とある夏の日・・・・・・
海でドキハラ!!
この話は不二から始まった。
「暑いね・・・」
不二の言葉に菊丸はウンウンと頷く。
「こう暑いんじゃ・・・すぐ充電切れちゃうよ〜〜〜」
「今年は去年以上に暑いって言ってたしな・・・」
「ねぇ〜〜〜、ふ〜っじ!!」
「なに?」
「こういうときってさ・・・・
海
だよね!!」
菊丸の言葉に不二はクスリと微笑む。
「そういえば、去年は行かなかったんだっけ?」
「そうそう!今年、行きたいにゃ〜〜」
「行っちゃおうか?」
「まっじ〜〜!!そんじゃ達も!!」
「もちろん!!となると、さんとさんも来ると思うから・・・」
「話しますかにゃ、手塚たちに?」
「そうだね・・・」
2人は休憩中にさっそく手塚たちに海に行かないかと話した。
2人の話を聞いた面々は・・・・
「俺は賛成だな・・・夏の砂浜でランニングすれば足腰のトレーニングにもなる」
とデータ帳をパラパラさせながら言う乾。
「海か・・・去年は行けなかったからな〜」
去年のことを思い出すように言う大石。
「俺は構わない。不二と菊丸のことだ。やにも声掛けるつもりだろう」
手塚はこの暑さの中でも無表情で、そう言う。
「とーぜん!!そうにゃったらさん、さんも一緒だにゃ」
「それにさんやさんも誘うんじゃないかな?」
と首謀者の2人。
そして・・・・部活が終了し、彼女たちと合流した。
首謀の不二と菊丸は早速海に行かないと彼女達を誘った。
「はいは〜〜い、あたし賛成や!!」()
「あたしもvv去年はコンクールで忙しかったもんね〜〜」()
「ねぇねぇ、リョーマも呼んでいいよね?」()
「呼ばなかったら越前君、不貞腐れるでしょ・・・」()
「私もいいの?」()
「みんな一緒だよ」()
残念ながら橘とひのきは参加しないことになった。
なぜならば・・・・ひのきは見事に補習にひっかかり、橘は久々に不動峰に顔を出すらしい・・・・
11人が高等部の校門を出ると、いつもながら中等部の6人が合流した。
そしてあっという間に菊丸が海の話をして・・・
「英二先輩、俺も行きたいっす」(桃城)
「あたしもあたしも!!海堂ももちろん行くよね?」()
「メンドくせーー・・・」(海堂)
「そういわなくても・・・一緒に行けばいいじゃない?」()
「おっ、。今回はのりがいいじゃねーか?」
「だって海行きたいし・・・」
「秀ちゃんも行くの?」()
「ああ。はどうしたい?」(大石)
「秀ちゃんと一緒なら行くvv」
「リョーマ、行くよね?」()
「当然!!」(越前)
そのあと河村にも話すと、店を休んでいくといった。
こうして9組のカップル団体で海に行くことが決まった。
「ねぇ、」
「なに?」
「水着、買いに行かない?」
との話に達も加わる。
「そういえばもう新作出てるんだよね〜」()
「さすがファッション関係なると詳しい・・・」()
「私も新しいの欲しいな〜」()
「なら皆で買いに行かへん?」()
「賛成です」()
「それじゃこれから行こうか?」()
「早く行かないといいのなくなるしね〜」()
女性人の話に華を咲かせている間・・・・・
男性人は思わず彼女たちの水着姿を妄想し始めていたのだった。
「、僕が見定めてあげるよ」
そういい不二はの肩に手を置く。
「オレも一緒に行ってもいいよね?」
越前は少し見下ろしながらに問いかける。
「が選ぶ水着もデータに入れたい。一緒にしていいか?」
まるでオヤジ発言だよ・・・乾・・・・
「一緒に行ってもいいよね〜〜」
抱きつきながら問いかける菊丸。
「まさか断りはしねーよな・・・」
自信満々に話しかける桃城。
なんとも5人の発言に黙り込む手塚、大石、海堂。
そして問いかけられた彼女達はにっこりと微笑み・・・・・
「当日のお楽しみってことで」
と同時に彼らにそういった。
そして彼女達9人は彼らと別れ、街へと歩いていったのだった。
「当日のお楽しみっか・・・」(桃城)
「オレらが一緒じゃ嫌ってわけ?」(越前)
「いや、あれは照れ隠しだろう」(乾)
「カワイイよね、女の子って」(不二)
「うんにゃ〜〜。日曜日が楽しみだにゃ〜〜」(菊丸)
ニマニマ顔の5人に・・・・
「ふん・・・バカが・・・」(海堂)
「英二まで・・・」(大石)
「くだらん。帰るぞ」(手塚)
そう言い手塚が足を一歩踏み出すと・・・・
「あれ〜〜〜。手塚はさんの水着姿、楽しみじゃないの?」
不二が真を指すように、手塚に言った。
「大石もちゃんの水着姿見たいよね〜〜〜?」
「英二・・・」
「おい、マムシ!の見たくねーのかよ・・・」
不二に続き、菊丸と桃城も2人に挑発をする。
3人の挑発に顔を赤く染め上げ、
「やっぱ手塚先輩も男だったんすね・・・」
手塚の反応にニヤリと微笑む越前に、
「いいデータ入った。海堂も反応するんだな」
と乾はノートに書き込み始める。
一方・・・・・
彼女達は、大型スポーツ店に入り水着を物色していた。
時間は経ち、彼女達は気に入った水着を購入しスポーツ店を出た。
「これで日曜日を待つだけだね」()
「楽しみやね〜〜」()
♪〜〜〜〜〜(メール音)
「あっ、あたしだ。・・・・・・なになに、当日は
朝7時に青春駅に集合だって」()
「やっぱり朝早くなんですね・・・」()
「まっ、私たちは朝早いのなれてるし・・・」()
「だよね〜〜〜」()
「朝早いとなると・・・少し小腹とか空いちゃうよね・・・」()
「軽いものくらいなら作って行こうか?」()
こうして日曜日を迎えた。
AM6:50
手塚&、大石&が最初に駅に着いた。
「おはよう、大石君。さん」
「おはよう。さすが手塚とさん。早いな」
「おはようございます。先輩」
その後、乾&、海堂&、不二&、菊丸&、河村&と続々と集合場所に集まってきた。
だが・・・・・
AM7:00
桃城&、越前&の4人がまだ現われなかった。
「どうしたんだろう・・・が遅刻って・・」()
「桃とオチビは解るんだけど〜〜」(菊丸)
「って、来た!!4人・・・」()
4人は猛ダッシュで集合場所にやってきた。
「「「「すみません(ゴメン)。遅くなりました」」」」
4人は同時に謝罪し、頭を下げた。
「それじゃ、全員揃ったし行こうか?」
不二の言葉に18人は駅に入っていった。
さすがにこの団体だ。不二が代表で団体割引のチケットを18人分買ってきて、
一路、ホームに入った。
「ところで不二。俺たちはどこへ行くんだ?」
切符を見た手塚は問いかけた。
「ふふふ・・・2時間くらい掛かるけど、いい場所だよ」
そう言いにっこりと微笑む。
電車が入ってきて、乗り込んだ。
さすが朝早いだけあって、車両の中はガラガラだ。
適当に座り、それぞれ話をしたりゲームを始めたりしていた。
「それにしても腹減った〜〜」
情けない声をあげたのは桃城。
「仕方ないじゃん。朝からあれだけ走ったんだから」
桃城の言葉にが突っ込みを入れる。
だが朝食を食べたとはいえ、みんな小腹が空いたみたいだ。
「そういうと思って・・・・」
は大きなバスケットを取り出し、
「作ってきたの!!」
といいながらふたを開けると、中にはサンドウィッチが入っていた。
「、本当に作ってきたの?」()
「もちろん!!」
「おいしそう・・・」()
「1人で作ったわけ?」()
「当然・・・といいたいとこだけど、今回はちゃんにも手伝ってもらったの」
「といっても・・少しだけ・・・」()
「凄いやん・・・」()
「食べていいんですか?」()
「どうぞ」
「ありがとうございます、先輩」()
そういい女性人たちはバスケットに手をいれ、サンドウィッチを食べた。
そして同時に『美味しい』と声をあげる。
「さっ、皆も食べて。いっぱい作ってきたから」
は男性人たちにも差し出し、彼らも食していった。
が作ったサンドウィッチは彼らにも好評を得た。
「このためだったのか・・・」
納得するように手塚がに話しかけてきた。
「うん・・・こうなるのがオチだと思って・・・」
「当たったみたいだな」
「でも、みんなに好評でよかった」
はみんなの顔を見ながらにっこりと微笑んだ。
「好評なのは当然だ・・・・美味いからな///」
「国光///ありがとう」
「熱いね・・・あっち」
「夏以上だよ・・・」
「でも美味い・・・」
「さすがだね」
「もさ・・・・」
「なに?」
「作って欲しい・・・」
「美味しいにゃ〜〜」
「うん。いつ食べてものがサイコー」
「は作ったりしにゃいの?」
「頑張ってみようかな〜?」
「そんときは俺が一番だよにゃ?」
「さぁ〜」
「今度はの手料理が食べたいなvv」
「下手でも?」
「構わないよ。の愛情たっぷりであるなら(にっこり)」
「じゃ、頑張っちゃおvv」
「さすがだな。ところで・・・料理はできるのか?」
「なに?あたしの作った料理、食べたいん?」
「出来るなら・・・」
「斬新でカッコ悪くても?」
「苦手なのか・・・・?」
「言うまでもなく・・・」
「美味しいね、秀ちゃん」
「そうだな」
「今度、先輩に教えてもらおっ!出来たら秀ちゃんに一番最初にあげるね」
「ありがとう、」
「美味しい?河村くん」
「うん、美味しいよ。今日は『河村くん』じゃなくて名前で呼んでよ、ちゃん」
「努力する・・・・た・隆・・・・くん///」
「ねぇ〜〜、海堂もあたしが作ってきたら食べてくれる?」
モグモグモグモグ・・・・・・
「海堂ってば〜〜〜!!」
ただ夢中で食べる海堂には・・・
「たまには優しくしてよ!!」
そういい不貞腐れると、海堂は照れくさそうに
「食ってやるよ・・・」
といった。
「うめーな、うめーよ」
「桃城、食ってばっかり・・・」
「いいじゃんかよ〜〜。先輩のもいいが、が作ったものも食いてーな」
「いつかね・・・」
「そう受け流すなよ・・・」
9組のカップルがラブラブ?しながら、電車は目的地へとどんどん進んでいったのだった。
2時間掛け、目的地に一番近い駅に到着した。
そこは・・・・・・・・・・・・誰もいな無人の駅。
周りは緑で囲まれている。
「不二、これからどう行くんだ?」
大石が不安そうに問いかけると、にっこりと微笑み
「大丈夫だよ。少し歩くと着くから」
そういい不二を先頭に駅を離れた。
暫く歩くと、海と白い建物が見えてきた。
「着いたよ」
不二が立ち止まり、後ろを振り向いた。
さっき見えた白い建物の目の前で止まったのだ。
「不二・・・ここは・・・」
乾が眼鏡を逆光させながら、ノートを構えると
「父さんの別荘さ・・・ここにはプライベートビーチもあるからね。
誰にも邪魔されずに遊べるよ」
不二がそういうと、乾はすらすらとノートに書き込んでいく。
それと同時に白い建物から2人の老夫婦が出てきた。
「周助君。待ってたよ」
「叔父さん、叔母さん。お久しぶりです」
「よく来たね。さぁ、皆さんも上がって」
老夫婦に招かれ、別荘の中に入っていった。
「不二・・・これはどういうことだ?」
このことに手塚は眉間に皺を寄せる。
「だから僕たちの邪魔はされたくないじゃない。父さんに頼んで、
ここを使わせてもらったのさ。海で泳いだ後には風呂にだって入れるしね。
いざとなったら泊まることもできるし・・・それじゃ、部屋割りをしよう」
この別荘には10の部屋がある。1つは老夫婦の部屋。
残りは9つ。
「僕たちは全部で18人。せっかくカップルが出来てるし・・・
ここはそれぞれのカップル同士に・・」
「「不二!!」」
不二の言葉に手塚と大石が声をあげる。
「手塚・・・大石・・・僕たちは学校行事で来てるんじゃないんだよ。
それとも・・・・嫌なのかい?」
「「それは・・・・」」
「否定しないってことはいいんだね。それじゃ、僕たち男がそれぞれの部屋の鍵を引いて
部屋を決めよう。といってもどれも同じような構図だけどね」
そう言い、不二は9個の鍵を取り出した。
「部屋が決まったら、大きな荷物は置いて海に行こう」
「そんじゃ、俺から・・・・・・3号室だにゃ〜〜」
「英二とさんが3号室だね」
「ようし!!、イコ」
「もう、引っ張らないでよ」
「次、オレ引くッス・・・・・・5号室・・・」
「越前とさんが5号室」
「はい、手塚」
「・・・・・・・・・・・・・・・10号室だ」
「手塚とさんが10号室だね」
「次、俺が引こう・・・・・2号室だ」
「乾とさんが2号室」
「次、俺ッス・・・・8号室・・・」
「海堂とさんが8号室っと」
「マムシの隣は嫌だよな〜〜・・・・って7号室!?」
「桃城とさんが7号室」
「俺たちは・・・・・4号室だ」
「大石とさんが4号室」
「残ってるのは6と9だね・・・・次はタカさんだよ」
「うん・・・・・・9号室だ」
「タカさんとさんが9号室・・・と言うことは
僕とが6号室だね」
それからそれぞれ荷物を置き、海へと移動したのだった。
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