気づけば、秋真っ盛り・・・・・・
みんなの進路
2学期に入り、各部活に所属している3年は引退(文化部は11月の文化祭まで)した。
そして進路を決定するときでもあった。
――――――3−1
「それでは来週までに進路希望調査のプリントを提出するように。
これで進路が決定する。必ず来週までに提出すること!!」
先生がプリントを配り、それぞれクラスは騒ぎ出し始めた。
「進路か・・・・・はどうするの?」
が後ろを振り向き、後ろの席のに問いかけた。
「う〜ん、このまま高等部かな・・・・は?」
「私もそのまま高等部へ行くつもり」
「外部へ行く予定もないし・・・・・」
「だよね・・・・・・手塚君はどうするの?」
はの隣の席に座っている手塚にも問いかけた。
「俺は、まだ決まってない」
「そっか・・・・・でもテニスは続けるんでしょ?」
「ああ」
「だったら、このまま上にあがれば?」
「、そこまで言わなくても・・・・これは手塚君の問題だし・・・・・」
「そうだったね、少しつっこみすぎた。ゴメンね、手塚君」
「いや・・・・・」
「今日のHRは終了だ。号令!!」
「起立!礼ッ!」
学級委員の言葉に生徒は先生に礼をし、先生は教室から出て行った。
「終わった、終わった。、音楽室いこ」
「うん。手塚君、後で生徒会に顔を出すけど、今日は手塚君も生徒会へ行く?」
「ああ、まだ仕事が残ってるしな」
「じゃ、また後で・・・・・」
「ああ」
とは、教室を出て音楽室へと向っていった。
達が去った後、手塚は移動できる準備をし生徒会室へと向っていった。
移動している最中、手塚はこう思っていた。
(進路か・・・・・・このまま上がってもいいが、あの話もある。
決めるのは来週までか・・・・・・)
一方・・・・・・・音楽室では
「ねぇ、達も進路調査のプリント貰った?」()
「貰ったよ。期限は来週だけど、まぁ大体は決まってる・・・・・」()
「やっぱりこのまま高等部へ上がるよね?」()
「私はそのつもり。達は?」()
「「もちろん、高等部に行くよ!!」」
「は??」()
「私も高等部へ行くよ。これで高校も一緒だね」()
「「「うん」」」
4人はにっこりと微笑みあっていた。
「よし!文化祭にむけて練習を開始しよう!!」
「はーい」
コーラス部は練習を始めた。
そのころ、3−6では・・・・・・
「進路調査か・・・・・そういえば俺たち受験生だったんだよにゃ〜〜」
受験のことをすっかり忘れていた菊丸はプリントを持ちながらそう言った。
「なんならこのまま中等部に残る、英二?」
菊丸の姿にクスリと笑い、不二はからかい口調でそう言った。
「ふ〜〜〜〜じ〜〜〜〜、それはにゃいよ〜〜〜〜〜」
「ゴメンゴメン。で、英二は決まってるの、進路は?」
「もち、俺は高等部に行くよん!不二は?」
「僕も外部に行くつもりもないからね・・・・何もなければ高等部だよ」
「高校でも一緒にテニス出来るね〜〜」
「そうだね、大石たちはどうだろう?」
「う〜〜〜〜ん、でも1つ分かってるのはタカさんはこのまま上がっても
テニスはしないってことだよね・・・・・」
「うん・・・・・なんか悲しいな」
「不二はタカさんとダブルス組んでたもんな・・・・」
そんな少し暗い話をしていると、廊下の窓から大石、乾の姿が見えた。
「あっ、大石だにゃ〜〜〜〜〜」
菊丸はとっさに廊下へと走っていった。
「大石っ!(抱き)」
「うわっ、なんだ・・・・英二か。どうしたんだ?」
いきなり抱きつかれ、吃驚する大石。
「あんね、大石と乾も進路調査のプリント貰った?」
「ああ、このプリントは今日全クラスに配られた。しかも期限は来週。
しかも、菊丸の次の質問は確率的に『進路はどうするんだ?』と聞いてくるだろう」
菊丸の質問に、乾は正論で答えさらに次の質問まで読み当てた。
「さすが乾だね。で、どうなの?2人とも」
乾のデータがさすがというように、不二は2人に問いかけた。
「俺は、高等部に行くよ」(大石)
「じゃ、高等部でもダブルスできるんだね?」(菊丸)
「英二もか?」
「もちのロン!!」
「そうか・・・・高等部でもよろしくな」
「おうよ!!」
「俺も高等部へ行く予定だ」(乾)
「乾もか・・・・・」(不二)
「なんだ、不二もか・・・・」
「そうだよ、英二もね」
「まぁ、確率的は大石も高等部だろう」
「また皆でテニスが出来るね」
「ああ、だが1人分からないヤツがいる」
「もしかして、手塚?」
「ああ、手塚には留学の話もあるからな・・・・・」
「そうだったね・・・・・」
時間は刻々と過ぎていき、下校時間となった。
「よし、今日の練習はお終い!皆、お疲れ様」
「お疲れ様でした」
コーラス部の練習が終わり、部員達はさっさと音楽室から退出していった。
「それじゃ、帰ろッか?」()
「そうだね」()
「あっ、私、生徒会室によって行くから」()
「そっか・・・・また明日ね」()
「「バイバーイ」」
「また明日ね」
は準備を済ませ、生徒会室へと向っていった。
そのころ、生徒会室では・・・・・・・・
生徒会役員達は仕事を終え、帰った後だった。
そして残っているのは手塚だけ。
手塚は進路のことで悩んでいた。
(確かに海外でテニスもいいかもしれない、だが高校でもあいつらとテニスをしたい。
どうするか・・・・・・)
そのとき、ドアを叩く音がした。
コンコン――――
「開いてますよ」
手塚がそういうとドアが開き、が入ってきた。
「あれ、もう皆帰ったのね?」
「ああ、練習は終わったのか?」
「うん、もう指がへとへと・・・・・」
は荷物を机の上に置き、手塚に近づいていった。
「もしかして、進路で悩んでた?」
「何故、それを・・・・・・」
手塚は自分が悩んでたことが、何故に分かってしまったのかが分からなかった。
「だって・・・・・それ・・・・・」
が指差した場所には、手塚の進路調査のプリント、海外留学のパンフが置いてあった。
そして暫くの間、沈黙が流れた。
「じっくりと考えればいいよ。国光の思うように・・・・・時間はまだあるし・・・・」
沈黙の中、は手塚にそう言った。
「・・・・・・そうだな・・・・・」
「いい答えが出るといいね」
「ああ・・・・・帰るか?」
「うん」
2人は生徒会室を退出した。
その頃・・・・・・
「〜〜〜〜〜〜〜(抱き)は進路はどうするの?」
「英二・・・・・高等部に行くよ、私は。英二はどうするの?」
「へっへ〜ん!俺も高等部に行くよん!!これでまたと同じ学校だ!!」
「周助君は高等部に行くの?」
「うん。は?」
「あたしもね、高等部に行くよ!」
「一緒だねvv」
「うんvv」
「も進路、決まってんの?」
「うん、このまま高等部に上がるよ」
「そう・・・・」
「リョーマ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「あ〜〜〜、オチビ!さんが高等部に上がったら、めったに逢えないことにふて腐れてる」
「そんな事ないっすよ」
「リョーマ、そんな事で悩んでたの?」
「そんな事は!・・・・・・・・ある・・・・・だってさ、と逢えないなんてさ・・・・・ヤダだし・・・・」
「リョーマ・・・・・大丈夫だよ!いくら高等部に行ったくらいで逢えないなんて全くないんだよ!
逢おうと思えば逢えるんだから!!ねっ?」
「そうだね・・・・・・オレ、絶対高等部に行くから!それまで待っててよね」
「もちろん!」
そして期限のギリギリに手塚も進路を決めた。
手塚も達と一緒に高等部に上がることを決めた。
そして3年生たちは、受験に向って猛勉強を行っている。
もちろん、彼らも・・・・・・・
――――――図書室
「うにゃ〜〜〜〜〜〜ここ解らにゃ〜〜〜い!!」(菊丸)
「どこだ?」(乾)
「ここ・・・・・(問題に指差し)」
「ああ、ここはだな・・・・・・・・・・・・・」
「なぁ、手塚。ここはこれでいいと思うか?」(大石)
「ああ、合っている。問題はないだろう」(手塚)
「そうか、よかった・・・・・」
「手塚、ここ教えて欲しいんだけど・・・・」(河村)
「そこはだな・・・・・・・・・・・」
「周助君。この古文なんだけど、これで合ってる?」()
「どれどれ・・・・・・うん、大丈夫だよ。」(不二)
「よかった」
「、これどうなるの?」()
「あー、これはね・・・・・・・・・・・」()
「ねぇ、ここ、教えて〜〜〜〜。」()
「ちょっと待って・・・・・」
「ねぇ、図書室では静かにしてくれない?特に菊丸先輩」(リョーマ)
「だってよ〜〜〜〜〜、解らにゃいんだも〜ん」
「俺が教えてるんだろう、英二」
「へいへい、乾せんせーい」
「まだまだだね・・・・・は英語?」
「うん、ここ解らなくて・・・・・」
「ここはさ・・・・・・・・・・・・・」
「あー、解った。さすがリョーマ」
「もまだまだだね。でもそういうとこも好きだけどね」
「リョーマッたら・・・・・///」
こうして週4日はこうして図書室で勉強会が行われていた。
あとがき
10月中旬となり、大体の受験生は進路を決めたり、受験に備えてますよね〜〜〜。
というより、9月の話だろって感じです。なんせ、瀬川はもう学生じゃないですからね・・・・
受験か・・・・・・懐かしいな・・・・・そう思いながら、この話を書きました。
瀬川は受験には結構苦労したよ・・・・なんせ推薦されなかったし・・・・・(かなりのおサボり人間でした)
まっ、一般で受かったんだ。それでいいじゃないか!
え〜手塚は留学説があるんじゃないかと思いでしょう。(なんたってS&T2では亜久津とアメリカに行ったし・・・)
でもそれじゃ、瀬川がいやだから高等部に上がるようにしたのさ!
いつかは旅立っていくんだろうね・・・・プロになるために・・・・・
今は中学生設定ですけど、卒業したら高校生設定だね。う〜ん、この4人シリーズも長くなりそうだ!
皆様、気長に読んでいって下さいませ!
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