高等部に入って1週間・・・・これはある1つの放送から始まる。
Prince & Princess
それはある1室での会話・・・・・
『今年のPiince と Princess≠ヘどうします?』
『今年はBlue≠ナしたよね?』
『ええ・・・誰かいい人材はいませんかね・・・』
この1室には4名の生徒がいる。
どうやら生徒会みたいだ・・・・
会議中にドアが叩く音がした。
『はい』
「突然にすみません・・・今年のPrince と Princessはどうされるかと思い、
来てみたんですが・・・」
『まだなんですよ・・・それでなにか?』
「はい、実は僕が推薦したいPrince と Princessがいるんですけど・・・」
『それは本当ですか!?』
「ええ・・・彼らを見てみれば解ります」
それから数日後・・・・・・
只今、昼休憩
―――ピンポンパンポーン
『1年5組、手塚国光君。1年10組、さん。至急、生徒会室まで来てください。
繰り返します・・・・・』
彼らを呼び出す校内放送が流れた。
「なぁ、。呼ばれてんで」()
「ホントだ・・・なにかしたの?」()
「まっさか・・・ひのきじゃあるまいし・・・」()
「酷い・・・」(ひのき)
「でも、手塚君も呼ばれてたよね?」()
「うんうん・・・生徒会ってことはまた雑用とかされたりして・・・」()
彼女達は桜満開の広場で食事をしていた。
それにもちろん、彼らも一緒・・・・
「行ったほうがいいんじゃないの?」(不二)
「さっそくお呼ばれだにゃ〜」(菊丸)
「だが生徒会って・・・」(橘)
「手塚とは中等部で生徒会役員をやっていたんだ」(乾)
「しかも会長と副会長を務めていたんだ」(河村)
「どうするんだ、手塚・・・?」(大石)
「行くしかないだろう・・・!!」(手塚)
「それじゃお先に・・・」
2人はそう言い、即座に校舎に入っていった。
「それにしても何で生徒会?」
「さぁな・・・」
2人は特別棟にある生徒会室に着き、ドアを叩いた。
『はい』
ドアの向こうからひとつの声が上がった。
「1年5組の手塚と1年10組のです」
手塚がそういうと、『どうぞ』と言われドアを開けた。
「「失礼します」」
『よく来たね・・・さっ、座って』
生徒会長が2人に座るように言う。
生徒会室には手塚たちを含め、男女6人。
「それで私たちを呼び出した用件とは・・・」
が会長に話しかける。
『君達はPrince & Princessを知っているかな?』
「「Prince & Princess!?」」
その言葉に2人は疑問を浮かばせる。
『どうやら知らないみたいだね・・・説明しよう。
Prince & Princess≠ヘ生徒会から選ばれた王子と姫だ。
選ばれたものは拒否することは出来ない。
まぁ、転校や退学の場合は違うけどね・・・
これに選ばれたPrince & Princessは3年間、生徒会で活動する。
ゆくゆくは生徒会の会長、副会長を務めることになる』
「では、それに俺たちが選ばれたとでも・・・・」
『大正解!実は・・・ある人物からの推薦でね・・・この1週間、君たちを少し調べたよ。
まず、手塚君。君はテニス部部長に生徒会長を兼任していた実績がある。
そしてさんも彼同様、副会長の実績がある。
それに君たちは上がってきた中等部生からの知名度もある。
容姿、勉学、スポーツとも優秀だ。いや〜、彼に感謝しなければね・・・・』
生徒会長はそう言いながら腕を組む。
「あの〜・・・」
『なんだい?さん』
「私たちを推薦したのは・・・・」
『ああ。知っているかな?3年の大和君だよ』
大和先輩!?
そう、実はあのときやってきたのは大和祐大。
今も高等部でテニス部の部長を務めている。
「大和先輩だったの・・・」
「そうみたいだな・・・・」
『ん?どうしたのかな』
「あっ・・・いえ・・・」
『それじゃ話を戻すよ。君たちのお披露目は5月の生徒総会の後。
その前に生徒会からの号外で君たちの名前を挙げる。
断ることは出来ないからね。覚悟するように』
そういい会長は彼らに念を押し付けるように言う。
『それじゃ、僕たちの自己紹介をしよう。
僕はRed Princeこと3年の駿河悠一。会長を務めている』
『私はRed Princessこと3年の魚住麻衣。副会長よ』
『俺はYellow Princeこと2年、小池藍輝。会計だ』
『あたしはYellow Princessこと2年の小笠原灯。主に黒板の書記よ』
『君達はBlueのPrince & Princessだ。役職は後にして・・・
これを見せよう・・・・』
会長は副会長にある1つの綺麗な箱を持ってきた。
それは赤、黄、青の3色に染められている箱。
頑丈に鍵がつけられている。
会長が机から鍵を取り出し、箱を開けた。
中には赤、黄、青の王冠とティアラが入っていた。
『Prince & Princess≠ヘ大体の行事にこれをつけることが原則だ。
さすがに体育祭は無理だけどな・・・』
そういいまた鍵を閉め、箱を納めた。
『今日は以上だ。また折り返し連絡事項等は小池君たちが伝える。
それまで待っているよう・・・そうだ。このことはまだ他の生徒達には話さないこと。
いいね』
そういわれ、2人は生徒会室を後にした。
「ねぇ、国光・・・」
「ん?」
「これって・・・・また生徒会掛け持ちになるってことよね・・・?」
「・・・・・・・・・・・・そうだな・・・・・」
「また多忙な日々が・・・・」
「中等部よりはましだろう・・・」
こうして2人はあっけなく生徒会のメンバーに選ばれてしまったのであった。
あとがき。
いや〜〜、やっとこの話書けたよ・・・中等部にはない生徒会の仕組み>m<
ホントは『テニスの王子様』をかけて王子だけにしようかと思ったんだけど、ここは乙女のドリーム。
やっちゃいました。プリンセス・・・
ちなみに赤、黄、青はもうお馴染み学年の区別色ですね。瀬川の学校もそうだったし・・・体操服のライン、シューズ等・・・
色々ありますけど、生徒会でやっちゃいました(エヘッ)。
しかもこの原本が出来上がったのが約3時間。久々の最短時間でしたよ・・・一緒に公開したタカさんなんて、まる3日かかったのに・・・
やはり手塚は思いいれが違うね!!うん!!
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著者:瀬川音符
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