そして運命の7日がやってきた。









テニス部はいつものように朝練を行っていた。
3年生は引退したが、こうして時々は参加している。
そしてコート周りにはかなりの女子生徒たちでいっぱいだった。

そして彼が現れると、女子生徒たちは彼を囲って、誕生日を祝っていた。

「手塚先輩、お誕生日おめでとうございます」
「これプレゼントです。受け取って下さい」


「すまないが、受け取れない・・・・・・」
彼がそういうと悲しげな顔をする女生徒たち。


不二君たちは彼の姿をみて
「ゲーム、開始だね」
とにっこり笑っていた。

そのとき菊丸と桃城の前に女生徒たちが来た。
「菊丸先輩、これ手塚先輩に渡してもらえませんか?」
「いいよ〜ん」
「やった・・・・お願いしますよ」

「桃城君。これを手塚先輩に・・・・・・」
「ああ、いいぜ。任せておけ」
「ありがとう」

2人の女生徒たちはにっこりと笑い、校舎の方へ向っていった。

「まずは1個ゲットだにゃ〜」
「俺もっす」




「菊丸、桃城1つゲット・・・・・」




「乾!!にゃいやってんの??」
「いや、データを・・・・・・」
「これもデータに入れるんすか?」
「ああ、当然だ」
乾君はさっそくデータ収集していた。








そして各生徒達が登校してきた。

「おっはよ〜」()
「おはよう、もうゲームの方は始まったかな?」()
「そうだね・・・・・って周助君!!」(
朝練を終え、彼女達と合流した不二君たち。
「おはよう、
「おはよう、周助君。ゲームの方はどう?」
が聞くと、菊丸君が自慢そうにプレゼントを出した。
「俺、まずは1個ゲットしたにゃ」
「あと桃先輩もね・・・・・・」
「リョーマ、なにか嫌な顔してるけど・・・・・」
「そう?気のせいじゃない」
「そうだといいんだけど・・・・・・」


「そういえば、主犯のさんは?」(不二)
、先に来てるはずだよ」()
「そうそう、準備があるからって・・・・・・」()
「ふ〜ん・・・・・でも報酬ってなんすかね?」(越前)
「さぁ、なんだろうね?」(菊丸)
のことだから、結構いいものだったりしてね」()

そう話しながら、校舎のほうへと向っていった。




そのころはというと・・・・・・・
生徒会室の冷蔵庫に何かを収めていた。

「よし!これでOK!!今日は生徒会の仕事もないから、誰も来ないし・・・・・・」
・・・・・・」
いきなり名前を呼ばれ、振り向くと国光がいた。
「えっ?ってわっ!!」
「驚くことはないだろう・・・・・」
「ゴメンゴメン・・・・・」
「それよりいいのか?もう時間だろう・・・・・」
そう問いかけられ、時計を見てみると、ちょうどいい時間になっていた。
「そうだね、放送室をジャックしにいくかな?の前に鍵を取りに行かなきゃ・・・・・」
私は生徒会室を出ようとしたとき、国光に止められた。
「待て!これは何んだとおもう?」
「えっ、鍵??まさか・・・・・・」
そう、彼は放送室の鍵を持ってきていたのだ。
「ああ、放送室の鍵だ」
「なら話は早いわね、行こう!」
「ああ」





私達は急いで放送室に行き、放送準備を行った。
そして授業前の予鈴がなり、生徒会の放送が始まった。




―――――ピンポンパンポーン

『生徒会からのお知らせです。』

いきなり校内に響き渡る放送に生徒達は吃驚していた。

「始まったね、本当のゲームが・・・・・・」(不二)
「そうだにゃ〜」(菊丸)





『今日10月7日は我が生徒会長の誕生日です。それを気に彼にアピールする女生徒がいます。
 本当でしたら、プレゼントは没収としたいところですが、ここで今日限りのゲームを行いたいと思います。
 彼にプレゼントを渡したいのなら、どうぞ渡して下さい。ただし午後4時まで、時間厳守ですよ。
 ですが、ここで注意点があります。もし彼に一言でも断られた場合、ゲームは終了
 チャンスは一度だけですよ。それと彼にかかわりのある人に頼んではいけません。
 もし、頼んだ場合はその人が貰うと思ってください。
 あと、恥ずかしいといって無断で彼の席にプレゼントを置いて行ったりしないで下さい。
 その場合は、即焼却炉行きですからね!!  以上、生徒会からのお知らせでした』






放送が終わると、キャーキャーと女生徒たちが騒ぎ始めた。

「うっそ〜〜〜!!あたし、朝一番でいって断られた〜〜〜〜(泣)」
「私なんて菊丸先輩に・・・・・・あっ、だから軽々OK出したんだ〜〜〜〜(泣)」



それから休みの時間になると、彼のもとへプレゼントを渡しにくる女生徒が大勢きた。

「手塚君!これ、受け取って」
「先輩、受け取って下さい」
「お願いですから、受け取って下さい」

彼女達は精一杯アピールしたが、彼はあっけなく断っていった。
そして放送を聴いていても、関係なしに席に置いていった生徒もいた。





時間は刻々と過ぎ、昼休み

「面白いね、こういうの」()
「そうだね、僕のところにも持ってきた子達いたよ。3人ほど」(不二)
「放送の意味、分かってるのかな?」()
「さぁーね、でも関係なしって感じジャン」(越前)
「でも、手塚君。こくごとく断ってたよ」()
「よほど去年の誕生日がこたえたんだろうにゃ〜」(菊丸)

6人は音楽室で食事をしながらゲームの様子を話していた。


「そういえば何で部長ってあんなにもてるんすか?」
越前君の言葉に吹く5人。
「オチビ〜!手塚がもてるのはしってんじゃん!!」
「そうだよ、何をいまさら・・・・・」
菊丸君とは越前君にそういった。
「でも、誕生日であんなになるなんて・・・・・・知らなかったし、
 それにあの無表情っすよ!!」
「それは言い過ぎじゃ・・・・・」()
「そうだよ・・・・・」(
「でもあの無表情の何処がいいんだろうね・・・・?」





「悪かったな・・・・・・・」







「「「手塚(部長)!!」」」

「不二に越前、グランド50周だ!」
国光は仁王立ちして、彼らに走るように宣告した。
「何で・・・・・?」
「手塚、それはないんじゃない?」
「なら・・・・・・・」
「待って待って・・・・・・国光もやめなよ・・・・」
国光が周回数を増やそうとした時、私は彼を何とか止めた。


((助かった・・・・・・))


、その後どう?」()
「うん、さっき焼却炉に置いてあったプレゼントを捨ててきた」
「うわ〜、マジでやったんだ・・・・・」()
「当たり前、放送でもそういったでしょ?」
「そうだけど・・・・・本当にやるとは思わなかった・・・・・・」()
「私だってやるときはやるのよ!!」




そして5・6限が終わり、いよいよ最終ラウンド?放課後が来た。

最後のチャンスと思った女子生徒たちは最後まで粘って、彼にプレゼントを渡しに来た。
だけど、彼はあっけなく断り続けた。



―――――ピンポンパンポーン

『ゲーム終了!!4時になりました。生徒会長へのプレゼント渡しを終了して下さい。
 渡せなかった人も、断られた人も残念でしたね。

 そして今から名前をあげられた生徒は生徒会室まで来てください。
 3−1 手塚君、さん、3−2 大石君、3−3 さん、さん、3−4 河村君
 3−6 菊丸君、不二君、3−11 乾君、2−7 海堂君、2−8 桃城君、1−2越前君
 以上です。』



数分して全員が生徒会室に集合した。

「皆、今日はお疲れ様」()
「すまなかったな、俺のために・・・・」(手塚)
「いや、僕達も楽しかったよ(にっこり)」(不二)
「見てるだけでも面白かったしね」()
「それに手塚用のプレゼントも貰えたしにゃ〜」(菊丸)
「俺もあれから3つは来たっスよ」(桃城)
「俺のデータから言うと、不二と菊丸が5つ、俺とタカさん、大石と桃城は4つ、
 海堂と越前が2つずつ貰っている」(乾)
「よく調べたっすね、乾先輩」(越前)
「ふしゅ〜〜〜」(海堂)

「それより、手塚」(大石)
「ん?」
「俺たちからのプレゼントも断る気かい?」(河村)
大石君と河村君は綺麗にラッピングされたプレゼントを国光に渡した。
「お前達・・・・・・」

「実は私たちからも・・・・・・」()
「あるんだよね・・・・・・」()
達もプレゼントを国光に渡した。


「ありがとう、大事にする」
国光はなぜか照れながら礼を言っていた。




「それじゃ、約束の報酬を・・・・・・・」
私がそういうと、菊丸君、桃城君、越前君が
「「「待ってました!!」」」
と叫んだ。

「じゃ、準備するから待っててね。、手伝って」
「「「はーい」」」
私達は冷蔵庫からジュースとあるものを出した。

は皆にジュースを渡してもらい、私とであるものを皆に出した。
「はい!これが私からの報酬です!!」

そこには小さいけど綺麗なケーキが13個あった。

「美味そうっすね」(桃城)
「ケーキだにゃ〜」(菊丸)
「早く食べたいっす・・・・・」(越前)
「もしかして、さんの手作り?」(河村)
「えっ、そうなのか?」(大石)
「手作りの確率、90%」(乾)
「はい、その通りです」()
「凄いっすね、先輩・・・・・」(海堂)
「お褒めの言葉ありがと、海堂君」
の作るお菓子、おいしいもんね〜」()
「うんうん、この前クッキー作って来てくれたもんね」()
「へぇ〜さん、お菓子作り好きなんだ?」(不二)
「お菓子だけじゃないよ!いつも食べているお弁当だって自分で作ってるんだよ」()
「そうだったのか?」(手塚)
「まーね・・・・作るの好きだし・・・・・さっ、みんな食べて」



皆がケーキを食べると物凄い好評となった。
そして乾のノートに『は料理好き』とまで書かれていた。







海堂君たちは部活に、達は片付けを済ませるとさっさと帰っていった。
そして、今は2人きり。


「どうだった?今回の誕生日は」
「ああ、去年より楽だった。のお陰だな」
「そう、ならよかった」
「感謝しても仕切れないくらいだ」
「国光・・・・・・」



「あっ、そうそう。私からもプレゼントがあったんだ!!
 もう少しで渡しそびれそうになったよ・・・・」
私は鞄を置いてあるところへ行き、プレゼントを出した。

「国光、誕生日おめでとう」
「ああ、ありがとう。
「開けてみて」

国光が包装紙をうまく剥がしていき、ある小さい物が出てきた。
、これは・・・・・・」
「綺麗でしょ?この前見つけたの。国光、釣りが好きって言ったもんね。
 それにルアーも飾ってあったから・・・・・・」

そう、私がプレゼントしたのは青と白が特徴のルアー。

「ありがとう、大切にする・・・・・・」
「よかった、気に入ってもらえて・・・・・」


・・・・・・」
「ん?」
国光はいきなり私を抱き締めた。いつもは戸惑ってしまうが、今日はそれはない。
「本当にありがとう。最高の誕生日だ」
「国光・・・・・・」






「愛している、・・・・」
「私も愛してる、国光」



そして2つの影が1つとなった。





――――――もう、災難なんて起こさせないよ、私がいる限り・・・・・






あとがき
はい、というわけで誕生日企画〜〜〜〜!!やっとこの日が来た!!私はずっと待ち望んでたんだ!!
9232〜〜〜〜〜〜〜!!(>O<)/
いや〜書けてよかったよ、ホント・・・・・これで一安心かな?
いや、まだ10月生まれはいる。侑士が・・・・・
書くかはまだ分かんないっすけど・・・・
とにかく・・・・・・・
HAPPY BIRTHDAY!!手塚国光!!


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