リョーマ親衛隊、参上!!
「ねぇ、桜乃。最近思うんだけど・・・」
「なに、朋ちゃん?」
ここは中等部2年の廊下・・・・
「リョーマ様って、高等部に上がった先輩と付き合ってるのよね?」
「う・うん・・・そうみたいだけど・・・どうしたの?」
「リョーマ様と同じクラスの娘が言ってたんだけど、最近妙にリョーマ様に
なれなれしくしている娘がいるみたいなの!!」
朋香は握りこぶしを作りながら、強く言った。
「で・でも・・・クラスメイトなんだし・・・リョーマ君も仲よくしてるだけじゃ・・・・」
「甘いわよ、桜乃!!」
「朋ちゃん・・・」
「もう、こうなったら自分で確かめる!!」
そういい朋香は越前のクラスへと向かって行った。
「あっ、待ってーーー」
2人が3組の教室を覗くと、やはり越前の隣にはなれなれしく(?)話している女子1名。
「よしっ、行くわよ」
「朋ちゃん・・・」
教室に入り、2人に近づいた。
「なによ〜〜、越前には関係ないじゃん」
「どうせ・・・・」
「リョーマ様〜〜〜〜〜〜!!」
2人の会話に割り込むように朋香が大声を上げた。
その声に、嫌そうな顔をする越前。
「なに?」
「もう、リョーマ様ッたら!!相変わらずクールvv」
「で?」
「なんでもリョーマ様になれなれしくしている女子がいるって聞いて、
確かめに来たんです。ねっ、桜乃」
「う・うん・・・」
「ふ〜ん・・・・」
越前は隣の女子を見ながら・・・・
「なれなれしい女子だってさ・・・」
そう言いながら彼女に言う。
「私のこと?」
彼女は越前を睨みつけるようにそういう。
「オレといつもいるのは誰だっけ?」
「私・・・だ・・・で、その噂がどうって?」
彼女は、2人に問いかける。
「さっきも言ったでしょ!!確かめに来たって!!
答えてもらうわよ。あんたはリョーマ様のなに!?」
朋香の質問に彼女と越前は同時に『はぁ?』と言った。
「リョーマ様まで・・・だからあなたはリョーマ様のなんなの!?
友達?それとも・・・・彼女とか言わないわよね〜〜?」
朋香は彼女にじりじりと問い詰めていく。
「越前の・・・・って!!そんなのあなたに関係ないじゃない・・・
それにあなたこそ越前の何?」
彼女は朋かにオウム返しをしてきた。
「あたしは『リョーマ様ファンクラブ』の会長よ」
そういい胸を張る。
「越前にファンクラブなんてあったんだ〜〜」
横目で越前にそういう。
「こいつらが勝手に作っただけ・・」
「へぇ〜〜。それで・・・まさかとは思うけど、私が越前の彼女とでも思ったわけ?」
彼女がそういうと、朋香は目を強がらせる。
その表情に、彼女はクスクスと笑い始める。
「な・なにが可笑しいのよ!!」
「ゴメンゴメン・・・まさかそう思ってたなんて・・・・
いいよ。教えてあげる・・・・私と越前は〜〜〜〜〜〜〜・・・・・」
彼女は焦らすように、時間を掛ける。
焦らされてるのに、朋香の怒り度も上昇する。
「ただのクラスメイト!!」
彼女はそういい、にっこりと笑った。
「本当でしょうね!?」
「本当だよ!!それに私には大事な人いるから、越前なんて目じゃないって。
というより、越前だって私になんて興味ないし・・・彼女いるもんね〜〜」
「そうなんですか?リョーマ様」
彼女の言葉に朋香は越前に問う。
「・・・こいつの言うとおり、オレには彼女いるから・・・」
そういい、机にうつ伏せた。
「リョーマ君・・・それって先輩だよね・・・・?」
桜乃がおどおどしながら、越前に問いかけた。
「そうだけど・・・」
「朋ちゃん。もう帰ろうよ・・・」
「まだよ。ねぇ、さんだっけ?その大事な人って誰?」
朋香はまだに問いかける。
「それ教えて何があるわけ?」
「いいじゃない、教えてくれたって・・・」
「じゃ、1つだけ。中等部にいないひと」
そう言い、は教室から出て行った。
2人は教室を出て、また話をしだした。
「ねぇ、桜乃」
「なに?」
「今日、部活無いって言ってたわよね?」
「う・うん・・・今日はコート整備で男テニも休みだよ」
「それじゃ、付き合ってくれる?」
「どこに?」
「高等部・・・・」
「朋ちゃん・・・まさか!?」
「リョーマ様の言ったこと信じるけど、やっぱり先輩からも聞きたいの。
お願い、桜乃」
「朋ちゃん・・・・わかったよ〜」
2人の会話を聞いたは・・・
「ふ〜ん・・・でもあんな無愛想な越前にファンクラブ・・・どういう趣味してんだか・・・
やっぱ秀ちゃんが一番だよね〜〜」
そう呟きながら、教室に戻っていったのだった。
放課後、早速2人は高等部へと足を踏み入れた。
「ねぇ、朋ちゃん。先輩がどこにいるのか解るの?」
校門を入り、桜乃が問いかけると朋香の足が止まった。
「解らない・・・どうしよ、桜乃・・・」
「朋ちゃんったら・・・・あれっ、さん?」
桜乃がの名前をあげると、朋香も校門を見る。
「ホントだ・・・どこ行くんだろ・・・ついて行っちゃお」
「朋ちゃん・・・」
2人はを尾行し始めた。
「だいたい先輩はどうするの?」
「そんなの後々。あっちに何があるのか知りたいじゃない」
ついていくと、そこにはテニスコートがあった。
「「テニスコート!?」」
「あっ、せんぱ〜〜〜い」
はをみつけ、駆け寄っていった。
「「先輩!?」」
「なにあの娘、先輩と知り合いなの!?」
「それに先輩に先輩・・・朋ちゃん、先輩もいるよ」
「ホントだ・・・行こう、桜乃」
「待って・・・」
2人は彼女たちのもとへと駆け寄り、に話しかけた。
「先輩!!ちょっといいですか?」
は振り向くと、2人の姿をみた。
「え〜っと・・・なに?」
「あっ、昼間の・・・」
がそういうと、が昼間のことを思い出しそう言った。
「さん、何かあったの?」
の言葉にが問う。
「え〜っとですね〜〜〜。この2人が私と越前は付き合ってるのか!?って
聞いてきたんですよ。可笑しいですよね、先輩がいるって言うのに」
「リョーマとさんが?」
そう言いながら、2人を見る。
「この2人、越前のファンクラブなんです」
がそういうと、
「越前君にもファンクラブがあったんだ・・・」()
「そういえば、中等部にいたときに妙に応援してた娘がいたよね?」()
「うんうん。でもって越前君はそれを無視って感じだった」()
3人がそう話し出す。
「リョーマッたら・・・それでファンクラブがどうしたの?」
が再度問いかけると、朋香が声をあげた。
「本当にリョーマ様と付き合っているんですか?」
その声はコートにも響き渡り、不二たちが彼女たちに気づいた。
「あれ、何かもめてるみたいだにゃ〜」
「そうだね・・・越前のことを聞いてるってことは、さんだね」
「止めなくていいのか?」
「まぁ、ここは見ておくに限るだろう。なぁ、手塚」
「何が起きてもがいる。対処するだろう・・・」
「お熱いね。て〜っづか」
「リョーマと?そうだけど・・・なにかある?」
は当たり前のように答えた。
「本当に本当なんですね?」
「そうよ・・・認められない?」
「いえ・・・リョーマ様もそういってましたから・・・」
そう言いながら朋香は下に俯く。
「朋ちゃん・・・」
「リョーマのこと、好きなのね・・・」
の言葉に朋香はコクリと頷く。
「彼女がいるって解ったら、辞める?ファンクラブ」
今度は首を横に振る。
「なら、今のままでいいんじゃない?」
「先輩・・・」
「ねっ?」
「で・でも・・・」
「朋ちゃん・・・そうしようよ・・・」
「解った・・・」
そう言いながら、2人はコートから去っていった。
「女泣かせですね、越前は」
がそういうと、背後から
「オレがなに?」
と声を掛けてきた。
「「「「越前(君)!!」」」」
「リョーマ」
「オレがなに?」
彼女たちに問い詰めようとする越前。
「さっ、私たちはお暇しましょ〜〜」
は、、をつれその場を離れた。
「あっ!!」
「ねぇ、なに?」
「え・え〜っと・・・・」
「はっきり言ってよね・・・・」
越前はそう言い、を見る。
「それにがいたってことは、聞いたんでしょ」
オレとがつきあってる・・・・・ってさ
「あんなの冗談にもほどがあるけど・・・オレにはだけだし・・・」
「リョーマ・・・」
「なんなら、今ここでキスしたっていいんだよ?」
「ちょッ・・・」
は越前の発言に顔を赤く染める。
「なーんてね・・・先輩たち、見てるし・・・」
「もう・・・」
こうして、リョーマ親衛隊はを彼女と認め、更に応援が激しくなったとか・・・
あとがき。
これはリョマ夢なのか!?って感じの話ですね・・・最初から朋ちゃんと桜乃が出てるから・・・(滝汗)
でも最後の方はリョマだね・・・
いや〜〜、手塚、菊丸、不二、河村親衛隊(またはファンクラブ)は彼女達にちょっかいとか出してましたけど、
とうとうリョマ親衛隊も参上させちゃいました。とはいったものの、彼女は先輩。それなりにやれないって感じに書きました。
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著者:瀬川音符
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