クリスマス・・・この日は彼が生まれた日でもある。
クリスマスと誕生日
達がリョーマの誕生日プレゼントを買いに街に出た。
でもあたしは一緒には行かず、家に帰った。
そう、あたしにはやることがあるからだ。
「ただいま〜」
「お帰り、」
出迎えてくれるのはお母さん。
そして・・・
「姉、今日も続きやるんでしょ」
リビングから顔を出したのは妹。
「うん。お母さん、今日もよろしく」
「はいはい、なら着替えてきなさい」
そう言われ、部屋へと向った。
普段着に着替え、下に降りようとしたとき・・・
♪〜〜〜〜♪〜〜〜〜
携帯にメールが入った。
開いてメールを見ると・・・
『・・・クリスマス、何か予定ある?』
この一言・・・リョーマだ。
あたしはすぐメールを返した。
『ううん、まだ予定はないよ』
数分後、返事が帰って来た。
『オレ、昼まで部活だからそのあとどこかに行かない?』
それって・・・デート!?
『うんo(^_^)o』
『じゃ、決まりだね。行きたいところあったらメールで教えてよね』
『了解(^_^ゞ)』
よし!!クリスマスまであれを完成させなきゃ!!
あたしは急いで下に降りた。
「お待たせ!!」
リビングに入り、あたしは作業を始めた。
「はもうすぐ出来上がるわね」
「姉、彼氏にあげるんでしょ?」
「じゅ・淳子!!」
淳子の言葉にあたしはつい声をあげてしまった。
「あら、彼氏へプレゼント?」
お母さんまであたしを煽らないでよ・・・
あたしはその場で俯き、頷いた。
「今度うちにつれて来なさい」
お母さんはにっこりと微笑み・・・
「姉の彼氏像は”カワイイ子”だから確率的には年下だね」
淳子はあたしの好みを知りつくし、予測を立て始める。
「お母さんは年下でも年上でもいいわよ」
「姉が選んだ男に興味あるな〜〜」
2人はニヤリと微笑み、目であたしに訴える。
『つれて来い』っと・・・
「いつかね・・・・」
あたしはそういい、作業途中の物を持ち部屋へと戻った。
「リョーマをつれてきた日は大変なことになりそうね・・・」
そう呟き、作業を再開した。
―――リョーマ、喜んでくれるかな・・・
そう思い、作業を進めて行った。
そして・・・・
クリスマス当日がやってきた。
朝からデートに来ていく服を何枚か出し、悩んでいた。
「う〜ん、どれで行こうかな・・・」
これはこの前着たしな・・・
これも、これも・・・・・
ど・どうしよう・・・・・・・・・・
今からに泣きついて貸してもらおうかな?
あっ、でもデートだって言ってたしな・・・
!!は今別荘だし・・・・
は背は同じくらいなのに小柄なのよね・・・・
残るは・・・・・・このお気に入りの服・・・
もうこれしかない!!
服を取り出し、準備を始めた。
そして時間は刻々と過ぎていき、昼になってしまった。
待ち合わせは3時に青春駅。
ここから歩いて30分ってところだから、2時30分ごろに出ればいい。
時間になり、プレゼントが入ったバックを持ち駅へと向った。
駅に着くとリョーマが待っていた。
「ゴメン、遅くなって」
あたしは時間に遅れたと思い、リョーマに頭を下げた。
「別に遅くないって。オレが早く着過ぎただけだし・・・イコ」
リョーマはあたしの手を引き、駅に入っていった。
「リョーマ、どこ行くの?」
まだ行き先を知らない・・・
「が言ってたイルミネーションは夜だし・・・それまでお台場に・・・」
お台場・・・デートスポット・・ちゃんと調べてたんだ・・・
何だか嬉しくなってにっこりと微笑んだ。
「うん」
何本か電車を乗り継ぎ、お台場に着いた。
お台場に着くとそこはカップルでいっぱいだった。
「オレさ、ここ行きたいんだ」
リョーマは早速パンフレットを手にあたしに話しかけた。
「アミューズメントパーク?」
「ダメ?」
「いいよ、イコ」
手を繋ぎ、アミューズメントパークのある場所まで歩いていった。
「ってゲーム得意?」
リョーマがニヤリと微笑みながら問いかけた。
「う〜ん、あんまり得意じゃない・・・」
「そう・・・なら上手くなろうか?」
「リョーマ?」
「オレが教えるからさ・・・」
「うん」
そしてフリーパスを買い、あたし達はゲームに没頭した。
シューティングゲームから、対戦ゲームまで色々あり、全く飽きることはなかった。
息抜きにプリクラを取ったりもした。
プリクラを見て、思わず笑いが出てしまう。
だってリョーマッたら無表情なんだもん。
これじゃまるで誰かさんと一緒だよ・・・
「なに、笑ってるのさ?」
「あっ、ゴメンゴメン・・・なんでもないよ」
「ふ〜ん、次いこうか?」
「うん」
次に行ったのはクレーンゲーム。
そこには・・・・
「あっ、これカワイイvv」
どんなものがあるか一度回ってみてるとき、声をあげた。
「どれ?」
「あれ!!」
あたしが指差したのは、○ーさんの小さなぬいぐるみ。
「欲しい?」
「物凄く欲しい!!」
そういうとリョーマがクレーンゲームを始めだし、一発でぬいぐるみをゲットした。
「はい」
「ありがと、リョーマ」
「別に・・・」
何だかリョーマは照れて目をあわさなかった。
その姿にあたしはにっこりと微笑んだ。
そして時間は6時を過ぎた。
軽く食事を済ませ、少しくつろいでいた。
「ねぇ、が言ってたイルミネーションって何時くらい?」
「う〜ん、9時位かな・・・」
「ならまだ時間があるから、行かない?大観覧車・・・」
そうお台場には大きな大観覧車がある。
いつも6時くらいからイルミネーションが始まり、回りを明るく照らす。
「行きたい!!あれ、一度でいいから乗りたかったの!!」
「じゃ、決まりだね」
会計を済ませ、観覧車に向かい歩いていった。
乗り場に行くとそこにはカップルが押し寄せていた。
最終列に並び、順番を待つ。
待っている間、ある2人の姿があった。
一回は見間違えだと思ったけど、よく見てみるとあれは・・・
「菊丸君とだ・・・」
思わず声に出してしまい、リョーマは列の横から顔を出し覗く。
「そうだね・・・来てたんだ・・・」
「もう乗るんだ・・・」
「いいじゃん、先輩たちは先輩たち。オレたちはオレたちだしさ」
「そうだね・・・」
そう話しているとたちは観覧車に乗った。
そして数十分後・・・
あたし達の番になった。
観覧車はゆっくりと上を目指して上がっていった。
夜景は綺麗で誰でもうっとりするくらいに・・・
「綺麗だね・・・」
あたしはリョーマを見てそう言った。
「そうだね・・・」
リョーマも夜景を見ながら言う。
頂上に着いたとき・・・
「・・・・・・・」
不意に名前を呼ばれて、振り向くとリョーマはあたしのおでこにキスをした。
「・・・・・・・///」
何が何だか解らなくなり、顔を赤くしたまま固まった。
そのまま沈黙が流れた。
沈黙が流れたまま、観覧車は下につきあたし達は無言のまま観覧車を降りた。
そして手を繋いだまま、青春台へと戻った。
時間は8時40分。
あたしが指定した公園につくとベンチに座りそのまま沈黙が続いた。
「あのさ・・・」
沈黙を破り、リョーマは話し始めた。
「怒ってる?」
さっきの行動にあたしが怒ってると思ったのかそう聞いてきた。
「ううん・・・いきなりあんなことされたから吃驚して・・・」
「じゃ、怒ってないんだ?」
あたしはリョーマの問いかけに頷く。
「オレ、温かい飲み物買ってくる。、待ってて」
リョーマは立ち上がり、自動販売機のところへ移動した。
数分後すぐ帰って来た。
「はい、」
リョーマはミルクコーヒーを渡してくれた。
「ありがと、リョーマ」
「さっきのお詫びのかねてだから・・・」
「だから怒ってないんだよ?」
「・・・・・・・・・・」
口ごもるリョーマをみてまた笑い始めた。
「もうすぐだね・・・」
「でも、ここただの公園じゃん・・・」
「大丈夫だって」
そう言っていると・・・・
――ピュ〜〜〜〜〜〜、ドーン!!
冬の夜空に大きな花火が上がった。
「へぇ〜、これがイルミネーションね・・・」
「いいでしょ、真冬の花火も・・・」
「毎年打ち上げられるの?」
「うん・・・リョーマに見せたかったの。この花火・・・」
「サンキュー、」
そういい暫く花火を見ていた。
花火の打ち上げが終わり、あたし達はまたベンチに座った。
「リョーマ・・・」
「なに?」
あたしはバックからプレゼントを出し、リョーマに渡した。
「これって・・・」
「誕生日プレゼント・・・クリスマスプレゼントと兼ねてるけどね」
「サンキュー、開けていい?」
リョーマは嬉しそうな顔をし、問いかけた。
「いいよ」
あたしの言葉とともにリョーマはプレゼントを開ける。
「マフラーと手袋・・・もしかして手作りってやつ?」
「嫌だった?」
「そんなことない!!そんな事ないよ・・・」
リョーマは照れながらそういい、マフラーを首に巻いた。
「どう?」
「温かい・・・」
どうやら気に入った見たい。
「・・・オレからも・・・」
リョーマはとっさにポケットから小さな箱を出した。
そして「プレゼント・・・」と言いあたしに渡した。
「ありがと・・・開けていい?」
リョーマは頷き、リボンを解いていき箱を開けた。
「これって・・・・」
「指輪・・・欲しかったんだろ?」
「そうだけど・・・よく知ってたね・・」
「まーね・・・普段は指につけてあとはチェーンでネックレスにもなるから・・」
リョーマは指輪を手にし、あたしの左薬指にはめた。
「ありがと、リョーマ・・・」
あたしはいつの間にか涙を流していた。
「涙流すくらい嬉しかった?」
リョーマは涙をすくうように指を掛けた。
「嬉しいよ・・・嬉しいに決まってる・・・」
「ならよかった・・・」
「Merry Cristmas・・・」
「Merry Cristmas & Happy Birthday・・・リョーマ」
そしてあたし達は口付けを交わした。
リョマversionでっせ・・・ああ、なぜ個人別にしたんだろう・・・(今頃嘆く奴)
でもリョマならこうするだろうね・・・僕的想像・・・
しかもリョマたん、ペアリングって言ってないよ。まぁ、いつかわかることだからいいか・・(ぉい)
Happy Brithday Ryoma Echizen
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著者:瀬川音符
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