砂浜に降り立つと、誰もいない浜辺。
静かに響き渡る波。
プライベートビーチだからこそある、個人専用の更衣室。

「それじゃ、ここにある更衣室で着替えてまたここに集合」
18人はそれぞれ更衣室に入り、水着に着替え始めた。


さすが男性人は着替えるのが早く、すぐ浜辺に戻ってきた。



「さて、お楽しみはこれからだね」
クスッと微笑む不二。
達、どんなのにしたのかにゃ〜〜」
「オレたちにここまで隠したんすから・・・」
「期待してもいいよな〜〜」
不二に続き、菊丸、越前、桃城まで微笑みだすし、乾は彼女達が現われるのを
ノートを構えながら待っている。
5人の姿を見てため息をつく、大石に手塚。
ただ彼女が出てくるのを待っている海堂と河村、
そしてため息をついた2人の内心は浮かれ状態だった。




「「「「「「「「「お待たせ〜〜〜」」」」」」」」」





待ちに待った水着を纏った彼女達が現われた。




まず、スクール水着に近い格好しているのは
大石はホッとする、桃城は舌打ち。


次に今では普段着?ともいえる水着を着ているのは
越前は『まっ、合格かな?』
菊丸はにっこりと微笑む。
乾はデータをノートに書き込む。
河村はただでさえ水着姿に顔を少し赤らめる。


はロングパレオを腰に巻いたロコ風。
はビキニで現われた。
河村に続き、手塚と海堂は顔を赤くする。
不二はにっこりと微笑んだ。




「先輩!早く行きましょうよ!!」
を引っ張り、海へと足を踏み入れた。
それに続き、彼女達は海へと入っていく。


「つめた〜〜〜いvv」()
「気持ちいい〜〜」(
がそう言っていると・・・・・




バシャッ!!




後ろから海水を掛けられた。


「「!!」」
「2人とも無防備だよ〜〜!!それっ!!」(
が水しぶきを上げると、今度はに掛かった。
「キャッ!ッたら・・・」(
「ほな反撃しようや!!」(
「さんせーです」(
そう言い彼女達はどんどん水しぶきを上げていった。
「それっ!!」(
「まだまだっ!!」(
キャッキャッとはしゃぐ彼女達を見た彼らは・・・・・・






海、最高!!





と心の中でおやゆびを立ててたとか・・・・(笑)





「おっれも混ぜてにゃ〜〜」
「オレも・・・」
「俺も!!」
「僕も行こう・・」
手塚、海堂以外は彼女たちの中へと入っていった。
つかさず、
「海堂も行くの!!」
が強引に海堂を海へと引っ張り込んだ。
「おい!!」
口答えはするものの、海堂は軽々と海に入ってしまう。



「隣、いい?」
いつの間にかが手塚の前にいた。
「ああ・・」
手塚の返事がくると、は隣に座った。
「入らないの?」
「あいつらと一緒だと、こっちに被害が来るからな・・・」
「たまにはいいじゃない・・・」
の言葉に「そうだな」といい、立ち上がった。
それにあわせても立ち上がり、みんなのもとへといった。



暫く水遊びをした18人。

「それじゃ、ビーチバレー大会を開始する」
乾が仕切りだし、他の面々はおお〜〜と言ったりしている。

「ちょうど18人だから、2人ずつのペアで戦う。
 もちろん、男女のペアね。最初はくじにしようかと思ったんだが・・・
 せっかくカップルができてるんだ。カップル対抗とする。
 もちろん、彼女達にはハンデがあるよ。男子は一切の攻撃はなしとする!
 文句は言わせないよ」
乾はそう言いながら眼鏡を逆光させる。

「ちょっと待った!貞治!!」
「なんだ?」
「それってルール上、難しいことない?」
「それを補うのが男のし・ご・と」





「よーし、絶対勝とうにゃ」
「ちょっと手ごわいペアもいるけど・・・」
やる気満々の菊丸に周りを見てるペア。

「頑張ろうね」
「うん!!」
ほのぼのといる河村&ペア。

「僕たちが優勝だね」
「負ける気はしないしね」
不二&ペアはバカップルぶりをしながらも優勝宣言をしている。

「おーし、絶対勝つぞ!みのり」
「勝手に燃えてて・・・」
テンションが高くなる桃城にクールな

「海堂、絶対勝とうね!!」
「ああ・・・」
やけに海堂もやる気になっている。

「貞治、勝てる確率どれくらいや?」
「そうだな・・・要注意は桃、海堂、そして手塚ペアだな」
早速乾ペアは作戦会議を開いている。

「秀ちゃん、頑張ろうね」
「そうだな・・・ベストを尽くそう」
ここもほのぼの大石ペア。

「みんなまだまだだね・・・勝つのはオレたち・・・」
「でも・・・が敵じゃ・・・」
挑発する越前に、なぜかを警戒する。

「みんなやる気満々ね・・・」
「負けず嫌いばかりだからな・・・」
それぞれのペアを見ながら、冷静でいる手塚ペア。




そして組まれたトーナメントにより、試合は開始された・・・・・・・










時間は過ぎ(って早っ!!)決勝は手塚ペアと不二ペアの対決となったが・・・・
戦力といって。どっちかというとの方が戦力が少しだが上で、
手塚の見事なるフォローにより、このビーチバレー大会は手塚との勝利で幕を閉じた。


「周助君」
老夫婦に呼ばれ、不二は2人に駆け寄りなにやら話し込んでいる。
少し話を終えると、「手塚!」と呼びかけた。
手塚も行くと、また話しこむ。
「男子、集合」
久々の部長国光!!の声で全員そろい、不二の話しにコクリと頷いた。



たち〜〜〜!!」
不二は彼女達に向って話しかけた。
「僕たち、これから昼食の準備に取り掛かるから、待っててね〜〜〜」
言うことだけ言ったあと、彼らはすぐ別荘へと戻っていった。
彼女達は?マークを出しながら、そのままたたずむ。


「これって・・・・」(
「置いてきぼり?」(
「でも、不二先輩は待ってるように言ってましたよ・・・」(
「昼食の準備って言ってたよね・・・」(
「まさかマジで?」(
「英二と河村君ならわかるけど・・・」(
「周助君も結構できるよ・・・」(
「リョーマが・・・・」(
「お願いだから、国光に包丁持たせないで>△<;」()
そう話しながら、少し冷や汗をかいていた。




そのとき・・・・

『『『『『『『『『君たち、今暇?』』』』』』』』』
と海のほうからナンパの声があがった。
9人が振り向くと、大学生だろうか・・・・
クルージングで海を渡っていたのだろう・・・
たたずんでいる彼女達を見つけ、プライベートビーチに入ってきたのだ。


「先輩・・・」(
「どないする?」()
「メンドクサイ・・・」(
「同じく・・・」(
「あたし達にはちゃんとした人いるしね〜〜」(
「言えてる・・・」(
「ここで揉め事は起こしたくないし・・・」(
「丁重にお断りってことだね・・・」()
「そうね・・・・」(
彼女達は話し合い、彼らを追っ払うことにした。


「なに?」
が代表で返事をした。
返事が帰って来たことにより、船を岸の近くまで寄せ彼らが降りてきた。

『へぇ〜、遠くから見てもカワイイけど近くで見るともっといいや』
「それはどうも・・・」(

『俺たち今、寂しいんだ。一緒に遊ばない?』
「いや!!」(

『どうせ君たちしかいないんだろ?』
「残念ながら連れがいるんで・・・」()

『そんな事言わないで、なんなら船に招待するよ?』
「結構です!!」(

『見たところ・・・高校生?』
「そうやけど・・・あんたらに関係ないやろ!!」(尚子)

『でも君は中学生だね。コロコロしてカワイイね』
「あなたに言われたくないです」(

『君・・・綺麗なシルバーブロンドだね』
「き・気安く・・・さ・触らないで下さい!!」(

『こんなとこにいてもつまんないだろ?俺たちと遊ぼうぜ』
「悪いですけど、連れを待っているんで。それとここはプライベートビーチです。
 勝手に入ってもらっては困るんですけど・・・」()





『そう言わないでさ!連れって言ったって戻ってこないじゃないか?
 そいつら忘れて俺らと楽しもうぜ・・・』

そう言いの腕を掴んだ。
それを合図とかしたとように他の8名も彼女達に近づいていった。


「ちょっと、なにするの!」()
「ええ加減にせんと、怒るで」()

『怒った所も見たいな』

「ここにラケットとボールさえあれば・・・」(
「こいつらを追っ払えるのに・・・」(

『怖いこと言う娘だね』

「もう、こんな時にリョーマがいないなんて・・・」(
「誰でもいいから残ってくれればよかったのに〜〜」(
「叫んじゃう?」(

『おっと、なにするつもりかな?』

「秀ちゃん・・・・」(
「隆君・・・」()

『だからそいつらのことはほっておいてさ〜〜』
『俺らと、遊ぼうよ〜〜』
彼らはそう言いながらどんどん彼女達に接近する。





その頃・・・・・
「準備は出来たね。それじゃ、たちのところへ戻ろうか?」
彼らは昼食の準備を終え、荷物を持ち戻ろうとしていた。
「そうだな・・・桃城、すまないが達の様子を見てくれないか?」
「ウィーッス!!行くぞ、越前」
「何でオレまで・・・」
2人が海岸沿いを覗いてみてみると・・・・・・・

「なんだ、あれ!?」
達のほかに誰かいる・・・」
「もしかして・・・・・」
「ヤバいっすね・・・」
2人は即座に別荘に戻り、叫んだ。


「「大変ッス!!)たちが誰かに絡まれてる!!」」


その言葉を聞いた男性人は海岸が一番よく見える場所で見てみると、
彼女達のほかに9人の男性の姿が捉えられた。

「これはデータ外だ・・・予想も出来なかったよ」(乾)
「助けに行かなきゃ・・・」(河村)
「同感ッス」(海堂)
「不二・・・ここにラケットとボールはあるか?」(手塚)
「あるよ・・・ちょうど9本とボールが1籠。決まりだね」(不二)
「よーし!!今助けるよ、!!」(菊丸)
「行こう!!」(大石)
彼らはラケットと持てるだけのボールを手にし、海岸へと移動した。




『こうなったら無理矢理でも連れていこうかな?』
『抵抗する君たちもカワイイしね』
『決まりだな』
彼らが彼女達をしっかりと腕を掴んで連れて行こうとしたその瞬間・・・・・





バコッ!!




を掴んでいた男性がいきなり倒れた。
『おい・・・どうした?』
を掴んでいた男性が駆け寄ると、すかさずまた倒れた。
そして倒れた男性の側には黄色のテニスボール。
振り向くと・・・・・


「海堂!!」
「桃城!!」
最初のボールは桃城、次のボールが海堂が放ったのだ。
そして彼らが全員揃った。

「俺らの彼女を連れて行こうなんていけねーな、いけねーよ・・・」

「てめーら、覚悟できてんだろうな・・・ふしゅ〜〜〜」
桃城と海堂はそう言いながら彼女達の前に立った。



『なんだ、てめーら?』


「人の彼女に手出すなんて・・・これってオレたちに対してのなに?」

「しかもここは僕のプライベートビーチ・・・勝手に入ってもらっては困るな〜〜」

「この報い・・・してもらうにゃ」
そして越前のツイストに、不二、菊丸が放ったボールは見事に彼女達を掴んでいる
彼らに直撃した。


「リョーマ!!」
「英二!!」
「周助君vv」




「これはデータ外だったが・・・今回許すことが出来ないんでね」

「痛い目にあいたくなかったら、お帰りください」
乾の逆光眼鏡に、さわやかだが何故か不二並みの黒いオーラを放っている大石。


『ガキには関係ねーだろ!』

「仕方がないな・・・はい、タカさん」
乾が河村にラケットを持たせると・・・・・・・・


「よっしゃ〜〜〜!バーニーン!!てめーら、覚悟しやがれ!!」



バコッ!!



バコッというより、かなり鈍い音がし又もや1人倒れた。
それを見た彼らは真っ青になる。河村に続き、乾と大石も構えると
恐れたのか、彼女達をあっさりと放した。

「貞治!!」
「秀ちゃ〜〜〜〜ん」
「隆君・・・」




残るは1人・・・・・・
『なんだよ、お前ら・・・こんなガキどもに怯みやがって・・・
 こうなったら、この娘だけでも・・・・』

そういいの腕をきつく握る。
「痛っ!!」
腕をもたれながらもは抵抗するが、力及ばず・・・・・


「その腕を離してもらえないでしょうか・・・・」
その言葉とともにまた黄色のテニスボールが放たれ、彼に直撃した。


「国光!!」




『なぁ、やばくね〜?』
『ず・ずらかるぞ・・・』
さすがにこれ以上手を出すと、自分の身の危険を察し、大学生達は去っていった。






「危なかったな、みのり」
「だったら1人くらい残っててよね」

「ありがとっ、海堂!さすが!!」
「当たり前だ・・・」


「大丈夫?・・・」
「何とか・・・」

「それにしてもマナーの悪い連中だったね」
「でも周助君が助けてくれたから、嬉しかったよ」

が無事でよかったにゃ〜〜(抱き)」
「解ったから、抱きつかないでよ」


「予想外だったが、いいデータも入った」
「この期に及んでまだデータとるん?」

「秀ちゃん、怖かったよ〜〜」
「もう大丈夫だから」

「大丈夫かい?ちゃん」
「大丈夫・・・ありがとっ、隆君」


「すまなかった・・・お前たちをほっておいて・・・」
「もう過ぎたことよ・・気にしないで」



こうして彼らの準備したバーベキューを楽しみ、
その後、彼らは彼女達から離れることはなかった。



やっぱ大事な人だから・・・・・

あとがき。
はい・・・・こんなに大人数書いたのは疲れる・・・と入ったものの瀬川が書くといったんだからvv
今回は、キリ番24000をポキュッ!と踏んで下さった、かよママ様よりリクエストで執筆しました。
いや〜〜、このヒロインでリクエストもらえてとても嬉しかったです。
テーマが9人ヒロインで海水浴。さらに『ドタバタで最後にラブラブ』ときたもので、こんなものになってしまいました。
このドリームをかよママ様に捧げます。リクエストありがとうございました。

このドリームに関するご意見、ご感想等をBbsにて受け付けています。
気軽に書き込んでいってください。よろしくお願いします。

著者:瀬川音符

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