人気ランキング学校:氷帝
氷帝のドリキャラキング:忍足
嗜好:ギャグ
公開:一般公開




この日、俺にとってどんな日になるんやろうかと思った。





幼馴染みがやってくる






それは、1週間前の夜やった。
いきなり俺の携帯が盛大に鳴り始めた。
慌てて、ディスプレイを見てみると・・・・懐かしい名前が出ていた。


 


こいつは大阪にいた時の一番仲の良かった幼馴染み。

「はい」
俺が電話に出ると、少し大人びた女性の声が返って来た。
『やっほ〜〜、久しぶりやね。侑ちゃん』
「そうやな・・・もう6年になるんやな。元気しとるん?」
俺は小4に上がる時に、東京に引っ越した。
『あたしはいつも元気や。侑ちゃんも元気そうやね?』
「俺もと同じや。どないしたん?携帯に電話しよって・・・」
俺が問いかけると、は黙ってしもうた。

??」
再度、呼びかけるとは話し始めた。
『あんな、侑ちゃん。あたし、東京に出るんや。お父ちゃんの仕事の関係で・・・
 せやから、東京には侑ちゃん!!と思って、かけたんや』
「そうか・・・東京のどこら辺になるん、引越し先?」
『あんな〜〜〜、名前的に受けるで?』
「どこやねん、はよ教えかい!!」
『あはは〜〜、相変わらず突っ込みええな。侑ちゃん。
 あんね、“青春台”ちゅう所や。なっ、受けるやろ?』

なんや、は青春台かいな・・・・

「そんでいつ来るん?」
『こっちの卒業式が終わってからや。今、引越し作業でてんてこ舞いや><;』
「そりゃ大変やな・・・頑張り」
『もちや!!そんで聴きたいことあるねん、侑ちゃんに』
の言葉に正直、驚いてもうた。
「な・なんや??」
『侑ちゃん、高校どこ行くかな〜〜〜って思ってん』
「ああ、そういうことかい・・・俺は中等部から持ち上がりや。氷帝のな」
『そっか・・・じゃあ、侑ちゃんとは学校違うん・・・」
・・・どこ受けたんや?」
俺は気になり、強く問いかけた。



『あんね〜〜、青春学園高等部や!!』
その言葉に俺は撃沈してもうた。



よりによって青学かいな・・・
俺は思わず額に手を置いてもうた。


・・・氷帝、受けんかったん?」
『だって、お父ちゃんもお母ちゃんも近くがええやろって・・・』
「そうか・・・まぁ学校違うても、逢えるしな」
『せやせや、侑ちゃん・・・』
「今度はなんや?」
『東京に来た時、いろいろ案内してくれる?』
「なんや、そないな事かいな・・もちろんOKやで!!」
『嬉しいわvvほな、上京する時はまた電話するわ』
「待ってんで、くるの・・・」
『うちも楽しみやvvほな!!』







それから中等部を卒業し、から電話があり上京する日程が解った。
さすがに来たばかりはつらいやろうから、次の日にしようと俺は言った。
それには賛成してくれて、その日が楽しみになったんや。






当日・・・・・待ち合わせ時間まで後30分。
俺は待ちに待って、岳人とはちゃうけどウキウキしてた。
それよりは解るんやろうか・・・青春台駅の正面とは言ったんやけど・・・
そんな事考えてたら、いつの間にか待ち合わせ時間になっていた。

「そろそろ来るとは思うんやけど・・・」
俺は周りをキョロキョロと見渡し始めた。
近くにはカップルやビジネスマン、親子といった色々な人がおった。


「まさかとは思うけど・・・・」
俺がそう小さく呟くと背後から俺に近づいてくる人の気配がした。
とっさに振り向くと、今にも俺を蹴ろうとした1人の少女がいたんや。
!!その手にはのらへん!!」
「チェッ・・・・やっぱ侑ちゃんには敵わないな〜〜」
はえへへ〜〜と言いながら笑う。
、見ないうちにまた一段と綺麗になってんで」
「侑ちゃんも見ないうちに背も高くなって、カッコいいわ」
お互いを褒めあい、そしてその後微笑みあう。
これだけは昔と変わってなかった。

「ほな、行くか?」
「どこ案内してくれるん?」
「まぁ、俺に任しとき!!」
俺はの手を引き、街の中を歩き始めた。
「なんか久しぶりやね。侑ちゃんと手を繋ぐの・・・」
「せやな・・・嫌やった?」
「そないなことない!!」




俺らはまず青春台の商店街を手探り状態で歩き、そのあと俺の通っている氷帝に連れて行った。
さすがにもう跡部とかはおらへんし、居ても鳳や日吉やろと思い、コートへ向った。
コートに近づくと、ボールのええ音が聞こえてきた。
「ここが侑ちゃんが通ってる氷帝なんや〜〜」
が俺についていきながらも、広いキャンパスを見渡す。
「ここは中等部やから、もとや!!」
「そうやった!!」
「ほら、ここがテニス部や。俺はここでえろう活躍したんやで」
自慢するようにに聞かせた。
「ふ〜ん・・・・って人数多っ!!」
はテニスコートに100人を超える部員を見てさすがに驚いていた。
「それも売りなんやで」
「それで弱かったらなんもならへんな」
「きっついな〜〜。ちょい待っとき」
俺は階段を下りて行き、鳳に話しかけた。

「やっとる?鳳」
「忍足先輩。どうしたんですか?」
「少しでええんやけど、コートとラケット借りれへん?」
「ちょっと待っててください。お〜い、日吉〜〜!!」
鳳は日吉のもとで俺が話したことを相談し始めた。
暫く経つと、鳳はボディーランゲージで○と教えてくれた。

、こっちきて見てってや」
俺はを呼び寄せ、ここに座れといわんばかりに勧めた。
「侑ちゃん、テニスするん?」
「俺のカッコええとこ、しっかり見せたる」
俺はそういうと、鳳からラケットを受け取りコートに入った。

「なあ、鳳・・・・あれ、やらへん?」
「あ・あれ・・・ですか??」
「ええやん、跡部おらへんし・・・なっ?」
「しょうがないですね・・・全員集合!!」
鳳の言葉に部員はぞろぞろと勢揃いした。
「今からOBの忍足先輩と部長日吉の試合をする。
 これはいい勉強になるはずだ、しっかり見ておくように。それと・・・
 忍足先輩のリクエストで・・・・あれをやる・・・以上だ」
「はいっ」
部員達はコートをぐるりと囲った。
その姿を見たは、口が開いたまんまで唖然としていた。


「ほな、イクで・・・」
俺はコートに歩き始めると、お決まりのコールがでた。

『氷帝、氷帝、氷帝、氷帝・・・・・・・』

確か跡部はこないなことしてたな・・・
俺は空に向って指を差し上げた。

『忍足、忍足、忍足、忍足・・・・・』

せやせや、これやこれ・・・
次は横にやったな・・・・

『勝のは氷帝、勝つのは氷帝・・・・』

次はラケットやったな・・・
俺はラケットを横にスイングした。

『勝者は忍足、勝者は忍足・・・・』

ええな、この響・・・・
確か次は・・・・・
俺がラケットをその場に置き、両腕を四方に差し出す。

『勝つのは氷帝、勝者は忍足・・・・』

ラストや・・・・

『勝つのは!!』



パチンッ!!




俺は器用にジャケットを脱ぎ捨て、


「俺や!!」


その言葉で歓声があがる。


どや、決まったやろ!!・・・・・


見てみると・・・・・・
「あはは!!何あれ!!めちゃ受ける〜〜〜」
と俺を指差し、爆笑しとった。


「どや、。カッコええやろ?」
「もう笑いのどツボにはまってもうた・・・最高やで、侑ちゅん・・・」
「ほな、もっとカッコええ俺を見せたる」
俺は脱ぎ捨てたジャケットを渡し、コートに再度入った。



「もういいんですか?」
「満足や・・・本気で行くから覚悟しとき」
「それはこっちのセリフです。あんたと跡部さんから下克上できてないんですから」
日吉はニヤリと笑いながら、位置についた。
「恐いな〜〜」



それから1セットマッチでやって、6−4で俺が勝った。
といっても、ほとんど決め技やけどな・・・
「日吉、強くなったな」
「当たり前だ。あんたには受験までのブランクがあるんだ」
「せやったな・・・頑張りいよ、今年こそ全国制覇」
「はい」
俺はコートを出て、鳳にラケットを返した。
「ありがとさん、久々に出来てよかったわ」
「いいえ、またいつでも来てください。でも、もうアレはやりませんよ」
「わかっとるって」


俺は座ってるの所へ戻った。
「どやった?」
「凄いやん・・侑ちゃん、強いんやね」
「当たり前や。ここでレギュラー務めてたんやから」
「高校でもやるん?」
「もちろんや。、ラウンジ行こうか?」
「ラウンジ?」
「食堂や。俺、腹空いてん・・・」
「行く!!」
俺らは氷帝のラウンジに行った。
部活動があるから、オバちゃんらは今日も働いてた。

、どれにするん?」
俺はメニューに没頭するに問いかけた。
「侑ちゃんのお勧め、ある?」
「せやな・・・・これなんて美味いで」
俺が指差したのは、薄味のうどん。
大阪ではだいたいうどんの汁は薄いんやで。
濃い汁なんて邪道や!!
「ほな、あたしそれにする!!」
俺は食券を買い、
「貰ってくるから、好きな所座っとき」
といい、受け取り口に行った。


俺はラウンジにおるオバちゃんらと話、うどんを持ってのところへ戻った。
「お待たせ。ほな、食べようか?」
「うん」
俺らは色々話しながら、食事を楽しんだんや。




「そんでの言っとったチャット友には逢うん?」
「う〜ん・・・高校同じやし・・・入学式の時でええと思う・・・」
食事を終え、俺らはラウンジで暫く駄弁っていた。
「そうか・・・は部活とかするん?」
「そやな・・・パソ部なんかがあれば入るかも・・・」
「相変わらずパソ好きやね・・・俺も買おうかな・・・」
「それ絶対ええと思う!!買ったらあたしとチャットで逢おうや。
 そんで、あたしの自慢のチャット友紹介しちゃる」
「それは楽しみやな・・・お母んに頼んでみよ」






それから時間はどんどん過ぎていって・・・と別れる時間になってもうた。
俺はを青春台駅まで送った。
「ほな、青学でもうまくやるんやで」
「もちや!!侑ちゃんもテニス、頑張ってーな」
「ああ。ほな、またな」
「うん、またね〜〜!!」
俺はに手を振り、家路に向って行った。






それから春になり、時が過ぎる頃・・・・・
からあんな言葉を聞くことになるなんてあのときの俺にはないと思うてた。
実際、聞かされたときは俺は唖然としてまった・・・
まさか・・・・青学の・・・・・・あいつにを取られてまうなんてな・・・・

あとがき
いや〜〜、アンケートとってみて大いに忍足が人気あったっていうのに吃驚。
瀬川的、跡部様かな〜と思ったんだけど・・・まっ、侑士好きだし・・・
やっぱ人気だね〜〜氷帝!!瀬川が書いてる氷帝人はもろギャグ嗜好ですからね・・・
とくにあのトリオが・・・(笑)

アンケートにご協力してくださった皆様、ありがとうございました。
これからもMy Time!!をヨロシクお願いします。
本当はフリー配布にしようかな〜と思ったんですけど、一般公開がいいという声もあったので一般公開しました。
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原本をさし上げますので。変換はこのサイトでも紹介してあるサイト様で変換しちゃって下さい。

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著者:瀬川音符

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