恋人同士になってからの初めての誕生日だね・・・・
2つ歳の差
私、。今年の春休みに幼馴染みの秀ちゃんとめでたくカップルになりました。
そして今は4月の下旬。4月30日に、秀ちゃんの誕生日がやってくる。
今までは幼馴染みとして、祝ってたけど今年からは違う。
恋人として祝ってあげるんだ。
でも・・・・・・・・・当日は秀ちゃん、部活だし・・・
今、目の前にあるのは携帯電話と卓上カレンダー。
秀ちゃんの誕生日の前は祝日。中等部のときは祝日は休みだったけど・・・
高等部はどうなのかな?
思い切って、電話・・・してみようかな・・・・?
携帯とにらめっこしていると、いきなり着信音が流れ始めた。
「うわっ・・・あれ、秀ちゃんだ〜」
秀ちゃんって解ると、私はすぐ電話に出た。
「もしもし・・・」
『か?』
「どうしたの?秀ちゃん」
『次の祝日・・・29日なんだけど、予定あるかい?』
えっ!?秀ちゃんからの誘いってことは・・・・
デート!?
「ないない!!」
『そうか、よかった。一緒に出かけないか?』
「行く行く!!」
『ならそういうと思ったよ。それじゃ29日の朝に迎えに行くから』
「解った」
話が終わり、携帯をきった。
やった!!秀ちゃんとデート!!
私はただ嬉しくて、はやく29日にならないかとそう願ってばっかりだった。
そのことばっかり考えていると、どうやら顔に出ていたみたいで・・・・
「何にやけてんの?」
また嫌みのように言うこの男・・・越前リョーマ。
1年のときからのクラスメイトで先輩と付き合っている・・・
運命なのか、神様の悪戯といわんばかりに隣の席に座っている。
「ねぇ・・・」
「越前には関係ないよーだ」
そういい、頬を膨らませた。
「どうせ大石先輩だろ?」
そう言いまたニヤリと微笑む越前。
なんで、解るのよ・・・・
「ふ〜ん・・・やっぱそうなんだ〜」
表情を読んだのか、越前はそう言った。
「なんで、そんなに解るのよ!?」
「お前、顔に表れ過ぎ・・・」
「うそっ!?」
「本当・・・まっ、頑張れば・・・」
越前ってホント、無愛想だよね・・・秀ちゃんとは大違いだよ。
でもあの越前が先輩の前だと、今と全く違う顔してんだよね・・・
ホント、信じられないよ・・・
そういえば、秀ちゃんのバースデープレゼントどうしようかな・・・
秀ちゃんはボーリングにアクアリウムが好きだし・・・う〜ん・・・・
そう考えてる間にも授業が始まっていて、いつの間にか終っていたのだった。
そのあと越前に頭下げるまでして、さっきの授業のノートを見せてもらったのは定かじゃなかった。
「やっぱ秀ちゃんにはアクアリウムの清掃セットにしよ」
プレゼントが決まり、学校が終るとすぐアクアリウム専門店へと足を運んだ。
お店の人にアドバイスしてもらいながら、秀ちゃんに上げるプレゼントができた。
秀ちゃん、喜んでくれるよね・・・・
そして29日。
「おはよっ、秀ちゃん」
「よし、行くか・・・」
「うん」
私たちは駅に行き、電車に乗った。
「ねぇ、秀ちゃん。どこに行くの?」
「そうか・・まだ言ってなかったっけ・・・水族館だよ」
「もしかして新しくできた?」
「知ってたのかい?」
「うん!!楽しみ」
いくつか乗り換えて、目的地の水族館に到着した。
「さぁ、行こう」
「待って〜〜〜秀ちゃ〜〜〜ん」
さすがに歩幅が違うせいで、秀ちゃんに追いつくのがやっと・・・
「あっ、ゴメン・・」
秀ちゃんはそう言いながら、私の手をギュッと握った。
「これでいいだろう。さっ、行こう」
「うん///」
最初は照れはしたけど、手を握ってもらったことに凄く嬉しかった。
入場券を買い、私たちは水族館の中へと入った。
さすが新しくできたばっかりで、綺麗だった。
内装もそうだけど、水槽で泳いでいる魚たちにも目がいってしまう。
それは、秀ちゃんも同じ。
手を握ったまま、奥へと進んでいった。
「うわ〜〜〜、おっき〜〜〜〜い」
「これはスナメリだよ。ここにいるのは体長5Mだってさ」
「あっ、子どももいる。カワイイvv」
「そうだな・・・次に行こう」
また水族館の中を回り、外が見えてきた。
外に出ると、そこには何個かのプールがあり、ペンギンたちがいた。
「秀ちゃん、秀ちゃん!!ペンギンがいるよ」
私は秀ちゃんの手を引き、柵までかけった。
「カワイイvvスナメリもカワイイけどやっぱりペンギンがいい」
「はペンギンが昔から好きだったからな」
「それは今でも変わらないよ」
「そうだったな・・・そろそろ戻ろうか?」
気づけば、お昼を過ぎていた。
「うん」
また水族館の中に入り、元の場所へと戻った。
「、悪いけど少しここで待っててくれ」
秀ちゃんはそういうと、売店の方へと行ってしまった。
「秀ちゃん・・・売店行くなら付き合うのに・・・まっ、いっか」
私は玄関先で秀ちゃんが戻ってくるのを待った。
暫くすると、秀ちゃんは1つの綺麗な箱を持って戻ってきた。
「お待たせ。さぁ、出よう」
水族館から出た私たちは、軽く昼食をとって近くの海に出た。
「う〜〜〜〜〜ん、気持ちいい〜〜」
海の広さ、潮の匂いに私は思いっきり背伸びをした。
「今日、楽しかった?」
「うん。大好きなペンギンも見れたもん」
「そうか・・・それはよかった。を誘ってよかったよ」
秀ちゃんはそう言いながら、さわやか笑顔を私に見せた。
「秀ちゃん・・・・」
「なんだい?」
私はこの日のために用意した、プレゼントを差し出した。
「1日早いけど、“ハッピーバースデー!!秀ちゃん”」
そういって秀ちゃんに渡した。
「ありがとう・・・開けてもいいかい?」
「うん」
秀ちゃんは、袋を開けていく。
「これは・・・アクアリウムの・・・」
「秀ちゃん、好きだもんね。アクアリウム・・そういうの必要でしょ?」
「ああ・・・そろそろ変え時だったんだ。ありがとう、」
秀ちゃんはお礼を言いながら、私の頭に手を置いて撫でてくれた。
「どういたしまして」
秀ちゃんが喜んでくれたことに、私も嬉しかった。
「それじゃ、これは俺から・・・」
今度は秀ちゃんが、私にさっき買った箱を渡した。
「これは?」
「開けてごらん」
秀ちゃんに言われ、私は箱を開けた。
「あ〜〜〜、ペンギンのストラップ!!」
「今年、まだ祝ってなかっただろ?の誕生日」
そっか・・・あのとき無我夢中で告白して、秀ちゃんと逢わなかったんだよね・・・
「ありがとう、秀ちゃん」
「どういたしまして。着けるかい?」
「うん」
私は携帯電話を取り出し、硝子細工のペンギンストラップを着けた。
「カワイイvv」
「本当は・・・・」
「なに?」
秀ちゃんが何か言おうとしていたけど・・・
「いや、なんでもないよ。帰ろう」
「う・うん・・・」
秀ちゃんが何言いたかったのか知りたかったけど、まっいいや。
今が幸せだからvv
実は・・・・大石の言いたかったことはこれだったのだ。
ペンギンにヤキモチやいてたなんて・・言えないよな〜
まぁ春菜が気に入ってくれたならそれでいいか・・・・
あとがき。
瀬川:いや〜〜、お久しぶりの大石夢
大石:今回は水族館か・・・定番だな
瀬川:およ、大石!?あとがきに来てくれたんだ〜〜
大石:ああ、俺の話であとがきに出てないのはおかしいと思ってね
瀬川:どうでした?この話は?
大石:まだ純粋なカップルの話で安心してるよ。
瀬川:なに、いつもの手塚や不二たちは純粋ではないと!?
大石:いや、そういう意味でいったわけじゃ・・・
瀬川:なに?
大石:だから・・・・俺たちはキ・キス・・・
瀬川:あっ、そういうこと・・・まっ、大石が頑張るしかないかな!?これはさ
大石:おい、それを書くのは君だろ?
瀬川:う・・・鋭いとこを・・・いつか書かせてもらいますよ。
大石:いつかか・・・
瀬川:では、ここまで〜〜〜!!っておっと!!忘れててた!!
大石:なんだい?
Happy Birthday!! Syuichiro Ohishi
大石:ありがとう・・・嬉しいよ。
このドリームに関するご意見、ご感想等をBbsにて受け付けています。
気軽に書き込んでいってください。よろしくお願いします。
著者:瀬川音符
Dream Topへ戻る