それは、バレンタイン前・・・・・



あいつの想いと、私の心





、あんたいい加減どうにかしてあげれば?」
「なにが?」
「桃のことだよ!!のことだから、もう気づいてるんでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さぁ?」
「さぁって・・・・」



先輩の御宅で、チョコ作りに巻き込まれて1つ作った・・・
まぁ、先輩やちゃんは彼氏にだし・・・
私が作っても、あげる人もいない。
そんなときに、から言われた・・・・



桃城の気持ち・・・・・か・・・・・・・・・・





そういえば、あいつと出会ってもう3年が過ぎようとしてるんだ・・・
何にしろ、あれこれ構ってきて、海堂と喧嘩して・・・
テニスして・・・・思えば、桃城がいない日ってなかったな・・・・



チョコ作り終えての帰り道・・・・

「ねぇ、・・・・」
「なに?」
「海堂と一緒になってさ・・・よかった?」
「当然!!だってやっと海堂、あたしのこと好きになってくれたんだもん」
この言葉を放ったときのの顔が、いつも見ている顔と違っていた。
、顔つき変わったね・・・」
「そう?」
「うん・・・・なんか、羨ましいな・・・・」
そういい、家路に急いだ・・・・・



もさ・・・・恋すれば変わるよ・・・・・」


の言葉に足を止めた。


「桃ってさ、いい奴だよ。そりゃ、あたしには海堂が一番だけどさ・・・・
 あいつなら絶対いい彼氏になると思うよ・・・面倒見いいし・・・場を盛り上げるし・・・
 まっ、あいつは一筋だしね〜〜。今日作ったチョコ、義理でも良いからあげたら?」
「義理か・・・・」
のミクスドパートナーでもあるでしょ・・・桃の奴、喜ぶと思うよ」




と別れ、家に戻り部屋に入るとベッドに横たわった。


「義理か・・・・でも、それってあいつを・・・・」


傷つけてしまうんじゃないのか・・・・・



キレイにラッピングされた1つの箱。コレを・・・・・・


私は当に気づいていた。桃城が私を好きでいることに・・・・
でも、当時の私は全くあいつのことなんて目にもしなかった。
クリスマスの時・・・デュエットしたときから・・・ううん、一緒に歌うって決めたときから・・・
まぁ、あの時はと海堂をくっつけようとしたのが目的だったけど・・・



私・・・・・・・・・・・・・









その頃・・・・

「ねぇ、桃先輩・・・いつになったら告るつもりなんすか?」
桃城の自転車の後ろのちゃっかりと乗っている越前が桃城に話し掛けてきた。
「っ!!!お前、いきなり言うんじゃねーよ」
「だって・・・いい加減腹くくったら・・・?」
「もう、くくってるさ・・・・だがよ、あいつがな・・・」
桃城は自転車を漕ぎながら、口ごもる。

「まっ、早くしないと先輩・・・誰かに取れらるかもね・・・」


越前の言葉に、桃城は何も言わずただ自転車を漕いだ。


「じゃーな」
「ウィッス」


越前を送り、自宅へ向かい途中に携帯が鳴り始めた。

「おっと!!誰だよ・・・ってじゃん。なんだよ?」

『あっ、桃!!今ストテニ場にいるんだけど、来て』

「はぁ?」

『いいから来い!!あんたのとって大事な話だから!!』

そう言われ、電話を切られた。

「しゃーね・・・戻るか・・」
桃城は方向転換し、ストテニ場を目指した。



「あっ、来た!!桃〜〜〜〜!!」
「なんだよ・・・いきなり呼んで」
「あんた、のチョコ欲しいんでしょ?」
の言葉に、桃城の心臓がドクッと反応する。
「あっ、あったりまえじゃねーの・・・//」
「今日、先輩の家でも巻き込んで作らせたの。もし、からチョコ貰ったら・・・・
 アンタ、いい加減に告りなさいよ!!」
「っ!!!!に言われたかーないな!!」
「じゃあ、告白するんだね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ・・・・」
「その約束破るんじゃないわよ・・・破ったらあたしや海堂が許さないから!!」
は言うことだけ言って、ストテニ場を後にした。



のチョコか・・・・・・・・」

あとがき。
ああ、ホントお久々の桃ちん夢。ということで・・・ヒロインの揺れる気持ちと桃の決意話。
さて、桃はヒロインからチョコをもらえるのか・・・・

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著者:瀬川音符

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