あの日から何日かたった


リョーマの片思い



越前リョーマと会ってから何日かたった。
今日は、オリエンテーリング(部活紹介)で私達は体育館にいる。


「それでは、オリエンテーリング 部活の紹介を始めます」

司会を努めているのは、生徒会副会長の
あたしの親友であり、同じコーラス部である。

それぞれの部活の紹介が進む中、私は緊張していた。
それは、部長としてしっかりと紹介できるかが不安であったからだ。

その中、男子テニス部の紹介が始まった。

「我がテニス部は、歴代の諸先輩方が素晴らしい成績を残してきました。
 その伝統を汚さぬためにも、日夜、厳しい練習に励んでいます。・・・・・・・・・・・」(10.5巻参照)




「ねぇ、手塚君の紹介・・・・・・・堅すぎない?」(

「うん。なかなかそういう人っていないよね・・・・・」(

「うんうん。なんか凄すぎ・・・・・・」



「それでは、文科部の紹介に移ります」

あたし達の出番が近づいてきた。
でも、さっきのアナウンスはの声ではなかった。



「よっ!生徒会抜け出して来た」()

「「「〜っ!」」」

「といって、ちゃんと手塚君に言ってきたんでしょ」

「エヘヘ・・・・大正解^^」

は楽譜をもってあたし達のとこにやってきた。

「では、コーラス部の紹介をお願いします」

「さ、行こう!!」

「「「うん」」」

あたし達4人は舞台に上がった。
まずは、部の紹介・・・・・
緊張のゲージがMAXになりかけたとき、が小声で呟いた。

「大丈夫だよ。落ち着いて・・・・・できるだけフォローするから」

あたしは頷き、マイクに向かって紹介を始めた。

「私達、コーラス部は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一通りの説明が終わった。

「では、私達の練習の成果を見てもらうため、ここで披露します。聞いて下さい」

あたしが、そういうとはピアノに、、あたしは位置についた。

とアイコンタクトをとり、伴奏が始まった。
体育館の中ではピアノと私達の4重奏のコーラスが響く。
1年生どころか、2・3年生も静かに聞いていた。

演奏が終わると、盛大な拍手があたし達に向けられた。
あたし達は照れ笑いをし、深く礼をした。

「ありがとうございました。さすがコーラス部4天王!!我が副会長もやりますね〜」

そのアナウンスした子に向けて、は目で訴え、ため息をついた。



このコーラスに聞き惚れて、他の紹介に全く耳に入らない1年生がいた。
それは、越前リョーマ。



舞台に上がったに吃驚したリョーマ。
あの時、に出会っていたことを思い出していた。

(へぇ〜、コーラス部なんだ・・・・・)

一通りの説明が終わり、コーラスの方に入ったが、リョーマはずっとの方を見ていた。
4重奏のコーラスが耳に響く。
コーラスが終わってもずっとの方を見ていた。
リョーマにある感情が生まれた。

(なんなんだ?この気持ち・・・・・へぇ〜これが『LOVE』なんだ・・・・・ということは、俺、一目惚れ・・・・・)


オリエンテーリングが終了し、教室に戻ったリョーマ。
だが、リョーマはのことで頭がいっぱいだった。



「ねぇ、コーラス部、凄かったね」

「うんうん。特にピアノ弾きながら歌ってた先輩が素敵だった」

「あの人って生徒会の副会長してるんでしょ!!」


クラスの中ではコーラス部の話題でいっぱいだった。


(俺にとってはその人はどうでもいい!先輩の方がもっとよかった)

そう思っていたリョーマの前に、堀尾が現れた。

「なぁ、越前。さっき凄かったよな〜。俺、聞き惚れっちった!特にピアノ弾きながら歌ってた先輩が素敵だったよな〜」

「ふ〜ん。堀尾、あの人より部の紹介してた人の方が良かったと思うけど・・・・」

「珍しいこともあるんだな。越前が他の人を褒めるなんてさ」

「堀尾もまだまだだね」

リョーマはテニスバックを持ち、教室を出た。

「おい、待てよ。俺もテニス部行くんだからよ」

堀尾は、リョーマを追いかけた。






一方・・・・・・・・

「何とか終わったわね」()

「ホント、緊張したよ」

「あたしなんか足、ガクガクだったもん」(

「でも、上手くいったんだからいいじゃない!」()

「「「まぁ〜ね」」」


「そういえば、。気づいてた?」()

「えっ、何を?」

が紹介してる時に1年生の男がのことじーっと見てたんだよ」(

「ま、マジ・・・・・?」

「それがマジなんだよね〜。私、ピアノの前に座った時にその子が目の前だったんだけど、かなり見てたわよ。
 あの席だから・・・・・・1年2組の生徒だね」(

「ふ〜ん。そうなんだ・・・・」

「「「に気があったりして・・・・・」」」

「ま・まさか・・・・・」

、彼氏できるチャンスじゃん!」(

「うんうん」(

「えっ、でも・・・・・・・・・・・・・」

は、『年下で可愛い子v』がいいもんね〜。あっ、そういえばあの子も結構可愛い顔してたよ」(

「もう、茶化さないでよ!!」

3人はくすくすと笑っていた。

(でも、その子一体誰なんだろう?1年生に知り合いは・・・・・・・・まさか・・・・・・越前君?そんなことないよね)


瀬川:リョマ夢、第2弾!いや〜ヒロインの歌声で惚れちゃったのね〜
    でも他の3人はどうでもいいって・・・・・それはないんじゃないのかな〜。
    リョマ、彼女達の彼氏'sにそんなこと言っちゃ駄目だよ
    鬼部長に魔王、猫が君を攻めてくるよ。
越前:そんなこと関係ないね。俺がそう思ったんだから
     先輩、次には俺・・・・・・・・・・・・
瀬川:はい、強制終了!!これ以上言っちゃ駄目!!
    話が続かなくなる!
越前:ちぇっ・・・・・・
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