告白の瞬間




俺は を抱き上げ、保健室に行った。
気を失ってるを見て思った。


(なぜこんなになるまで言わなかったんだ・・・・・・)


原因はほとんど俺絡みだろう。
何故言わない、俺じゃ役不足なのか?


そんなことを思いながらをベッドへとおろした。
あいにく保健の先生は用事で出て行った。
俺は、近くにあった椅子に座りが目覚めるのを待った。




だが、なかなかは目覚めなかった。
暫くたってから不二が保健室にやってきた。

「手塚、どう?さんは・・・・・」
「不二か・・・・まだ寝ている」
「そっか・・・・・ねぇ、手塚・・・・・さんが一番狙われた原因知ってるよね?」
「ああ、殆ど俺絡みだろう・・・・・」
「確かにそれもあるけど・・・・・手塚、覚えてる?『ミス青学』を・・・・あれも原因のひとつだよ」
「そうか・・・・・」
「うん・・・・あっ、そうそう。さんに切りつけた先輩いたでしょ?あの人、警察の方へ連れて行かれたよ」
「そうか・・・・教えてくれてありがとう」
「別にいいよ・・・・それじゃ僕は帰るね。達を送るし・・・・」
「そうか・・・・・また明日」
「うん。またね」
不二はそういって保健室から出て行った。





「あの人、警察に連れて行かれたんだ・・・・・・」


俺は吃驚した。さっきまでそこで寝ていたが起きていたからだ。
、いつ起きたんだ!!」
「いつって・・・・・・う〜ん・・・・『ミス青学』ってとこから・・・・うる覚えだけど・・・・」
「そうか・・・・大丈夫か?」
「うん・・・・・ゴメンね、迷惑かけちゃって・・・・」
そういっては俯いた。
「俺は迷惑とは思ってない。迷惑をかけたのはあっちの方だ」
「でも・・・・・・」
「気にするな」
はコクンと頷いた。





暫く沈黙が走った。お互い何を言っていいのか分からなかったのだ。






俺にとっては絶好のチャンスだ。今、に思いを告げよう。
・・・・・・」
「ん?何」
俺の問いかけに振り向いたの顔を見て、顔が赤くなったのが分かった。
「手塚君??なに、どうしたの・・・・・」
「いや、その・・・・・・、き・聞いて・・・・・ほ・欲しいことが・・・・・・・あるんだ。聞いてくれるか?」
俺は焦って、言葉を詰まらせたが、何とかいえた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・うん」
の返事に俺は語りだした。



、俺達はずっと友達関係を保っていた。
 だが俺はいつの間にかのことが気になって仕方なかった。
 いつまでこの気持ちが抑えられるのかも不安だった。
 その時、が告白を受けているところを見てしまったんだ。
 見ていて嫌だった。が他の男と一緒にいるのが・・・・・
 俺は、が好きだ。を守っていきたい・・・・・」



俺は告げた。にありったけの思いを・・・・・・



「手塚君・・・・・・
 手塚君の気持ち、凄く嬉しい。
 私もね、手塚君とは友達からは進まないのかなってずっと思ってた。
 でも、関係が崩れるのが怖かった。崩れるくらいならこのままでもいいって思ってたの。
 私もね、見ちゃったの・・・・手塚君が女の子から告白受けている所・・・・・
 凄く嫌だった。手塚君が他の女の子と一緒にいるのが・・・・・
 私も、手塚君が好きです・・・・・他の誰よりも・・・・」


の言った言葉にまた吃驚した。俺は嬉しかった。
が俺と同じ思いをしていたことに。しかも両思いだったことに。
俺はとっさにを抱き締めた。


「///て・手塚君・・・・・」
「///しばらくこうしてていいか?」
は俺の腕の中で頷いた。
俺達は暫く抱き合った。









互いの鼓動が聞こえる。













まるで同調しているようだ・・・・・・・














、もう絶対悲しい思いはさせない」
「手塚君・・・・・・」
俺はの顔に少しずつ近づいた。
近づく俺を拒まず、目を閉じた
互いの唇が触れる瞬間・・・・・互いの眼鏡が接触した。
俺もも吃驚し、笑った。
「ぷっ・・・・・あはは・・・・」
「・・・・・・・・っくく」
「眼鏡があること忘れてた・・・・・」
「ああ、俺もだ。互いが眼鏡をかけているとこうなるんだな・・・・・」
「そうだね・・・・私外すね」
「いや、俺が外す」
「別に手塚君が外さなくても・・・・・・」
こそ、外さなくていいんだぞ」
俺達は全く同じ事を言っていた。また笑いが出た。
「あはは・・・・おんなじこといってるね・・・・」
「そうだな・・・・・」
眼鏡を外したまま会話する俺達。
俺は再びを抱き締めた。
「もう、このままでいい」
「うん・・・・・・」

俺はの顔に近づいた。
も目を閉じた。
「好きだ・・・・・・・・・・・・・」
「私も・・・・・好き・・・・・国光・・・・・・・」
そう言い、唇を落とした。



こうして、1つのカップルが誕生した。





おまけ

「ねぇ、国光。学校では今までどおりにしない?」
「何故だ?」
「だって・・・・・・学校内で名前呼び合うの恥ずかしいし・・・・・///」
「別にいいじゃないか。不二達だってそうしている」
「不二君達は、不二君達。私達とは別よ!!それに・・・・・・」
「それに?なんだ」
「・・・・・・・・国光ファンになにされるか分からないし・・・・・」
の言葉に俺はため息を付き、
「全く・・・・・・そんなに心配するな。さっきも言っただろう。
 『を守る』っと。信用できないのか?」
「信用してるよ!!でもね・・・・・」
「もう、それ以上言うな!『迷惑になる』とか言ったら怒るぞ!」
「う・・・・・分かった・・・・・」
「さっ、帰るぞ」
「うん。国光、さっきの話の続きだけど・・・・・
 学校を出たら名前でいっぱい呼び合おうねvv」
「当たり前だ!いくぞ」
俺は照れ、先に保健室を出た。
「あっ、待ってよ〜」
は俺を追って保健室から出た。


瀬川:はい、お久しぶりっす!手塚夢〜
手塚:本当に久しぶりだな
瀬川:あっ、手塚〜〜〜〜〜〜手塚があとがきに来てくれた
手塚:たまにはいいだろう・・・・・・やっと告白が出来たな
瀬川:よかったね、手塚。でも、さんが羨ましいな・・・・・
手塚:何故だ?
瀬川:それは・・・・・私があなたのファンだからさ!!
手塚:だから、この話を作っているのだろう?
瀬川:はい、そうです。私の欲望から・・・・・・
手塚:それはいい。は名前変更しなければお前なんだろう?
瀬川:そうだけどさ・・・・・
手塚:俺もそれなりの対処くらい出来る(照)
瀬川:手塚、優しい〜〜〜〜〜もう、大好きだよ!!(抱きつき)
手塚:と・とにかくだ・・・・・、読んでくれてありがとう。
    感想等を聞きたいんだが、書いてくれないか?
瀬川:よかったら書いてくれませんか?Bbs又はMailにて受け付けてます。
    必ず返事の方を返しますのでじゃんじゃん書いて下さいね。
手塚:俺からも頼む。

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