これは、日常に起きた話し。
学校に押し寄せてくる波
青学高等部ではいつものように学校が行われていた。
だが、1つのことで大きな波が押し寄せてくる。
それは・・・・・
【 デビューアルバム『Wing』発売】
であった。全国Sound選手権歌部門で見事グランプリを取った。
今年1月にドイツまで飛んでPVを撮影、そして5月14日にとうとう発売されたのであった。
クリスマスライブで集まった人数からにしても、アルバムはバカ売れし一気に
オ○コンアルバムチャート1位を取得してしまった。
コレを気に、マスコミはのいる青学に押し寄せてきたのだ。
「うへ〜〜、今日もマスコミの数が多いぜ〜」
「ってホント凄いんだ・・・ってひのき、なんかカメラこっち向いてない?」
マスコミを教室の窓から見ていた2人。
「ああ〜、おそらくオレのこと『ちゃん』って思ってるんじゃねーの?」
「納得・・・、眼鏡外すとどっちがどっちかわかんないもんね〜」
そして、そのは・・・・職員室にいた。
「すみません・・・私のせいでご迷惑を・・・」
「いや、こうなることは解っていたことだ・・・気にしないでくれ。
だが・・・これじゃ、他の生徒の登下校が大変だな・・・」
教師と話していると、1人の背広を着た男性が職員室に入ってきた。
「失礼します」
「パパッ!!」
そう、入ってきたのは今回をプロデュースした父、貴久。
「です。いつもとひのきがお世話になっています。それと・・・
こんな事態になりまして、申し訳ありません」
貴久は挨拶とともに頭を下げた。
「頭を上げてください。さん・・・」
「兎に角、マスコミを僕でなんとか帰して見せますので・・・
もう暫くお待ちください」
そう言い、貴久は職員室を出て行った。
「パパ・・・・」
「、もう部活に行きなさい・・・」
「はい、失礼しました」
職員室から出ると、はすぐ音楽室に向かった。
【ガラッ】
「あっ、!!なんかドンドン増えてるみたいだね」()
「先生に何か言われた?」()
「もしかして・・・学校休むってことになったの?」()
が入ってきたと同時に、3人が問いかけてきた。
「今、マスコミはパパが何とかしてくれてる・・・学校休まないよ。
先生もこのこと理解してもらってるから・・・でも、どうなるんだろ・・・」
返事を返しながらそっと窓を覗く。
『先輩、今テレビ中継入ってるみたいですよ』
1年生がテレビを見ながら話し掛けてきた。
4人がテレビを見ると、丁度貴久がカメラに向かって話していた。
『の本格的なデビューはまだ決まっていません。
申し訳ありませんが、ここは学校です。押しかけはやめてください。
当の本人もそうですが、学校側としても迷惑がかかるだけです。
詳しいことは後ほど私どもで会見をします。ご了承下さい』
「さすがちゃんパパさんだね・・・」()
「ホンマや・・・初めておうたときは違うイメージやったのに・・・」()
いつの間にか、とが音楽室にやってきていた。
「ちゃん、・・・」
「先輩たちだけじゃないですよ」
なんとそこにはテニス部が勢揃いしていた。
「やっほ〜、外すんごいことになってるから俺たち非難してきたんだ〜」(菊丸)
「クスッ、さすがに僕達も去年のライブに参加してたからね・・・」(不二)
「俺のデータから推測すると、マスコミに追われる確率90%」(乾)
「だが、あれほどのマスコミを叔父さん1人で大丈夫なんだろうか・・・」(橘)
「あ〜、気にすんな!!パパは慣れてるからよ!!見てみろよ」(ひのき)
ひのきに言われ、メンバーはテレビに視線を向ける。
ブラウン管の中では、貴久の言葉を物といわず問いかけていた。
『では、テレビデビューもありえるというんですね?』
『いえ、今の段階ではお教えできません』
「んで〜、。デビューすんの?」
の言葉に今度は視線をに向けられる。
「しない・・・まだそこまで考えてもないから・・・今回のはおまけ感覚のCDなんだから」()
「そのおまけでこんなに売れてるんだもんね・・・」()
「ホント・・・でも、聞いてみたけどいい曲バッカなんだよね」()
「そうそう。特にアカペラで歌ってるの好きw」()
「私は・・・あのテニスの試合してる曲がいいと思います・・・」()
「だけど、あれじゃ校舎から出ることは出来そうに無いな・・・」(大石)
「ですね・・・まだマスコミも帰りそうに無いですし・・・」(神尾)
「早く帰りたいよな・・・でも、あそこ通ったら・・・」(伊武)
「ぼやくなよ・・・」(桃城)
「フシューー」(海堂)
時間が過ぎて、数十名のマスコミは帰っていったが・・・まだ数名粘りに粘って待機していた。
「どうやらを待っているようだな・・・」
窓からマスコミの状態を見ている手塚が呟くと、はため息を着く。
「はぁ・・・」
そんな時、の携帯が鳴り出した。
「もしもし・・・」
電話の相手はもちろん、越前である。
『ねぇ、まだ校舎にいるの?』
「ゴメン・・・出れそうにもないんだよね・・・」
『ふ〜ん・・・そっち行ってもいい?こっちもいてうるさいんだよね・・・』
「解った・・・音楽室までの道順、メールで送るね」
『了解・・・んじゃ、また後で・・・』
がメールし終わると、数分後・・・
「失礼します」
「ちーっす」
、と越前が音楽室にやってきた。
下校時間過ぎても、マスコミはまだ校門前にいた。
「ちゃん、あれやるか・・・?」
ひのきの言葉に全員が双子に視線を送る。
「仕方ないわね・・・ちゃん、部室開けれる?」
「開けれるけど・・・・」
「じゃっ、いこーぜ〜〜〜!!」
ひのきと、そしては音楽室から去った。
その行動に残されたメンバーはただ呆然としていた。
暫くすると、見慣れない男子学生?2人とが音楽室に入ってきた。
「誰だ・・・?」
手塚が眉間に皺を寄せながら2人に言うと、はクスクス笑い出し2人はニカッと微笑んだ。
「解んないのかよ・・・・バッカだな〜〜」
「よーく観てみて・・・大事な顔忘れられちゃ、こっちが悲しい」
「「「「「ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!とひのき!!」」」」」(、、、、)
「うっそ〜〜!!全然解りませんでした〜〜」()
「ってか・・・男装・・・」()
「カッコいい〜〜〜〜〜〜」(朝子)
そう、双子はかつらをつけ男子制服を着て見事に変身を遂げたのだ。
「だが、それで凌げるのか?」(橘)
「まっ、観てろよ・・・ってかお前らも騙せたくらいだしな」(ひのき)
「クスッ・・・こう見てるとひのきちゃん、ずっとそのままがお似合いだね」(不二)
「言えてるにゃ〜〜」(菊丸)
そして、2人+団体(をい)は校門を出た。
「マジで気づいてないな・・・」(桃城)
「そうっすね・・・・」(越前)
「・・・いいデータが取れた・・・なるほど、目の錯覚もいいものだな」(乾)
マスコミはまんまと双子の罠にはまり、団体を見過ごしたのであった。
そして暫くは双子マジックが学校内を魅了したのは間違いない!!
あとがき。
やっとのことで更新できた〜〜〜〜。アンケートに答えてくれた皆様、ご心配をお掛けしました。
まだ亀更新ですが、瀬川音符・・・徐々に復帰してきてます。
ということで、CD発売になりましたwというもの・・・男装をやってみたかっただけというおバカな話です^^;
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著者:瀬川音符
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