この状況は何だ・・・・?
始めてみた光景
オッス!越前リョーガだ。今日・・・というより青学に来てから驚いてばっかだ。
女にキャーキャー言われんのは全然かまわねーけど・・・学校行事ってやつか?
俺らテニス部連中(特にレギュラー)が別の競技やるだけでまた騒ぎ出す。
そして何もへんてつもないただの日・・・
何かしんねーけど、女たちがやけにそわそわしたり何か1つのことで話しているのを聞いた。
・・・・って忘れんなよ!!これ、あの爺むさい手塚の夢なんだからな!!
「誰が爺むさいだ!!リョーガ、10周走って来い!」
っとつい声に出してしまって、手塚にどやされてしまった。
初っ端はからかってみたら、周回数を増やされた。
抵抗もしてみたけどよ・・・同じクラスの大石と橘に言われた。
『抵抗するほど周回数が増えるぞ・・・最高で100周だ』
その数知って、俺は大人しくグランド30周走った。
俺が走ってると、教室の窓から声援が送られる。
でも、コート周りにいる女どもは何故かあの手塚に声援が送られている。
俺が知りたい状況の1つだ・・・まっ、他にもあるけどよ・・
ってか、あの爺むさいの手塚の何処がいいんだ!?とも思っちまう。
走り終え、こそっと水分補給に水道に行くと丁度あいつが来た。
「リョーガ君。今日も走らされたの?」
手塚と同じように眼鏡を掛け、まさに『優等生』ともいえる手塚の彼女。
「まーな!ってか手塚もひでーよな!チビスケが言ってたことよーく解ったぜ!」
「なんて言ってたの?」
その問いかけにニヤリと笑い、耳打ちするとはクスクスと笑い出す。
「なっ、おもしれーだろ!!」
「それ、国光が知ったらまた走らされちゃうわよwwっていけない、もう行かないと・・・
それじゃーね、リョーガ君。あんまり怒らせないように」
余計な一言いいながら、帰っていった。
「おい!!って行っちまったか・・・聞きてーことあったのによ・・・」
まっ、今度で良いか・・・そう思いながらコートに戻った・・・がやっぱ少しサボってたことがばれてた。
ってか水分補給しにいくなら、黙って行くなだってよ・・・へいへい;
んで次の日・・・まぁ、日にちは10月5日(水)だな・・・
転入してからずっと隣の席にいるチビスケの女、にこれはなんだ?って聞いてみた。
「コレ・・・?ああ、明後日になったら解るよ・・・特に手塚君見てればばっちりとw」
そう言い、廊下に出て行ってしまった。
「あさって・・・・手塚!?」
よく耳を済ませてみると、クラスの女どもは『手塚が・・・』とか言っている。
それから良く見てればフェンス周りにギャラリーが増え続けている。
そして、に言われた7日がやってきた。
が・・・・朝、チビスケに言われた。
「今日、何があっても驚かないほうがいいよ・・ってか多分部長の機嫌、最悪だと思うし」
最初はなんだ?とも思ってたけど・・・学校来てやっと解った。
『手塚君、お誕生日おめでとう!!』
『おめでとうございます。これ、受け取ってください』
手塚を取り囲んで、プレゼントを渡しだす女どもに冷や汗をかいてしまった。
チビスケが言ってたことはこれかよ・・・
けど、アイツ・・・いつも以上に眉間に皺寄せてプレゼントを押し返していた。
「リョーガ、早くコートに入れ・・・」
「あっ、ああ・・・・」
うえ〜〜・・・いつも以上にこえーーーー!!
朝練が終ったにも関わらず、手塚へのプレゼント攻撃は止むことはなかった。
ってな位で俺はもう退散するぜ・・・・
とまぁ、越前リョーガが投げ出したので、ココからは天の声が・・・(コラ)
今年は1年生それも外部からの生徒が手塚の誕生日を知りこうやって押しかけていたのが現実だ。
一方、その頃・・・・
「今日だねww毎年恒例の・・・」
登校中、が話を始めた。
「今年も凄いんやろーな〜・・・ってもうギャラリー詰め掛けてんやんか!!」
校内に入り、そっと目線をコートに向けるとあまりの数にが声を張り上げた。
「ねぇ・・・去年より人数増えてない?」
冷や汗かきながらが言うと、、が頷く。
「ってかなにがあんの?今日・・・」
今年来たばかりのはなんのことやら理解し切れてない。
「あんな・・・・」
そんなにひのきは耳打ちしながら、手塚の誕生日のことを話した。
「へっ!?じゃあ・・・・これ、全部手塚が原因!?」
「そいうこと・・・ってかコレ見てちゃんも全然動揺しねーのもすげーけど・・・」
ひのきは、横目でを見ながら嫌み口調で言うが、冷静を保ち校舎へと入っていった。
テニス部ではやっとプレゼントが渡り終え、女生徒たちは校舎へと入っていった。
手に持ちきれないほどのプレゼントに手塚はため息を着く。
「手塚・・・今回は押し切られたみたいだね・・・」
部室に入ると、既に着替え終った不二が話し掛けてきた。
「全く、困ったものだ・・・」
荷物を置き、制服に着替える手塚にいつものメンバーが歩み寄ってくる。
「けど、中等部から手塚部長の人気は計り知れねーよな、しねーよ・・・」
「フシューーー・・・」
手塚の人気ぶりに桃城が感心し、海堂は息を吐く。
「でも、部長・・・これ、どうするんですか?」
半山積みのプレゼントを見て神尾が手塚に問いかけた。
「何が入ってるかは解らんが・・・欲しいならやる・・・」
その言葉とともに、菊丸と桃城が飛びついた。
「だが、食べ物ともかぎらないからな・・・英二、桃・・・」
眼鏡を逆光させながら、個数を数えている乾。
校内に予鈴が鳴り響き、テニス部は急いで校舎へと入っていった。
それから、休み時間になると2−7には女生徒で溢れていた。
「クスッ・・・これじゃ手塚・・・また山積みかな・・・」
丁度2−4が移動教室から帰ってきたとき、不二が言葉を放った。
その言葉にが即に問い詰めた。
「国光、受け取っちゃったの!?」
「ああ・・・今回は押し切られたみたいでね・・・英二と桃にあげてたりしてたよ」
「・・・・・・・・不二・・・あかん・・・、固まってもうた・・・」
昼休み、また女生徒は押しかけ手塚どころかや、ひのきも教室から出れなくなっていた。
本来なら音楽室で昼食しようと約束していたが、が出れないとにメールした。
メールを受け取ったは、またフリーズしかけている。
「ちょっ・・〜〜〜!!」
気を戻そうとが揺らす。
「今回はかなり堪えてるね・・・」()
「だね・・・今年も策考えてると思ってたのに・・・」()
「手塚も4組に来るすべもなかったみたいやからな〜〜。、どないするん?」()
「どうする・・・って言われても・・・割って入るほど体力ないよ・・・」()
「ファンの力は募れば募るほど強いもんね・・・」()
その言葉に4人はうんうん・・・と頷いて昼食を済ませていた。
時間は過ぎ、放課後・・・
大石が手塚の元へと向かったが・・・最後の最後まで押しかけているのに唖然していた。
もう慣れたのか・・・7組の生徒はなんとか教室を出たりして帰宅なり部活へと行っていた。
「てっ・・・手塚・・・」
「大石・・・大丈夫か?」
半ボロボロで教室に入ってきた大石の姿に手塚も驚いていた。
「ああ・・・今日はなしでいいよな・・・これじゃ」
「すまん・・・」
「気にするなって・・・多分、このままじゃ英二や不二のときも大変そうだな」
「ああ・・・・」
「それと伝言を預かったぞ・・・」
大石は小さなメモを手塚に渡し教室を出て行った。
そっとメモを見て、手塚は荷物を持ち教室を出た。
途端に女生徒たちは手塚をぐるりと囲い今回、何回目のプレゼント攻撃を始めた。
『手塚先輩。受け取ってください!!』
『おめでとう、手塚君。これ、あげるw』
「すまないが・・・退いてもらおう・・・」
テニス部でギャラリーを追い返すように低い声で言うとすんなりと道を開けた。
この言葉に機嫌が悪いと悟ったのだろう・・・手塚の背中を見ながら女生徒たちは帰っていった。
そして手塚が向かったのは屋上だった。
ドアを開けると・・・・
「いないのか?」
思わず声を出しながら周りを見渡す手塚に、頭上からクスクスと笑う声が聞こえる。
見上げてみると、一段階高い場所にが待っていた。
「・・・危ないぞ・・・」
「大丈夫・・・意外とココ、スペースあるから・・・」
そう言い手塚を手招きする。
の居る場所まで上り、隣に座る手塚。
「どうした?」
とメモに書いてあった呼び出しに手塚は問いかけてきた。
「うん・・国光、今日・・・プレゼント受け取ったんだって?」
「あれはだな・・・」
手塚が誤解だと言おうとするとが話を続けた。
「不二君から聞いた・・・【押し切られて】って・・・ちょっと不安だった。
それに、あの人数みても・・・ねっ・・・」
「そうだったのか・・・・すまなかったな」
手塚はそう言い、ふわっとを抱きしめた。
「温かい・・・」
甘えるようにが手塚の胸に顔を押し当てすりつく。
「ああ・・・」
「国光・・・・」
Happy Birthday・・・・
がそっと囁くと手塚は返事とともにキスを落とした。
その後、からのプレゼントを受け取り土日月の3連休は部活もないと
手塚から聞かされ、ずっといようと約束した2人であーった。
あとがき。
いや〜〜〜〜・・・ってか気付けばもう10月ですよ・・・なんとか間に合った・・・
高2シリーズでやっとの手塚夢UPですよ・・・というより、まだ書き途中のものがあって・・・;
これ、高3シリーズ入ってももし、再来年の春まで数が少ないようなら・・・ちょくちょくUPして行くと思うんで・・・
今回は最初リョガ視点から始まり、そして天の声視点(コラ)でお送りしました。
女生徒に付きまとわれる手塚・・・いかにも機嫌が悪くなってしまうのも・・・目に浮かんでしまう。
ということで・・・今回で3回目w
Happy Birthday!! Kunimitsu Tezuka
永遠の中学生って羨ましい限りだわ・・・ホント・・・
オフで書いてる話はしっかりと年齢増えてるけど・・・=m=
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著者:瀬川音符
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