あれから、何日がたった・・・・・・・





いきなりの告白!





4月の半ば・・・・・・

「今日、テニス部ってランキング戦あるよね〜」(

「うんうん。今日、見に行こうか?ちょうど練習もないし・・・・・」(

「そうだね。久しぶりに見たいな・・・・・・手塚君がテニスしてる所vv」(

「お〜、惚気てますね・・・・・さんよ〜」

「別にいいじゃない!惚気たって・・・・それに、も顔が歪んでるし・・・・」(

あたしはの顔を見て『ふ〜ん』と言った。

「よし、行こう!!」(

「「「うん」」」



あたしは3人とは違って、彼氏はいない。(というより作らなかった)
それといって気になる奴もいない。
でも、3人の様子を見ると、羨ましいと思う。


テニスコートに向っている途中に、が話し出した。

「そういえば、今日のランキング戦、なんでも1年生が出場するんだって!!」(

「へぇ〜、じゃあ強いんだ・・・・・」(

「それより、早く行こうよ!!周助君の試合、早く見たい!!」(

「はいはい、。焦らないの!!不二君は逃げたりはしないでしょ?」

「それはそうだけど・・・・・でも、試合見たいもん!!」

あたし達はテニスコートへ急いだ。


ランキング戦の為か、いつもより黄色ボイスが散らばっていた。

「あ・相変わらず凄いね・・・・・・」

「あんなの気にしないもんね〜だ!周助君は、何処かな?」(

・・・・・・・そういえばどこでやってるのかな?」(

はキョロキョロと周りを見渡す。
その時、に飛びついてきた人物がいた。



〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!逢いたかったにゃ〜(抱き)」

そう、の彼氏である菊丸英二君だ。

「英二・・・・・・・・・・抱きつくのやめてよね・・・・・・・重い!!」(

「そんなに体重はかけてにゃいもんね!!見に来てくれたんだvv」

「ま〜ね。英二、試合は??」(

「僕達は、まだなんだよ。やぁ、みんな(⌒∇⌒)/」

「周助君vv応援しに来ちゃった」(

「嬉しいな、が来てくれて」

「頑張ってね、周助君vv」

はハートマーク飛ばしながら話していた。
側にいたはずのはいつの間にか手塚君と話していた。
もちろん、こっちも同じようにハートが飛んでいた。

、来ていたのか・・・・・」

「うん。今日、練習もないし・・・・・生徒会もないから」

「そうか・・・・・・・俺は今からAコートで試合だから、よかったら・・・・・・・・」

「もちろん!応援するよvv頑張ってね(^^)といっても、手塚君は無敵だからな・・・・・」

の顔を見たら、負ける気がしない」

「見なかったら負けちゃうの??」

「そんなことはないが・・・・・・・なぜだろうな?の顔を見ると元気が出るんだ」

「嬉しいな・・・・・そんなこといってくれて」

2人は顔を少し赤くなり、微笑んでいた。


あたしは、その場から離れ、他の試合を見ていた。
殆どのコートでは2、3年生が試合していた。
その中に、見慣れた顔があった。最初は見間違えかと思ったけど、そうじゃなかった。
彼だった。あのとき、桜の木の下で熟睡してた越前リョーマ。
あたしは驚いた。2、3年生を全く寄せ付けない強さ。


『ゲームアンドマッチ 越前 6−0』



あたしは、ただぼーっと試合を見ていた。
彼のプレイに、ただただ惹かれていた。

(す、凄すぎる・・・・・・・ホントに1年生なの?)

そう思っていたとき、袖を引っ張られた。
あたしは、引っ張られた所に振り向いた。

「ちょっと、誰よ?」

「俺・・・・・・・」

引っ張っていたのは、あたしより少し身長が低い少年。
越前リョーマだった。

「あの時は、ど〜も」

「え?あっ、確か越前リョーマ君だよね?」

あたしは忘れたかのようにそう問いかけた。あたしはちゃんと覚えていたけど・・・・・・
リョーマ(←もう呼び捨て)はムスッとし、機嫌を損ねた。

「そうっす。覚えてなかったんすか?先輩?」

「別に忘れてたわけじゃ・・・・・・・・・・・」

「で、先輩はここで何してるんすか?」

「それは、応援しに・・・・・(といっても達の付き添いみたいなもんだし・・・・)」

「ふ〜ん・・・・・で、誰を応援するんすか?」

「別に誰を応援したっていいじゃない」

「だったら、俺を応援してよ!」

リョーマの言葉に吃驚した。それは顔にも表れた。

「なに?俺の応援がいやなの?」

「べ・別にそうじゃないけど・・・・・・・」

リョーマはニヤリと笑い、

「だったら、決まりだね。ちゃんと応援してよね」

といい、あたしの前から去っていった。




その頃のリョーマは・・・・・・・・

(ッシッ!これで一歩前進。まっててよね、次の試合勝ったら絶対告るから・・・・・・)
と、小さくガッツポーズをしていた。
まさか、乾に見られていたことは知らずに・・・・・・




あたしは、リョーマが出るDコートから離れなかった。
達が、あたしのもとにやってきた。


っ、もう、何処行ってたの?」(

「ホント、探したよ」(

「ゴメンゴメン、だって、あの雰囲気にいるのがね・・・・・・」

「だから、彼氏作れ!って言ったのに〜」(

「う・・・・・・・・(なにもそこまで言わなくても・・・・・)」

「で、気になる人でもいたの?」(

「///べ・別に!!そんな人・・・・・・・」

「「「ふ〜ん・・・・・」」」


「あっ、あたし今から周助君の試合だから・・・・・」(

「そういえば英二もそうだった」(

「「いってらっしゃ〜い」」

「「いってきま〜す」」

と愛香はあたし達から去っていった。


「手塚君、見に行かなくていいの?」

「さっきまで試合だったの。もう、しっかり見たから充分vv」(

「そうですか・・・・・・」

「それよりさ〜、なんでDコートにいるわけ?」(

「だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

あたしが言い訳をしていた時に、がコートを指差して叫んだ。

「あっ!!あのときの1年生!!」(

「えっ?」

「ほら、この前話したでしょ。ずっとのこと見てたって。あの子だよ」(


(リョーマ君が見てた?あたしを・・・・・・)
あたしは声が出ないくらい、吃驚した。

「手塚君が言ってた1年生ってあの子だったんだね・・・・・・」(

「ふ・ふ〜ん」


それからリョーマとレギュラーの海堂君の試合が始まった。
2人の激しい闘いを見ていた、あたし達。

もあたしも、ただただ試合に見入ってしまっていた。

「す・凄すぎる・・・・・・なんなの?あの1年生・・・・・」(

「うん・・・・・・・・・・」

そして、


『ゲームアンドマッチ 越前 6−3』



リョーマが勝った。応援するって約束したけど、試合に見入ってしまって忘れていた。
試合を終えたリョーマは、あたし達の所へやってきた。


「ねぇ、見ててくれた?」

「うん。凄いね・・・・・・リョーマ君って強いんだね」

「まぁね・・・・・・・(照)で、そっちは誰?」

「初めまして。私、っていうの。の友達。よろしくね、入学式に遅刻した越前リョーマ君」

「ゲッ、なんでそんなこと・・・・・・・」

「ふふ・・・・・・それはから聞けば?じゃ、私はあっちに行ってるから・・・・・・」

そういうとは去っていった。


「ねぇ、あの人なんなの?」

はね、生徒会の副会長してるの。もちろん、入学式にも参加してたし・・・・・・」

「ふ〜ん。それよりさ、応援してくれた?」

「応援は出来なかったけど、試合は見たよ。カッコよかった」

「(照)あのさ、話があるんだけど・・・・・・・聞いてくれる?」

「いいよ」

「でも、ここじゃ話し難い・・・・・・」

「だったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

あたしはリョーマを連れ、誰も来ない裏庭へ行った。




「ここなら誰も来ないし・・・・・・・で、話ってなに?」

そう問いかけると、リョーマは顔を少し赤らめていた。

「オレ・・・・・・・・・先輩のこと好きだから!!」

いきなりの告白にあたしは吃驚した。

「あのとき、先輩に起こしてもらった時から気になってたんだ。
 それから、あのオリエンテーリング。先輩を見て初めての感情が出来たんだ。
 これは「like」じゃなくて「love」なんだって。つまり・・・・・・・一目惚れってやつ。
 オレはマジだからね。ホントに先輩が好きだから」


あたしは少し考えた。リョーマはあたしの理想とそっくり。
試合を見て、惹かれていった。
もっと、リョーマのことが知りたい。

「あ・あのね、ホントにあたしなんかでいいの?」

リョーマは頷くだけ。
あたしは意を決して、リョーマに話し出した。


「実はね、あたしもリョーマ君に惚れてるんだ。さっきも応援しようとしたんだけど、試合してるリョーマに見入っちゃって・・・・
 ホントにカッコよかった。それに達に聞いたの。オリエンテーリングの時、あたしを見ていた男がいたって。
 そのときからね、気になり始めてたんだ。」

「じゃ、OK?」

「うん。もちろん、OKだよvv」

これが好きってやつなんだ。達を見てて、少し引いてたあたし。
でも、今ならその気持ちが分かる。




「オレ、のこと大事にするからね」

リョーマはいきなり頬にキスをした。
あたしは顔を真っ赤にして、

「///リョ・リョーマ!!い・いきなり何するのよ!!」

「別にいいじゃん。せっかく両思いになったんだし」

そうだね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









「ふふふ・・・・・・にもやっと春が来たのね」(

、覗きは悪いとは思うが・・・・・・」

「確かに悪いとは思うけど・・・・・・別にいいじゃない。バレなければ」

「そうそう。手塚君、堅いよ〜」(

「手塚がお堅いのは、前からだよね」

「不二・・・・・・・・・・・・・」

「まぁまぁ」(

「ほんじゃまぁ、俺達は退散しますかにゃ?」

「「「そうだね」」」(・不二)

「手塚達はどうするの?」

「私達はもう少し見てから行くよ。先に行っていいよ」(

「そう。じゃ、いつもの所で待ってるね」(

、菊丸君、、不二君は去っていった。


「さてと、そろそろ行くかな?」

「おい、。何処へ行くんだ?」

「それは・・・・・・・・あ・そ・こっ!」

が指していたのは達の所だった。

「だが・・・・・・・」

「もちろん、国光も一緒v」

「お・おい・・・・・・・・・」

その時だった。



「なにしてんすか?部長」

「え・越前・・・・・・・・」

も何してるのよ?」

「あはは・・・・・・(苦笑)・・・・・・」(

「2人ともまだまだだね」

「ちょっと、リョーマ・・・・・・・」

「だって、さっきからいたのは知ってたし・・・・・・あれでバレないとでも思ったんすか?
 それに、不二先輩達もいたでしょ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(眉間に皺がよる手塚)」

「あはは・・・・・・・(汗)いつから知ってたの?」

「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」






こうして、1つのカップルが誕生した。

リョマ夢第3弾!とうとう告白しちゃいました。
いや〜リョマって意外と積極的だね!
それに照れる所なんて可愛いvv
どうせ、このあと2人が付き合うのが公になったのも時間の問題だね。
というわけで、あとがき終了。
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