10月7日・・・・・・・彼にとっての最悪な日なのかも知れない・・・・・・





彼の災難?






それはその日の4日前・・・・・・・

クラスの中でもそうだったが、廊下を出るとまさに女子生徒の噂話で溢れていた。


「ねぇねぇ手塚先輩の誕生日はもちろん、祝うよね?」
「もち!!もうプレゼントも買ってあるんだ〜」
「やっぱり朝練の時に行くよね?」
「当然!一番最初に渡したいもんね」
「でも先輩がいるのよね・・・・・・なんかガッカリ・・・・・・」
「そんなの関係ないよ!先輩が怖くて、手塚先輩ファン、やってられるかっての!!」
「だよね・・・・・・・」



おいおい、私がいるのにそんな話をする君たちが凄いと思うよ・・・・・・
そう、10月7日は我が生徒会長、手塚国光の誕生日。
もちろん、私も祝うよ。なんたって彼女だもん。
だけどあれ以来(嵐の体育祭)、なんか女子生徒の視線が痛く感じる。
やっぱりまだ認めたくないってことかな?





-----音楽室-----
私達はいつものようにここでお昼を食べていた。
「それにしても、物凄い話になってるね」()
「そうそう、あたし達のクラスも大変なくらいだもん」()
「手塚君にはがいるのにね?」()
「でも、目の前で『先輩なんて目じゃない』って言った子もいたのよ・・・・」()
「うわ〜、チャレンジャーだね・・・・・」()
「どうするの?」()
「対策とか考えてるの?」()
そういわれ、少しの間、沈黙が流れた。

私は小さくクスクスと笑った。
「「「??」」」
「大丈夫よ、対策は考えてある。後は手塚君の了承を得るだけ!」
私は企む表情をしたのか、達が少し引いたのが分かった。

、く・黒いよ・・・・・不二君入ってる・・・・・)
(まぁ、がそういうなら大丈夫とは思うけど・・・・)
(なんか7日が面白くなりそう)

上からがそう思っていた。



6限眼の授業で私は隣に座っている手塚君にそっと手紙を送った。
受け取った手塚君は不思議そうに中を見ていた。

『ねぇ、7日の対策とか考えているの?by

彼は返事を書き、手紙を返した。

『いや、まだ考えてない』

私は、よし!!と思い、更に手紙を送った。

『だったら、今回は私に任せてくれない?』

『何かいい案があるのか?』

『上手くいくかは分からないけど・・・・・』

『教えてくれ!今年こそは逃れたいからな』


やっぱり、追いかけられてプレゼント攻撃に嫌気が差してたのね・・・・・

『じゃ、後で話すね。生徒会室にも行くんでしょ?』

『ああ、そのとき教えてくれるんだな?』

手紙が帰ってきて、私はそっと手塚君のほうを見た。
彼も私のほうを見ていた。
私はさっきの返事を頷きで返した。






そして放課後・・・・・・・
生徒会の仕事も終わり、今2人きり。



「そろそろ教えてくれないか?」
彼が問いかけてきた。
「そうだね・・・・・国光、7日の日朝練にいくの?」
「ああ、久々に出ようと思っている」
「だったら、朝早くからくる女子生徒からプレゼント攻撃も来るわね?」
「ああ、去年もえらい目に遭ったからな・・・・・・」
彼は思い出すだけで、深いため息をついた。
「で、今回の対策なんだけど・・・・・・・」
私は手塚君に対策を話した。



「・・・・・というわけ。どうかな?」
「いいんじゃないか、それだと俺にも少しは楽になる」
「よかった。7日が決戦だね」
「ああ」
「もちろん、不二君たちにも協力してもらうからね」
「だがあいつらは・・・・・・・」
「大丈夫、ちゃんと報酬は考えてあるからvv」




はそんなに策略家だったか?」
「策略家って・・・・そこまではないけど、国光が困ってるの見てられないから・・・・・」
彼はとっさに私を抱き締めた。
「///く・国光・・・・・」
「ありがとう、・・・・・」
「ううん・・・・・国光のためだもん。なんだってやれるよ」
そして暫く抱き合っていた。


私は国光の腕の中で話し始めた。
「国光・・・・・・・・」
「なんだ」
「他の女子生徒からは断っても、私からのプレゼントは断らないでね」
「お前は・・・・・・・断る理由はない。ありがたく頂く」
「よかった・・・・・私のプレゼントは、ゲームが終わってからね」
「ああ・・・・・・」






そして、不二君たちにもゲームの内容を教え、それに乗ってくれた。
「へぇ〜、面白そうだね」(不二)
「いいデータが入るな・・・・・」(乾)
「でも、手塚に渡してくれっていったものを俺たちが貰ってもいいのかな?」(河村)
「構わない」(手塚)
「まぁ、手塚が決めたならいいじゃないか?」(大石)
「そっすね・・・・」(海堂)

「でも先輩、俺たちの報酬ってなんっすか?」(桃城)
「そうだにゃ〜、教えて〜」(菊丸)
「俺も知りたいッす」(越前)
「それはゲームが終わり次第、あげるから期待してて」()
があげるものか・・・・・・なんだろう?」()
「でも皆が貰って嬉しいものでしょ?」()
「うん。そうだよ」()
「これは7日が本当に面白くなって来たね」()














そしてゲームが始まろうとしていた。















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