今回は、青学から離れた土地での恋愛。




皇帝のあるべき彼女の姿






東京都の隣にある、神奈川県。
ここに1つの恋愛模様が繰り広げられていた。
立海大付属高等学校、テニス部。
ここである1人の女性を巡って男達が今日も戦っていた。


「なぁなぁ、ちゃん。今日、練習終ったらケーキ食べにいこ」
ケーキで誘い出し始める丸井ブン太。
「そんなんブン太はいつでもくっちょるだろ。それよりオレとデートしようや」
ブン太を押し出し、ニマニマ顔で迫る仁王雅治。
「全く貴方達は・・・それより、さん。よければ私と練習の後、美術館にいきませんか?
 今、チャリティー公開されているんですよ」
2人の姿にため息をつきながらも、デートに誘う紳士、柳生比呂士。


それを見ていたジャッカル桑原は、一歩引き呆れている。
「なんだ、ジャッカルはに声を掛けないのか?」
ジャッカルの姿に立海大の参謀、柳蓮司が問いかけてきた。
「オレがかけてもあいつらに勝てる要素はないからな」
「そうか・・・・・」
柳はそう言いながら、に近づき3人のように出かけないかと誘い始めた。



「「「「さぁ、誰とデートする!?」」」」
4人はに迫っていくと、鶴の一声が掛かった。

「お前たち、練習にもどれ!!たるんどるぞ」
出た、王者立海の皇帝と呼ばれた男。真田弦一郎。
・・・・と元部長の幸村精市がやってきた。
「「「「真田!!」」」」
「ちゃんと練習に戻らなきゃ、部長に怒られるよ・・・」
幸村はクスッと微笑みながら、4人に言う。

「今の部長、あんまり怒んないもんね〜〜だ」(ブン太)
「そういうと、また真田の雷を喰らうぞ・・・」(ジャッカル)
そういい、ブン太を引っ張りコートへと戻っていった。

「そう怒りんしゃんなって。血管切れるぞ」(仁王)
「どうやら真田君はカルシウムが足りないようですね・・・」(柳生)
「それに叱ってばっかりいると、また老けてしまうぞ」(柳)

柳の一言で3人に真田の雷が落ちたのは言うまでも無い。

「ほ・ほら・・・練習に戻らなきゃ・・・ねっ!!」
の一言でしぶしぶコートに戻っていった。



「相変わらず、ちゃんの人気は計り知れないね」(幸村)
「もう・・・それより2人も練習に戻らなくていいの?」(
「ああ。それより、部長が呼んでいた。行ったほうがいいぞ」(真田)
そういい、ラケットを握り締めコートへと歩いていった。

「それじゃ、行こうか?」
「幸村君?」
「俺も部長に呼ばれてるんだ・・・」
幸村とはテニス部部室へと向った。




話を聞くと、今度の土曜日。東京の青学高等部と練習試合をすることだった。
それも今のレギュラーじゃなく、1年だけ。

「それじゃ、1年生対決ってことですね?」
『そうだ。地区大会前なんだが、1年の実力を見て見たい。
 試合は1セットマッチの団体戦。マネージャーのには彼らに付き添い、
 彼らのサポートをしてもらう。オーダーは・・・幸村に任せる』
「はい」
『以上だ。、大変だとは思うがあの連中を頼んだぞ』
「それは真田君に行ったほうが・・・」
『いや、でなければいけない・・・』
「はぁ・・・・」




話は終わり、2人はまたコートへと戻っていく。
コートに戻ると、ブン太と仁王が『どこいってたの!?』と駆け寄ってきた。

「ゴメンね。部室にいってたの。ちょうど全員いるから話すね」
は真田たちに練習試合のことを話した。

「へぇ〜、あの青学と・・・」(ブン太)
「リベンジマッチの〜〜」(仁王)
「ダブルスでは我々が勝ちましたが、あとからやられてしまいましたからね」(柳生)
「今度は俺たちが勝つ番だ」(ジャッカル)
「俺も貞治に借りがある。次こそきっちり返すつもりだ」(柳)
5人はもう試合に向けてテンションを高め始める。
「幸村、オーダーは?」
真田は冷静にオーダーの話をし始めた。
「部長は俺に任せると言った。一緒に考えてくれるかい、真田?」
「もちろんだ」



そんなこんなで話しているうちに、今日の部活は終了した。
まだ全員1年なので、コート整備が残っていた。






全てのコート整備を終え、着替えまたメンバーが揃った。

「さぁ、ちゃん。俺とケーキ食べにイコ」
ブン太はの手を取り、引っ張り始めた。
「なにしちょるん。俺とだよな?」
2人の手を引き離し、自分に引き寄せる仁王。
「お待ちなさい、選ぶのはさんです。あなた方が無理矢理連れて行ってどうするんです」(柳生)
「柳生の言うとおりだな・・・。さぁ、。誰と行くんだ?」(柳)

4人の言葉に真田は?マークを飛ばす。
「幸村、あいつらはなんの話をしているんだ?」
「ああ。どうやら皆はちゃんとデートしたいみたいでね。誘っているんだよ」
「なに!?」
事情を知った真田は、こめ髪に亀裂マークをつけを引っ張った。

「「「「あっ!!」」」」

「さ・真田君・・・」


は俺と幸村とでオーダーを考えなければいけない。お前らに付き合っている暇など無い」
そういい、幸村とその場を去っていった。


「「「「そんな・・・・・」」」」
嘆きながら、3人の背中を見送る4人。
ジャッカルは・・・・・・


“やっぱり真田はに関することだったら・・・・”
そう思いながら、見送っていた。











「あははっ。やっぱりちゃんのことになると真田、人が変わるよね」
真田の行動に、幸村はお腹を抱え笑っていた。
「幸村・・・」
「あっ、怒った?ゴメンゴメン。ちゃん、愛されてるね」
そういい、ににっこりと微笑む。
「でも、弦一朗くん。あんなふうに出るなんて思わなかった・・・」
「お前な・・・」
2人の姿に、真田はため息をつく。

「それにしても、ブン太たちも懲りないね」
「全く・・・たるんどる!!」
「言えた義理?君だって、ちゃんの前だとデレデレじゃないか」
そう言い、真田をみる。
幸村の言葉に、真田は黙ってしまう。
「幸村君・・・・」
「まぁ、そんな真田を見れるのはちゃんのお陰かな?
 それはそうとして、どうして付き合ってることを公表しないのかな?」
幸村の発言に、は真田を見る。
「公表さえすれば、ブン太達だって諦めると思うんだけどな・・・」
「私もそう言ったんだけど・・・・」
「あいつらに教えることなどなにもない!!」
そういい、オーダー表を見始める。

「君達の関係を知っているのは俺と、ジャッカルだけ。
 いいの、真田?君が隠している以上、皆アプローチしてくるよ?」
「構わん、それだけが魅力的なことだ。あとは俺が弾き飛ばす」
「大切な仲間でも?」
「当然だ。話を戻すぞ」
そう話しながら、練習試合の話を再開した。



「それじゃ、オーダーはこれでいいな」
「ああ。青学には借りもある。次こそきっちりと返す」
「弦一朗くん、気合入ってるね」
「当たり前だ。あそこには俺達を負かした手塚たちがいる。
 相手にとって不足はない」
「だけど、俺がシングルス1でいいのかい?」
「ああ」




こうして青学との試合に向けて、立海では厳しい練習が行われたのであった。


練習の合間、幸村とは話をしていた。
「そういえば、青学にはがいるんだっけ?」
?」
「うん。僕の従姉弟で双子なんだ。春休み以来になるな〜〜」
「へぇ〜〜〜」

はい、かよママ様よりリクエストを頂き、書いちゃいました。
立海大ですよ。真田メインにして、久々に逆ハーレム状態を・・・
この話はプチ連載として公開します。皆様に楽しんでいただければなって思います。

次回予告としては・・・・次は青学sideですね。そして3話目に試合だ!!

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