Valentineがあれば、当然・・・・・・




WHITE DAYには・・・・・





乾です。3月も中旬、学年末試験も終り通常の日々を過ごしている。
さて、丁度1ヶ月前に俺も晴れて彼女を手に入れた。
Valentineに告白って言うのは、定番とも思っていたが・・・自分が告白してしまった。
チョコ貰ったとき、嬉しかったからね・・・・


「んでも〜、もうすぐホワイトデーだね〜」
「そうだね・・・今年はどうしようかな・・・そういえば、英二は去年はどうしたんだい?」
「えっとね〜〜〜〜」

部活中、不二と英二の話に耳を傾けた。
そうか・・・もうそんな時期か・・・・


「手塚は?」
「俺か・・・・」
「そうだよ・・・去年、大石のこともあったけど君あのとき何も買わなかったでしょ」
「だよね〜〜。オッレも気になってたんだ〜〜〜あと、オチビのも」
だが、手塚は黙秘していた。


「それで・・・・乾は今年どうするんだい?」
いきなり背後から不二が声を掛けてきた。
「不二・・・・」
「さっきから僕たちの話に耳を向けていたのは、知っていたよ。
 データ取ってたんだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「お〜〜い、いっま手塚からおっもしろいこと聞けたよ〜ん」
「菊丸・・・・・」

そのあと、菊丸は50周走らされていた。




「なぁなぁ、なに騒いどるん?」
振り返るとが1人でフェンス越しに立っていた。
「ああ、ちょっとな・・・こそどうした?」
「もう部活終ってん・・・音楽室行ったら、は生徒会室やし・・・
 はまだ部活、は用があるって帰ってもうたんや・・・・
 せやから、かえろーとしてたとこに声聞こえたから、来てみたんやで」
「そうか・・・・1人なら、一緒に帰るか?あと数分でコッチも終るぞ」
「ホンマ!!ほな、ここで待っとくわ!!」



俺は部活を終えると、即座に部室に入り帰り支度を進める。

「乾もお熱いにゃ〜」
「英二・・・」
「大石、君もそうだろ・・・それに、手塚も」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・;」
「じゃあな・・・」

全く不二と菊丸は何を言い出すのか・・・・怖いくらいだ。


「待ったか?」
「そないなことあらへんよ・・・」
俺たちは、青学を後にし通学路を歩いた。

「なぁ、・・・・」
「なに?」
「お前、ホワイトデーに1ヶ月前のお返し・・・欲しいか?」
「いきなりやね・・・・・せやな・・・正直言って、欲しいわ!!
 ホワイトデーやろ・・・キャンディにマシュマロ、貞治くれるん?」
俺はの頭を撫でながら、
「甘いもの好きか?」
と問いかけてみた。
「もち!!あっ、でも生クリームは勘弁・・・あれはどうも好かんのや」
「そうか・・・・・」


リサーチは終了した。あとは現物を手にいれ渡すのみ。





次の日、部活も終り今日は男だけで街へとくりだした。

「なんだ、結局皆定番のお菓子にしたんだ〜」(菊丸)
「あれこれ考えたんだけどね・・・女の子が喜ぶっていったらコレでしょ」(不二)
「そうっすね・・・でも、いろんなのあってどれがいいだろ・・・」(越前)
「キャンディーにマシュマロ、クッキー・・・種類が多すぎるな〜、多すぎるぜ」(桃城)
「フシューーー」(海堂)
「おっ、海堂はキャンディーにしたのか・・・なるほど」(乾)
「乾先輩、そんなことまでデータ取らないで下さい・・・・」
「大石はマシュマロにしたんだ・・・」(河村)
「ああ。それともう一つ用意してあるんだ・・・タカさんはクッキーかい?」(大石)
「うん・・・・いろいろあって迷ったんだけどね・・・」


「じゃあ、決まったね・・・って手塚?」
それぞれ買うものを手に持ったが、手塚だけどこかに行ってしまった。
「何処に行ったんだ?」
周りを見渡すと、手塚はいつの間にか買い物を済ませ戻ってきた。
さすが、油断ならない男だ・・・・・・・・






そして、ホワイトデー当日を迎えた。
中等部卒業した海堂たちは、どこかで落ち合って遊びに行くらしい・・・・
俺たちはというと・・・・・・
さすがにバレンタインのように騒ぎは立たない。だが、1ヶ月前にチョコを貰った男は
きっちりと返事とお返しを渡す姿が目に入る。
昼休み・・・・・天気も良いため、いつもの場所で昼食を取っていた。


「はい、・・・お返しだよ」
「ありがとう、周助くん」


「ほい、今回はキャンディーにしたよん」
「そして、一緒に食べよ!!でしょ?英二・・・」
「にゃはは・・・」


「はい、今年はちゃんとあげるね・・・・」
「ありがと、リョーマ。クッキー、大好きvリョーマも一緒に食べようね」
「当然・・・・」


、ほら約束のものだ」
「ありがとうさん。ホンマにくれるんやねw」
「ああ・・・」


ちゃん。これ・・・・」
「いいの?」
「もちろん!!1ヶ月前は俺が貰ったんだし・・・」
「ありがとう、河村君」


「うわ〜〜、マシュマロ〜〜vv秀ちゃん、ありがと」
「どういたしまして。それともう一つ・・・」
「これ・・・・」
「遅くなったけど誕生日プレゼントだ」



とまぁこんな感じに時間は過ぎて行く。が・・・・・・

「おい、手塚。ちゃんに用意してないのか?」
一緒に食事していたひのきが、手塚に話し掛けてきた。
そう、手塚だけにお返しを渡していない。

「お前には関係のないことだ・・・」
「うわっ!!お前、貰っておきながらその態度かよ・・・・
 ちゃん、やっぱ別れた方がよかったんじゃねーの?」
「ひのき・・・・いいのよ、別に・・・あれは、私があげたいからあげたの」


どうも気になる。俺たちと買い物に行った時は、しっかりと買っていた。
なのに、渡さない・・・これは何かありそうだ。

「乾・・・もしかして放課後、手塚をつける気かい?」
「不二・・・ああ。もちろんだ・・・今日は部活も休みだしな」
「僕も付き合うよ・・・手塚のことだ。放課後に渡すと思うし・・・見てみたいからね」
「同感だ・・・・だがはいいのか?」
「もう了承済みさ・・・おそらく着いてくると思うけどね・・・」
「そうか・・・・」





放課後、SHRが終り俺は教室から向かい側の5組の教室を見張っていた。
「貞治、何してんの?」
「ん?ちょっと手塚の行動をね・・・・」
「あっ、もしかしてひのきが言ってたことで何か察したんやろ?」
「当たりだ・・・・おっ、不二とも着たみたいだぞ」
「ホンマや・・・・」
「やぁ、おまたせ」
「手塚君、動いた?」
「いや、まだだ・・・というより、5組はまだ終ってないみたいだ・・・」
のいる10組は終ってるみたいやね・・・あっ、でも・・・
 手塚待ってるみたいや・・・・」

話していると、5組から生徒が教室から出てき始めた。
「どうやら終わったみたいだね・・・っていたいた」
「こうやって見ると、手塚君・・・めだってるね・・・」
「おっ、10組に行ったな・・・・も出てきた」
「何処行くんやろ・・・尾行開始やな・・・」


2人に気づかれないように、4人で尾行を開始した。
「あそこは・・・・生徒会室だね・・・」
手塚たちが入っていった場所は、2人が入り浸っている生徒会室。
「声、聞こえるかな・・・・?」
「どやろ・・・って2人しかいないやん・・・」



「で、どうしたの?今日は生徒会も休みなのに・・・・」
「ああ・・・これを渡そうと思ってな・・・」
手塚はそのまま生徒会が使用している冷蔵庫をあけ、1つの箱を取り出した。


「乾・・・あれ、この前手塚が買ってた奴だよね・・・」
「ああ・・・冷蔵庫ということは生ものか・・・」



「これ・・・・」
「当初は、あいつらと同じものにしようかともおもったんだが・・・・」
「開けていい?」
「ああ」



「なんだろ・・・・中身?」
「気になるわ・・・なんなんやろ・・・」


気づけば、は中身を見て微笑んでいた。

「お茶、淹れるね・・・・濃い緑茶」
「ああ・・・」


ん?緑茶・・・・・・なるほど、そういうことか・・・・
そういえば、近くに和菓子コーナーがあったな・・・
手塚らしいといえばらしいな・・・・



「ところで・・・・・そこにいる4人。入ってきたらどうだ?」
去ろうかと思ったところに、中から呼ばれてしまった。
「手塚、お邪魔はしたくないから僕たちは帰るよ・・・」
、また明日ね〜〜」
「ほなな〜〜〜」
「いいデータが取れた・・・また明日朝練でな・・・」
俺たちは、一目散にその場から駆け逃げた。





帰り道、遊びにいっていた海堂たちとも遭遇した。
どうやら2人ともお返しを渡したらしい。
は、にっこり微笑んで・・・はほんのり顔が赤かった。



まぁ、こんなものだろう・・・
そろそろ1学年も終わる・・・また新しい学期がくるのか・・・
ふんわり柔らかい風がそう言っているのかと思ってしまう・・・・

あとがき。
お返しバージョンw今回は乾視点でやってみました。なんせ人数多いですからね==;
こんなものもどうでしょう?手塚・・・・和菓子に行かせちゃいましたw洋菓子作るのもいいけどw
来年はどーなるかな・・・w楽しみでしw
そろそろ高1物語も終わりに近づいてきました。さぁ、ひのきは無事進級できるのか・・・w

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著者:瀬川音符

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