達と知り合い、穏やかな日々が続いていたある日・・・・・





ことの始まり






は相変わらず、クラスから偏見の目で見られていた。
だが、河村と仲良くなり他クラスだが友達も出来た。
それから、部活も決まり穏やかな日々が続いた。
気づけば、休みの時間になると教室を出て達と一緒。
移動教室となれば、河村が横にいる。


だが、そんな彼女を睨みつける1グループがいる。


『ちょっと・・・いい気になりすぎ!!』

『ブロンドのくせに・・・ねぇ、いつやる?』

『まぁ、落ち着きなさいよ・・・あの娘、見てみるといつも四天王と一緒なのよね・・・』

『それって授業が終わってから』

『ええ・・・四天王と離れているって言ったら、授業中と部活だけ』

『じゃあ、いつやるの?』

『こっちから呼び出す?』

『どうやって・・・』

『私に任せてくれない?』

『『えっ・・・・・』』

『名案があるの・・・・』


どうやらこのグループのボスだろう。彼女達は輪を作り、なにやら話し出した。


『な〜っるほど』

『さすが・・・で、いつ仕掛けるの?』

『今日』

『怖いな・・・あんただけは敵にしたくない・・・』

『それは褒め言葉として取っておくわ』






本鈴が構内に響き渡り、授業が始まった。
4組は古文の授業。この眠気を増す授業の中、の背中をツンツン叩いた人物。
振り向くと、小声でこう話し掛けてきた。

『ねぇ、さん。今日のお昼休み、一緒に食べない?』
彼女の言葉にはあまりのことに絶句をしてしまう。
「え・え〜っと・・・・」
『私、萩野えみ。覚えててね』
「う・うん・・・」
『せっかく同じクラスになったんだし・・・一緒に食べようよ』
「でも・・・ちゃんたちが・・」
達と約束していると良い、断ろうとするが・・・
さん達には私たちから言っておくから。それともクラスメイトと仲良くも出来ない?』
「そんな事・・・・」
『じゃ、決まり!!授業が終わったら屋上行こうね』
「うん・・・」


なにやらちょっと強引?ともいえるが、はOKを出した。




お昼休みになり、は萩野たち5人と弁当を持ち教室を出て行った。

さん・・・」
その姿を河村も目撃した。
クラスの女子と一緒で、少しホッとする。
「けど、今日もさんたちと食事するんじゃ・・・」
疑問に思いつつも、河村はの背中を見送った。




ちゃん」
が4組の教室に顔を出してきた。
同時に、ひのきも覗かせる。

「あれ?いない・・・」(
「おかしいね・・・今日も一緒に食べるって言ったのに・・・」(
「うん・・・あっ、河村君!!は?」(
「クラスの女子と弁当もって出て行ったよ」
「なんだ。友達出来てんじゃん。行こうぜ」(ひのき)
そういい、5人は教室を去っていった。



さん、言わなかったのかな・・・」
そう言い、河村は彼女の席を見る。






一方、屋上では・・・・
食事を終え、6人で話していた。

『でも、さんって意外にやるんだね〜〜〜』

「えっ?」

『もう、とぼけてさ〜〜。河村君とだよ』

「それは・・・」

『それに手塚君に不二君、菊丸君に大石君、乾君まで』

さんの本命って誰だろ?

「ほ・本命って・・・」

『さすがに手塚君と不二君、菊丸君には手を出せないよね〜〜〜。
 なんていったって、四天王が彼女だし〜〜』

『じゃあ、大石君?』


「あ・あの〜〜なんの話か見えないんだけど・・・」

『そう?でも四天王のほかに2人も女を近づかせるなんてね〜〜』

『あれには中等部からのファンにとっては嫌がらせにしか見えないよね〜〜』

この言葉とともに5人はを睨みつける。

「えっ・・・・」

『まだ、状況がつかめてない見たいね・・・いいわ、教えてあげる』
そういい萩野たちはの前に立ち上がった。


『私たち、いわゆるあの6人のファンなの。中等部からのね・・・
 しかもここにいる5人は河村君のファン。だから・・・・』

そういい、の髪を強く掴んだ。
「痛っ!!」

『あんたが気にくわないの。今はこれくらいにしておくけど・・・・
 これ以上河村君とあの5人に近寄らないでくれる。じゃなきゃ、
 これ以上のことをするまで・・・』

そう言い、のお腹に拳を叩き込んだ。

「っ!!」
は痛みに絶えれず、下に蹲る。
『解った?これに懲りたら言うことを聞くこと・・・・』
そう言いかけると、ひとつの声が上がった。



「なにやってんねん!!あんたら・・・」


だ。そして蹲るに駆け寄る。
「大丈夫?
「・・・・・・・・・・・・」
何も返事をしないに、は5人を睨みつける。

になにしよったん?」

『あ〜ら、私たちはただ遊んでいただけよ。ねっ、さん?』

「そないなことあらへん。、苦しがってんやん!!」

『あたし達には関係ないも〜ん』

「なんやて・・・ええ加減にしい!!先生に・・・『そんな事させないわよ』
の発言に萩野が強く主張した。

『いい機会だから貴方にも言っておくわ。貴方も乾君に近寄らないでくれる。
 あっ、乾君だけじゃないわよ。一緒にいる手塚君たちも。
 じゃなきゃ、こいつの似の前になるだけだから・・・』


そう言い、5人は満足したかのように笑い去っていった。



「なんやねん・・・あれ・・・」
「うッ・・・」
、大丈夫?」
ちゃん・・・・なんとか・・・」
「あいつ等の言ってたことさっぱりなんやけど・・・どないしたん?」
が問いかけると、は下に俯いた。



「萩野さん・・・・たち・・・河村・・・君の・・・・ファン・・・なんだって・・・・」
はお腹を押えながら、小さく呟いた。
「そうか・・・」
「うん・・・あと手塚君たちにも近寄るなって・・・」
「さっき言ってた。どないする?」
「仲良くしてもらった・・・河村君たちに・・・迷惑掛けられない・・・」
「自分で処理するつもりやね?」
「うん・・・」
「せやけど、あたしまでとばっちり来るんかいな?」
「それは・・・・わかんない・・・」
「・・・・・らにはどないする?」
「う〜ん・・・暫く様子みかな?」
「せやな・・・2人で解決しようか?」
「うん」


こうして2人の戦いが始まった。




ことが終わり、に教室まで送ってもらった
教室に入ると、すぐに河村が駆け寄ってきた。

さん!!」
「河村君。どうしたの?」
「どうしたの?・・・じゃないよ!!さん達に話してなかったのかい?」
その言葉には、場が悪いように下に俯いた。
さん達、来たんだよ・・・」
「そう・・・・なんだ・・・。あとで顔出しておこ・・・」
そう言い、自分の席に座った。




さん・・・・私たちの忠告、忘れたわけじゃないわよね・・・』
が座ると、背中から怨念が詰まったような声で萩野が呟いた。
その言葉に、は何も言わずコクリと頷いたのであった。

あとがき。
タカさん夢第2弾!!やってしまった。とうとう・・・ファンクラブが行動し始めちゃいました。
まず、ここで謝罪させて下さい。居るかは解りませんが、全国の『萩野えみ』さん、お名前を使って申し訳有りません。
しかも、めっちゃ悪ボス!!キャラなんです・・・いわゆる知能犯です。
一応、瀬川的にはオリキャラなんですけど・・・・ホント、存在するならゴメンなさい!!

さて、乾ヒロインと2人で戦って行くんですけど、次の話くらいでメインキャラヒロインの1人が巻き込まれます。
誰なのか、次の話に期待して下さいね。暫くこれだね・・・ハッピーになるまで・・・

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著者:瀬川音符

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