合宿2日目・・・・・・・・・



3話 パートナー探しと彼の事情





2日目の朝、榊班はミーティング。

華村班はコートに集まっている。

竜崎班は・・・・・・・

「どこテニス部でも練習前の柔軟はおろそかにする所は、強くなれん。
 体を十分ほぐして置かないと、怪我に繋がるからな。
 あたしは事務の仕事でいったん引くが、手を抜かずしっかりやっておれよ」


グラウンドで柔軟を行っていた。


さん。まずはこの班から当たってみる?」
と柔軟のペアを組み、早速ミクスドの話をし始めた。
「そうね・・・その後、他の班の男子も見るとして・・・・まずは切原君かな」
「やっぱり同じ学校がいいよね・・・」
「うん。その方が気楽かも・・・」
彼女達がそう話していると・・・・・



「秀ちゃん。ボール持ってきたよ」
ボール籠を持ったと、が現われた。
「ありがとう。
「ああ〜〜〜〜!!〜〜〜っ(抱)」
「もう、見つけた途端これだもん・・・ちゃんと練習してる?」
「もっちろ〜ん。ねっ、大石」
「ああ」

「そうそう・・・」
はそう言いながら、菊丸をはがしていく。
「この1週間、竜崎班の主なマネージメントを務めますです」
「同じくです。よろしくお願いします」
2人は自己紹介をし、メンバーに頭を下げた。

「うほ〜〜、女の子のマネージャーまでつくなんて俺ってラッキー↑」
千石はニマニマ顔。
梶本、宍戸、鳳、神尾、切原は「よろしく」と彼女達を歓迎する。

「ねぇ、は?」
彼女がいないことに、問いかける越前。
「残念だったね、越前。先輩は華村班」
「チェッ・・・」
の答えに、越前はムスッとする。

「兎に角、みんな頑張ってね」
「応援してますから」
彼女達はそう言い、次の仕事のため竜崎班から離れて行った。



「おい、越前。見てみろよ・・・」
桃城がコートの方を見ながら、越前に声をかけた。
「華村班、試合するみたいだぜ・・・」
「ふーん」
「おっもしろそーーー!!オチビ、いこいこ」
「俺も〜〜〜!!」
菊丸と桃城は越前の両手を引っ張り、コートに向っていく。

「おい、2人とも・・・」
大石が止めるにも・・・
「これも練習の1つっスよ」
「竜崎先生が来たら、教えてにゃ〜」
そういい、3人は離れていった。

「去年と変わりないですね・・・」
鳳が3人を見送りながら、そういうと、大石はため息を着き、
「俺たちは先生が来るまで自主練習してよう」
とそう言った。



さて、華村班では・・・・
「忍足さんと天根君、神城さんに伊武」(
「面白そうだね・・この試合」()



「青学の桃城に負けた同士かいな・・・妙な因縁ペアになってしもうたな」
そう言いながら、忍足は天根をみる。
「そんな因縁もたまにはいーねん」
天根のダジャレに、
「お前はまたそないなダジャレ考えてたんかい!!」
忍足の突っ込みに、
「さすが忍足さんですね。突っ込みの切れが良い。
 関西出身でかんさんしました」
「苦しいわ、あほ・・・」



「いい、ディープインパルスは禁止。去年も言ったけど、怪我人を出したくないの」
「解っています。伊武、今回も頼む」
そう言いながら神城は目線を下げると・・・
「また神城さんとか・・・今年こそコーディネーションを学んで・・・・・」
伊武はブツブツとぼやきだす。


試合が始まる前に菊丸たちが華村班に到着した。
「よーし、間に合った」
「あっ、リョーマ」
「見学してもいいでしょ?」
「ええ。ご自由に」


「1セットマッチ、神城トゥサーブ」
審判のコールが鳴り響き、試合が始まった。
神城がサーブを放つと、
「なんや、普通のサーブかいな」
忍足がリターンすると、伊武がボレーにな入る。
天根とは逆サイドに打ち込まれるが、180度方向転回し、相手コートに叩き込んだ。

「0−15」


「華村先生。なしてこないなペアにしたんです?」
が聞くと、
「去年も同じペアで試合させたのよ。1年前とは違うプレイスタイルが見れると思って」
そう答えられ、はへぇ〜という顔をする。


「へぇ〜、結構応用できんやん。その長いラケット」
「おうよ!」
「解りにくいわ!!」


また神城がサーブを打つ。
「トップスピンがスライス回転に変わったで」
「ミラージュ」
そういい天根がラケットに当て、リターンするが
「アウト 15−15」
アウトしてしまった。


「へぇ〜、あれがミラージュ。って、桃来てるよ」
試合を見ながらに話し掛けた。
「菊丸先輩と越前もいる・・・」
「いこいこ」
の手を引き、彼らのところへ行った。

「桃!!」
「おう、
「菊丸先輩たち、練習は・・・・?」
「俺たち今は自主練だよ〜〜」
「オレは勝手に連れてこられた・・・」

そんなことを話していると・・・・・・・・・・・・・・・

「おっ、今度は伊武のサーブだ」
そういっているうちに伊武はサーブを打ちはなった。
伊武のサーブはトップスピンがかかり、天根に向って跳ね上がった。
「キックサーブ!!」
「キックサーブで天根君の体制を崩した」
それから伊武はドンドン天根にショットを繰り出していく。

そしてラリーの中天根はミスショットを出した。

「どないしたん、天根?」
「すんません。伊武にやられました・・・」

「伊武、お前・・・・」
「去年と同じですよ・・・・・」



「伊武君はボールの回転使う名人。ホント皆それぞれ成長しているわ・・・
 良い素材ばかりvv」

華村先生の放った言葉に、一同は一歩下がる。


またラリーの中、天根に伊武のスポットが仕掛けられようとしたそのとき、
「安心せい、天根。俺がカバーしたる」
天根の前に出て、忍足がリターンをした。
「カバーってもらってすんません」
「そのダジャレだけはやめいってゆうとるやろ!!」
「ダジャレを言うのはだれじゃ」
ダジャレをかましながら、天根はショットを放つ。
「ベタすぎるわ、どアホ」
忍足が突っ込んでいる間に、伊武がリターンしてきた。

「来るで。スポット攻撃に注意せい』
「そんな攻撃、スポット切り抜ける」
天根は両手でラケットを持ち、リターンすると神城はロブを上げた。
それとともに、忍足は前に出てジャンプ。
「もう、君とはやっとれんわ!!」
忍足は突っ込みながら、スマッシュを繰り出しゲームが終了した。


「なんや・・・侑ちゃん。漫才しとる・・・」
この試合を見ていたはあっけらかんとした顔で、忍足たちを見ていた。



「ありがとうございました。忍足さん」
天根は押したりに手を差し伸べる。
「はぁ〜。最後は掛け合い漫才みたいになってもうた」
忍足は握手しながらもため息をつく。
「漫才でも勝てばバンザイ」
最後の最後でダジャレを出した天根に
「ええ加減にせい」
と胸に軽く突っ込んだ。




「見ごたえある試合だったにゃ〜〜」
「俺も早く試合してー」
そういっていると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「これ、なにしとるんじゃ!!」
グランドから竜崎先生の雷が・・・・・・・・・・・
「お前たちは柔軟からやり直し!!あとグランド20週」
「「「はーい」」」
3人は駆け足でグランドに戻っていった。






昼休み・・・・・・・・
昼食を済ませた竜崎班は・・・
「それじゃ、皆にわるいけどさんのミクスドペアを」
「よろしくお願いします」
がそういうと、はメンバーに頭を下げた。

それからはそれぞれとペアを組んで、手塚&ペアと軽くラリーをした。


「どう?」
「なんか上手くいかない・・・」
「やっぱり真田君がいい?」
の問いかけに、はコクリと頷く。


「なぁ、なんで真田とくまねーんだ?」
とうとう宍戸が問いかけてきた。
「それは・・・・」
がそういうと、
「宍戸君!!」
が声をあげる。
さん、僕たちには知る権利があると思います。
 昨日の夜、一体何があったんです」
昨日の晩のことが気になり、とうとう梶本が問いかけた。
問いかけの後、彼女達は目線を合わせ、コクリと頷いた。

「実は・・・・・・・・・・・・・・・・・」
は昨日のことを全て話した。


「そうですか・・・真田さんらしいと言えばらしいですね」
「けど、さんって真田さんの彼女でしょ?
 普通なら断らないっすけどね〜」
話を聞き、鳳と神尾がそういう。





その頃・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「真田、ちょっといいかい?」
幸村は昼休み、壁打ちコートで練習していた真田に声をかけた。
「幸村か・・・なんだ?」
「君、ちゃんからの誘いを断ったそうだな。
 理由はあるんだろ?」
幸村の問いかけに、真田は手に持っていたボールを落とす。
から聞いたのか?」
「そういうところかな・・・」
「そうか・・・・俺はシングルスしか興味は無い。
 あいつには悪いが・・・・・・・・」
「本当にそれだけかい?」
真田の話途中に幸村は問いかける。
「幸村・・・・・・・・・・・・・」
「本当はそうじゃないんじゃないのか?」
真田は壁打ちコートを見ながら・・・・・


「あいつは俺を頼りにしていることは承知だ。だが、それが裏目にでることもある。
 だから拒否をした」
そういい、真田はコートから去っていった。
「真田・・・・俺は君を甘く見すぎてたようだ・・・」
幸村はそう呟きながら、コートを去っていったのであった。




あとがき。
さてさて、2日目です。
やれてよかった。忍足と天根の掛け合い漫才vv
あの試合は好きですね。笑いのドツボにはまってしまいました。
やっぱり共同生活してるだけに、秘密されたくないと思って、宍戸と梶本君に頑張ってもらいました。
そして真田は幸村にも見放される・・・・

あんたそれでいいのかよ!?(自分で書いてながら)

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著者:瀬川音符

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