女子ダブルス、男子ダブルス1は・・・・・・




10話 絶妙のコンビネーション





互いに1勝1敗で、ダブルス第3試合が始まろうとしていた。


『第3試合を行います。女子ダブルス

 関東ジュニア選抜チーム 

 アメリカジュニアチーム カノン・マクレガー。リンダ・フェルガノ。』


会場に響き渡るアナウンスには手をパンッとあわせ、
とダブルス・・・久しぶりだね」
「負ける気がしない・・・となら」
「もち・・・青学ゴールデンペアに匹敵するあたしたちだもん」
そう言い、2人でニヤリと微笑みあう。



「そんなに強いの・・・?さんとさんのダブルス・・・」
そんな2人の姿を見て、が問いかけてきた。
「うん、強いよ〜。俺と大石のダブルスでもギリギリだったもんね〜」(菊丸)
「スミレちゃんなんか、あの2人が男だったらよかったのに・・・ってぼやいてたもんな」(不二)
クスッと微笑みながら不二はオーダー表を見ている竜崎先生を見ていた。

「兎に角、あの2人にダブルスで挑むのは・・・命取りっすね」(越前)
「そうだな・・・」(手塚)




そして、はセンターコートへと出て行った。
2人の前には、対戦相手のカノン・マクレガーとリンダ・フェルガノが待ち構えていた。
軽く握手を交わすと、カノンとリンダはなにやら2人を見てクスクスと笑いながら話をしていた。


「なにあれ・・・、何言ってるかわかる?」
「少しね・・・かなり侮辱する言葉だから・・・」
「どーする?」
「そんなの決まってるでしょ・・・・」
位置に歩いていきながら、2人を見て、

「「完膚なきまでに叩きのめす!!」」


思いっきり威嚇し、手を合わし声をそろえた。




2人のテンションは高まり、試合が始まった。
カノンとリンダはパフォーマンスを兼ねた華麗な技を繰り出して行くが・・・

「甘い・・・」
「そんなので私たちに敵うとでも思ってるの・・・?」
は濃く如く彼女たちの技を軽く打ち返しポイントを取って行く。


「凄い・・・コレが2人の力なんだ・・・」(
1週間合宿で一緒に練習し、それなりの力は知っていただが、
本来の力を見て圧倒されていた。
いや、だけじゃない。跡部達他校のメンバーも唖然としていた。



そして・・・・・

『ゲームセット、ウォンバイ。6−2』
圧倒的な強さでが勝利を収めた。
これで関東ジュニア選抜チームは2勝目。





『第4試合を行います。男子ダブルス1

 関東ジュニア選抜チーム 菊丸英二。忍足侑士。

 アメリカジュニアチーム トム・グリフィー。テリー・グリフィー。』


「うっほ〜〜。また忍足とダブルスだにゃ〜〜」
「よろしゅう・・・相手も前と同じみたいやし・・・・」

とその途端、会場からは黄色い声が飛び散っていた。
おそらくトムとテリーのファンの女性たち。




前回同様、ダブルス1は接戦を繰り広げていった。
だが、次第にベイカー氏の表情が険しくなっていた。
そして・・・・・


7−6長いタイブレークを制したのは菊丸と忍足。
これで3勝目。
ダブルス2連敗にベイカー氏はドンドン険しい顔を現すようになった。




ダブルス4試合が終り、昼休憩が入った。
選手控え室ではそれぞれ昼食を取って行く中・・・・
青学メンバーの7人は外に出て、達と合流していた。

「あとはシングルス4つだね・・・」(
「あとって言ったら・・・手塚、越前、、千石、切原やね・・」(
「だが、男子は誰かが切られる・・・」(乾)
「ああ。どんなオーダーが出されるか・・・・」(大石)
「でもでも、誰が出てもおかしくないのは確かだよね」(
「そうだね・・・あとはスミレちゃん次第だよ」(不二)
「んでも試合楽しかったにゃ〜〜。トムとテリー、また強くにゃってたし〜〜」(菊丸)
「手塚先輩、先輩!!ついでに越前・・・頑張って下さいね」(
「オレはついでかよ・・・喧嘩売ってんの?」(越前)
「リョーマ・・・;さんもそんな風に言わないであげて」(
「ふふっ、ありがと。それじゃ、お先に・・」(
「ありがとう。俺も失礼する」(手塚)

手塚とはラケットを持ったまま、その場を離れた。

「にしてもよ〜、。暴れまくってたな〜」(桃城)
「当然!!何言ってたかは知らないけど・・・かなりあたしたちのこと侮辱してくれたし・・・」(
「それに、試合もやらないでバカにする奴って嫌いなのよね・・・」(
「フシュ〜〜〜」(海堂)
「まぁまぁ、そのくらいにしなよ・・いい試合だったんだから」(河村)
「午後も・・・凄い試合になりそう・・・」(




そんな頃・・・・
フリーのコートではと手塚がラリーをしながらアップを行っていた。
はシングルスか・・・」
さんたちの発表時点で解った事だけどね・・・あのお嬢様とか・・」
「自信が無いのか?」
「まさか・・・全力で挑むわよ」
「ほう・・・」
「国光こそどうなの?いつ、呼ばれるかも解らないのに・・・」
「そのためにも、今こうして身体をほぐしているんだ。いつ、出てもいいようにな・・・」
暫く話しながら打ち合い、試合5分前まで続けた。
試合会場に戻る際、2人の目に入ったのは・・・・


越前とケビン・スミス。
ケビンの挑発をさらりとかわし、越前もアップを続けていた。
気に食わないようなのか、舌打ちをしてケビンは越前の前から去っていった。





『第5試合を行います。男子シングルス3

 関東ジュニア選抜チーム 千石清純。

 アメリカジュニアチーム ボビー・マックス。』


前回は、お互いの限界への挑戦になりノーゲームとなってしまった。リベンジ戦と言ってもいいだろう。
だが、ボビーは以前のように千石に挑発行為はしなかった。
試合が始まり、ボビーのパワーと千石のテクニックがぶつかり合う。
気温は上昇しだし、会場は熱気で溢れ出す。
汗だくで試合する2人に会場も見入ってしまう。そしてタイブレークに突入した。
ふらふらになりながらも、試合を続け決着がついた。

『ゲームセット。ウォンバイ、マックス 7−6』

ボビーが勝利を収め、アメリカチームに1勝が入った。
だが、ベイカー氏の顔は気に食わない表情をしている。
それもそうだ。試合が終ると互いにバタリと前回のように倒れてしまったかだ。
千石には真田と手塚が、ボビーにはビリーとトムがそれぞれ控え室へと連れて行った。



「これで3勝2敗か・・・」
観客席から橘が呟く。
「あと3つ・・・シングルス2は誰だろうな・・・」
そして伊武はぼやき始めると、まわりはまたか・・・という顔をしだす。



センターコート脇で発表を待つ両選手。

「越前・・・前回は譲ってやったが今回はそうもいかねーぜ」
切原が越前に担架を切っていた。
「さぁ、それは解んないっすよ・・・決めるのオバさんだし・・・」
「シングルス2は譲らねー・・おそらくシングルス1は手塚さんだ・・・
 となると、あとは去年同様俺とお前のどっちかだ・・・」
そんな切原に、真田が止めに入る。

そしてアナウンスが鳴り響いた。



『第6試合を行います。男子シングルス2

 関東ジュニア選抜チーム 越前リョーマ。

 アメリカジュニアチーム ケビン・スミス。』


この発表で切原は舌打ち。

「オレだって・・・残念だったね」
越前はラケットを持ち、センターコートへ出て行った。
ネットをはさんで、越前を待ち構えているケビンの姿があった。
試合が始まり、過酷なラリーが続いて行く。
互いに技を繰り出し、周りを圧倒させゲームは進んでいった。
そして・・・・・・



互いに力つき、ノーゲームとなってしまった。




さぁ、残りは2試合・・・・・・・

はぁ・・・ホント、お久しぶりのジュニア選抜夢。すっかりお忘れ状態でした;
ゴメンなさい。ってことで一気に試合を書いていきました。そして切原ファンの皆様、期待を裏切るようでゴメンなさい。
赤也君は・・・補欠です;どうも瀬川、リョマとケビンの対戦がものすごく大好きなんです。
いや、それよりかケビンが可愛いんです(ってココであれこれ言っているとキリがないので強制終了)

ということで、アニプリ終り・・・いつもビデオを巻き戻し見てる我w
ジュニア選抜編みてて思い出して・・・^^;ということで残りは女子シングルスと男子シングルス1。
楽しみにしていて下さいね。ガンバリマスww

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著者:瀬川音符

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