2日目・・・・
もう1つの家族にめえる4人はゲストルームのベッドをくっつけ
4人仲良くまだ夢の中・・・・・
というわけでもない・・・・
2匹の怪獣がもう行動を始めていた。
「くにみつにいちゃん!!おっきろ!!」
「おねえちゃん、おきて!!」
今日は稜が手塚を、雛子がの上にのり、起こし始めていたのだ。
なんでこう休みだと子どもは早く起きてしまうのか・・・・
手塚とが起き上がると、2人はにっこりと笑いながら
「「おはよっ!!」」
と元気よく声をかけた。
「「おはよう・・・」」
4人は着替えを済ませると、下に降り簡単に朝食を取った。
食事を終え・・・・・
「お兄ちゃん。かみ、むすんで」
雛子の言葉に手塚今日1回目のフリーズ。
フリーズした手塚を見て、「雛子ちゃん、私がやってあげる」とがそう言った。
の声に、雛子はにかけよる。
「どう結ぼうか?」
「う〜んとね〜〜〜、おだんご!!」
「おだんごか・・・よしっ、ちょっと待っててね」
はそういうと、リビングを出て2階の部屋へといってしまった。
暫くするとはクシ、ボンボンが着いたヘアゴム、ヘヤピンを持って帰って来た。
は雛子を膝に乗せ、手際よくおだんごヘアーを作っていく。
終いにボンボンをつけて
「はい、できたよ」
といい、雛子を膝から降ろした。
「ありがとっ、おねえちゃん」
「どういたしまして」
そういい2人は微笑みあう。
その2人を見た稜は頬を膨らませ、拗ねていた。
「どうした?」
手塚が問いかけても、ぶ〜〜〜っとする。
「言わなければ、解らないぞ」
「ねーちゃん、ひなちゃんにとられた・・・」
ヤキモチを焼いていたことに、手塚は思わず微笑み
「大丈夫だ。は稜を忘れることはない」
「ホント?」
「ああ・・・」
「じゃあ、くにみつにいちゃんのひざ、のっていい?」
手塚は立ち上がり、稜を抱き上げそのまま膝に乗せた。
それに嬉しがる稜の姿。
「・・・今日はどうするんだ?」
今日の予定を聞きだす手塚。
「そうね・・・稜くんの洋服買いに行かなきゃ・・・お出掛けしようか?」
は片付けをしながら、そういうと
「おでかけ?」と目をキラキラさせる雛子。
「稜はどうしたい?」
ひざの上に乗っている稜にもといかけてみると
「お出掛けしたい!!」といった。
「決まりだな」
「そうね・・・片づけが終ったら、出掛けよう」
は急いで片づけを済ませ、戸締りを確認した。
そして4人で街へと出た。
「ねぇねぇ、どこにいくの?」
雛子がウキウキしながら、に問いかけてきた。
「そうね・・・子ども服が揃っているって言ったら・・・あそこかな?」
「どこどこ?」
「大きいショッピングモール」
4人が来たのは、今年新しくできた大型ショッピングモール。
ここには食料品から衣服、そしてスポーツショップ等いろいろな店が入っている。
そして、ゴールデンウィークだからこそ人の熱気で溢れている。
今にも人酔いしてしまいそうだ。
「ひと、いっぱいだね」
「迷子にならない様に、しっかり一緒にいるんだよ」
「「はーい」」
中に入ってもこの人ごみ・・・・
これでは小さな雛子と稜はすぐ迷子になってしまうな・・・・
手塚は周りを見渡し、あるものを見つけた。
「、すまないが雛子を少し見ていてくれ」
そういい、手塚は3人から離れていった。
「国光?」
「おにいちゃん?」
手塚はあるものを持ってすぐ帰って来た。
それは・・・・・
2人の子どもがゆったりと座れるカート。しかも絵柄つき・・・・
「「「おお〜〜〜〜」」」
「これなら迷子にもならないだろう・・・」
そういい雛子と稜を抱き上げ、カートに乗せた。
「よし、行くぞ」
「「は〜い」」
カートを押し、子ども服売り場へと移動した。
そして、周りからは凄い視線が彼らに飛んでいた。
それもそうだろう・・・見た感じ『仲のいい家族』と見られていたのだから・・・・
子ども服売り場に着いた4人は、早速稜の服を選び始めた。
「稜くん、どの色がいい?」
「え〜っとね・・・あお!!」
「青ね・・・これなんかどうかな?」
それから色々な服を出していき、稜の気に入る服が決まった。
会計を済ませ、時間的に早いが昼食を取ることにした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だが・・・・・・・・・・・・・・
この人だかり・・・考えることが同じで食堂街は人でいっぱいだった。
「ここもひとがいっぱいだ!!」
「すわれるかな?」
「どうだろう・・・見える?国光」
は背の高い手塚に周りを見てもらい・・・
「あったぞ・・・」
手塚の案内で4人ちょうど座れる席があった。
「ひなね〜〜〜、ハンバーガーがいい」
「りょうも!!」
「国光は?」
「俺も雛子たちと同じでいい」
「じゃ、買って来るね・・・」
が席を立ち、ハンバーガーを買いに行った。
その頃・・・・
「周助君。やっぱり凄い人だかりだね」
「そうだね・・・席、空いてるかな?」
なんと偶然にも不二とが・・・・・・・・・・・・・
「これじゃ、他行くしかないかな・・・ねぇ、・・・」
不二がに問いかけても、返事がない。
「?」
「周助君・・・・あれ・・・・」
が指差した場所を不二が見ると、思わず目が開眼してしまう。
「手塚・・・しかもあんな幼い男の子と女の子と一緒・・・」
「手塚君だけなのかな・・・は?」
が周りをキョロキョロと見渡す。
「・・・いたよ、さん・・・」
「どこ?」
「手塚のところ・・・」
再度手塚の場所を見ると、が買ってきたハンバーガーを4人が食していた。
「いたんだ・・・でも、周助君〜〜。これって・・・」
「もう家族って感じだね・・・手塚も手が早いんだ〜〜(にっこり)」
「でも、そんな雰囲気なかったけど・・・しょ・所帯じみてる・・・」
「これは皆に教えなきゃね」
不二は携帯を取り出し、4人の姿を写真にとり一気に乾達に送信したのだった。
不二からのメールを受け取った連中は・・・・・・
「なんだ!?これは!!」とその場で大声を上げていたらしい・・・・・
手塚たちは食事を終え、またショッピングモールを歩いていた。
「どうする?こっちの買い物は終わったし・・・どこか行きたい?」
「そうだな・・・・」
歩きながら、次はどうするかと話していると大型スポーツ店の前に着いた。
「スポーツショップか・・・寄っていいか?」
「うん」
2人はカートを押しながら、スポーツ店に入っていった。
もちろん、テニスコーナー。
「なにか欲しいものあるの?」
「ああ・・・グリップテープがもうなくてな・・・」
手塚はそう言いながらグリップテープを見ていく。
「りょうくん。くにみつお兄ちゃんね、テニスじょうずなんだよ」
「てにす?」
稜はに問いかけるように言う。
「え〜っと・・・」
は近くにあるラケットを取り、
「このラケットで黄色のボールを打ち合うスポーツだよ」
稜に解りやすく説明した。
「おもしろいの?」
「う〜ん・・・でも、国光おにいちゃんは楽しそうにやってるよ」
「俺が何だ?」
手塚はいつも使っているグリップテープとボール缶を2つ持って3人のところへ戻ってきた。
「国光がテニス、楽しくそうにやってるって話してたの」
「そうか・・・」
「おにいちゃん、じょうずだもんね」
「おれもみてみたい」
「今度な・・会計にいこう」
「うん」
会計も済み、また歩き始めた。
だが・・・そろそろ雛子も稜も眠たそうに目を擦り始めた。
「「ねむい・・・」」
2人の姿に手塚とはクスリと微笑みあう。
「そろそろ限界か・・・」
「そうみたい・・夕食の買い物したら、帰ろうね。今日のご飯はなにがいいかな?」
が2人に話しかけると、同時に
「「おこさまランチ!!」」
といったのだ。
「お子様ランチ?ランチはお昼だよ?」
「「おこさまランチ、おこさまランチ!!」」
「解った!!お子様ランチね!!じゃあ、メニューはハンバーグに・・・」
「「オムライス!!」」
2人は無邪気に声をあげる。
「後は・・・」
「「エビフライ!!」」
もう子ども達に人気のある食べ物ばっかり。
「国光は和食がいいでしょ?」
「分ける必要はないぞ・・・」
「そう?じゃ、今日はスペシャルお子様ランチにしちゃお」
「「うわ〜〜〜い」」
4人は食料品売り場に行き、食材を買っていった。
そして、が会計をしていると・・・
『いいね、パパとママとお買い物』
レジのおばさんに手塚とをどうやらパパとママに見えたらしく、
雛子と稜にそう言った。
「「パパとママ?」」
2人は?マークを出しだす。手塚とは顔を真っ赤にする。
『ありがとうございました』
会計を済ませ、2人は真っ赤な顔のまま食材を袋に詰めていった。
そしてショッピングモールを後にした。
「おにいちゃんとおねえちゃんは、ひなたちのパパとママなの?」
「えっ・・///」
「俺たちは、2人の兄と姉だ」
「でもおれはねーちゃんたちがパパとママでもいいな」
「稜くん・・・」
2人は手塚との手をギュッと握った。
「どうする?」
「そうだな・・・・」
手塚とが悩み始めると・・・・
「ひなちゃん。ねーちゃんたちを『パパ』『ママ』ってよぼうよ」
「うん」
2人がう〜んと悩んでいると・・・・
「はやくかえろうよ!!パパ」
「ママもはやく!!」
と雛子と稜が先手を取ってしまった。
「雛子///」
「稜くん///」
「「はやく!!」」
2人は小さくため息をつき、
「今日だけだぞ・・・」
「はいはい・・・」
手塚とは今日だけ2人のパパとママをやることにした。
家に着き、2人はすぐにお昼寝に入った。
もちろん、2人は寝る前にも・・・
「「おやすみなさい、パパ、ママ」」
といったのだった。
は買ってきた食材を冷蔵庫の中に入れながら、手塚と話していた。
「でも、これって大きなおままごとね」
「そうだな・・・だが、あのときは焦った」
「うん・・・まさか親子に見られてたなんて・・・そんなに所帯じみてたのかな?」
「どうだろうな・・・」
「どうだろうな・・・って言われても・・・」
「だが、これだけは解る。あいつらは親から離れて過したために寂しかったのかもしれない」
「うん・・・私たちのこと『パパ、ママ』って言ったあの子たちの顔、凄く嬉しそうだった」
「ああ・・・」
「今日だけ、夫婦だねvv」
「そうだな・・・」
夕方になり、2人が起きてきた。
それとともには夕食の準備に取り掛かった。
雛子と稜はおもちゃで遊びだし、手塚は新聞を読んでいる。
本当に・・・・・1つの家族だよ・・・・
「ご飯出来たから、手を洗ってね〜〜」
の声に、「「は〜〜い」」と声をあげる。
3人が洗面所に行くと、雛子と稜は仲良く台にのり水を出し始める。
泡を立て、しっかりと洗っていく2人。
水で綺麗に洗い流すと、「「終わった〜〜」」といい、台所へかけよろうとすると・・・
「待て!ちゃんと拭くんだ」
手塚はタオルを差し出し、手を拭かせた。
そして台所へかけっていった。
「「ママ〜〜〜、おててあらったよ」」
そういい、両手をに見せる。
「はい、よくできました。それじゃいい子に座っててね」
「「は〜〜い」」
は出来上がった料理をテーブルにおいていくと、2人の表情が明るくなる。
「「いっただきま〜〜〜す」」
「いただきます」
「はい、どうぞ」
2人は美味しそうにパクパク食べていく。
やはり、大好きなものは最後に食べる!!て言わんかのように端に寄せる姿もあった。
その姿を見ると、はクスリッと微笑む。
食事を終え、片づけをしながらが手塚に話しかけ始めた。
「国光・・・もう少ししたらお風呂入ってね」
「解った・・・」
「ママ〜〜、きょうパパとおふろはいっていい?」
「稜くん?」
「じゃあ、ひなはママと!!」
「それじゃ、稜くんはパパと入ってね」
「は〜い」
少し時間が経ち、手塚と稜がお風呂へと移動した。
湯船につかると・・・・
「パパ〜〜」
「なんだ?」
「おれね、パパだいすきだよ」
いきなりの発言に手塚は?マークを出す。
「どうした、いきなり・・・」
「だってね・・・おれ、せいいちにいちゃんいがいに、にいちゃんいないんだ。
きのう、くにみつパパにあえてうれしかった。ほんとうだよ」
「そうか・・・そろそろ上がるか」
「うん」
2人が上がると、すぐと雛子がお風呂に入った。
体を洗い、湯船につかると雛子が話し出した。
「ママ。ひなね、ママのことだ〜いすき」
「雛子ちゃん?」
「ひなには、くにみつパパしかいないから・・・あとはおじちゃんやおばちゃんばっかり」
「そう・・・」
「ひなにもおねえちゃん、いてほしかったな〜〜」
「でも国光がいるから大丈夫でしょ?」
「うん、パパもだ〜〜いすき。でもママもだいすきだよ。
はじめてあったときは、なにもいえなかったけど、あえてうれしかったよ」
「それは私も一緒。雛子ちゃんに逢えてうれしかったよ。さっ、そろそろ上がろうね」
「はーい」
2人がお風呂から上がると、すぐ2階へと上がりゲストルームに入った。
雛子と稜は疲れも有り、すぐ眠ってしまった。
「ねぇ、国光・・・」
「ん?」
が隣で寝ている雛子を撫でながら、こういった。
「雛子ちゃんには国光以外に従兄妹はいないのね・・・」
「ああ。母さんと雛子の母親以外、子どもを産まなかったからな」
「雛子ちゃん、私に逢えてうれしかったって・・・ママ大好きって・・・」
「そうか・・・俺も稜に言われた・・・」
「なんて?」
「俺にはせいいち兄ちゃん以外に兄ちゃんはいない・・・
俺に逢えて嬉しかったとな・・・」
手塚はそう言いながら、すやすや眠る稜をゆっくりと撫でる。
「そういえばそうね・・・精市君しか男の子いないから・・・」
「やはり幸村か・・・」
「せいいち兄ちゃんで解った?」
「ああ・・・・それと・・・パパ大好き・・・と言われた」
「そっか・・・稜くんも国光気に入ったのね・・・」
「それは雛子も同じだ・・・」
そういい、雛子を見る。
「私たちが大人になったらどうなってるんだろうね・・・」
「そうだな・・・」
「今のままでいれるかな?」
「それは俺たち次第だろう・・・とはいうもの俺はを手放す気はない」
「国光・・・」
手塚の意外な言葉には顔を赤くする。
「少し先の話になるが・・・俺は世界に出るつもりだ」
今度は将来の話をし始める。
「やっぱり・・・」
「予測していたのか?」
「ううん、予測じゃなくて確信。中3の進路のときに・・・」
「そうか・・・」
「ホントは中学卒業とともにいっちゃうのかなって・・・思ってた・・・」
「だが俺は高等部を選んだ」
「うん。だから今ここにいる」
「そうだ・・それでだ・・・・・上手くプロになり、生活に余裕が出てきたら・・・・」
手塚は照れながら、途切れ途切れにいう。
「国光?」
「お前・・・を・・・・正式に迎えに行く」
「そ・それって・・・・プププ・・・・プロポーズ!?」
「そういうことだ・・・」
2人は真っ赤な顔をし、暫く沈黙が流れた。
「ね・寝るか・・・」
「う・うん・・・おやすみ」
「おやすみ」
手塚とはベッドに入り、横になった。
「ねぇ、国光・・・」
「なんだ?」
「さっきのプロポーズだけど・・・返事とかききたい?」
「出来るんであれば・・・」
「断る理由なんてない・・・嬉しすぎて、言葉に出来ない・・・」
の言葉に、手塚が起き上がり「こっちに来い」とを誘った。
「でも、そっちには稜くんが・・・」
「雛子のところに行かせればいい」
そういい稜をゆっくりと抱き上げ、雛子の隣に寝かせた。
「さっきの答えは本当だろうな・・・」
「嘘なんていわない・・・こんな時に・・・」
「いつになるかは解らないが、待っててくれ」
「うん・・・」
手塚とは抱き合い、そのままベッドの中で眠ったのだった。
朝、雛子と稜が2人の姿を見て・・・・
「パパとママ、ラブラブだね」
「うん。ラブラブ」
そして、両親ともに帰ってきて雛子と稜は本当の両親とともに帰っていったのであった。
あとがき。
もう、うきゃ〜〜〜≧▽≦と叫ぶしかありません。とうとうできた、この話!!。
しかも、またもやオリキャラが・・・しかも幼児だよ、幼児!!もう子ども可愛くて仕方ないvv
さらに3歳児!!もう物心もついて、盛んな時期。楽しいね、書いてて・・・
パパとママですよ・・・手塚は誰も中学生と言わなかったら確実にパパと言われちゃいますよね・・・>m<
子どもといても違和感なし!!
しかも、さりげなく手塚・・・プロポーズしてるよ!!手塚に言われたら、瀬川の心臓は心停止しちゃう・・・
言われてみたいものだ・・・置鮎ボイスで・・・
それに大型ショッピングモール!!瀬川滞在の広島にデカイのが出来ましたからね・・・
太刀風とともにいきましたよ。広島の方ならわかるはず・・・歩いているだけで疲れる・・・
太刀風なんて人酔いまでしましたからね・・・新しいのが出来ると本当に人は集まるモノなんですね・・・
サイトも1周年を迎えましたが、これからもご愛顧してください。
このドリームに関するご意見、ご感想等をBbsにて受け付けています。
気軽に書き込んでいってください。よろしくお願いします。
著者:瀬川音符
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