桜が咲き乱れる4月・・・・





新たな学年、そして出会い







3月末の新入生説明会を無事に終え、4月がやってきた。
4/8。今日は彼らの入学式が行われる。



入学式当日・・・・・
彼らはいつも通りに目覚め、登校への準備をしていた。
もちろん、彼女達も同じである・・・・いや、ひとつ除いて・・・・



AM7:00―――

はいつものように目覚めていたが、今日から同じ学校に通うひのきが
まだベッドの中で夢心地。

「ひのき、起きて!!今日から新学期よ!!」

「あと5分・・・」


いつもとはいえ、これにはもさすがに呆れてしまう。そして・・・・






「いい加減にして!!とっとと起きなさ〜〜〜〜〜〜〜〜い!!」





の怒鳴り声でやっと眼を覚ますひのき。

ちゃん、朝からテンション高いね・・・」
「誰の所為だと思ってるのよ・・・」
「オレ?」
「大正解・・・解ったなら早く制服に着替えたら?」

に言われ、寝ぼけたまま制服に着替えていくひのき。
ブラウスに袖を通し、スカートをはく。
ネクタイを締めようとするが・・・・・ぼけているためぐちゃぐちゃ・・・

「もう、ちゃんと起きて!!」
「ふぁ〜〜い」
だがネクタイはぐちゃぐちゃ・・・

「もう!!」
さすがに見てられないと言わんばかりに、がひのきのネクタイを締める。


「よし、これでOK!!」
「サンキュ〜〜〜」





それから数十分後・・・・とある路上。

「ん?手塚じゃないか!!」
「橘か・・・」
さんの迎えか?」
「ああ・・・お前は・・・・」
ひのきか・・・と言わんばかりに眼でそういう。
「あいつは遅刻の常習犯だからな・・・いくらさんがいても・・・・」
「そうか・・・」
2人は一緒に宅へと向っていった。



ピンポーン―――

チャイムが鳴り、は「はーい」と返事しながらドアを開けた。

「国光・・・それに橘君・・・」
「迎えに来た」
いつもの無表情にはクスリと微笑み、「待ってて」と言うと
リビングに入っていき、鞄とひのきをつれて出てきた。


「「いってきま〜〜す」」




「それにしても・・・似合わねーな・・・橘」
「ひのき!!」
「おまけに手塚も・・・お前ら本当に同級生かってーの>m<」
その言葉に手塚は眉間に皺を寄せる。
橘は手に握りこぶしを作り、即座にひのきを喰らわせていた。


「いって〜〜〜」
殴られた所を押えるように呻くひのき。
「仕方ないわよ・・・ひのきが悪いんだから」
「だってよ〜〜・・・オレは思ったこといっただけ・・・」
「言っていいことと悪いことも解らないの・・・?」
「いいじゃん、べ〜っつに〜〜」
おいおい・・・・


その後、ひのきは橘だけでなく手塚とからも成敗が下ったのは時間の問題だった。






「おっ、仲間み〜っけ!!」
ひのきは何かを見つけたのか、走り始めた。
そして・・・・・



「お〜〜〜〜っす!!!!」

ドカッ!!

「ひのちゃん!おはよっ!!」
見つけたのは。もちろん、越前付きなんだが・・・ひのきの見事なるタックルに
吹き飛ばされてしまった。
「痛っ・・・・」
「おっ、わりーな」
「別に・・・」




「越前君、大丈夫?」
ひのきのタックルした所を見て、3人もすぐ彼の所へ走ってきた。
「大丈夫ッス・・・これくらい・・・」
「ゴメンね・・・このバカが・・・」
「あー、どうせオレはバカですよ〜〜〜だ」
「ひのき!!」
「すんまそん・・・」


「朝から凄いね・・・・・・」
「もう疲れてるわよ・・・おはよっ、
「おはよっ。手塚君も橘君もおはよ」
は一緒にいる手塚たちにも挨拶をした。

「チーッス。手塚先輩・・・橘さん」
越前も起き上がり、挨拶をする。
「おはよう」
「朝からすまないな・・・」
「別にいいっすよ・・・でもあれで先輩と双子なんて・・・思えないっす」




6人で青学高等部の正門前まで登校した。
そして、いつものメンバーが新しい制服を纏い、正門をくぐっていた。


「おはよっ!!」(
「これで全員、揃ったね」(不二)
「うんうん。それに今日からは橘君とひのきちゃんも一緒だしね」(
「そうそう。これからが面白くなるんだよにゃ〜〜」(菊丸)
「ああ、よろしく頼むぜ」(橘)
「それよりよ・・・オレの事はひのき!!でいいからさ」(ひのき)
「そうだな・・・・・・ああ、のほうね。呼び名も区別つけた方がいいな」(乾)
「それだったら、私はいつも通りでひのきを名前で呼んだほうがいいわね」(
「うん。それじゃ、ひのきちゃんって呼ぶよ」(河村)
「だから・・・『ちゃん』つけるなよ・・・」
「いきなり呼び捨ては出来ないと思うけど」(越前)
「ああ・・・慣れるまでは仕方ないと思え」(手塚)
「へ〜〜い」


「おーい!!皆〜〜」
大石とがやってきた。
「おはようございます。先輩方」



『只今より、クラス発表を掲示します。新入生の皆さんは、自分のクラスを確かめて、
 各自教室に移動して下さい』
校内放送が流れた。


「越前、私たちもそろそろイコ」(
「そだね・・・、放課後にね・・・」(越前)
「解った・・・そっちも頑張ってね」(

越前とは少し離れた中等部の校舎に向っていった。



そして12人はクラス発表が掲示されている場所へと移動し始めた。








その頃・・・・・

「ここやね・・・dropとDr.sadaがおるっちゅう青学・・・なんか楽しみや」
この関西弁が板についている少女と



「ここでもやっぱり偏見に見られるのかな・・・」
いかにも目立つシルバーブロンドの髪に、ブルーアイの少女が正門をくぐっていった。




そして12人の周りからは・・・・・

「うそっ!!めっちゃくちゃカッコいいvv」
「青学にしてよかった〜〜vv」


「おい、あそこの女子5人。めちゃ可愛くねーか?」
「オレ、あのポニーテールの子がいい」
「何言ってんだよ。あの眼鏡の子だろ・・・レンズの裏に美少女ってvv」



さっそく彼ら・・いや彼女達の目立ちように外部から来た生徒たちは騒ぐ。
それは中等部から上がった青学生徒も騒いでいた。





さすがに人数も多いことに、乾と手塚、橘、大石が代表で12人分のクラス分けを見に行った。


「お帰り・・・どうだった?」
不二が問いかけると、乾がノートを開き述べていった。


「まず、が1組。不二が2組。が3組。タカさんが4組。手塚が5組だ。
 それから・・・が6組。大石が7組。菊丸とひのきが8組だ」

「うにゃ?ひのきと一緒か〜〜。ヨロシク」
「おうよ!!猫丸」
「菊丸英二っつうの!!」
「じゃあ、英猫vv」
ひのきの言葉に「〜〜〜っ」と抱きついた。
「はいはい・・・」
「冗談だってーのに・・・」


「続けるぞ・・・9組が俺。10組が橘とだ」

乾は報告を終えると、ノートをパチンと閉じた。


「皆、見事に別れちゃったね・・・」(
「うん・・・やっぱり内部同士は一緒にはなれないってことだね」(不二)
「でも、来年はどうなるかはわからないし・・・」(
「そうだね・・・」(河村)


「うわ〜ん。ひのきが酷いにゃ〜〜」(菊丸)
「だから冗談だってーの!!いい加減、気づけよ・・・菊丸」(ひのき)
「ほら、ひのきだって冗談っていってるんだから・・・もう離れて」(
「やだっよ〜〜ん」
「やっぱ猫だな・・・」


「橘君と一緒か・・・ヨロシクね」(
「ああ、こちらこそ」(橘)



「ところで・・・」
乾がいきなりを呼んだ。
「なに、乾君?」
「あいつ・・・だが・・・受かったらしいじゃないか・・・」
「うん。ちゃんと入学手続きも終わったってメールあったし・・・
 もうどこかにいるんじゃないのかな?」
乾との話に大石と手塚も入ってくる。
って、さんとチャットラジオで・・・」(大石)
「ああ、あいつもこっちに来るんだったな・・」(手塚)
「そうなんだけど・・・まだ連絡ないし・・・」
が携帯を取り出し、そういうとタイミングよく着信が入った。



♪〜〜〜〜〜

「あっ、メール・・・」
開いてみると、からだった。


『おはようさん。今、青学に入ったで。すぐクラス調べるさかい、
 逢おうや By

「もう、校内に入ってるって」
「そうか・・・俺達も教室に行くか・・・」
そして団体12人で教室の方に移動した。


そのとき・・・・
「ねぇねぇ、周助君!!」
「なんだい?」
「あそこ見て!!」
が指差す所を見た不二は思わず開眼する。
「綺麗だね・・・桜もそうだけど・・・それに見事に調和されてる
 シルバーブロンドの女の子vv」
「そうだね・・・でもも綺麗だよvv」
「周助君vv」







1年生の階につき、それぞれ一度教室に荷物を置き、また集合した。















その頃・・・・中等部では・・・・


「越前、何組?」
さっそく越前とは自分のクラスを探していた。
「3組・・・は?」
「え〜っとね・・・あ〜〜!!見えない」
さすがに人ごみの中、149cmのにはしっかりと見えないようだ。
「仕方ないな・・・・」
越前も一緒にの名前を探し始める。
数秒後・・・・

「あるじゃん・・・しかも同じクラス・・・」
「マジ!?」
「オレが嘘でもいってると思うわけ?」
「ちょっと前、いってくる!!」
そう言いは、人を掻き分けて前へといった。
「最初からそうすればいいじゃん・・・」
そう言いながら越前は人ごみから出た。



「よっ、越前!!」
「桃先輩・・・」
「クラス替え、もう見てきたのか?」
「まぁ・・・」
「何組だ?」
「3組ッス・・・桃先輩は?」
「5組だぜ。ちなみにマムシは9組だぜ」
「ふ〜ん・・・」



「越前!!見てきた」
が越前と桃城のところへやってきた。
「3組だったでしょ?」
「ウン・・・疑ってゴメン」
「解ればいいよ・・・」
「おいおい、越前。浮気か?」
桃城の言葉に越前は思わず唖然としてしまう。
「はぁ??」
先輩はこのこと知ってんのか?」
桃城はさらににやりと笑いながら話す。
「あの〜〜〜」
「どうよ、越前?」
何も知らない桃城に、越前はため息をついた。



「あっれ〜〜、ちゃん!!」
救いのようにがやってきた。
「あっ、先輩。先輩。おはようございます」
「おはよう・・・ところで桃城・・・あんた何言ってるわけ?」
「えっ・・・だから、越前がこの子と・・・」
「桃先輩。こいつは大石先輩の彼女っスよ・・・」
「えっ!?」
「そういうことだよ・・・桃。ちなみにあたしとちゃんとお友達だよ〜ん」
「なんだよ、そういうことは早くいえよな〜」
桃城がそういうと・・・・・


「早とちりするお前が悪いんだろうが・・・バカ・・・」
そう言い、桃城の前を通り過ぎた海堂。
「あっ、海堂!!今年も同じクラスだね〜〜〜」
「ああ」
「てめー、マムシ!!喧嘩売ってんのか?」
「ああ・・・やってやろうじゃねーか・・・」
そしていつもと同じように威嚇し始める。



「あの〜〜、止めなくていいんですか?」
が2人にそう問いかけると「いいんだよ、あれで・・・」とが答えた。
「あれがいつものことだから、気にすることはないわよ」
「3年になってもまだやってんだから・・・まだまだだね。教室イコ」
「うん・・・」
「あたし達もイコ」
「そだね・・・バカたちはほっておこう」


4人は桃城と海堂を置いていき、さっさと教室に入っていった。
それに気づかない2人・・・・・・

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