あと数時間で新しい年を迎える。
年越し、そして新たな年
只今、10時30分。
「さむ〜い」()
「それはそうよ。今、夜よ」()
「でも今日はかなり寒いよ」()
「確かに・・・」()
何故31日の夜に4人も外にいるかって?
いや、4人だけじゃない。もちろん、彼氏つき!!
実は・・・・・・
―――回想
クリスマスが終わり、久々に皆、図書館で勉強をした。
「う〜ん、疲れた・・・」
が背伸びをし、机に頭を乗せる。
「確かに・・・」
もに同意し、時計を見る。
「もうお昼なんだ・・・」
「そうだね、終わりにしようか?」
不二も時計を見ると、にっこりと微笑みそう言った。
「賛成!!もう俺、限界・・・」
不二の意見に菊丸は大賛成と声をあげる。
「もう、英二ったら」
菊丸の態度にはため息をつく。
「仕方ないな、終わりにしよう」
手塚もため息をつき、そういうと菊丸は急いで片づけを始めた。
その姿に達はクスクスと笑った。
「ねぇ、皆は年越しはどうするの?」
が9人に問いかける。
「私は何も予定がなければ、家族と年越し・・・」()
「あたしも・・・」()
「私もそう・・・年明けたら英二の家と合同でお正月を過ごすけど・・・」()
「だよにゃ〜〜」(菊丸)
「俺も家族と過ごすよ、何もなければね」(大石)
「俺もそうだ」(乾)
「俺は店の手伝いがあるけど・・・年越しは家族とかな・・・」(河村)
「俺も家族と・・・」(手塚)
「、これなら大丈夫じゃない?」(不二)
「そうだね」()
不二とはなにやら相談しあう。
それを不審と思い、
「ねぇ、。何かあるの?」
とが問いかけた。
「察しが早いね、・・・実はね・・・・・」
は皆にある案を提案した。
「実は今年の年越し、あたしの家族帰ってこないの。で、あたし1人っきりだから
皆を招待して、盛大に年越しパーティーしない?」
の案に皆は悩み始める。
「もちろん、僕は賛成だよ・・・困ったことあったら隣は僕の家だし、
そこには大人だっているから、心配はないよ」
不二はにっこりと微笑み、の肩に手を掛ける。
「俺、賛成だにゃ〜〜〜!!」(菊丸)
「私も!!大人なしの年越しなんて面白そう!!」()
「あたしも!!こうなったらリョーマ達も誘おうよ?」()
「でも大丈夫なの?勝手にやっても・・・」()
「うん、もう親には了承済みなんだ。『好きにやってもいい』ってね」()
「ねっ、皆でやろうよ?」(不二)
「そうだな、このメンバーだといいデータも入りそうだ」(乾)
「解った。俺も参加するよ」(大石)
「俺は店が終わってから行くよ」(河村)
「仕方ないな・・・」(手塚)
そのあと越前、桃城、海堂にもパーティーのことを話し、OKを出してくれた。
31日、お昼
彼女達は早々との家に行った。
「「「こんにちは〜」」」
「いらっしゃい!さぁ、入って!!」
は3人を家に入れ、リビングに通した。
そこには、
「やぁ、いらっしゃい」
と不二がソファーでくつろいでいた。
(不二君ってすっかり旦那になってるよ・・・)by
(しかもソファーで足組んでるし・・・)by
(なんとも絵になる光景ね・・・)by
3人がそう思っていると、またチャイムが鳴った。
「vv僕が出るね」
そういい不二は立ち上がり、玄関へ移動した。
「うん、お願いね。それより3人ともどうしたの?」
「「「いや、なんでもないよ・・・」」」
苦笑いしながらそう答える。
「ふ〜ん、とりあえず荷物置いて座ってよ」
がソファーに達を座らせた。
そしてすぐに手塚たちがリビングに入ってきた。
「〜〜〜置いていくにゃんて酷いよ〜(抱き)」
「ゴメン・・・達と約束してたから・・・」
「もう着ていたんだな」
「うん、準備とか手伝いもかねてね」
早速2つのカップルは話し込みはじめる。
「あーあ、早くリョーマ来ないかな?」
その姿には小さく嘆く。
そして5時を過ぎ、越前達が愛香の家にやってきた。
「遅くなりました」
「っす」
「ところで大石先輩・・・」
越前は来たそうそう大石に問いかけ始めた。
「なんだい、越前?」
「先輩の周りで“秀ちゃん”って呼ぶ奴、知ってます?」
その言葉に大石は固まる。
「あ・ああ・・・・知り合いだ」
「ふ〜ん、それで今近くにいるんすけど、どうします!?」
「えっ!?がいるのか!?」
「そうっすよ」
「どこだ?」
「玄関先・・・・」
大石は猛ダッシュで外に出る。
その姿に皆は唖然とする。
「リョーマ、大石君どうしたの?」
「大石先輩の知り合いが近くにいるって教えたら飛び出した」
が問いかけると越前はあっさりと答えた。
「ほう、大石の知り合いか・・・面白そうなデータだ」
乾は楽しそうにノートを広げる。
「英二、知ってる?」
「う〜ん、心当たりはあるにゃ・・・」
は菊丸に問いかけ、菊丸はう〜んと悩みながらそう答える。
「知り合いなら、入ってもらえばいいのに・・・」
「そうだね、僕がそういってくるよ」
不二はそういい再度玄関へと行った。
それから数分後・・・
「すまない、皆。もう1人増えるようになって」
大石は頭を下げ、そういう。
「いいよ、別に。何人増えようが・・・」
がそういうと大石にも微笑が戻る。
「、自己紹介しよう」
大石が連れてきた女の子は、コクリと頷き挨拶をした。
「初めまして、青学1年2組のです。秀ちゃんとは幼馴染で〜す」
と名乗ったその子はにっこりと微笑み、愛想良く自己紹介をした。
「1年2組って事はリョーマと同じクラスなんだ・・・」()
「オレは知らない・・・」(越前)
「ちょっと越前!それはないんじゃないの!!」()
「こら!!」(大石)
「ほう、大石の幼馴染か・・・」(乾)
「そうか、ちゃんだったんだ・・・やっと思い出せたにゃ〜」(菊丸)
「英二、知ってるの?」()
「うん、大石の『ストーカー』だにゃ」
菊丸の言葉に大石は俯き、はにっこり微笑み、残りのメンバーは唖然とする。
「す・ストーカー??」()
が恐る恐るに話しかけた。
「はい!!この12年・・・じゃなかった10年、秀ちゃんをずっと追いかけてました」
「す・凄いね・・・」(不二)
「うん・・・あたしもさすがにストーカーはしなかったし・・・」()
「スゲーな、スゲーよ・・・」(桃城)
「ふしゅ〜〜〜」(海堂)
不二、、桃城、海堂は後ずさりしながらそういい、手塚はそのままで固まっていた。
「秀ちゃんの事なら、なんでもわかりますよ。例えば、秀ちゃんが最近まで好きだった人まで!!」
「!!」
「いいじゃな〜い、秀ちゃんはもう失恋してるんだし」
の言葉に大石はさらに胃を抑え始めた。
「また胃が痛くなったの?秀ちゃん」
「・・・もう止めてくれ・・・それ以上、言うな」
「う〜ん、仕方ないな」
それから河村も合流し、夕食を食べた。
時間はどんどん過ぎていき、
「それじゃ初詣に行こうか?」
10時を過ぎ、14人は外に出る準備をした。
そして青春駅に移動し始めた。
―――回想終了
というわけだ。
電車をいくつか乗り継ぎ、原宿に着いた。
「秀ちゃん、人いっぱいだね」
はこの人だかりに驚き、大石に話しかける。
「そうだな、皆初詣に出てきたんだろう」
「大石君、すっかりさんペースにはまってる」()
「そうだな・・・一般から見ると兄妹だな」(手塚)
「確かに・・・・兄にすがる妹だね」(不二)
「でもさん、結構マイペースなんだよね」()
「うんうん、私たちと話していても『秀ちゃん』ばっかりだし」()
「もしかしたら、ちゃんは大石のこと・・・」(菊丸)
「好きっとかいいたいんすか?菊丸先輩」(越前)
「でもそうかもね・・・大石君を見ている目は1人の女性としての目ね」()
「大石先輩にも春が来たみたいっすね」(桃城)
「でも大石はまだそうじゃないと思うけどな・・・」(河村)
「そうだな、大石は『かわいい妹』としか見てないな、あれは・・・」(乾)
「ふしゅ〜」(海堂)
そう話しながら明治神宮に着いた。
そこは人人で込み合っていた。
神宮に入ったのはいいが、即座にバラバラになってしまった。
何とか携帯だけがつながり、お参り後入り口で合流しようということになった。
でもあちらこちらで声だけは聞こえた。
「、大丈夫かい?」
「うん、大丈夫・・・」
「、はぐれないように手を繋ごうにゃ」
「そうだね」
「リョーマ、大丈夫?」
「何とか・・・」
「それにしても毎年、凄い人数ね」
「ああ」
「この時間で約何百人いるんだろうね?」
「そうっすよね、タカさん」
「おい、海堂。人波に呑まれるなよ」
「解ってますよ」
「秀ちゃん、足痛い・・・」
「仕方ないだろ、この人数なんだから」
それから1時間半、除夜の鐘が鳴り始め年が明けた。
「もう年が明けたのか・・・」
「そうね、国光“明けましておめでとう”」
「ああ、おめでとう」
「今年もよろしくね」
「こちらこそよろしく頼む」
「、“A Happy New Year!!”」
「おめでと、リョーマ!今年もよろしくね」
「もちろん!!」
「どうやら年が明けたみたいだね。おめでとう、」
「おめでとう、周助君。今年もよろしくね」
「こちらこそ」
「あけおめ、!」
「おめでと、英二。今年こそ抱きついてこないでね」
「それは無理だよ〜ん。今年もよろしく(抱き)」
それからお参りを済ませ、入り口へと向った。
合流したあと、簡単に新年の挨拶を済ませの家に戻った。
「それじゃ、新年早々だけどゲームを始めよう!!」
が声を上げ、皆は拍手した。
「その名も『ここで話しちゃおう!!暴露大会!!』」
「「「「「「「「「「「「暴露大会!?」」」」」」」」」」」」
「そう、去年言えなかった事やもうこれを言いたかったことを今から皆の前で
暴露するの!面白いでしょ?」
「いいよね、そういうの」
「じゃ、決まり!!皆、この割り箸を1本ずつ引き抜いて!
割り箸に番号が書いてあるから番号の低い順から、暴露しあうの」
14人は一斉に割り箸を引いた。
順番は・・・・・
桃城、越前、、河村、海堂、、乾、
手塚、、不二、菊丸、、、大石
になった。
「それじゃ、桃城君から」
がそういうと、皆は桃城に視線を向ける。
「そうっすね・・・・実は、越前のドリンクがいつも空だったのは俺がガブ飲みしてました」
「やっぱり桃先輩だったんだ・・・」
「俺だって気づけば、越前のだったんだぜ」
「ふ〜ん・・・・」
「次は越前君!!」
「ウィーッス・・・俺はクリスマスの時に指輪渡したけど“ペアリング”って言うの忘れてた。
ゴメン、あれペアリングなんだ」
「そうだったんだ・・・」
「それじゃ、さん!!」
「はーい!!私が秀ちゃんのストーカーしながら、先輩のリサーチがてら
ストーカーしてました。ゴメンなさい」
「えっ、あれさんだったの!?」
「そうで〜す!!」
「1学期間、なんか誰かに見られてるって感じはあったけど・・・どうして私までストーカーしたの?」
「内緒で〜す」
「次はタカさんだね」
「どうしようか・・・何を話せば・・・う〜ん」
河村は悩む。
「タカさん、悩む必要ないよ。はい」
不二はラケットを河村に渡すと
「よっしゃ〜〜!!俺の暴露は、ちゃんが好きだったことさ!!」
と大声で暴露した。
「えっ!?」
「なに!?」
河村の暴露に、と手塚は声をあげる。
大石が状態を見計らい、河村からラケットを取り上げると
「ゴメン、手塚と付き合いだしてからはきっぱりと諦めたんだ」
「次は海堂だよ」
「っす!実は俺も・・・先輩に行為を持ってました」
海堂も小さく呟く。
手塚の眉間にはかなり皺が深くなり、は顔を赤らめる。
「なんか絡みが多いね、周助君」
「そうだね、次はさんだよ」
「まさかも絡みじゃないよね?」
「そのまさか・・・ゴメン、!!実は、小テストの時ちらりとの答え
見て書いちゃったm(__)m」
「・・・今度はカンニングはしないようにね」
「次は乾だよ。乾の暴露話も面白そうだね」
「俺も絡みだな。タカさん、海堂同様、俺も君に想いを寄せていたんだ。
でも手塚にはさすがに勝てなくてね。諦めたさ」
そういい眼鏡を逆光させる。
「乾もか・・・」
「いや、俺たち3人だけじゃないと思うぞ。手塚」
「次は手塚君ね」
「手塚は何を話してくれるのかな?あー、楽しみ」
そして数分だが沈黙が流れる。
「そうだな・・・暴露と言えば・・・俺も絡みだな」
「また私?」
「そういうな。俺の話は中学に入る前の話だ。
中学入試の時だったな。あのときに俺はもうに逢っていた」
「えっ?」
「逢ったといっても見ただけだ。あのときからだろうな・・・俺がに行為を持ち始めたのは・・・」
「まさか初恋話になるとは思わなかった」()
「手塚先輩、カッコいい」()
「でもそれじゃ手塚君は一目惚れでが好きになった訳?」()
「そうだろうね・・・現には顔真っ赤だし」()
「次はだよ」
「解った!!でも暴露なんて・・・う〜ん・・・」
は腕を組み、悩み始める。
「ゴメン、ないや・・・」
「そう・・・それじゃ次は周助君だよ」
「僕はね・・・これだよ」
そういい1つのアルバムを出した。
そこには、熟睡中の手塚の姿や体育祭で女装した河村といった隠し撮りの写真を出した。
「「「「「「「「「不二(先輩)!!」」」」」」」」」
「だっていい写真じゃない。こんなのめったに見れないだし」
そういいにっこり微笑むが、それには黒いオーラが出ていた。
「次は英二だよ」
「了解だにゃ〜。俺は絡みにゃんだよね〜」
「えっ?」
「実は、の本にしみ作ったの俺にゃんだ〜」
「え・英二だったんだ・・・別にいいよ・・・もう・・・」
「次はさんだね」
「うん・・・・(どうしよう、何話したら・・・)」
がう〜んと悩み始める。
「ねぇ、。もしかして“ひのちゃん”のこと話そうと思ってるの?」
が小声でに問いかけ始めた。
「それもいいんだけど、新年早々驚かせるわけにはいかないでしょ」
「そうだけど・・・他にあるの?」
「・・・・・・・・・・・・ない・・・・・」
「なら覚悟したら!?」
「(仕方ないか・・・)実はね・・・・・」
は鞄から1枚の写真を取り出した。
「これ、誰だと思う?」
そういい写真を皆に見せた。
手塚は“なるほど”と思い、頷く。
「1人はだよね・・・」()
「でももう1人もにそっくり」()
「誰だろうね〜〜」(菊丸)
「でもこんなに似ているって事は・・・」(不二)
「そう、実は私は双子です」
「「「「「「「「「「「「双子!?」」」」」」」」」」」」
「部長、知ってたんすか?」(越前)
「ああ、本人にも会っている」(手塚)
「ほう、は双子か・・・いいデータが入った」(乾)
「でも、青学にはいないっすよ」(海堂)
「そうだね、いたらかなりの噂になるし・・・」(河村)
「もしかして他校なんですか?」()
「今、不動峰に通ってるの」
「ひのちゃん、向こうでも暴れてるらしいね」()
「、知ってたの?」
「うん、この前ひのちゃんに逢ったから」
「次はだよ」
「あたしも実はないんだ。暴露話!!ゴメン」
おいおい・・・自分から言っておきながら・・・・
「仕方ないな、はvv」
「エヘヘ・・・」
「それじゃ、最後は大石君だよ」
「俺も実はさん絡みなんだ。手塚、怒らないで聞いてくれ。
俺もさんが好きだったんだ」
大石は精一杯力を込めて暴露した。
「あーあ、秀ちゃん言わないんじゃなかったの?」
「仕方ないだろう、タカさんまで暴露したんだ・・・俺だけ・・・」
「うんうん、秀ちゃんの言いたいことはわかったよ」
「・・・お前・・・俺を慰めてるってわけじゃないな」
「うん(にっこり)」
「結局、絡みが多かったね」()
「大体、こんな企画始めるからよ!」()
「でもやっぱり人気があるのはなのね」()
「うんうん、さすがミス青学!!」()
こうして賑やかに朝がやってきた。
ふう〜〜、やっと出来上がった。年末年始のお話・・・しかも新たなヒロイン登場です。
いくいくは大石の彼女になります(予定では)
ああ、来年もええとしになればいいな・・・
来年はしょっぱなから受験のお話やな。この調子でいくと。
さぁ、ひのきは青学に受かるでしょうか?(ヒロインはいいのか!?)
では、皆様よい年を〜〜〜〜
このドリームに関するご意見、ご感想等をBbsにて受け付けています。
気軽に書き込んでいってくださいね。よろしくお願いします。
著者:瀬川音符
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