かわむらすしから去った手塚とは・・・・ ひのきと橘つきで双子の家に向っていた。 「だが俺たちが勝手にお邪魔してもいいのか?」 結局あのあと手塚と橘を家に招待してケーキを食べることにした。 「うん・・・だってひのきとあのケーキ食べきれないもの」 がため息をつきながらそう応える。 「だいたいあのケーキにしようって言ったのパパだったのにな」 「うん・・・でも仕方ないわ。仕事じゃ・・・」 「俺は甘いのはあんまり食べないぞ?」 橘が2人にそういうと手塚も「俺も橘と同じだ」と言う。 「大丈夫だって!!あれ、甘さ抑えてるしな」 ひのきがそういうと、 「お前がそういうと余計に気がかかってしまう」 と橘がため息をつく。 「なんだと!?このむっつり大仏!!」 「まだ言うか!!」 ゴツッ!! 今日4発目のげんこつがひのきに直撃した。 「いった〜〜〜。少しは手加減しろよ・・・」 「断る。手を抜いていたらいつお前にやられるか解らんからな・・・」 それを見ていた手塚とは・・・・・ 「これで4発目だな」 「ひのきが悪いのよ。橘君を怒らせるような事言うから・・・」 と冷静に解説をつけていた。 「うわ〜〜〜!!ちゃんも手塚も鬼だ!!でもって橘は大仏!!」 これで持って5発目が発動されたのは時間の問題だった。 いつの間にか家に着き、2人は手塚と橘を家に招いた。 はリビングの電気をつけ、エアコンをつける。 ひのきはテレビをつける。 「国光と橘君は、ソファーに座ってて。すぐ用意するから」 がバッグを置き、キッチンに入る。 「ちゃん!!これ、どうする?」 ひのきが問いかけてきて、見てみるとテーブルには2人分の夕食があった。 「お寿司食べたし・・・明日にしよ。ひのき、ラップを掛けて冷蔵庫に収めて」 「了解!!」 キッチンで双子が準備を続ける中・・・ 「なぁ、手塚・・・・」 橘が手塚に話しかけていた。 「なんだ」 「もし、ひのきのヤツがさんみたいなったらどう思う?」 橘の問いかけに手塚は固まってしまう。 その姿を見た橘は 「すまない、可笑しな質問をしてしまったな。今のは忘れてくれ」 そう呟く。 「いや・・・・橘、お前もしかして・・・・」 「ああ、そうかもな・・・」 「お待たせ!!さっ、食べよ」 とひのきがケーキを持ってきた。 それを見た手塚と橘は固まる。 「これは・・・・」 それは見事に生クリームでデコレーションされたバースデイケーキ。 見ただけで2人は口を押さえる。 「おい、橘・・・生クリームダメなのかよ?」 ひのきは橘にからかい口調で問いかける。 「う・・・・・」 これだけはひのきに勝てない橘・・・・ 「大きいんだな・・・」 「うん・・・毎年ママが張り切って作るから・・・ でも、そんなに甘くないのよ」 はそういい、ケーキを切っていく。 「はい!!切れたよ」 「よーし!!橘、食べさせてやる!!」 「やめろ!!ひのき!!」 「嫌だね・・・今日だけで5発も殴りやがって・・・・」 ひのきはフォークにケーキを刺し、ほれほれといわんばかりにケーキを食べさせようとする。 そして無理矢理、橘の口にケーキを入れた。 モグモグ・・・・・ 「美味い・・・」 「だろ!!」 ひのきは橘ににっこりと笑う。 「ああ」 「国光も食べてみて」 が進め、手塚はケーキを口にする。 「どう?」 「ああ、程よい甘さで美味い」 「よかった・・・」 「そんじゃ、オレ近くまで橘送ってくる」 「お邪魔しました」 橘とひのきは家から去っていった。 「国光もそろそろ・・・・」 「そうだな・・・だが2人で大丈夫なのか?」 やはり手塚は女2人でいるのがかなり心配である。 「大丈夫!!いつものことだし・・・」 「だが・・・」 その時、手塚の携帯が鳴った。 「はい」 手塚が電話に出ると、母親からであった。 『国光、今どこにいるの?』 「すみません。今、の家に・・・」 『あら、ちゃんのところに!!』 「はい・・・今から帰ろうと思って・・・・」 『何かあったの?』 さすが手塚の母!手塚の口調で何かがあったのかと悟ってしまう。 「実は・・・・・」 手塚は今日の両親が帰ってこないことを話す。 『そう・・・そんなに心配ならついててあげなさい」 「母さん・・・」 『そうしなさい・・・』 「はい・・・解りました」 『でも一度帰ってきなさい。明日の荷物とか必要でしょ』 「はい・・・それでは・・・」 電話を切り、「・・」と問いかける。 「なに?」 「今日、お前の側にいてはダメか?」 「え・・・・///」 手塚の言葉には顔を赤らめる。 「いくら、ひのきと2人だからといっても心配だ。いいか?」 「で・・・でも・・・」 「さっき母さんからの許可が出た。今日は一緒にいたい・・・」 「解った・・・」 手塚の熱意にはコクリと頷き、そう言った。 「俺は一度、家に帰る。すぐ戻ってくるからな」 「うん・・・自転車、使う?国光のことだから大丈夫とは思うけど、 自転車なら早くいけるし・・・」 「ああ、借りる」 は自転車を出し、手塚は全速力で家に向って自転車を漕いでいった。 「さってと、お風呂沸かして、国光の寝床作らなきゃ」 は手塚を見送り、そういいながら家に入った。 手塚は荷物を持ち、また全速力での家を目指していると・・・・ 「おい、手塚!!」 と手塚を止める声。 振り返ると、橘を送ったひのきの姿があった。 「何だ・・・お前か・・・」 「なんだよ、その言い方・・・お前そのチャリ・・・」 「ああ、今から戻るところだ」 「どういうことだ?」 「そうか、お前は知らないんだったな・・・」 手塚は今日泊まる事をひのきに話すと・・・・・ 「ふ〜ん・・・・そういえば橘もそうしたいと言ってたが、きっぱりオレが断ったし・・ 大体殴られたくないしな・・・」 「そうか・・・」 「帰るんなら後ろ乗っけろ!!」 「仕方ないな・・・」 「サンキュー!!」 ひのきは後ろに跨り、 「よし!!行け!!手塚!!」 手塚は自転車を漕ぎ、の待つ家に向っていった。 数分後、2人は家についた。 「ただいま〜〜〜〜!!」 ひのきがバンッ!!と玄関のドアを豪快に開ける。 「お帰り・・ひのき、もうすこしゆっくり開けたら・・・ いつ、玄関が壊れるか・・・・」 「なんだよ・・・・」 ひのきが不貞腐れると・・・・ 「俺もと同意見だ」 手塚も玄関に入る。 「国光も一緒だったんだ」 「ああ、途中でこいつに捕まってな」 「そう・・・」 「ちゃん、風呂沸いてる?」 「もうは入れるわよ!!」 「じゃ、一番風呂!!」 そういいひのきは脱衣所に入っていった。 そしてと手塚はリビングに入った。 「国光・・・・」 が洗い物をしながら手塚に話しかける。 「なんだ?」 「あのね・・・・国光の寝床だけど・・・どうする?一応ゲストルームあるけど・・・」 「そうだな・・・」 手塚は悩み始める。 「そんなのちゃんと一緒がいいんだろ?手塚・・・」 風呂から上がったひのきは、頭をかきながらそう言う。 「「なっ!!///」」 「だってママたちから聞いたけど、2人ともクリスマスの時一緒に寝たんだろ?」 「そ・それは・・・」 が誤魔化そうとするが、ひのきには通用しない。 「いいジャン・・・カレカノなら・・・」 水を飲み、ひのきはさっさと部屋へと上がっていった。 ひのきが去ったあと、長い沈黙が流れた・・・・・・・ “一緒に寝るって・・・まるで・・・・・・・///” “あいつは何を考えてるんだ!?俺たちはまだ・・・///” 2人は顔を真っ赤にし、何も喋らなかった。 は洗い物を続け、手塚は持ってきた本を読む。 その時間がかなり過ぎた頃・・・・ 「国光・・・」 が沈黙を破り、問いかける。 「ん?」 「お風呂・・・・入っていいよ。汗かいて気持ち悪いでしょ?」 「あ・ああ・・・・」 手塚は荷物を持ち、脱衣所に移動した。 「もう、ひのきったら・・・」 がガチャガチャ音を立てながら、洗い物を続けた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 手塚は湯につかり、ずっとブクブクと泡を出していた。 暫くして・・・・ 「先にすまない・・・」 手塚が風呂から上がり、リビングに戻ってきた。 「いいよ。今から私はいるけど、国光部屋に行っててもいいよ」 「いや、ここで待っている」 「解った。湯冷めしないようにエアコンはつけておくから」 はそういうと脱衣所に向っていった。 それからまた数十分後・・・・ 「お待たせ。上にイコ」 「ああ」 2人は戸締りを確認し、電気を消すと2階に上がった。 「ゴメンね、あんまり綺麗にしてなくて・・・」 は手塚を部屋に招き入れた。 「いや・・・俺が急に言ったことだしな・・・」 手塚がそういうとは日課のようにパソコンを立ち上げる。 その行動に・・・・ 「いつもやっているのか?」 とに問いかける。 「うん。今日、誕生日って知ってるネット友がメール送るって言ってたから 受信しとかないと・・・あっ、来てる来てる・・・」 はメールを見始めると、手塚も興味心身でメールを見る。 「かなりあるんだな・・・」 「う〜ん・・・返信が大変・・・」 そういいながらも、バチバチとキーボードを打ち続ける。 長々と打ち終わり、メール返信を終えた。 「よし、終わり!!祝ってくれるのは嬉しいけど、こんなにメールがくるのも どうかな??・・・」 がため息をつくと、 「それだけが慕われているんだろう。いいことだ」 と手塚が後ろから抱き締めながらそう言う。 「国光?」 「・・・・・いいだろう、たまには///」 手塚は照れながらそう言うと、はクスクスと笑う。 「そうね・・・」 も照れながら身体を手塚に預ける。 パソコンの電源を切り、2人はベッドに腰を掛けた。 「でもまさか今日の誕生日がこんなになるなんて思ってなかった」 は今日会ったことを思い出しながらそう言う。 「そうだな・・・」 手塚はそういいながらバックから1つのプレゼントを取り出す。 「・・・・これは俺からだ・・・受け取ってくれ」 「国光・・・・」 「いつもは俺ばかり貰っているからな。受け取って欲しい」 は頷き、手塚からプレゼントを受け取った。 「開けていい?」 「ああ」 はゆっくりと包み紙を取っていき、中を見てみると・・・・ 「あっ・・・これ・・・・」 「買うのに苦労した・・・・」 手塚がプレゼントしてくれたのは、黄色のバレッタだった。 「ありがと、国光」 は手塚ににっこりと微笑み、そう言う。 「明日からつけてイコ」 はバレッタを机の上に置き、達から貰った写真たてを取り出す。 そして・・・・・クリスマスの写真を入れた。 その写真を見ただけで、顔が綻ぶ。 もう一枚を手にし、手塚のもとへ戻る。 「はい」 が写真を手塚に渡す。 「このときの国光、カッコよかった」 は微笑み、手塚を見る。 「も綺麗だったぞ・・・」 お互い褒めあって、微笑みあう。 そして次第に・・・・・・・・・ 「誕生日、おめでとう・・・」 「ありがとう・・国光」 自然に2人は吸い寄せられるように口付けを交わしていた。 朝・・・・ひのきに冷やかしにあったが、2人は微笑みあっていたのだった。 瀬川:ああ、やっと書き終わった・・・ 手塚:やっとだな・・・ 瀬川:あっ、手塚!!来てくれたんだ!! 手塚:ああ、個人夢としては今年初だろう・・・挨拶しに来た 瀬川:今年もヨロシクね、手塚 手塚:ああ、今年こそ言い話し書けよ 瀬川:グサッ・・・これもボツなの? 手塚:そうだな・・・中と言っておこう 瀬川:微妙だね・・・ 手塚:お前と同じだ 瀬川:へいへい、どうせ僕は微妙ですよ〜だ 手塚:不貞腐れるな。まだお前に言うことがあるんだ 瀬川:あら、何かしら? 手塚:1月27日はと同じ誕生日だったな 瀬川:そうよ!!と私は同じ誕生日ですよ〜 手塚:少し早いが、おめでとう・・・ 瀬川:あ・ありがとう・・・まさか手塚に祝われるなんて思ってもなかった 手塚:パラレルにしても俺の出番も多いからな。祝ってもいいだろう 瀬川:手塚・・・・もう優しいんだからvv 手塚:瀬川が浮かれているから、俺が言おう。このドリームに関しての意見、感想はBbsで受け付けている。 気軽に書いていってくれ。よろしく頼む。 瀬川:ああ、手塚に祝われて幸せ・・・ 著者:瀬川音符 ![]() |