そして、ラスト2ゲーム・・・・
11話 Last Game
『第7試合を行います。女子シングルス
関東ジュニア選抜チーム 。
アメリカジュニアチーム ステファニー・グレイス。』
会場内にオーダが響き渡り、会場に歓声が上がった。
その頃・・・・・
「とうとう女子シングルスだね・・・」
控え室でメンバーが話しているのを背には1人で準備をしていた。
「これまで3勝3敗、1ノーゲーム・・・際どい所だにゃ〜」
スタッフが入ってきて、試合が始まると宣告すると・・・
「「先輩、頑張って下さい!!」」
に激励を入れると。
「女子全勝・・・かならず決めて・・・」
に言われ、はラケットを持ち彼等と向き合った。
「当然・・・私は負けないわよ・・」
そして、の今の状況に彼等は呆然とした。
「あんれれ〜〜?さん、眼鏡は??」
千石に言われ、うんうんと頷くメンバー。
そう、はさっきまで背を向けていたのは眼鏡からコンタクトに変えていたためなのだ。
「ちょっと本気で・・・やろうかな・・・って・・・」
その瞬間、の両サイドには跡部と忍足が立ち、
「あ〜ん。本気なんてどーでもいい・・・眼鏡なしでもカワイイじゃねーの」
「ホンマ、手塚にはもったいないわ・・・」
諦めたはずなんでは・・・;軽く口説いていた。
そして手塚の眉間には皺が3割ほど増していた。
「ふふっ・・・じゃあ、行ってくるね・・・っていけない・・・皆に言っておかないと・・・
悪いけど、この試合・・・皆の技借りるからねw」
そういい、ドアに手を掛けると跡部が呼び止めた。
「待ちな・・・会場に入ったとき、俺様が贈り物をしてやる・・・楽しみにしてな」
何か不審そうに跡部を見ながら、は控え室を出て行った。
「よし、忍足。行くぞ・・・」
「了解や・・ちゃん、ビックリするで・・・」
跡部と忍足は控え室を出てと別方向へと向かっていった。
一体何が起こるんだろうか・・・・・
センターコートには既にステファニーとビリーの姿があった。
どうやら、ベイカー氏を抑えてビリーがベンチコーチになったらしい・・・
「、まだかな〜〜〜」()
「向こうの選手はもう出てるのにね・・・ってあれ?」()
「跡部君と忍足君だ・・・なにしてんの?」()
彼女たちの視線向こうには跡部達が氷帝生徒に何か話している姿があった。
そして氷帝生徒が声を合わせて叫びだした。
『、、!!』
彼等の声に、周りは唖然としてしまう。
当然、出ように出れなくなったもそうだ。
「恥ずかしくて、出れない!!もう、跡部君の贈り物ってこれだったの〜〜〜!!」
が足掻いても、コールは止まらない。
意を決し、センターコートに出るとコールは激しくに向けられる。
「なんや!!侑ちゃんと俺様・・・、すんごいびびってんで!!」()
「なんであれ、やろうと思ったんだろ・・・」()
「励まし・・・・なんですかね?あの人たちなりの・・・」()
鳴り止まないコールの中、跡部が声をあげた。
「おい、あれやらねーと止まんないぜ!!」
「うそ・・・・えっと・・・」
はゆっくりと腕をあげ、指をパチンッと鳴らすとコールが止まった。
『勝つのは・・・私よ・・・』
そう言うと、更に歓声が上がった。
ベンチには華村先生が待っていて…
「跡部君もやるわね・・・」
と苦笑いしながら話し掛けてきた。
「恥ずかしいです・・・・;全く何考えてるんだか・・・」
「あら、眼鏡は?」
「本気を出す為に・・・眼鏡からコンタクトにしました・・・
ってあ・・・向こう、監督じゃないんですね・・・」
「ええ・・・登録選手ならベンチにつけるから・・・・向こうが羨ましい?」
その質問には、ニコッと微笑み「少し・・・」と応えた。
華村先生がいきなり立ち上がり、出入り口に向かっていった。
「華村先生?」
不審に目線を居って行くと、華村先生とすれ違いに手塚がコートに出てきた。
「国光・・・・」
「華村先生にベンチコーチを代わるように言われた・・・」
そういい、手塚はベンチに座った。
「そっか・・・」
『1セットマッチ、 トゥサーブ!』
コールが鳴り響き、女子シングルスの試合が幕を開けた。
「じゃ、様子見といこうかな・・・」
サーブを打ち込み、暫しラリーが続いた。
ステファニーは基本ながらもいいショットを繰り出して行く。
『ゲーム グレイス!2−2 チェンジコート』
お互いに2ゲームずつ取り・・コートを入れ替わる時彼女にが小さく呟いた。
「遊びの時間はココまでよ・・・覚悟してね・・・」
その言葉にステファニーは理解できず、首をかしげていた。
サーブ位置に立ち、ボールを2・3度つきセンターに鋭くサーブを打ち込んだ。
途端にステファニーに向かって跳ね上がった。
『15−0』
ツイストサーブが決まり、は微笑み、ステファニーは何が起こったのか・・真っ青な顔をしていた。
「まだまだ行くわよ・・・」
サーブを打ち込み、ラリーが始まった。
だけど、ステファニーは平常心ではプレイ出来なくなっていた。
そして・・・つばめ返し、破滅への輪舞曲等のコピーを炸裂させ・・・・・
『ゲームセット!ウォンバイ、6−2』
が勝利を収めた。
コレにて女子は全勝した。
そして、残りは男子シングルス1・・・・・
『第8試合を行います。男子シングルス1
関東ジュニア選抜チーム 手塚国光。
アメリカジュニアチーム バーサリー・アスティア。』
手塚と、アメリカチームNo.1のアスティアの試合が行われる。
さっきまで試合していたは荷物を持ち、控え室に向かおうとすると手塚に引止められた。
「国光・・・?」
「ここにいろ・・・」
そう言いながら、通用門にいる竜崎先生に目でいいかと言う様に見つめていると、
竜崎先生はコクリと頷いた。
「わかった・・・」
は戻るのを諦め、再度ベンチに座った。
手塚とアスティアの試合は混戦状態で進んでいった。
だけど、6ゲーム目・・・手塚の技、『手塚ゾーン』が繰り広げられ、
アスティアはもうどうすることも出来なくなってしまった。
『ゲームセット!ウォンバイ手塚、6−1』
コレで5勝3敗1ノーゲームで関東ジュニア選抜チームの総合優勝が決まった。
閉会式、代表で榊先生が優勝カップを受け取りこのイベントは幕を閉じた。
あとがき。
いや〜〜〜、久々にジュニア選抜夢書き終えました〜〜〜というより完結〜〜〜〜〜!!
長かった〜〜〜〜〜!!ってか丁度1年前になるんじゃ・・・という感じでいる瀬川どえす。
ホント、7月頃からジュニア選抜合宿編が始まりましたからね・・・1年か・・・;
ということで、勝ちました!!ってか勝たせなきゃww(コラ)
跡部の贈り物も・・・偉い迷惑・・・(殴)
ということで、本当にジュニア選抜夢はここまで!!
お付き合い頂きありがとうございました(ペコリ)
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著者:瀬川音符
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