いな。でも・・・・)別に・・・・・何もないよ」

その言葉に手塚は、眉間に皺が出来ていた。

「嘘をつくな!」

「う・嘘なんかついてないよ」

「だが・・・・・顔に書いてあるぞ」

「えっ?う・嘘・・・・・」

「やっぱり悩み事があるんだな?」

「(ま・負けた・・・・)・・・・・・・・・うん」

「言ってみろ。何でもいいから・・・・・」

「うん。来週の月曜日なんだけど・・・・・・暇じゃないよね・・・・部活あるよね・・・・?」

「来週の月曜・・・・・(確か・・・・7/7 七夕か・・・・・)部活はあるが・・・・」

「部活があるならいいよ(あ〜、やっぱり駄目か・・・・)ごめんね、いきなり・・・・」

、話を最後まで聞け!部活はレギュラーのみのミーティングだけだ」

「えっ?本当?」

「ああ。嘘じゃない」

「早く終わったりする??」

「ああ。どこかに行きたい所とかあるのか?」

手塚の言葉には表情が明るくなった。

「あのね、プラネタリウムに行きたいんだ!でも、手塚君、断るかと思って・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・、俺が断るとでも思ったのか?」

は何も言わず頷いた。

「全く・・・・・俺はの頼みごとを断ったことあったか?」

は黙ったまま首を横に振った。
手塚は深くため息を付いて話し出した。

「プラネタリウムだったな・・・・・行こう、一緒に」

「ホント?本当にいいの?」

「ああ」

「ありがとう。国光」

は嬉しさのあまりに手塚に抱きついた。

「お・お・・・・・・・・・ここでは・・・・・」

「別にいいでしょ・・・・・今は誰も見てないし・・・・」

「そうだな・・・・・・」

手塚はをきつく抱き締め、の顔に近づき口付けをした。




「あっ、言い忘れた。プラネタリウムのことなんだけど、たちも一緒だからv」

達もか?ということは・・・・・・・・」

また手塚の眉間に皺が出来ていた。







------------3日前 放課後 テニスコート付近

「え〜っと・・・・・・あっ、いたいた。リョーマ!!」

?どうしたの、こんなとこに来て?」

「リョーマって来週の月曜日って暇?」

「来週の月曜・・・・・・部活がある」

「そっか・・・・・・だったら駄目かな?」

「なにが?」

「実は一緒にプラネタリウムに行きたいな〜って思ってて・・・・・駄目だよね?」

「別にいいけど・・・・・部活といってもミーティングだけだし・・・・」

「ホント!よかった^^」

「俺が断るとでも思った?」

「あはは・・・・・(苦笑)少しだけ・・・・・」

「俺のこともっと信用してよね」

リョーマはの腕を引っ張り、頬に軽くキスをした。
は顔が赤くなり、何も言わず頷いた。





------------3日前 放課後 教室

「英二〜、いる?」

「あっ、ジャン。どうしたんだにゃ〜?」

「うん。実はね、来週の月曜日にプラネタリウムに行かない?」

「行きたい、行きたい!」

「よかった。英二ならそういうと思った」

「なに2人で楽しくはなしてるのかな?」

「「不二(君)」」

「へへへ・・・・・デートの約束だよん^^」

「へぇ〜」

「不二君、から誘われなかったの?」

から?いや、何も聞いてないけど・・・・・」

「(まだ言ってないんだ・・・・・)ふ〜ん」

3人で話しているとが3−6の教室に来た。

「周助君!」

!!」

「周助君って来週の月曜日って部活ある?」

「あるにはあるけど、ミーティングだけだよ。ねっ、英二?」

「そうだにゃ。ということは、さん達と行くのかにゃ?」

「えっ?、もう言っちゃったの?」

「ま〜ね。でも言ったのは英二だけだから^^」

「(ほっ、そうなんだ・・・・・安心した)だったら一緒にプラネタリウムに行かない?周助君?」

「僕がのお願い事はなんでもOKだよ」

「ありがとう。周助君!」

「やったね^^!」

「うん。後は達だね^^」

「えっ?さんとさんも一緒なの?」

「「そうだよvv」」

「ということは、手塚とオチビもいるっとことかにゃ〜」

「2人とも上手くいってるといいけど・・・・・」

そんな話をしていると、の携帯にメールが来た。


『Dear 
   手塚君、OKだって!!もう、嬉しいよ〜 の方はどうだった?
                    from 



   リョーマ、行けるって^^ は上手くいった?
                    より』



は、メールを見せ合い、くすくす笑っていた。

「「2人ともOKだって!」」

「そっか・・・・・楽しみだね」

「そうだにゃ^^」


『Dear 
   英二も不二君もOK!だって の携帯にからメールあって越前君もOKだってさ!
   楽しみだね。
                    from 



  周助君も菊丸君もOKだって!それとの携帯にからメールあって手塚君もOKなんだって^^
  はやく七夕になってほしいね
                    より』


はメールの返事をした。





からのメールを受け取ったは・・・・・・

「手塚君、菊丸君たちOK!だって」

「・・・・・・・・・・・・・・・・(やっぱりな・・・・・・)」

「嫌だった?」

「そんなことはない」

「そう?だったらいいけど・・・・・」

は手塚の耳元で呟いた。

「プラネタリウムはみんな一緒だけど、そのあと、2人でどっかにいこうか・・・・・?」

「(全く適わないな・・・・・)ああ」



からのメールを受け取ったは・・・・・・・

「あはっ!よかった^^」

「なにがよかったの?」

「うん、みんな彼氏連れてこれるって」

「えっ?俺、聞いてないよ」

「言ってなかった?プラネタリウム行くのは達と一緒って・・・・・」

「聞いてないよ!」

「ゴメンね、リョーマ」

「別にいいけど・・・・・先輩達だけ?他にはいないよね?」

「なに?そんなに心配?」

「別に・・・・・」

「機嫌直してよ。ファンタおごってあげるから」

「ファンタだけじゃ物足りない」

リョーマはの唇に口付けをした。

「////リョ・リョーマ・・・・・・」

「これでいいよ」



こうして当日を迎えることになった。

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