双子の家で楽しく過していたけど、ある一言が・・・・
初めての嫉妬
いつものメンバーがどこか寄ろうと話してたら、家に行くことになり・・・・
そして、双子の過去話があって、それからのお話。
「そういえば、不二も過去話あったよね〜〜〜」
菊丸がふっふ〜んと鼻にかけたように、話題を出してきた。
「えっ・・・なんだっけ?」
「もう、不二先輩ッたら・・・あれですよ、あれ」
不二がとぼけるかのように聞くと、桃城までニヤニヤ顔でそういう。
「もしかして、忘れたんすか?」
越前まで、不二に問いかけ始める。
回りは何のことやらで、?マークが飛んでいる。
「ちょうど1年前だったよにゃ〜〜」(菊丸)
「部活終っての帰り道に・・・」(越前)
「あの娘と出逢ったじゃないっすか!!」(桃城)
3人の言葉に、不二は開眼する。
「周助君・・・なにかあったの?」
「いや・・・あれは・・・」
不二はの問いかけに戸惑いを隠せず・・・・
焦る不二の姿を初めてみる手塚たちは唖然とし、菊丸、桃城はにんまりと微笑む。
「周助君、話して。あたし、何も言わないから・・・」
の問い詰めに、不二は心でため息をつき「解った」といった。
不二の話に菊丸、桃城そして越前の4人で語りだした。
「あれは夏休みの部活が終って僕たちが帰宅していたときだったんだ。
1人の女の子が2人の中学生に追われてて・・・・」(不二)
「そんで追われてる彼女がボールで転びそうになった時に、不二がその娘を
『お姫様抱っこ』で助けたんだにゃ」(菊丸)
「お・お姫様抱っこ・・・・」
その言葉には呆然とする。
「・・・」()
「気をしっかり!!」()
「せやけど、不二も大胆やな」()
「・・・」()
「それから俺とエージ先輩でそいつら追っ払ったんすけど、その娘、
助けてもらった瞬間からずっと不二先輩見てて・・・」(桃城)
「いわゆる一目惚れってやつ・・・あのときの不二先輩、面白かったっすけど・・・」(越前)
「そんで、その娘が最初に放った言葉が・・・・・・」(菊丸)
菊丸はなが〜〜〜〜〜っく間を取る。
「なんだよ、早く言えって」(ひのき)
「そうですよ、早く教えてくださいよ」()
『今度、あたしとデートして!!』
その言葉にはフリーズ。
「ちゃん!!」()
「いきなりそんな事言うなんて・・・凄い」()
「それから、どうしたんですか?」()
の問いかけに、不二は話を続けた。
「そのあと僕たちは喫茶店に入ったんだけど・・・」
不二はなにか申し訳なさそうにを見る。
そんな不二の態度はめったに見られるものじゃないと言わんばかりに乾はノートに書き込んでいく。
「それから、どうしたんだ?」(大石)
「ふっふ〜ん、ここからが凄いんだにゃ。その娘『クルミちゃん』っていうんだけど、
俺らも吃驚したんだよね〜〜」(菊丸)
「まさか逢ってすぐにあんな事言うなんてな・・・」(桃城)
「そうっすね・・・・」(越前)
3人の言葉に、メンバーはどんどん話を知りたがるようになった。
そして菊丸&桃城が声を揃えて、こう言った。
『あたし、周助と結婚するvv』
その言葉に、乾もノートを落とす。神尾は口にしていたお菓子をポロリと落とす。
伊武はぼやく。海堂は口があんぐり。手塚は眉間に皺を寄せる。
大石は『さすが不二・・・』と言わんばかりに顔を赤く染める。
橘は絶句。
そしてはチーンと音を立てたように、固まってしまった。
彼女達はをどうにかしようとずっとついている。
「それから次の日にデートしたんだよね〜〜。押しに押されて」(菊丸)
「それは君たちが勝手に返事したからで・・・」(不二)
「そんなのただのいい訳っすよ」(桃城)
「2人とも・・・」
「あれから何処いったんすか?不二先輩」(越前)
越前の質問に、不二は黙り込んだ。
「み〜んな、待ってるよ。不二の話」
菊丸が不二を煽る。
「解ったよ。英二たちと別れた後、僕が行ったことのないところへ連れて行かれたよ。
多分・・・・皆も無いんじゃないかな・・・・」
『コスプレプリクラ』
「それで不二先輩、ホントに王子様になっちゃったんすよね」(越前)
「クルミちゃんが選んだからね・・・それからお弁当を食べて、
動物園と遊園地が繋がっているところへいったんだ」
不二は話していくが、の耳には言葉がずっしりと重い感じがしていた。
「そのあいだ、俺たちまたある娘に逢ったんだよね?」(菊丸)
「しかもクルミちゃんと同じ顔で」(桃城)
「双子だったのか?」(手塚)
「そうっす・・・しかもナルミちゃんって言うんすけど、テニスやってて・・・
オレら、クルミちゃんがテニスやってたってことが解ったんす」(越前)
それから、4人はクルミがまたテニスできるようにナルミに協力したのだが、
すれ違いが有り、不二はクルミと話し、テニスをまたやることを決めたのだ。
「以上だよ・・・」
また、他の話題になったがは固まったまま帰宅することになった。
「・・・」
不二が声をかけても全く返事もしなかった。
「!!」
少し強めに呼ぶと、「なに?」と返事をしてきた。
「ゴメン。僕がちゃんとこのことを話しておけば・・・・」
「そんな事・・・・ある・・・」
そう言い、は前進した。
「周助君、モテルのは知ってるけど小学生に結婚してって言われるなんて・・・
彼女のあたしは・・・・」
はどういったらいいのか分からなくなり、口ごもる。
だが、不二はそんなの気持ちを解り、後ろから抱き締めた。
「本当にゴメン。クルミちゃんとはあれ以来全然逢ってないよ。
僕にはだけだから・・・・」
「周助君・・・」
「なんなら、今ここでその証を見せてあげる」
そう言い、路のど真ん中で不二はを真正面に見ると深く口づけをした。
「・・・///」
「これで解った?」
「ウン///」
「帰ろう」
不二はの手を引き、家路へと歩いていったのであった。
「うっひゃ〜〜〜。不二先輩、やる〜〜〜」(桃城)
「なんか、先輩が羨ましい・・・」()
「うん・・・ホント、愛されてるってオーラが出てるもんね」()
「・・・・・・・・・・・・帰る」(海堂)
「大体さ・・・路の真ん中であんなのするなんてどうかしてるよな・・・・」(伊武)
「ぼやくなよ・・・」(神尾)
あとがき。
アニプリ『私の王子様』から書いちゃいました。
これ、見たとき・・・うわ〜〜〜って言ってました。あの魔王・・・いえ、不二しゃまに「結婚して」というなんて・・・
くわばらくわばら・・・
アニメオリジナルといってもやっぱりテニスがらみになっちゃうんですよね・・・やっぱテニプリだから・・・
不二ヒロインちゃんが嫉妬。しかも自分が今、君しかいないという証にやっちゃう不二さま・・・・
あはは・・・(滝汗)
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著者:瀬川音符
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