それは練習時に起きたこと・・・・
パートナー交換
「もう、あたし神尾をミクスド組む!!いいでしょ?」
「えっ・・・・」
いつものように桃城とが口喧嘩の中で放った言葉から始まる。
息が合わないことではとうとう神尾を巻き込んだのだ。
「ああ!!そうしろよ。良かったな、神尾!!」
「おい、勝手に決めるなよ・・・」
の言葉に桃城もカチンッと来たのか、やけくそでそう言い張った。
これに巻き込まれた神尾はあたふたしている。
「竜崎先生!!」
はとうとう行動に移した。
「どうしたんじゃ、・・・」
「私、神尾君とミクスド組んでみたいんですけど・・・・」
「なんじゃ?桃城とは・・・・」
「桃城とはいつでも出来ます。こういうのもメニューに入れてみては・・・
パートナー交換によって生み出されるものもあると思うんですけど・・・」
の意見に、悩みだす竜崎先生。
「バーさん。俺もの意見賛成だぜ」
桃城も煽り立てる。
2人の姿に、竜崎先生は『な〜るほど・・・・』と頷く。
「また喧嘩したんだね。いいじゃろ、許可しよう」
「サンキュー、バーさん」
「ありがとうございます」
「ただし!!」
2人の喜びように、水を差す。
「今日だけじゃよ。都大会のパートナー交換はなしじゃ」
その言葉に・・・・「「はーい」」と呟き状態で返事を返した。
「レギュラー集合!!ちょっと面白いメニューをやるよ」
先生の声とともに、レギュラーが集まった。
「今から、ミクスドのパートナー交換をする。
、、橘。前にでな」
そういわれ、3人は前に出る。
「さぁて、3人とも今のパートナーを変えて、試合してもらうよ。
好きなレギュラーを選んでおくれ」
「私は神尾君と組みます」
我先とが神尾を指名した。
「そんじゃあ〜〜、越前とやってみよ」
はのほほ〜んと越前を指名。
「それじゃあ・・・モモシロ君とやってみようかな」
橘杏はレギュラー人を見ながら、桃城を指名した。
「何でオレが・・・・」
選ばれたことに不機嫌になる越前。
「文句は言わないこと。それじゃまず神尾&VS桃城&橘の試合をする」
「いい神尾。好きに動いてもいいけどダブルスの基本は忘れないでよ。
兎に角、桃城にはそれを教えなきゃいけないんだから」
「お前、それが目的かよ・・・?」
「当然。手段は選ばない・・・たとえどんなことになってもね・・・・」
みのりのクールさに神尾は・・・・
「な・なんか・・・やりにくそう・・・・」
と少し怖気づいていた。
「ねぇ、モモシロ君。と何かあったでしょ?」
杏の問いかけに、ビクッと反応するが言葉は否定する。
「そ・そんなんじゃねーよ・・・あいつが勝ってに・・・・」
「ふ〜ん・・・まっ、早く仲直りしなよ。今回は付き合ってあげるから」
そう言い、ベースラインに移動した。
「だからそうじゃねえって言ってんだろ!!」
『3ゲームマッチ、トゥサーブ!!』
審判のコールが鳴り響き、試合が開始された。
「それじゃ、覚悟してもらうわよ・・・桃城!!」
そう言いながら、ボールを上げサーブを放った。
「うわっ!、気合入ってる」
の鋭いサーブをリターンする杏。
リターンとともに、神尾がポーチに出る。
リターンはストレートに放たれ、ボレーでポイントが取られた。
『15−0』
それからゲームは進んでいく中、ギャラリーというと・・・・
「ふ〜ん。そういうこと・・・・」
と神尾のプレイに越前はそう言った。
「今までの桃城は、ダブルスになれた菊丸先輩、乾先輩、河村先輩とだった。
まぁ、全国大会は海堂とだったけど・・・兎に角、桃城とダブルス組むと慣れた面々だった。
確かにもダブルスにとっては先輩になるけど・・・・」
「いきなり女子とやるってことになって、てんぱってたってことだね・・・」
の解説に越前も加わる。
「そう。ミクスドは、女子が攻めて男子が守る。それが基本的なミクスド。
だけど・・・・・」
「桃先輩は、それを気にし過ぎてたってことッスね」
「はダブルスでは全国区。桃城はそれを忘れてる・・・・」
「先輩の実力を知ってのことだったら・・・・・」
「桃城も安心して、男子同様のダブルスが出来る。くせ者の力も発揮できる。
さぁ〜っていつ気づくことやら・・・・」
がそう言いながら、試合を観戦する。
「ところで、先輩・・・・なんでオレなんすか?」
「う〜ん・・・・面白そうだったから!!」
「なんすか・・・それ・・・」
『ゲーム神尾& 2−0』
「ちくしょ〜〜〜〜!!」
桃城は1ゲームも取れないことに、腹を立てる。
「モモシロ君、落ち着いて。冷静さを失うとダメだよ」
そんな桃城を宥めようとする杏だが、全くの効果がない。
「なに、桃城。1ゲームも取れないからってもう腹を立ててるの?」
「なに!?」
の挑発に、まんまと乗ってしまう桃城。
「このままストレート勝ちかな・・・桃城もたいしたこと無いね。
杏が可哀想だよ・・・」
そう言い、アプローチゾーンを歩いていく。
「・・・・」
「おい、桃城」
の背中を見る桃城に、神尾が話し掛けてきた。
「なんだよ・・・」
「お前、俺たちのプレーみて何かわからねーのかよ?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「それが解らない限り、は認めないはくれない・・・」
そう言い、神尾はベースラインに歩いていった。
「モモシロ君・・・」
「なぁ、橘妹・・・」
「なに?」
「俺と組んで、上手く動けたか?」
桃城の問いかけに、杏は黙秘した。
返事が無い代わりに、黙秘をしった桃城は頬をパンッと叩き、気合を入れなおした。
「よしっ!!これから挽回しようぜ。橘妹!!」
「もう、あたしには『杏』っていうカワイイ名前があるんだからね!!」
「わりーな」
『ゲームを再開します。神尾、トゥサーブ』
「神尾。容赦しなくていいよ・・・・思いっきりやっていい」
「ああ」
そういい、神尾はセンターギリギリにサーブを打ち込んだ。
「まだ、諦めてないんだから!!」
杏のリターンがクロスに打たれ、がストレートで返した。
「甘いぜ!!」
桃城はジャックナイフで、2人の間を通り、ポイントを取った。
『0−15』
それから熾烈なラリーが続き、試合は・・・・・・・
『ゲームアンドマッチ神尾& 3−0』
たちのリードのまま、試合は終了した。
「」
コートを去ろうとしたに、桃城は呼び止めた。
「なに?」
「すまねえ・・・俺、の実力を知りながら・・・・」
そう言いながら、頭を下げる。
「じゃ、次からはちゃんとパートナーのことも考えることね。
都大会も地区予選と同じようなことしたら、今度こそパートナー解散だから・・・」
そう言いながら微笑み、コートを去った。
「ったくよ〜〜」
そういい、桃城もコートを出た。
「よし、いつものメニューに戻るよ!!練習再開じゃ!!」
「えっ・・・ミクスド交換・・・」
「越前、気づいてなかったの?あれは桃城とだけのメニューだったんだよ。
越前もまだまだだね・・・」
そう言い、はコートに入る。
「ちぇ・・・・」
あとがき。
はい、この話は『それぞれの戦い』から取ってきました。
桃と上手くいかないヒロインが神尾を巻き込んじゃいました。
それと・・・ちょっと王子を・・・
海堂にしろ、桃にしろいつ恋愛模様を書こう・・・実はこの2人がくせ者なんですよね・・・瀬川的・・・
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気軽に書き込んでいってください。よろしくお願いします。
著者:瀬川音符
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