シングルス3はノーゲームとなった。
初めて知る彼の力
河村君が波動球という物凄いショットで青学有利と思われたシングル3。
でも相手の怪物君?(樺地)がそれをコピーし、波動球合戦となった。
河村君はそれの挑んだ。
そしてお互いが力尽き、試合はノーゲームとなった。
先生に腕を見せている河村君の側で、周助君がラケットをじっと見ていた。
「タカさん、このラケット借りてもいい?」
シングルス2の試合が始まろうとしていた。
先生は河村君と怪物君を病院に連れて行くといい、誰かにベンチコーチを・・・・
そのとき、皆の視線がベンチに向っていた。
その先には、越前君が座っていたのだ。
「いいっすね、こっちの方が背もたれがあって・・・・」
「にゃにとぼけたこといってんだよ、オチビ!!」
「そうだぞ、お前にはまだはえーぞ!!」
菊丸君と桃城君は越前君とベンチから離そうとするが、全く離れない様子だ。
「もう、リョーマッたら・・・・・」
呆れる。ただ呆然に見ているに。
「降りろ!!」
「ヤダッ!」
「降りれ!!」
「ヤダッたらヤダ!!」
「降りろ!!」
「ヤダッ!!」
「降りれ!!」
「ヤダッたらヤダ!ヤダヤダヤダヤダ・・・・・・」
越前くんはベンチに張り付きならが抵抗している。
その時周助君が、
「僕は構わないよ。越前がベンチコーチでも」
といったのだ。
その言葉に菊丸君と桃城君が疑問を抱えたように言った。
「不二・・・・ホントに?」
「マジっすか?」
「うん」
菊丸君と桃城君は納得したのか、越前君を放した。
周助君はコート内に入っていくとき、先生に呼び止められ
『たまには思いっきり戦ってみな』と言われた。
「はい」とゆっくり頷き、再びコートに向いだした。
周助君の相手は、裕太君を15分で倒した芥川滋郎。
見た感じ、寝ているところしか見てなく、やる気があるのかが分からなかった。
でも、あの裕太君を倒した人。相当強いはず。
そして試合が始まった。
周助君はアンダーサーブでボールを放った。
いきなりそんなサーブ?と思い、疑問を浮かべた。
相手が構えると、とっさに周助君が
「その打球、消えるよ」
と言った。
相手が振りぬく瞬間、本当に打球が消えてしまった。
「・・・・・・・・・消えた?」
周りが吃驚し、静まり返った。
「うっそ・・・き・消えた?」()
「うん・・・・・消えた・・・・・」()
「不二君、凄すぎ・・・・」()
「周助君・・・・・」()
コールされ、また消えるサーブを放つ周助君。
こんな、本気の周助君は見たことがない。
いつもテニスをしている周助君を見ているが、こんなことはめったにないこと。
周りが圧倒されている時
「マジマジすっげー!!今の見た?今の今の??」
周助君の相手、芥川君がいきなりハイテンションになり、氷帝の人たちに話しかけていた。
審判に戻るように言われ、コートに戻った。
芥川君は何とかあの消えるサーブを打ち返そうとするが、返せなかった。
1ゲーム終わり、芥川君のサーブ。
サーブとともにネットにつめてきた。
でも周助君は彼の足元を狙ってリターンしたが、なぜか返された。
次のサーブも先ほどと同じようにネットに詰め寄り、周助君はまた足元を狙う。
だが、また返される。彼は確実に狙って打っている。
決してスピードのあるボールじゃない。
そして1−1となった。
彼がネットに詰めようとすると周助君はベースライン上を深くリターンする。
そしてまたネットに詰め、スマッシュを打った芥川君。
でも周助君は羆落しで返した。
「ねぇ、越前。つばめ返しと羆落しはしってるよね?」
「知ってるっスよ」
「そうだよね。じゃあ、これから見せてあげるよ。
トリプルカウンターの最後の1つ・・・・『白鯨』」
周助君が宣言した。最後のトリプルカウンターを出すと・・・・・
また周りが騒ぎ出した。
「不二君が宣言した・・・・・」()
「最後のトリプルカウンター・・・・」()
「どんなのだろう?知ってる」()
「ううん・・・・・あたしも知らない」()
そう、あたしも全く知らない。一体どういう技なのか・・・・・
「じゃ、見ててくれるかな?」
「お願いしまーす」
周助君が越前君に問いかけると、そう返ってきた。
そしてゲームが再開した。
芥川君のサービスアンドダッシュでネットに早くついた。
普通のバックでリターンしたと思った。
でもボールは上へとホップし、後ろへと落ちた。
そして、周助君のコートの方へ戻ってきたのだ。
「さぁ、もう一球いこうか?風のやまないうちに・・・・・」
あたしは濃く如く、周助君の力を疑ってしまった。
幼い頃から強いとは思っていたけど、半端じゃない。
これがあたしの自慢の周助君・・・・・・・・・・
『ゲームアンドマッチ青学 不二 6−1』
周助君が勝利した。
「vv」
周助君はいつもの笑顔であたしのとこに来た。
「周助君vvカッコよかったよ」
「そう?嬉しいな、がそういうと」
「だってホンとだもん。見てて惚れ直しちゃった///」
「・・・僕、嬉しいよ」
周助君はジャージをはおり、あたしを抱き締めた。
周りはジーッと見ていたけど、そんなの関係ない。
だって、こんなに好きなんだもん・・・・・・
関東大会1回戦、シングルス2の話を書きました。いや〜やっと出来た。
でもやっぱり不二を書くとあま〜くなっちゃう・・・・・何故だ?う〜ん謎だ・・・・・
よし、次は大本命!!の手塚VS跡部だ!!これは結構長くなるぞ!!
ではでは、手塚夢でお逢いしましょう。読んでくださってありがとうございました。
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